間章3幕『苦海にもがく黒氷』   作:せっせこパパイヤ

3 / 38
以下の要素を含みます↓
台本書き
駄文
オリキャラ(複数人)
独自設定



第1幕『忘らるる怨恨の砂』②

オアシスから歩き始め数十分、ようやく目的地に着いたらしい。

 

 

目の前には夥しい数の砂岩で構成されたピラミッドが聳え立っていた。

 

 

メルビレイ「ふぅ、ついたついた....」

 

 

パイモン「こんなところにもピラミッドがあるとはな......」

 

 

空「ピラミッドで何かやることが?」

 

 

メルビレイ「ええ」

 

 

ぞろぞろとピラミッドの入口に入ると、内部は灼熱の大地とは違い、ひんやりしていて心地が良かった。だが、若干薄暗い。砂岩の隙間から刺してくる日光のおかげでなんとか壁と階段を認識できるが、動きにくいことには変わらない。目を凝らしてぶつからないように気をつけながら、後ろに続く。

 

 

そして、突然階段の踊り場で足を止めた。

 

 

メルビレイがただの壁に指を指したが、それは変哲もないものだ。どこの壁も似たようなものなので、この壁に意味があるのか分からなかった。

 

 

空「この壁がどうしたの....?」

 

 

メルビレイ「見ておいて」

 

 

メルビレイが指した壁に左手をつけ、力を込める。すると、その壁が少し後ろに下がったと思いきや、横にズレ始め人が入れるほどのスペースが出来上がった。

 

 

メルビレイ「見落としそうな壁は隠し部屋の続くドアだった」

 

 

パイモン「そ、そうだったのか....なんでわかったんだ?」

 

 

メルビレイ「壁と壁の繋ぎ目の接着剤が違う。ほら」

 

 

壁と壁のあいだは白色の固形物が挟まれていたのだが、一方で隠し扉にはそんなものがなかった。

 

 

パイモンが興味津々で頷きながら隙間を覗いている。

 

 

パイモン「ふむ......?おお.....わからないぞ....」

 

 

空「........」

 

 

メルビレイ「...........」

 

 

両方が頭を抱えた。

 

 

メルビレイ「このピラミッドが建てられた時代は接着剤は植物から取らざるを得なかった。だけどこの隠し扉だけ土に砂利を混ぜて固めただけ。なんででしょうね?」

 

 

空「後から来た時に外れやすいように......?」

 

 

メルビレイ「正解」

 

 

彼女が、鼻を鳴らしながら高々に扉の向こうへと入っていった。

 

 

パイモン「隠し部屋があるのは驚きだけど、この先に何があるんだろうな....。まさかお宝とか?」

 

 

空「...さぁ」

 

 

メルビレイ「なにしているの?早く来なさいよ」

 

 

パイモン「おう!今行くぞ!」

 

 

催促されたので、急いで2人も隠し部屋に入っていった。

 

 

 

扉の向こうの空間は先程とは違い、完全な闇の世界が広がっていた。視界が奪われてしまった今頼りなのは前方に歩いている彼女の足音だけ。さらに、平衡感覚が失われ自分が今どこにいるのか分からなかった。

 

 

パイモン「うわぁ.....真っ暗だぞ!」

 

 

空「う........パイモンどこ?」

 

 

パイモン「ここだ!ここ!」

 

 

空「どこ!?」

 

 

パイモン「うわぁ!旅人!オイラの髪を掴むなよ!」

 

 

空「あ、ごめん」

 

 

パイモン「しっかりしてくれよ!痛!」

 

 

ゴツンという鈍い音が鳴った。おそらくパイモンが柱か壁に衝突したのだろう。

 

 

メルビレイ「はぁ......えーとプライマル火種は.......あった」

 

 

ゴン。先程より軽い音が聞こえたと思ったら突然目の前が明るくなった。

 

 

対称的に設置されている2つの台座に、プライマル火種が出現したようだ。

 

 

部屋の内部は壁と同じ色の柱が一定の間隔でに立てられていた。隅には、破壊された棚と瓦礫が無尽蔵に置かれており、目の前の壁の一面には壁画が飾られていた。

 

