巨大隕石が落ちてくる!……その一方でって話です。
ぶっちゃけ戦闘シーンを上手く書けてる自信がないです……。
ヒーロー無双が好きな方はブラウザバック推奨。
<<< J市 >>>
ここJ市で、深海から襲来した〝海人族〟とヒーローとの激闘が繰り広げられていた。
「どうしたどうしたァ!?そんなモンかお前らはァ!!」
「くっ!人間の分際でグハァアァァ!!」
「おのれェェ!囲え!囲い込むのだ!!」
「うおおぉぉおぉグッぺェエエェエェ!!!」
A級11位 スティンガー
A級の中でも高い戦闘能力を誇っていた彼は、キング主導の〝強化訓練〟を乗り越えることで成長限界を突破し、飛躍的に強くなることに成功していた。
集団で【虎】相当の脅威しかない
「(唸れタケノコ……!)
ギガンティックドリルスティンガー!!!」
「「「「 ギャアアァァァァァァ!!! 」」」」
愛槍タケノコが唸りを上げ、抉り貫かれていく海人族達。
この場にはもはや血肉をぶち撒け地に倒れ伏す
「(【虎】程度じゃダメだ……。バネヒゲ達みてぇに【鬼】を倒せなきゃ俺の価値を示せねぇ……)」
Z市でのバネヒゲ達の活躍は聞き及んでいる。
二人がかりでA級10人揃えて勝てるかどうかの【鬼】の怪人を追い詰め、あまつさえ倒したというのだから評判にもなる。それに加えてあのキングのお墨付きをもらったというのだから一気に信憑性が増す。
バネヒゲと黄金ボールは一躍時の人だ。
つまるところスティンガーは焦っていたのだ。自分の同僚が手の届かない場所に行ってしまったようで、早く自分も手柄を上げなければならないと気ばかりが逸る一方だ。
「せめて
瞬間突き刺さる巨拳。……その一撃は容易くスティンガーの命を刈り取る―――……
深海王 災害レベル【鬼】
「あのね、あなた不快だから死んで……あらぁ?」
……ことはなかった。世界中全生態系ピラミッドの頂点に立つ存在を自称する海の支配者は、見下し蔑む
「ひゅ〜!紙一重って奴だなおい!」
「あなた……。私の殴打を回避するなんてやるわね……」
「へっ、それほどでもあるな!(……ヤッベ〜!あんなの一発でも貰ったらあの世行きじゃねぇか!!)」
「……いいわぁ。最期に名前ぐらいは聞いてあげる」
「……いいぜ!冥土の土産に聞いていきな!!」
スティンガーは万感の意を込めて名乗りを上げる。
「只今大好評売出し中のA級ヒーロー!!」
「現在A級11位!!!」
「このスティンガーをどうぞよろ―――……ぁ」
最後まで名乗りは続かなかった。……深海王の首が半ばで爆ぜたからだ。
「……隙あり、だ」
首が半分消し飛んだ深海王はヨロヨロと動いている。自分の身に起こったことが理解できていないのだろう。未練がましく垂れ下がるその頭部は驚愕に染まっていた。
A級20位 イナズマックス
ハイパー空手と火薬仕込みの靴を武器とした、蹴りを得意とするヒーロー。彼もスティンガーと同じく強化訓練によって更なる高みに至った男の一人である。
「イ、イナズマックスぅぅぅぅううぅ!!!!」
「おぉ悪かったなスティンガー。……隙だらけだったもんでつい殺っちまった」
「お前って奴はよおぉぉぉぉ!!アレは俺の獲物だろ普通よおぉぉ!!!」
「まぁ良いじゃねぇか。もう倒しちまったヌッ
背後にて間近に迫っていた深海王の顔。
「「 くぁせdrftgyふじこlp 」」
その顔に反射的に攻撃を叩き込んでしまうがやすやすと防がれてしまう。痛いじゃないなんて言っているがその顔は余裕に満ちている。
消し飛んでいた首の半分もグロテスクになっていたが再生し終わっていた。あり得ざる治癒力である。
「さっきの不意打ち。効いたわ……とってもね」
「(思わず変な声出しちまったぜ……)」
「(どういうこった!?確かに首を吹っ飛ばしたはずなのに!)」
「うふっ、
突然深海王の胸部を突き破る形で現れた
ふと、深海王が口を開く。
「
「お告げだァ?んだそりゃ……」
「そう、今日この時に地上で王を僭越する愚かな人間を贄に捧げることで、我ら海人族は永遠の繁栄を約束されるの……」
王。人間。
それだけあればすぐに分かる。深海王はそのお告げとやらに従って、キングを殺そうとしているのだ。
