楽しそうかどうかで決める天才、Vtuberになる。 作:夢野いくや
○南雲視点
南:「コラボの時間だぁ!」
セ:「どうもこんばんは。『メモプロ』所属、天使兼執事長の『セラヴィス·アークバルト』です。」
南:「テンション低くねぇか?『メモプロ』所属、『南雲咲希』だ。よろしく。」
セ:「そう言われても...今回自分の枠も建ててくれって言われて企画の内容は聞かされてないし。」
南:「かぁー!!!お前のトーク力があればそんなんなくてもいけるだろ?」
セ:「こっちだって心の準備ぐらいはしておきたいんだけどね。」
南:「まあ、いいだろ。今回はコラボと言いつつ通話を繋がずにそれぞれの自枠で10分間雑談をしてもらう。」
セ:「ん?なんで?」
南:「普段なら雑談ってコメント欄と会話をしたりすると思うが、今回はアタシの枠ではセラヴィスの枠のコメント欄を、セラヴィスの枠ではアタシ枠でのコメント欄を表示してもらう。」
セ:「へ~いいじゃないか!こっちの雑談と全然関係ないそっちの枠のコメントが表示されてるってことか...面白そうじゃないか!」
南:「だろ?セラヴィスこういうの好きそうだと思ってよ。」
セ:「ありがとう。...『好きだよ』。」
南:「イケボで囁くな!」
【ふぁー!?】
【唐突な告白でタヒんだ】
【私も好きだよ】
【企画はめっちゃ面白そう】
【絶対カオスになるw】
南:「それじゃあ今から10分間自枠で雑談する感じで。10分経ったら今のサーバーにアタシが『終了』って打ち込むから戻ってきてくれ。」
セ:「了解。こっちのコメント欄に南雲さんの枠のコメントを写してっと...じゃあ通話アプリの方はミュートにするね。またね。」
さて、始まったか...
一人で雑談とか別に得意じゃないんだよな。基本的にコメント欄とプロレスするスタイルが多いから、アタシの雑談に対するコメントがないと厳しそうだ。
まあ、アタシが持ってきた企画だからな。頑張るか。
南:「じゃあ今から適当に喋るか。アタシが話した内容に対するコメントはどんどん書き込んでいってくれ。そのコメントが向こうに表示されるはずだからそっちの方がセラヴィスが喜ぶだろ。」
で、こっちに表示してるコメント欄はどうなってんだ?
【そうだね】
【なに話そっか?】
【咲希ちゃんびっくりさせられるようなやつがいいよね】
向こうもなんかやろうとしてるな。
こっちはとりあえず普通の雑談をするか。
南:「そういや、社長が言ってたんだけどまた大人数のコラボがあるらしいのよ。いつになるのかはわかんねぇが最近そういうの多いよな。」
南:「アタシは全然問題ないんだが、千郷がな~。あいつ話すのあんまり得意じゃねぇだろうし。セラヴィスは全然問題ないだろうが。それどころか嬉々として参加するだろうが。」
【いいぞ!】
【そうしよう】
【wkwk】
【いや、それ執事やなくてひつじやないかーい】
【変なしゃれはやめなしゃれってな!】
【ダジャレを言うのはだれじゃってか!?】
向こうは何してんだ?
やっぱり自分の話と関係ないコメントが流れるのは違和感が凄いな。
南:「前の格付けチェックで思ったんだけどよ。やっぱセラヴィスってやべぇよな。音楽だけでなく、料理、絵、ファッションと何でも出来るしな。あれはマジで天才だわ。もしかしたら努力とか色々した結果なのかもしれねぇが、センスがねえと出来ねえだろうしな。アタシもあれぐらいできたら人生楽しいだろうにな~。」
南:「実はアタシあいつのことそこそこ認めててよ。始めは『チャラいやつか?』とか思ってたんだが、実際相手のことを思いやったり出来るし、相手に合わせて話題のテンポとかも変えてるんだよ。」
南:「あのレベルになれるかって言われたら難しいだろうが目標にはしようかと思ってる。...柄にもねぇこと言ったな。話題変えるか。」
さて、コメント欄は...
【ふぁ!?】
【えっど!】
【セラヴィス様ダメですそれ以上は!】
【あぁ^~耳がぴょんぴょんするんじゃぁ^~】
【¥5000 お布施です。お納めください】
南:「おい!向こうは何やってんだよ!?」
マジで何やってんだ?
さっきまではダジャレを言ってたかと思えば次はエロいとか言われてんぞ。
南:「こんなコメント欄見せられて雑談なんて出来るかぁ!!!」
セ:「ただいまー。そっちはどうだった?」
南:「『そっちはどうだった?』じゃねぇよ!そっちは何してたんだよ!コメント欄カオスなことになってたぞ!」
セ:「そうは言われても...特に変なことはしてなかったよ?」
【ダジャレを言い合ってた】
【セラヴィスくんの囁きASMR聞いてた】
【私セラヴィス様に告白されたの!】
【はぁ?わたしが告白されたのよ!】
【表出なさいよ!】
【まあまあ、喧嘩はやめてもろて。セラヴィスはワイに告白したんやから】
【向こうはそんなことしてたのかよw】
南:「やっぱカオスなことしてんじゃねえか...」
セ:「いや~10分って言われるとトーク以外は難しいなって思って。南雲さんのコメント欄を面白くしようと思ったら自然とね。」
南:「こっちはそっちのコメントが気になって途中からツッコミしかしてねぇよ...」
セ:「それはコメント見てたから伝わってたよ。キレのいいツッコミしてたらしいね。」
南:「誰のせいだよ。誰の。」
セ:「でもやっぱり難しいね。自分に対する反応が見れないから。」
南:「そうなんだよな~。相手がセラヴィスだったからなんとかなったが、千郷だったらだいぶ厳しかったと思うぞ。」
セ:「う~ん。まあ、そんな気がするね。」
南:「この企画は今回限りだな。」
セ:「でも、相手のコメント欄から推理するゲームとかやれば面白そうじゃない?PCゲームでも相手の画面を見ずに状況とか伝えあって脱出するゲームとかよくあるし。」
南:「それなら出来そうだな。だいぶ難しそうだが。」
セ:「難しいだろうね。ちょっと考えてみるよ。」
南:「頼むぜ天才。」
セ:「そういや、この前の格付けチェックのこと褒めてくれてたらしいね。ありがとう。」
南:「思ったこと言っただけだ。」
セ:「あとでアーカイブ見させてもらうよ。」
南:「見るなぁ!」