 

メルビレイ「ドンピシャ......」

 

 

迫力ある壁画を前に、彼女は少しだけ口角が上がる。

 

 

パイモン「うわぁ...すっごくでっかい壁画だな.....」

 

 

空「これは何?」

 

 

メルビレイ「キングデシェレトが作り上げた王国の最後の末路よ」

 

 

壁画の中心には光り輝くキングデシェレトの象徴である大きな目が書かれていた。その右側にはヘンテコな形をした数人が描かれていて、恐れを抱いている表情をしている。そして左に目をやると、見た事がないような物体が描かれていた。そばに書かれているピラミッドよりも大きく、そして白い機械のようなものが右の人民を襲おうとしていた。躍動感があると同時にとても奇妙で不気味なものを感じ取る。

 

 

メルビレイ「この砂漠の大地はかつて人が住めるほど環境が整い繁栄したのだけど、あることがきっかけで荒廃した大地になった。描かれている魔神にこのピラミッド辺りに追いやられてる最中にこれを書いたみたいね」

 

 

空「これ……何?」

 

 

空は思わず、不気味な白い物体に指を指す。

 

 

メルビレイ「璃月で目覚め、スメールに数百年分の恐怖を刻みこんだ忌々しい魔神。名は終焉機」

 

 

空「終....焉機....」

 

 

パイモン「げ、魔神?これが?オイラ機械にしか見えないぞ....」

 

 

メルビレイ「機械みたいに見えるでしょ?だけど、れっきとした魔神なの」

 

 

パイモン「どういうことなんだ?」

 

 

メルビレイ「終焉機は数百年前に戦火を目の当たりをした民がそれを恐怖し、怖気付いたあまりに生み出された負の感情の塊。それに鉄くずが取り囲まれてできたの。だから機械っぽいみたいな見た目をしてる」

 

 

パイモン「ふむ.....ふむ?なるほど?」

 

 

メルビレイ「このピラミッドにやってきた目的がまさに終焉機。こいつを詳しく調べるために遥々砂漠にやってきた」

 

 

パイモン「こいつが王国を滅亡に追いやったんだろ?なんでそんなやばいものを?」

 

 

メルビレイ「......なんとなく」

 

 

パイモン「なっ、なんだよそれ!」

 

 

メルビレイ「研究っていうのは小さい好奇心から生まれるもの。......ゲホッ!ゴホッ!ゲホッ!」

 

 

急にメルビレイが咳き込む。それを見たパイモンが思わず驚いた。

 

 

パイモン「大丈夫か!?」

 

 

メルビレイ「失礼。口の中に砂が」

 

 

空「...........」

 

 

メルビレイ「まだ通路はあるから......歩きながら説明するわ。ゲホッ!」

 

 

壁画のすぐ横に小さな通路があり、この部屋で終わりではなさそうだ。

 

 

彼女は落ちていた木を拾って台座に灯されていたプライマル種火を先端に移した。

メルビレイ「ゲホッ......チッ.......」

 

 

通路をぬけた先の狭い階段を降りていく途中でも彼女の咳は止まらないせいでパイモンが心配し始めた。

 

 

パイモン「なぁ......大丈夫か?一旦戻ろうぜ?」

 

 

メルビレイ「いや......ゲホッ!大丈夫....ゲホッ!ゴホッ!」

 

 

パイモン「だといいんだけど......」

 

 

メルビレイ「それでさっきの続きなんだけど.......かつてスメールには砂漠を統治していたキングデシェレトと花神の2人の王がいた。この地に降り立った花神は72日の間さまよったところにキングデシェレトに拾われた。その2人は非常に仲が良く俗世の七執政の座を争う戦いがテイワット大陸中で起きた時でも血を出すこともなく王権を共有することでやり過ごしたほどよ」

 

 

パイモン「平和なんだなぁ。それって何年前のことなんだ?」

 

 

メルビレイ「さぁね。少なくとも数百年から数千年。.........それで次第に花神とキングデシェレトは恋に落ちるようになったの」

 

 

パイモン「いいことじゃないか!」

 

 

