脳内ドピンクな勇者の世話係は勇者パーティー内で咲く百合の花に挟まりたい   作:くさ

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1話

 

「じゃあ、お前ら元気でな!」

 

『隊長……まじで辞めちゃうんすかぁ』

 

「ああ、やりたい事があるからな」

 

寂しそうな顔をする兵士達に一人一人握手する。まぁ、でもたまに会うかもしれないしな。

 

「また会った時にはよろしくな!それじゃ」

 

『『『『『また会いましょう!隊長』』』』』

 

「おー!またなー!死ぬなよー」

 

そう約束して足早に去った。また会えると良いな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……あ。そう言えば、異世界から来る勇者パーティー(美少女)って何処で召喚されるんだ?

 

 

 

 

 


 

 

 

 

どうすっかなぁ。感動の別れをしたせいで、後輩達には聞きにくいし。だからと言ってアテがある訳でも無いし。そう考えながら街中で適当に彷徨っていると、フードの女の子にぶつかってしまった。

 

「あ、ごめんなさ……」

 

『大丈夫ですか?怪我して無いですか!?御免なさい!!』

 

「デッk……い、いや全然大丈夫です」

 

ぶつかった衝撃でフードが外れ、綺麗な顔と共に俺の元に晒されたのは巨大な二つの山だった。その柔らかさを認識するよりも先に俺の身体は吹っ飛ばされた。

 

結構体幹は鍛えている方だと自負していたが。そんな物は関係無いらしく、俺の身体は軽々と吹き飛ばされた後すぐ女神が舞い降りて救いの手が差し伸べられた。

 

『いいえ、遠慮をせず私の手に捕まって下さい。血だって出てるみたいですし、私達が今暮らしているお家に行けば、何かあると思います。私達のお家に来て頂けませんか?』

 

あの……神様。今まで、チートもくれない見た目だけのケチカス自称神様だと思っていてすみませんでした!全てはこの為だったのですね。俺のカスみたいな人生はっ。巨乳美少女の逆ナンとか言う童貞の妄想としか思えない最高なこのシチュエーションの為に俺は!

 

「あ、有難うございます」

 

近付いたらめっちゃ良い匂いする。正直全部血は返り血だから、痛くも何とも無いんだけどもう良いや。あ、待って。手繋ぐんですか?あせが、汗がヤバイ。

 

『本当に大丈夫ですか?呼吸が荒い様ですが……』

 

「大丈b……じゃないけど大丈夫じゃないです」

 

『何言ってるんですか!?』

 

危ねぇ。大丈夫なんて言ってしまったら、此処でお別れになってしまう。そんなの駄目だ、何とかして病人のフリしなければ。

 

「おっそいよお姉!たかが買い物にいつまで……なにそいつ」

 

『あ、真由。この子、私のせいで怪我させちゃったみたいで……私達の家で治療したいんだけど連れてってくれない?』

 

「はぁ……しょうがないなぁお姉は。さっきレベル上げした時に覚えた魔法見せてあげよっかな?帰宅(ゴーホーム)!」

 

「え?」

 

『何これ!』

 

「あー最初に覚えた魔法がコレで一体いつ使うんだろと思ったけど使って良かったかも」

 

一瞬で場所が変わって街から何処かの家の中になった。此処が、彼女達の家か?

 

「お姉……連れて来ちゃったけどこいつ本当に大丈夫?敵じゃないの?」

 

『多分。敵じゃないですよね?』

 

「そんなの聞いてそうですって言う訳無いじゃん」

 

「あー敵じゃない、です」

 

敵って何だ?この人達誰かに追われているのか?

 

『だって私達の敵はモンスターでしょ?彼女は人間じゃない』

 

「人に化けてる人間だっているかもしれないし、人間だって怖いでしょ」

 

「あーわ、私は一応騎士団にいたので正義側の人間です。貴方達は一体何者なんですか?」

 

会話が分からないので聞いてみよう。と言うか、焦らしプレイは辞めて欲しい。やる事さっさと済ませようよ。

 

「私達はアレよ、此処とは別の世界から呼ばれた勇者パーティー。私のその魔法使いで」

 

強気なロリと言う印象の彼女が、最初のフードの彼女に目を向けると。

 

『私が、聖女です。さっき言われたばかりで実感も無いんですけどね』

 

と困った様子で笑った。

 

か わ い い。

 

じゃなかった。貴方達が勇者と仲間達ですか、そうですか。

 

 

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