ワンパンマン:REY【完結】   作:びよんど

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前回前書きを入れ忘れてました(汗)

キングと呼ばれる男の生い立ち紹介です。


一王目 王の生い立ち

 

 

唐突だけど自己紹介をしたいと思う。

 

え?自分語りやめろ?……そうでもしなきゃ俺の心がもちそうにないんだよぉ。

 

俺はいわゆる転生者である。

 

前世は良くも悪くも普通の社会人(25)だった。人一倍ビビりで真面目なことが取り柄のね。

 

そんな俺が最期に見た光景が迫りくるトラックだったなんて、()()()()()過ぎて笑い話にもならない……。

 

そう、休日は家でマンガやラノベなんかを読み耽るのが俺の数少ない趣味―――……だからこそ確信できたんだ!

 

 

異世界転生キタコレッ!!!!

 

 

……しかし、現実は非情だった。

 

異世界には転生できた。5歳の時に前世の記憶も甦った。

 

けど、神様に会った記憶もなければ転生特典もない。ついでに言うと今世での親との記憶もない。

 

後に()()から聞いた話では俺は()()()()()()()()児童養護施設に保護されたらしく、レイタロウという名前も先生に付けてもらったものなんだ。

 

つまり俺は、この身一つで放り出されたんだ……。

 

更に嫌なことが判明した。……ここ〝ワンパンマン〟世界だよね?今はまだ数自体は少ないけど怪人とか発生しちゃってるしぃ!わァ…ぁ……(泣)

 

こっから先ワクチンマンやら進化の家やら関節のパニックやら巨大隕石やら深海王やらボロスやらガロウやら怪人協会やらネオヒーローズやらが人類に牙を剥いて襲いかかってくるワケだろォォォ?!!

 

俺みたいな一般人は余波を受けただけで死ぬ―――……

 

 

「筋トレしよう。……うん、そうしよう」

 

 

もちつけ、まだ完全に最悪ってワケじゃない。

 

〝ワンパンマン〟という作品は、サイタマがデウス・エクス・マキナの如くほとんどの敵をワンパンで倒すっていう内容だったはずだ。……でなければ話が成立しないほどにこの世界はヤバい。

 

最低限自衛ができるくらいまで鍛えて、その間にサイタマと合流して友達になり、あわよくば助けてもらう。……凡庸な脳みそで考えたにしては完璧なプランだ……。

 

 

「スクワット100回、上体起こし100回、腕立て伏せ100回、ランニング10キロ、一日三食きっちり食べて、合間合間に怪人と闘う……のは無理しない範囲でやるとして、冷暖房は使いたいよな。これを毎日やると……」

 

 

この最高にクソったれな世界で生き残るための地道な闘いが始まった。

 

 

「……筋トレだけで終わらせるのはちょっともったいない気がするな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・5歳 サイタマ式トレーニング(勝手に命名)を一週間続けただけで全身筋肉痛になってしまった……。

先生に本気で心配されてしまった。すんません。

筋トレをしない日は瞑想するなどして自分の内なる力を自覚する独自の修行をしているが、正直さっぱりだ。

 

 

・6歳 筋トレにもだいぶ慣れてきた。

瞑想のほうは依然結果が出ない。人の一生って長いようであっという間だからつい焦っちゃう……。

 

 

・7歳 筋トレしていても疲れにくくなってきた。

瞑想のほうは全然結果が出ない。

体に違和感を感じる。大したことはない。

 

 

・8歳 今の筋トレに物足りなさを感じるようになった。

瞑想のほうは意味あるのか?ってくらい結果が出ない。

体に違和感を感じる。大したことはない、はず。

 

 

・9歳 10倍くらい筋トレメニューを増やしてみたがまだ余裕がある。

瞑想のほうは、結果が出ると信じてやっている。

体に違和感を感じる。こ  れ  くら   い な    ら

 

 

・10歳 50倍くらい増やしても、汗も掻かなくなった。息切れもない。

瞑想のほうは、する意味があるのだろうか……。

体の違和感が痛みに変わった。うぅ……。

怪人に襲われている金髪女子(年上?)を助けた。

身長:180cm

 

 

・11歳 短い時間なら空中を飛行できるようになった。

ようやく、ようやく自分の内なる力を自覚できた気がする!嬉しい!ウレシイ!

体の痛みがますます酷くなってきた。ぐるじい……。

身長:188cm

 

 

・12歳 大陸一周マラソンがマイブームになっている。

自分の内なる力、仮に『気』と名付けるとして、全然制御できているとは言えないが、今後が楽しみである。

体全体が痛い。特に頭が割れそう……。

身長:195cm

 

 

・13歳 ヤヴァい。パンチ一発で山を消し飛ばしちゃった。

『気』の制御にもだいぶ慣れてきた。成果が目に見えるとこんなにもウレシイものなんだなぁ……。

あ  た   まわ  れ    る

身長:201cm

 

 

・14歳 鏡を見た。すげぇ特徴的なモヒカンヘアーがそびえ立っていた。………なんでぇ?