メルビレイ「けどそれが2人の破滅の始まりだった。とある日キングデシェレトは花神だけに自分の【狂想】を話した」

 

 

パイモン「狂想?」

 

 

メルビレイ「天理の手を借りずに、自らの手で民を導こうをしたの。当然花神は反対した。天理に逆らったらどうなるか........その先にあるのは滅亡だけだと........だけど、花神は最終的にキングデシェレトを受け入れた」

 

 

パイモン「そ、それでどうなったんだ......?」

 

 

メルビレイ「結果から言うと彼は花神の導きによって禁忌の知識を手に入れた。天空と深淵の全ての知識に通じる秘密通路ーーーーー。だけど、その代償に花神は命を落とした」

 

 

パイモン「そ、そんな....」

 

 

メルビレイ「命を落とした花神を目の当たりにして絶望したキングデシェレトだったけれど、彼は最後まで彼女に対する執念を燃やして諦めきれず、永遠のオアシス作り上げたの。それは確か.....どこだっけ?忘れた」

 

 

空「ダマーヴァンド山の底」

 

 

メルビレイ「あら。知ってるの?」

 

 

空「うん。というか行ったことがある」

 

 

メルビレイ「へぇ....綺麗だった?」

 

 

空「うん........桃源郷のようだった。意義を挟む余地がない綺麗な場所だよ」

 

 

メルビレイ「羨ましいわね...。話は戻るけど禁忌の知識を手に入れたキングデシェレトだったけど繁栄は長くは続かない。直ぐにそのあとスメール全土に魔鱗病が流行ったり、天理の怒りによって大地に裁きが下って、王国は滅亡に至った。大半の国民は死んだのだけど一部の人間は逃げるように端っこに住み着きひっそりと暮らしていた。だけど、500年前の厄災が起きた」

 

 

パイモン「その時に終焉機がここにやってきたってことか....?」

 

 

メルビレイ「正解。抵抗する術がなかった民は虐殺にされた」

 

 

パイモン「ひ、酷い話だな……!」

 

 

メルビレイ「禁忌の知識さえなければまだ完全滅亡は避けられたはずだけどね」

 

 

パイモン「ん?なんでだ?」

 

 

メルビレイ「さっきも言ったと思うけど終焉機は負の感情の塊。璃月からスメールまで来るまでにだいぶ消費してたみたい。そこを全力で時間稼ぎすれば何とかなったはず.......」

 

 

パイモン「うーん......結果論だからなぁ........」

 

 

メルビレイ「私は民を苦しめる結果になったキングデシェレトは暴君だと思っているわ。皮肉なものよね。自らの活路を見出そうとした結果、自分も国も破滅するなんて........」

 

 

パイモン「へぇ........。ヌーヴィアンって物知りなんだな!どこで知ったんだ?」

 

 

メルビレイ「文献よ。読み漁った」

 

 

空はその発言に何か引っかかり、疑問を持つ。

 

 

空「(文献......?それが本当だとしても詳しすぎる....。砂漠の人達でさえ歴史の勘違いが原因で森林の民との軋轢があったのに.....砂漠生まれでもない1人の女性がこんなに知っているのだろうか)」

 

 

メルビレイ「だけど森林地域ができた時の歴史の文献が一切なくて空白期間が出来上がってるの。王国が滅亡する少し前に森林の前駆体であるオアシスが作られた。キングデシェレトの無謀さに愛想を尽くした草神の眷属アランナラが力を行使し、今の森林地域が出来上がった。だけどね、アランナラだけの力で森林ができたとは考えにくいから誰かの力を借りたはず。そこの時期の文献はぽっくりと穴が空いているかのように存在しない。奇妙だとは思わない?」

 

 

パイモン「たしかにな。森林ができる前の話はわかっているんだろ?それなのにそこから先の情報は何も残ってないのはおかしすぎるぞ........」

 

 

メルビレイ「それに現草神のクラクサナリデビはとある日の変哲もない場で突拍子もなしに現れた。スメールの歴史は謎に満ちているの」

 

 

空「(ちゃんとマハールッカデヴァタの情報が世界樹から消えてるみたい....)」

 

 

