ぼくらのヒーローアカデミア TS脳無化錬金術ヒーローマリくんちゃんの終活   作:Radrabbit

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27話 薄氷を砕く乙女

 

『それでは障害物競争、スタート!!!』

 

"あっ、やば。多分他の子から妨害あると思うから構えて”

「へ?」

 

 マリさんから声が掛かるのと同時に地面が氷で覆われる。スタートゾーンを軽々と埋め尽くす氷の波は十中八九轟さんが仕掛けてきた妨害工作だろう。

 けれど肝心の私は身体が固まったまま避ける素振りすらできずに、間抜けにも脚が氷漬けにされてしまった。

 

「・・・・・・」

「・・・あの、どうか何も言わないでください・・・」

「えと、私先行くね?」

 

 華麗にジャンプで氷を避けていた透さんが絶妙な表情をしながら前方へ駆けていく。

 ・・・なんだろう。壇上で挑発宣言してつい先程も彼女とカッコよくライバル宣言をしていたというのにこの幸先の悪さ。

 

“ほ、ほら操奈ちゃん!じっとしてないでプランC!『臨機応変に!』だよ!”

(羞恥心で既に死にそうなのですが・・・わかりました)

 

 開幕から躓いてしまったが手早く解決しなければ。ここでぐずぐずしていては悪い意味で目立ってしまう。

 幸い脚元しか凍っていなかったので屈んで凍り付いた部分を掌で覆い、生まれた影と重なった氷を()()()()()()()()

 

(『月蝕(アンブラス)』・・・こんなところでお披露目になるなんて)

 

 私の個性『潜影』は影の中に潜ることが可能な個性。これまでは緊急避難先兼便利な四次元ポケットとして扱っていたけれど、邪魔な障害物を硬度を無視して削り取る使い方もできると特訓中に気がついた。

 一応生き物を入れても中で暴れられるとすぐ影から脱出されてしまうのは欠点と言えるだろうか。誤って人を吞み込んでもすぐ吐き出されるセーフティとして考えればまぁ・・・利点ということにしておこう。

 

 ともかくあまり大っぴらに使えないのが難点だが、今のように少し工夫して誤魔化せる範囲なら『錬金』(表向きの個性)を使って分解したように見せかけることができる。

 

(こんなものでいいでしょうか)

“これだけ削れば十分十分。さ、走ろっか”

 

 影で可能な限り氷を削った足に力を入れて、僅かに残った細かな氷を脚力で砕きながら走り出す。クラスメイト達とは一歩どころか随分遅れてしまったけれど、雄英が用意する障害物なら多少の足止めはしてくれる筈。

 

(む、何か見えてきましたね)

“わあー、雄英ロボじゃん!入試以来だね”

 

 少し走って見えてきたのは先頭集団の前に立ち塞がるロボットの群。入試で見たお喋りな仮想ヴィラン達、あの時はお邪魔キャラ扱いだった0ポイントの個体もぞろぞろと雁首揃えて待ち受けていた。

 そして距離が詰まってくると氷漬けになって転倒している個体が視界に入ってくる。数秒だけ『千里眼』を起動し俯瞰して見れば、一人抜けて集団の先頭を轟さんが独走していた。

 

標的ハ皆ゴロシジャァ!!

 

 それにしても相変わらずこのロボット達は口が悪い。何を思って校長はこんな人格設定にしたのだろう。

 あ、ヴィラン想定だからこんなチンピラみたいに粗暴なのか。

 

「すー・・・はー・・・」

“ゆっくりでいいよ。焦ると失敗しちゃうからね”

 

 深呼吸して息を整える。

 大丈夫、近くの敵は一体だけ。図体は大きいけど動作は緩慢で避けやすいし、落ち着いて動けば奴の攻撃に当たったりなんてしない。

 

「『星屑の揺籃(ジェミニ)』」

“制御よーし、姿勢よーし、可愛さよーし”

(可愛さ(それ)いります?)

“可愛いは正義だもの、ね?”

