一気に改稿しました。
プロロード
<<< A市 >>>
建物も、街すらも、ことごとく燃え尽き灰と化して逝く。
……比喩や誇張抜きに〝死〟に向かって逝っているのだ。
ワクチンマン 災害レベル【竜】
いくつもの街を壊滅させる人智を超越した暴威であり、【神】を除けば最大クラスの怪人災害がA市を、もとい人類を滅ぼすため死と破壊を撒き散らしていく―――……
「現着したヒーロー、A、B、C級合計31名敗北!撤退しましたッ!!アトミック侍、豚神、金属バット、タンクトップマスターは現場に急行中ですッ!!ただ豚神は協会の手配した車に入りきらず徒歩でこちらに向かっていますが4時間はかかるとのことッ!電波障害も発生しほかのS級とは連絡が取れません!!」
いくらS級ヒーローほどに強くなくとも、彼らは決して弱いわけではない。……あくまで
本物の災害を前にして、人の身で抗うこと自体が間違いなのかもしれない―――……
「まずい、まずいぞ………ッ!
この協会本部が陥落したら―――……」
その場にいた全員の脳裏によぎる〝
もはや人類は詰みなのか……?
「(ど、どこにいるのかな
〝黒と白〟
最初に
黒いカンフーシューズに黒いダボダボズボン、黒いタンクトップの上から背中に〝王〟の字が刻まれた白い上着を羽織るシンプルな装いだが、目を引くのはその巨躯だろう。
S級11位 超合金クロビカリを上回りかねない上背に、服越しからでも分かるほどに鍛え上げられた肉体はもはや一つの芸術作品だ。
だが、彼を語るうえで欠かせないのは何よりも顔、そして髪型である。短く切り揃えた眉に、長く尖った耳、強面ながらも端正な顔立ち、燃え盛る火の如く赤い瞳は悪人に絶望を、善人に希望をもたらすとされる。
さて、問題の髪型だが―――……
さながら怪獣王の背鰭のようにそびえ立つソレは、その箇所のみが白く変色しており、両サイドの黒髪は短く切り揃えられていた。
〝変人〟と嗤われそうな彼の出で立ちだが、大衆は決して彼を嗤わない。
地球人類であれば誰もが知っている。何なら怪人にも畏怖とともに知られている。
曰く、地上最強の男。
曰く、
曰く、怪人すら救う優しすぎる男。
曰く―――……最高のヒーロー。
S級6位 キング
キングは征く、約束された
「(うああぁぁぁァァァァァァやっぱり無理だよぉぉぉォォォ!!!サキ氏だけでも見つけてとっとと逃げないザッ
目と目が合う。
開口一番。
「「 わァ……ぁ………(泣) 」」
お互いにとって最悪と言える初対面からおよそ10秒後、片方は跡形もなく消し飛んだ。……どちらが消し飛んだか、言うまでもないだろう。
一つ言えるのは、人類はこれからも安泰ということだけ。
人類史に
「うぅ、流石に寿命が縮んだよぉ……」
「ありがとうねレイタロウ氏。レイタロウ氏がいなかったら百回は死んでる自信があるよ私」
「サキ氏が無事で本当に良かったよぉ。一応『気』で全身を保護しているけど、絶対安全とは言い切れないし」
「その『気』のおかげでA市の死者数を0人に抑えられたんでしょ?最大の功労者じゃない、もっと自分に自信を持ちなよ」
「う、うん……」
「……まぁ、それはそれとして、そのA市で手に入れた新作の格ゲーを早速プレイしちゃおっか」
「ぜってー勝つ……!」
「寝言は寝て言えばいいわ」
キングは逃げない、
全ての
「(そういえば……原作のキングに当たる人はどうなっちゃったんだろう……?俺という異分子が混ざったことで取り返しがつかないぐらい原作と乖離しちゃったから今更だけど……)」
「隙あり」
「ふぁッ?!汚いってッ!あっ、ちょっとヤメ……!」
「(YOU WIN!)口ほどにもないわ」
「(YOU LOSE)くっ糞ゲーッ!糞ゲーだねッ!」
……かもしれない?