『気』をある程度自由に操れるようになった。

痛みはもうない。

かつて助けた金髪女子(サキ氏)と再会した。ゲーム友達になった。

身長:206cm

 

 

・15歳 頭から完全に抜け落ちていたが、俺はサイタマを見つけなくちゃいけない。本格的に捜索開始だ!……しかしどこにいるんだろうか?

『気』を自在に操れるようになった。これを応用できないか試行している。

心臓がやたら喧しく鳴り響くようになった。うるせ。

……修行にかまけすぎて友達といえるのがサキ氏しかいない。そんな事を考え出してから急に異性として意識しだすようになってしまった。うぅ、胸が痛い。

身長:210cm

 

 

・16歳 バイトを始めた。……最悪だぁ。もう二度とバイトなんてやらない。

カブトムシが苦手になった。進化の家が壊滅した。

身長:213cm

 

 

・17歳 サキ氏と交際を開始した。ドッドッドッ

……『気』を操作すると決まって心臓が鳴り響く。緊張している時もそうだ。ほんとにうるせ。

身長:215cm

 

 

・18歳 ど、ドーテーを卒業したたたた……。

ハーレムに憧れていた時期もあったけど、もうサキ氏しか見れそうにないや……。

しかし、サイタマは一体どこにいるんだろ?一応大陸の隅から隅まで探し回ったけれど影すら掴めない。

身長:216cm

 

 

・19歳 『気』を完全に制御する事に成功したった。

攻撃、防御、強化、移動、索敵、拘束、治癒等々何でもござれ。

……毎日が楽しい。でも、この胸騒ぎはなんだろう?

身長:220cm

 

 

・20歳 怪人化した……が、すぐに元に戻れた。

人類を滅ぼしたいだとか、破壊衝動に襲われるようなこともなく、むしろ強化変身能力として使いこなせるようになった。……暴走したりとかしないよね?下手に人前で披露できないよコレ……。

身長:230cm

 

 

・21歳 サキ氏と結婚した。

俺がお世話になった児童養護施設「こどもの家」や「たこやきの家」の面々が盛大にお祝いしてくれた。ありがとう。ホントにありがとう。俺、今日という日を絶対に忘れないよぉ……。

身長:235cm

 

 

・22歳 ケツアゴの子供をカニみたいな怪人から助けた。……どう見てもカニランテ様ですね分かります。

…………イヤまさかね……ハハハ……。

身長:240cm

 

 

・23歳 ヒーロー協会にスカウトされた。……え?!!

ヒーロー名はキングとのこと。

 

アイエエエエエエエエエエエエ?!?!!?

 

……流石に断りたかったけど皆さんの期待の眼差しには勝てなかったよ……。

サイタマァァァ、キングゥゥゥ、助けてくれよぉぉぉ。

怪人化が進んでいたヒーローを人に戻してあげた。引くほど感謝された。友達になった。

身長:245cm

 

 

・24歳 前々から思っていたが、俺には圧倒的に戦闘経験が足りていない。

大抵の怪人はキングエンジン(周囲が勝手に命名)を聴いただけで勝手に降参するか自滅し、そうでなくとも恐怖によって俺でもなんとか倒せるくらいに弱体化する。

 

いつか俺以上に強い敵が現れた時、きっと俺は負ける。

 

……そりゃ怖いさ。

       怪人に慣れる事なんかない。

                  ………だけど。

 

 

やってやる……!

 

 

この世界には―――……

 

先生  博士

 

モスキートちゃん  ライオンくん

 

ゴリラさん モグラくん カマキリくん

 

カエルくん ナメクジくん

 

ビュウトくん

 

サキ氏

 

……守りたい人達がいるんだ…ッ!

 

サイタマがいようがいまいがもう関係ねぇ!この最高にクソったれな世界に勝つための過酷な闘いを始める……!

身長:250cm

 

そして現在―――……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(やべぇ……もう負けそぉ……!)」

 

 

ドッドッドッドッドッドッ

 

 

<<< ヒーロー協会本部 訓練場 >>>

 

 

この場に、S()()()()()()数多のヒーロー達(明らかにヒーローではない悪そうな連中もちらほらいる)が集結し、目前の敵、もとい目前の最高のヒーローとの多対一の強化訓練が行われようとしていた……。

 

 

『それでは始めてくださいッ!』

 

 

聞き覚えのある少年の声……S級5位 チャイルドエンペラーからのGOサインが響き渡る。

 

……もう逃げられない。

 

 

ドッドッドッドッドッドッ

 

 

「…………………………………………………鯉」

 

 

賽は投げられた。

 

……ワクチンマン襲来より一週間前の事である。

 




遅い投稿になるかもしれませんが、気長に待っていただけると幸いです。

戦闘シーンも書けるように頑張ります…!
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