 

 否定はできない。

 ともかくマリさんの戯れは置いておいて、『錬成』で脚元の大地を素材に二つの球体を創り出す。

 バレーボール大のソレらは一対の衛星のように周囲へ浮かび上がり、私を軸としてゆっくり回転を始める。

 

疾走(アクセル)

 

 私の周りをふよふよと漂っていた星屑の揺籃(ジェミニ)を待機状態から『邪眼』*1による手動操作に切り替えてロボットへ飛ばす。

 一対の衛星はこれまで練習した通り空を泳ぐようにロボットの周囲を旋回し、振り回される頑強な手足には擦りもせず敵を翻弄することが出来ていた。

 

ナンジャア!?鬱陶シイ!

砲火(ファイア)!!」

 

 突き付けられていた砲口から氷の弾丸が射出され、勢いよく放たれた二つの弾丸がロボットの頭部と胸部に一撃を与える。

 ロボットは大きくのけ反ってバランスを崩し、土埃を巻き上げながら派手に転倒した。

 だが同時に弾丸も粉微塵に砕け散ってしまった。致命傷にはなっているものの撃破するには至っていなかったらしい。

 

“行動不能には出来てるからおっけーだよ。ささっと進もう”

(はい・・・弾にするには氷は不向きでしたか)

“サイズも小っちゃいからねぇ。もっと轟君の氷を剥ぎ取ってもよかったかもだけど、流石に悪目立ちしそうだし”

 

 ロボットの横を通り抜けながら装甲に手を重ねて幾らか影へ収納する。まだまだ容量には余裕があるのでロボットには丁度いいアイテムボックスになってもらおう。

 

(『持ち込みは禁止されているが、競技が始まってさえしまえば何をどう使ったとしても構わない』でしたか。雄英も意外と融通が効きますね)

“その方が面白いし、個性の特訓としても丁度いいからねー”

 

 事前にオールマイトへ行っていた確認。すなわち競技が始まった瞬間から凡ゆる物体を影に保管する行為はセーフなのか。

 彼からの回答は是。それくらいの下準備や工夫程度なら例年やる生徒はいるとのこと*2

 しかし私の『錬成』はマリさんとは違って規模も小さければ複雑な組み合わせのゴーレムも実現できない。

 

 なので私にできる手段──可能な限り個性を複数併用して錬金術師に(マリさんっぽく)見せかける。その為の第一打が星屑の揺籃(ジェミニ)

 『邪眼』も『視掌』*3も使うのは肉体の主導権が入れ替わってからが初めてだったからもっと梃子摺ることを想定していたけれど、思いの外あっさりと併用できるようになってしまった。

 もっとも今の私が個性の併用と息も切らさず走ることを両立できているのも、試作機(ドール)の基礎性能の高さ故だろうことが非常に業腹だけれど。

 

pipipipi・・・

“ お、右奥のデカいのがこっちロックしたみたいだよ”

 

 それは一旦心の片隅に置いておいて、このジェミニは私に再現可能な範囲かつ他の個性と組み合わせられるゴーレムの中で一番使い易い。元々は形成段階のみで弾丸の装填を完了させる使い捨ての射撃兵のようだが、今のジェミニは影に蓄えた資材を弾丸として使い弾が切れたら私を経由してリロードする節約式に切り替えてある。

 

標的固定(フォーカス)貫通弾頭(ピアッシング)装填(セット)疾走(アクセル) ───全弾掃射(フルバースト)!!」

 

 轟音と共に貫通弾が連射され巨大ロボに次々と風穴を開けていく。

 巨大ロボの装甲を抜くには同じモノがいいだろうと先程影にしまったロボ装甲を弾に使ってみれば効果覿面。あの装甲の分厚さだと土塊の弾では足りないと判断して補給してみたけれど、我ながら中々良い判断だったのではないだろうか。

 

『おぉーっと轟八百万に続いて影山が大型ロボを撃破ァ!あの武器ファンネルみたいでいいな!俺も欲しい!!!』

『うるせェよ・・・だがまぁ、あの小さいのは随行式のボットライフルってとこだろう。器用だなアイツ』

 

 今回のジェミニは試作機だったのかあれこれアレンジしていた記憶があって助かったけれど、マリさんのゴーレムと比べると何処か完成度が中途半端に感じる。

 彼に聞いても覚えが無いと言っていたので、恐らく鳥紗さんの使っていたゴーレムなのだろう、多分。

 