「……でも、私の兵は全員あなた達に殺されちゃったから、私一人でその人間を供物にしなくちゃいけないのよ。……おわかり?」
深海王の肉体が異様に盛り上がっていく。比較的人型に近かった姿形が怪獣の如く変貌していく。……その姿はさながら荒ぶる海を体現していた。
「面倒だけど、本気で殺してあげるわ」
その時、緊急避難警報が鳴り響いた。
「避難?馬〜鹿ね〜。一匹も逃がすワケないでしょ。私の兵を殺した分は一億倍にして返すわよぉ。……あなた達随分しぶといわねぇ。もう死んで構わないわよ?」
「イナズマックス!!まだまだいけるかァ!?」
「おうスティンガー!……あんまり乗り気じゃねぇが……!」
「S級ヒーローォォォ」
「ぷりぷりィィィィィィ」
「プリズナーァァァぁぁああ」
唐突に響き渡る平均的成人男性の叫び声。……その発生源たる筋骨隆々の大男がこちらに近づいて来る。
「あらぁ……?」
「「 へっ……? 」」
飛翔。……その背に天使の翼を生やしたと思ったのも束の間、急に身に着けていた服が弾け飛び、全裸になった。
「あなたに会いにィィィィィィ」
「ン脱獄成功ォォォォォォぉぉおお!!!」
深海王の肉体を拳の雨が襲う。
S級16位 ぷりぷりプリズナー
お気に入りの男子を見かけると襲わずにはいられない。しかし、一般男子を襲うのはOUTなため犯罪者男子を主なターゲットにしているどっちにしても世の男子全ての天敵に変わりない生粋の
そのぷりぷりプリズナーの胸中は義憤で燃え上がっていた。密かに気に入っていた男子達を壊さんとするかの邪智暴虐な
つい
やがて拳の雨は止んだ。辺りを粉塵が漂っている。
「ハァ…ハァ……世の男子は、俺が守るっっっ!!!」
スティンガーとイナズマックスは自分がドン引きして後退っていることに気が付いた。
「「(( アイツ、ヤベェ…… ))」」
「効イたワ……すゴくね」
「なっ……!!」
一撃。……深海王の右ストレートがぷりぷりプリズナーの鳩尾に炸裂する。
「がはっ……………!!」
それだけでぷりぷりプリズナーの意識を刈り取るには十分だったらしく、彼を明々後日の方向へぶっ飛ばしてしまった。
「本当ニ……効いタわ」
しかし、深海王のダメージも思いのほか深いらしく、重心が安定しなくなり、再生にも時間がかかっているようだった。二人のヒーローの心は一つになる。……今しかない!
「っっ〜〜〜、イナズマックス!!!」
「分かってる!!行くぞ!!!」
前に駆けた。……狙いはただ一つ、心臓付近にあるであろう
「ふフ、うフぁはハハはははハはハははハハはハはぁァァ!!狙イガ丸見エよォォォぉぉ!!?」
それは向こうもお見通しらしく、突進を仕掛ける二人に浴びせるのは、ぷりぷりプリズナーがやってみせたような連続パンチ。……そのぷりぷりプリズナーとは比較にもならないほどに威力と攻撃速度が凶悪なのだが。
気のせいか
死の嵐とも形容できる拳撃地獄を紙一重で躱し続けている。もはや神業。以前の彼らでは決してできなかったであろう超人的な技術だ。
「(来る日も来る日もキングにぶっ飛ばされ続け……!)」
「(ぶっ飛ばされ
「(今更テメェの
「(遅れをとるわけねぇだろォォォ!!)」
最強を夢見た。それは
「(……だから何だ?)」
「(打ち砕かれたぐらいで諦めるほど)」
「「(( 俺の夢は安くねェェェェェェ!!! ))」」
イナズマックスの肉体に
「(こいつァ……コレなら!!!)」
体内にて流れる電気を全身に巡らせ刺激する。
瞬間、自分以外の全ての動きが停滞する。……否、イナズマックスの感覚が速くなったのだ。
「っ!?何ヨォォぉォォォ!?!?」
自分の勝利を疑っていなかった深海王。
今は躱せていてもやがて疲弊し力尽きるだろう。実際槍使いの男の疲弊具合が目に見えて分かりやすい。
この均衡が崩れるのも時間の問題だ。
勝利は目前―――……だったのに。
「ちマチまチまチマうザいのヨぉォォォォ!!!」
自分の拳撃が蹴りを使う男に尽く受け流されてしまう。受け流されるだけならまだいいが、相手に触れられた箇所が感電したかのように痺れてしまう。……鬱陶しいことこの上ない。