メルビレイ「まぁそれが歴史の面白いポイント.....ゲホッ!ゴホッ!」

 

 

空「ほんとに大丈夫?」

 

 

メルビレイ「..........大丈夫」

 

 

そうこうしているうちに長い長い階段を降りきってさっきより大きな部屋に来た。同じように真っ暗なためプライマル火種だけが頼りである。

 

 

パイモン「階段を降りきったのか?真っ暗だから何も見えないぞ........」

 

 

空「ここになにかあるの?」

 

 

メルビレイ「1番ほしいものがここにある.......ちょっとまっててちょうだい.......火つけるから.....」

 

 

メルビレイが枝を持ちながら部屋を前進していく。そして、立ち止まると枝に闇に向かって枝を動かすと、プライマル火種は移動し始め、そして止まった。

 

 

部屋が一気に明るくなる。

 

 

パイモン「うう......このいきなり眩しくなるのはなれないぞ.......」

 

 

部屋の中はプライマル種火の台座以外何も無く先程よりも見劣りしていた。よく目を凝らすと隅には埃が被ったプライマル構造体が無象に置かれている。

 

 

パイモン「どうやらここがピラミッドの最下層らしいな....。今の所あの壁画以外特にこれと言ったものもない....。あ、もしかして隠し部屋があってそこにお宝が!?」

 

 

メルビレイ「ゲホッ!違うわよ.....」

 

 

そう言うと、彼女が腰に身につけていた片手剣の鞘ごと抜いて部屋の中心に移動する。

 

 

空「何してるの?」

 

 

メルビレイ「私が欲しいもの....。それは終焉機の稼働に必要だったコアよ。そして、そのコアは今私の真下に眠っているわ」

 

 

パイモン「ええ!?」

 

 

空「コア....?」

 

 

メルビレイ「今から私はコアを取り出すから、少し離れて」

 

 

メルビレイは鞘に入った片手剣を振り上げ、そのまま地面に叩きつけると、轟音に呼応するかのように地面が急に波打ち、部屋全体まで波及した。

 

 

その衝撃で空はバランスを崩し、尻餅を着いてしまう。

 

 

空「うわ!」

 

 

パイモン「大丈夫かよ旅人.......っておわぁ!」

 

 

衝撃のせいなのか、それとも警備プログラムが発動したのか定かではないが、部屋の隅で眠っていたプライマル構造体が起動してしまったことにパイモンが気づく。

 

 

ビープ音を鳴らし終えた機械は侵入者を排除しようと、こちらに迫ってくる。

 

 

メルビレイ「...あら、緊急事態のようね。旅人、あなたに時間稼ぎをできる実力は?」

 

 

空「あるよ、余裕」

 

 

メルビレイ「私はコアを取り出したい。それまでお願いするわ」

 

 

空「.......分かった。パイモン、どっかに隠れておいて」

 

 

パイモン「お、おう....」

 

 

パイモンは巻き込まれないよう、隅っこに移動し、つみあげられている瓦礫の後ろに隠れた。

 

 

剣を取りだしながら、どう動こうとするか考える。プライマル構造体の数はおおよそ4体。1人でも余裕だろう。だが、レーザー攻撃だけは警戒しないといけない。間合いに詰めて一気に片付けるかと結論を導き、空は行動に移す。

 

 

時間稼ぎをしている状況下で、先程片手剣を叩き込んだ場所に、数回床を削ると、腕が入る程の穴が出来上がる。穴の中には、くぼみがあり、その底に青白い光を放つキューブ

が置かれていた。そして、それを守るかのように緑色のバリアが3重に展開されている。

 

 

メルビレイ「(やっぱりあった...。このバリアはコアを守るためにあるようね)」

 

 

穴に左腕を入れ、ゆっくりとキューブに手を伸ばした。強固そうなバリアだったが、指先がはじき出されることもなくどんどんすり抜け、とうとうキューブをつかみ手に入れた。

 

 

メルビレイ「(すんなりと手に入った....やっぱり数百年も経つと力はどんどん失われていくのね...。感触も.....温度も感じない....。少し眩しい以外の特徴がないわね。これが本当にかつて魔神の動力源だったのかしら....)」