“次はザ・フォールだって!バランス感覚の見せ所だよ〜”

(サクッと飛ばしますよ。コースとか無視です無視)

“えぇ〜、操奈ちゃんのいけず〜”

(なんでマリさんが実況(そっち)側なんですか・・・)

 

 私の動きに安心してくれたのかマリさんがガヤを入れ出した。そして『千里眼』で見る必要もないくらい広々とした綱渡り地帯が見えてくる・・・あれ落ちても大丈夫なのかな。流石に雄英なら安全対策は十全・・・だと思いたい。

 

外装変転(コンバート)

 

 星屑の揺籠(ジェミニ)の形状を球体からボード状に変形させその上に跳び乗る。このまま車輪でも付ければスケートボードと言い張っても通るかもしれない。別にしませんけど。

 そのまま『千里眼』を利用した俯瞰視点から『邪眼』でボードを空中に浮かせ、加速させ順位を繰り上げにかかる。

 

 ・・・あまり考えないようにしていたけど何でこんな形態があるんだろう。星屑の揺籠(ジェミニ)の素の飛行速度だとそんなに実践的に感じないというか、鳥紗さんも昔はゴーレムで積み木遊びでもしていたのだろうか。

 

『爆豪に続きギミック無視する奴が出てきたな!おいイレイザー!お前のクラスアレだな!色々ずりぃな!!』

『別にいいだろ。より早くゴールに辿り着ける手段を選ぶのは合理的な判断だ』

 

 実況が何か文句を付けに来ているようだが私には関係無い。選手宣誓で晒した恥を挽回するために文句を言われない程度の順位にはしておきたいのだ。

 ・・・それに透さんにあんな啖呵切っておきながら予選落ちみたいなダサ過ぎる末路にしたくないし・・・後AFOは禿げろ、いや禿げてたか。なら速やかに逮捕されてしまえ。

 

「わっ!?いきなり危ないですね」

「待てやコラァ!てめぇコース無視とかズリぃぞ!」

「落ちろチビ!そんで無様晒せや!」

“コワー・・・みんな血気盛んだねぇ”

 

 下でせっせと綱渡りをしている生徒たちからブーイングと共に個性が飛んでくる。確かに自分たちは苦労して渡っているのに一人楽して空を飛んで行く奴は目障りだろう。

 轟さん達と同じペースで進んでいれば邪魔は無かったろうに、つくづく氷結を避けられなかったことが悔やまれる。

 

(よ・・・避け辛い!!バランスが崩れそうです!)

“はーい落ち着いて、今は重心揺らさないことだけ考えればいいよ。まず当たんないから”

(ほんとですかぁ!?──ひぃ!?今腕掠りましたよ腕ぇ!!)

“ボード傾けて盾にすればいいよ。そんなに柔じゃないからね”

 

 斜め下から飛んでくるせいで絶妙に回避運動がやりにくい。そのせいで少しづつよろけて地面に落ちそうになってしまう。

 もしこんな序盤で撃ち落とされようものなら笑いものになるのは間違いない。それは絶対に嫌。

 

 でも、言われてみれば確かに正確な角度で私へ向かってくる攻撃は無い。

 まぐれでそれらしい軌道になることはあるが、言われた通り冷静にボードの角度をずらして星屑の揺籠(ジェミニ)を盾にすれば私に直撃するには至らない。

 

 ・・・『千里眼』の俯瞰視点で何人か顔を確認してみるとヒーロー科の生徒は見当たらない。なるほど、普通科とサポート科の生徒達がヤケクソ気味に妨害に走っているんだ。

 宣誓でヘイトを買ったのがこの形で作用したのだろう。今後の種目も気を付けた方が良さそうかな・・・はぁ、後でマリさんに慰めてもらおう・・・。

 

『さぁ後方から影山がぐんぐん加速してくるぜ!おちおちしてっと漁夫の利食らっちまうぞ先頭組!』

『かといって注意を後ろに向ければその隙を突かれかねない。一時的な休戦を選ぶか、どちらも降して1位を狙うのか。ここが勝負の分かれ目だろうな』

 

 最高速度で空を駆け抜けようやく派手な閃光と煙が絶え間なく上がっている最終ゾーン、怒りのアフガンとやらに辿り着く。勿論先程と同じで空を経路に選んでいる私にギミックは関係無い。