そしてその瞬間は訪れた。……麻痺のダメージが蓄積し、一瞬だけ深海王の動きが止まる。
「いまっっっ!!!!」
イナズマックスが懐に潜り込む。狙いはキューブ状の物体―――……ではない。
「稲妻足払い!!」
「っ!シまっ……」
大きく体勢を崩された深海王。早く立て直さなければと地に手をついたその瞬間、槍の一撃が迫る。
「ギガンティックドリルパシッ
「残念デしタァァァ♡」
間一髪で槍の柄を掴み攻撃を阻止した深海王。
これで詰み
「……ァァァァァぁあアああアアァあア!!?」
槍の柄を掴んだまでは良かった。……が、穂先が射出されるなど誰が想像できよう?おまけに射出された穂先は急速に形状を変化させ、細く長い緑の矢となって胸部にあるキューブ状の物体を貫いた。
「……や、やったのか……?」
「……や、やっちまったよ俺達……!」
〝タケノコ〟に串刺しにされて事切れている深海王を見て息を飲むスティンガーとイナズマックス。……するとどうだろう、胸の内から途轍もない感情が湧き上がってくる。
それは歓喜だ。
「おそらく災害レベル【神】ぐらいの怪物の襲撃を俺達二人で防ぎ切った!俺達すげええええええええ!!!」
「ちょ、耳元で騒ぐんじゃねドクンッ
「「 ……………へっ? 」」
「お、おいおい、嘘だろ……?」
「勘弁してくれよ……!もう戦えねえって……!」
……二人の弱気を嘲笑うように
キューブ状の物体は貫かれ、負傷に次ぐ負傷で再生能力の限界などとうに超えていた。……だが、その身で燃え滾る憎悪の念は滅びの運命を拒絶し、結果全身の細胞がエラーを繰り返し異常な進化を果たすこととなってしまった。
シン海王 災害レベル【竜】
醜く、悍ましく、ただただ恐ろしい憎悪の化身。
乱杭状に変形した背鰭に光が灯った。
白濁に染まった瞳が
「(まずい……まずいまずいまずいまずいまずい!早く動かねぇと……!!!)」
チェレンコフ光に輝く
「(もしかしてコイツ、シェルターを狙っているのか……!?)」
「(逃げられねぇ……!ここで逃げたら大勢の人が死ぬ!!)」
大きく息を吸う。開放まであと僅か。
「う、ああぁあぁあぁぁあぁあぁあ!!!」
「やめろおぉおおおぉおぉおおぉお!!!」
「世の男子は、俺が守るっっっ!!!
エンジェル☆ガーーード!!!」
世界はチェレンコフ光に覆われた。
二人のヒーローの視界は全裸の変態で覆われた。
<<< J市 シェルター内 >>>
「パパ〜、怖い怪獣はまだ外にいるの?」
「心配ないさ!誰かがやっつけてくれる!」
J市の住民達は海人族襲来の報を受けて一同にシェルター内に避難していた。
〝シェルターの中にいれば安全〟…この場にいる全員が確証もないのにそんなことを信じている。
……それは脆い希望でしかないというのに。
「キャアアアアアア!!」
「うわああああああ!!」
「パパああああああ!!」
「ひぃいいいぃいぃ!!」
突然、天井が激しく輝いたかと思うとチェレンコフ光の何かが通り過ぎていった。
何だ!?と全員が一斉に上を見た瞬間、時が止まった。
綺麗な夕焼け空が美しい。……明らかな異常事態だというのに、皆一様にそんなことを考えていた。
しかし、絶望は終わらない。
ガラガラガラガラ……
「■■■■■■■■■■」
シェルターの壁を突き破り、この世のものとは思えぬ絶叫を上げる怪獣。
シェルター内にいた多くの人間が失禁した。
C級ヒーロー オールバックマンもその一人だ。
「(まいったな……。説得なんて聞く耳持たなそうだし、さっきのアレ、天井がなくなったのもコイツのせいだよなたぶん……!なんか
ヒーロー失格だ。……そんなことを考えている内に怪獣は近づく。
「(ダメだ、もう攻撃する気だ……!)」
「(会話で時間稼ぎなんてできない……!)」
「(無理だ……!)」
「(俺じゃ、勝てない……!)」
「ジャスティスクラッシュ!!!」
怪獣の背中に叩き付けられる
その攻撃は、怪獣に何の痛痒も与えなかった。
「正義の自転車乗り、無免ライダー参上!!!」
……しかし、人々に希望を与えることはできたのかもしれない。
深海王覚醒回。
次回無免ライダーが頑張ります。