 

 

だが、今そんなことを考えている暇は無い。急いでそれを仕舞い、後ろを振り返る。

 

 

コアを手に入れた時には、プライマル構造体は一体を除いて再起不能になっていた。空はすっかり油断してしまっているが後ろのプライマル構造体は攻撃を仕掛けようとしている。

 

 

パイモン「旅人!後ろ!」

 

 

メルビレイ「ふん!」

 

 

メルビレイが左拳を構造体の図体にぶつけた。鐘が鳴った様な音が部屋を包み、機械体が故障を起こして地面に崩れ落ちる。

 

 

パイモン「ふー....終わったぞ........。どうなるかと思った」

 

 

空「ありがとう。油断してた」

 

 

メルビレイ「私も時間稼ぎをしてくれてありがとう。ほら......これが動力源よ」

 

 

パイモン「これがコア?なんか思ってものと違うぞ.......」

 

 

空「パイモンはどんなを想像してたの?」

 

 

パイモン「え?こんな小さいものじゃなくてもーーっとでかくてゴツゴツしたものかと!」

 

 

メルビレイ「残念だけどこれが現実ね」

 

 

空「さっき穴から見えた緑の光はなに?」

 

 

メルビレイ「ああ、それは.....ってあれ?」

 

 

説明しようと後ろを向いたが、既に緑の光は消滅していて、台座の火の明かりが床を照らしているだけだった。

 

 

パイモン「消えちゃった......みたいだな」

 

 

空「残念」

 

 

メルビレイ「さっきの光はコアを封印するためのバリアよ。定かではないけど、私がコアを取り出したのと同時にバリアが崩壊してしまったみたい。草神の眷属アランナラが厄災の後に力を使ったらしいけど、数百年も経てば封印力が落ちるのは当然ね」

 

 

パイモン「アランナラが?どういうことだ?」

 

 

メルビレイ「終焉機が活動停止をしたあと、オアシスで暮らしていたアランナラ達が代わりにコアを砂漠の各地に封印して、終焉機が復活しないようにしたのよ」

 

 

空「あっちこっち......ってことはまだ何個かあるの?」

 

 

メルビレイ「全部で4つよ。その内、これを含めて3つ見つけたからあと1つ」

 

 

パイモン「早いな!」

 

 

メルビレイ「コアを探すことを数日前からやってたからですもの。ようやく暑苦しい砂漠からおさらばできるわ」

 

 

パイモン「気になったけど、なんでお前は何となくっていう理由だけでこのコアを集めているんだ?もっと他の候補なんてあっただろ?」

 

 

メルビレイ「魔神戦争と比べて比較的平和になったテイワットで、魔神の残骸がはっきりと残っているパターンは少ない....。だけど、この魔神だけははっきりと物体として存在しているの。負の感情から誕生した魔神が何故コアを形成することができたのか。それだけでも調べる価値はあるでしょ?」

 

 

空「.....」

 

 

メルビレイ「さっ、コアは回収できたし一旦出ましょ?こんなところもうゴメンよ……」

 

 

そう言いながら階段に向かい始めたが、空がその場から動かなかった。不思議に思った彼女が立ち止まる。

 

 

パイモン「....旅人?」

 

 

空「......研究するのはいい試みだと思う。だけど、封印されたものを取り出す行動はいい事だと思うの?」

 

 

メルビレイ「いいか悪いかで言ったら....悪いでしょうね」

 

 

空「だったら......」

 

 

メルビレイ「ちゃんと終わったら破壊するなり、返すなりなんなりするから今は........ね?」

 

 

空「.......」

 

 

メルビレイ「じゃあ、こうしましょう。今はあなたに預けることにする。私はしばらくこれで悪いことはできない。これでいいでしょ?」

 

 

空「そういうことじゃないけど、わかった...」

 

 

コアは空の手にわたり、バッグの中に収納された。それを確認したメルビレイが階段を登り始める。

 

 

メルビレイ「それに....それを持ってると体調がどんどん悪くなっていくから.....ゲホッ、ゴホッ.....」




最後までご覧いただきありがとうございます。良ければ感想などお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。