楽しそうかどうかで決める天才、Vtuberになる。 作:夢野いくや
セ:「第一回!モブ職業コンテスト!」
白:「うおおぉぉぉぉ!!!!」
花:「いえぇぇぇぇい!!!!」
【なぁにこれぇ?】
【なんか知らんコンテスト始まったんやが】
【まってまって誰もついていけんて】
白:「セラヴィス!説明!」
セ:「魅力的なマンガやアニメに必要な人物といえば誰なのか?
誰もが応援したくなるような主人公?
可愛いくて守ってあげたくなるようなヒロイン?
互いに切磋琢磨しながら成長できるライバル?
癒し枠のペット?
否!断じて否!
的確なところで状況説明を行うことができ、相手の強さの指標となり、悩む主人公の目標決定のきっかけとなる一言を漏らすことができる、モブキャラこそ魅力的なマンガやアニメに必要な人物だと言えるのだ!」
【うおぉぉぉぉ!!!!】
【そうだ!モブキャラこそ至高!】
花:「それって具体的にはどんなの?」
セ:「例えば主人公の乗るロボットの調整をギリギリまでして爆発に巻き込まれる作業員とか、心が折れそうな魔法少女に優しい声をかけるおばあさん、恐ろしく早い手刀に対して『オレでなきゃ見逃しちゃうね』と言う殺し屋とかが重要なモブになりますね。」
【なるほど。言いたいことはわかった】
【俺も『オイオイオイ』『死ぬわアイツ』って言うモブやりたい】
【『ほう炭酸抜きコーラですか...たいしたものですね』】
【『戦闘力たったの5か...ゴミめ...』って言われるおじさん役キボンヌ】
花:「なるほど~。わかったけどこのコンテストは何するの?」
セ:「今回はそれぞれ自分が一番いいと思うモブキャラの言動や行動をプロデュースして貰います。3人とも説明が終わったらリスナーにアンケートを取りますので、一番票が多かった人が優勝となります。」
白:「優勝したら何かあるのか?」
セ:「プロデュースしたシチュエーションボイスの台本を社長が書いてくれます。」
白:「それ?優勝商品なのか?」
セ:「まあ、細かいことはいいんですよ。それでは一番手いかせていただきます。」
セ:「僕が推すモブキャラの言動、行動は...
『絶対に負ける戦闘で大将だけが残って手下を逃そうとしているところで、【大将だけにいい格好なんてさせませんよ。】と言って一緒に残る一兵士』
です!」
白:「くっ...やるじゃねぇか...」
花:「あのシーンいいよね~。」
【わかる。わかるぞセラヴィスくん!】
【一緒に『これって手当てとかでますよね?』って言って残りたい】
【『お、お前ら...』】
【これはポイント高いですよ~】
セ:「それじゃあ次は白石先輩です。」
白:「俺の推すモブキャラムーヴは...
『無人島にある洋館に主人公達と一緒に集められ、突如殺人事件が発生。この中に犯人がいるかもしれないという状況で【犯人と一緒になんていられるか!俺は先に部屋に戻らせてもらう!】って言う次の死亡者」
だ!」
花:「...それ本当にやりたい?」
白:「リアルでやる機会ないだろうから一度やってみたい。」
【う~ん...まあ、有名なモブキャラムーヴではあるが...】
【やりたいかどうかは微妙じゃね?】
【でも一度はやってみたいかも】
セ:「それじゃあ最後、花新發先輩!」
花:「ボクの推すモブキャラはね、
『助けるのが間に合わなくて自分を責める主人公。その主人公に対して花を持って【助けてくれてありがとう!】って言う別の機会に主人公に助けられた幼女』
だね。」
セ:「わかります。主人公の心の成長のきっかけになるやつですね。」
【これはわかるわ】
【めちゃくちゃ強い怪人にボコられて立てない主人公に怪人が近づく中、その怪人に小石を投げて『近づくな!』って言う少年もあり】
【↑その役いいな】
セ:「さて、出揃いましたね。それじゃあアンケートを取ります。」
セ:「...アンケート結果が出ました。花新發先輩32%、白石先輩2%、セラヴィス66%で僕、セラヴィスの優勝です!」
花:「おめでとう!」
白:「に、2%ってマジかよ...」
【まあ、当然よな】
【白石のは勝てんよ】
【こうやって考えるとモブキャラって結構重要なのかもしれん】
【俺らリスナーも配信を盛り上げる大事なモブキャラだな】
【自分の人生、モブキャラじゃなくて主人公に生きようぜ!】
セ:「さて、これで企画は終わりでしたがどうでしたか?」
白:「いや~、急だったからちょっと考える時間がなかったが次はもっといいのを考えてくるわ。」
花:「そうだね。ボクも次こそは選ばれるように頑張るよ。」
セ:「みなさん意欲的で嬉しいです。それでは第二回でお会いしましょう。さよなら~。」