 後は轟さん達やヒーロー科生徒の妨害を如何に避けてゴールへ辿り着くかが重要だ。さっきの人達とは違って皆個性の練度もかなり上がっていることを想定して動くべき・・・ではあるけれど。

 

“ま、予選通過を諦めて妨害に全振りするならまだしも、ゴール目指して歩きつつ足元の地雷避けながら、しかも空を飛ぶ相手に攻撃当てるなんてそうそう無理だよねぇ”

 

 止められそうに無い私に余計なリソースを使うことは避けたのか妨害は全くと言っていいほど飛んでこない。ヒーロー科は負けず嫌いな人が多いからてっきり色々と邪魔されると思っていたのに、ちょっと拍子抜けに感じてしまう。

 後は確実に何か仕掛けてくるだろう轟さんと爆豪さんをどう捌くかだけれど、正直あまりいい案が思い付かない。

 

“最高速に乗ったままなら逃げれるだろうけど、初速と瞬間的な加速は爆豪君のが早いからねぇ”

(轟さんがほぼ確実に大氷壁で空の進路を塞ぎに来るでしょうし、迂回するにしても速度は落とさないと不味いですよね)

“先頭に追いついたら歩行に切り替えて、後は星屑の揺籠(ジェミニ)で牽制しながら行こっか。

(えぇ、それが一番安牌だと思います)

 

 勢いよく氷壁に激突して挽肉になる趣味は無い。

 ようやく肉眼でも見えてきた先頭二人は互いに控えめな牽制をして走りながら私を睨んでいる。次の瞬間には妨害が来ても不思議ではないだろう。

 

“・・・ん?何か下の方で緑谷くんが怪しいことして────”

 

BoooooM!!!!!!

 

「ひにゃ!?」

 

『後方でヤベェ大爆発!ボンバーマンでも居たかァ!?』

 

 突如として真下で大規模な爆発が発生し、強烈な暴風が星屑の揺籃(ジェミニ)ごと私を彼方へ吹き飛ばした。視界が嵐のように荒れ狂い、回転する世界が平衡感覚を私から剥奪する。

 洗濯機の中に放り込まれたかのようにぐるぐると視界が回り続けていて、喉の奥から酸味と共に込み上げる吐気だけがこれが夢ではなく現実なのだと私を殴りつけていた。

 

“目を瞑って『千里眼』で自分を視認!!すぐやる!!!”

はっ、はいぃ!!!

 

“『邪眼』で勢いをゆっくり止めて!ゆっくりだよゆっくり!!”

止まってぇぇぇぇぇ!!!

 

 半ば祈りながら必死に吹き飛ぶ自分の身体へ少しづつ圧力を掛けていく。最早どこへ向かって飛んでいるかすらわからないまま、がむしゃらに個性をフル活用して己の身体を止めにかかる。

