ワンパンマン:REY【完結】   作:びよんど

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キングと呼ばれる男だって人を鼓舞するよって話です。

すみません。前編後編とかって言っちゃいましたけど、こんな感じで小出しにしていきます。

ダラダラ続けるつもりはありませんのでご安心を。


八王目 王の鼓舞 ①

 

 

<<< Z市 >>>

 

 

『緊急避難警報』

 

『災害レベル【竜】』

 

『ヤバいので逃げて下さい』

 

『巨大隕石落下まであと21分』

 

『専門家の話ではZ市は丸ごと消滅するとのこと』

 

『可能な限り急いで遠くまで逃げて下さい』

 

 

「……でけぇ」

 

「……こりゃ駄目だな」

 

「死ぬ前に彼女欲しかったなぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<<< J市 >>>

 

 

『緊急避難警報』

 

『今回の海人族襲来について災害レベルが【虎】から【鬼】に上がりました』

 

『J市の住民は速やかに遠くへ避難して下さい』

 

『海に近い地域は特に怪人と遭遇の可能性が高く危険であるとのこと』

 

 

「避難?馬〜鹿ね〜。一匹も逃がすワケないでしょ。私の兵を殺した分は一億倍にして返すわよぉ。……あなた達随分しぶといわねぇ。もう死んで構わないわよ?」

 

「ハァ…ハァ…イナズマックス!!まだまだいけるかァ!?」

 

「ハァ、ハァ、ハァ……おうスティンガー!……あんまり乗り気じゃねぇが……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<<< Z市 >>>

 

 

〝巨大隕石〟という正真正銘の大災害を前に生存を諦める者が多い中、S級に君臨する三名のヒーローはその落下予測地点を目指して大急ぎで駆け出していた。

 

 

S級3位 シルバーファング

 

S級17位 ジェノス

 

そして―――……S級6位 キング

 

 

三名の目的はただ一つ、巨大隕石の破壊である。

 

J市の怪人被害も気掛かりだが、目の前の問題をおざなりにしていいはずもない。……J市に一瞬で移動できる方法もあるため尚更だ。

 

 

「……このまま放置すればZ市だけではない、周辺の街も壊滅します。……師匠」

 

「……こどもの家も、ね」

 

「やれやれ、守らねばならんものが多すぎるのぉ」

 

 

シルバーファングの言う通りだ。罪のない民間人もだが、この街の近くには恩人が勤める児童養護施設がある。

 

キングは怒っていた。

 

身寄りのない子供達の最後の拠り所をブチ壊そうとする巨大隕石(不埒者)に対してキングは確かな怒りを滾らせていたのだ。……この短い間に色々あり過ぎたこともあるが。

 

 

ドッドッドッドッドッドッ

 

 

「……ジェノス。俺いま結構イライラしてるんだよね」

 

「っ、師匠……!」

 

「……いま起こっている非常事態は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だと俺は思ってる」

 

「……ほぉ、そいつはまた……。キング、その心は?」

 

「……何か確かな証拠があるワケじゃない。……あくまで俺の直感に過ぎない。だが!()()は俺の大事なものまでブチ壊そうとしてやがる!!この手で絶対にぶん殴ってやらなきゃ気が済まねぇ!!

 

 

ドッドッドッドッドッドッ

 

 

「「 っっっ!!? 」」

 

 

「(そもそもからしておかしいんだ。俺という異分子が混ざったことで原作から乖離したことは認める。……にしたって巨大隕石と深海王が同時に襲ってくるのはちょっとおかしい。下手すると地球をぶっ壊しかねない隕石が落ちてきているのに深海から来た人類の天敵がそれを認識していなかったのか?という疑問が生まれる。マンガで読んだ深海王は残虐ではあったがバカじゃなかったと思う。

地球がぶっ壊れるにしろ人類だけが滅びるにしろ深海で大人しくその時を待っていたほうが賢明じゃないかなんて考えてしまう。まるで()()()()()()()()別々の場所で災いを振り撒くその行動がとにかく不気味で腹立たしい。勿論俺の思い違いな可能性もある。というかそうであって欲しかった。……この世界に神なんていうクソったれな存在がいなきゃ思い違いとして片付けていただろうな……!)」

 

 

かぶりを振るう。今は目の前の問題(巨大隕石)を片付けるのが先だ。

 

 

「もうすぐ落下予測地点に着きます。……師匠?」

 

「……ジェノス、君が隕石を破壊しろ」

 

「………っ!!」

 

「これから先、今以上の脅威が人類を襲う。……()()()()()脅威に屈していたら命がいくつあっても足りん。俺がサポートするからやってみせろ。いいな?」

 

「〜〜〜〜はい!!」

 

 

向こうが殺る気なら俺も遠慮はしない。

 

ジェノスが原作で出来なかったことを()()()()弟子として成し遂げてもらおう。

 

それを以て奴に対する宣戦布告とする……!

 

 

「君の師匠として、君の不可能の壁をぶっ壊そう」

 




今回は短く纏めました。

予定としては後三話くらいで九王目にいきたいです。

次回ジェノス君が頑張ります。
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