 

~~~~~~~ッ!!!

“いいよ!そのまま続けて!ゆっくり止まってるから大丈夫!!”

 

 数秒、数十秒、もしかしたら数分はくるくる空中で回転を続けていた私の身体が少しづつその動きを緩やかにしていく。

 

 回転の勢いが弱くなれば後は個性でなんとか立て直せるはず。

 身体を『邪眼』で空中に浮かべたまま、瞑っていた眼を開いて吹き飛ばされた距離を確認するために眼下を見下ろした。

 

「え?」

 

 豆粒みたいに小さくなった生徒達が地雷地帯を競争しているのが見えた。

 高度数百メートルは優に通り越している。昔見た高層ビルの窓から下を覗き込んだ時の記憶が走馬灯のように脳裏を過り、なんの心構えもできないまま命綱無しのバンジージャンプが始まった。

 

「た、高!?私どこまで飛んで!?お、落ちッ!!落ちちゃいます!!」

“落ち着いて!!ちゃんとセーフティあるから!!”

「むりです!!!」

 

 精神的動揺で個性制御が乱れ、ジタバタとはしたなく手足を振り回しながら下へ落ちる。

 全身に訪れた浮遊感が怖くて思わず目を瞑ってしまった。個性で制御することもできず墜ちていく恐怖に身体が固まり、赤子のように丸く縮こまりながら地面へ落下していく。

 

「・・・・・・あれ??」

オォ、マサカ此処マデトンデクルトハ

「だ、だれですか!?!?」

 

 感じていた浮遊感が消え落ちていくはずの私が何かに抱えられていた。閉じていた瞼を開けてみればゲートキーパーのように何本も腕を生やした謎のロボットの腕にしっかりと抱え込まれている。

 理解の追い付かない状況で困惑したまま彼に問いかけていたが、それを気にせずロボットは私を抱えてゆっくりと降下していく。

 

コノママ下ニ降リルゾ

「あの・・・?」

“雄英の警備ロボだよ。地雷で飛んでいった危険物や生徒を回収するための配置だろうね。みてみて、上空だけじゃなくてコース横にもちらほら飛んでるよ!”

「はぁ・・・」

 

 気が抜けて生返事をしてしまったけどこれくらいは許してほしい。

 というかやたら派手な地雷ゾーンなんて用意しているのだから、被害対策はちゃんと準備しているに決まっているか。じゃないとこんな大掛かりな仕掛け死人が出る。

 

(ってそれどころじゃないです!!レースどうなってるんですか!?)

“まだ先頭で潰し合いしてるよ・・・おっと、ちょうど吹っ飛んできた緑谷君が追撃にいったね”

 

『今の今まで姿を見せなかったダークホース!緑谷出久が此処で先頭争いにエントリー!──そして間髪入れず派手に爆破ァ!!COOL!!』

『着地で地雷を更に起爆して、上手いこと一番厄介な爆豪を背後の地雷原に弾いたな。んで自分はすぐに跳躍で地雷原を抜けて独走と、良い判断だな』

『負けじと轟も氷で器用に加速しながら追い縋る!デッドヒートもいよいよ佳境に入ったかァ!!』

 

コノママ棄権スルカ?某ノ降下速度ダト競技ニ間ニ合ワンゾ

「しません!自分で降ります!」

“それじゃそろそろ行こっか・・・ふふ、空が怖いなら僕と交代する?”

(結構です!でも後で慰めてください!)

“んふふ、はぁい”

 

 降りると決めたなら速攻!悪いけどこのロボットの方は素材にさせてもらう!

 

星屑の揺籃(ジェミニ)!」

ヌォォ!?何ヲス──

 

 影に収納していた装甲とセーフティロボットさんを素材として星屑の揺籃(ジェミニ)を再形成。

 

外装変転(コンバート)!」

 

 より速く、より頑丈で、より破壊力のある形状へ。

 記憶の奥底からそれらしい形態を掘り出して、カタチを切り替えたソレに飛び乗る。

 

(槍、なのかはわかりませんけど!ちょうどいいですね!このまま急降下します!)

“直撃はさせちゃだめだよ~。『邪眼』のアシストいる?”

(自分でやってみせます!)

 

 轟々と風切り音を奏でて一本槍と化した星屑の揺籃(ジェミニ)と共に大地へ落ちていく。

 加速度的に落下速度を増していくゴーレムの制御を決して見誤らないように、何よりも細心の注意を込めて二人がいる場所へ。

 

(・・・こ、これ人に当たったら本当に不味いやつですよね?)

“ミンチになって肉片が飛び散っちゃうと流石に蘇生できないから、すーっごく気を付けてね?”

 

 ・・・ちょっと早まったかもしれない!!

 

*1
視界内の任意対象を操作する個性

*2
生徒に頼られて嬉しいオールマイトが張り切って色々な教師に聞いて回ってきた

*3
視界内の任意対象に掌で触れる個性、『錬成』のコンボパーツ




(轟君の仕掛けた)薄氷を(咄嗟に避けられず泣く泣く削ってから)砕く乙女。
中から見てただけの素人なので仕方ないですね。

・星屑の揺籃(ジェミニ)
遠い昔に誰かが試行錯誤していた試作ゴーレム。ロボットアニメや子供向け推理アニメから着想を得ていたらしい。

・競技用地雷(数用意すれば阿保みたいな大爆発が起こる)
威力は大したことない、とは・・・?
操奈さんは丁度真上を通りがかったせいでボードくんがしっかり爆風を受けとめた、可哀そう。
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