純狐の息子は二度目の生で母を追う   作:四国の探索人

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諏伯の修行期

修行を続けた諏伯は、神力を集めて弾幕を自由に放つことができるようになっていた。ある日、洩矣諏訪子が彼に微笑みながら言った。「よし、神力を操るのはよく出来てるね。次は神力を集めて放つ以外の使い方を見せようか。」

 

「それ以外?」と興味津々で諏伯が尋ねた。

 

「そうだね、諏伯は小さかったから覚えてないかな。昔、大地をちょっとだけ操ったりしたんだけど。」諏訪子が思い出を語りながら続けた。

 

「例えばだけど、ここに土がある。これをイメージしやすい様に手に持とうか。そしてこの土に神力を纏わせて移動させてご覧。ちょっとだが、大地を動かしてるだろ?」と諏訪子は説明した。

 

### 地を操る修行

 

#### 土を手に持つ

 

諏伯は近くの土を少し手に取り、視線を集中させた。「こうやって持つんですね。」と彼は言った。土は普通の感触だったが、この土を使って何ができるのか、期待と不安が入り混じった。

 

#### 神力を纏わせる

 

「まずは、その土に神力を纏わせるんだ。神力を集めて、手の中の土に流し込むようにして。」諏訪子が指示する。

 

諏伯は手のひらの中に神力を集中させ、自分の内なるエネルギーを感じると、その感覚を土に注ぎ始めた。土が僅かに輝き、神力に満ちた様子を感じることができた。

 

#### 大地を動かす

 

「そのま、意識を土に向けて、自分の意志を乗せて動かしてみて。」諏訪子が助言した。

 

諏伯は手のひらの土をゆっくりと動かし、自分の意志を込めて土を上下させるように試みた。すると、彼の意志に従うかのように、土が少し持ち上がり、ゆらゆらと揺れた。

 

「やった!動かせた!」と彼は嬉しそうに叫んだ。

 

#### 精密な操作

 

「その調子、もっと自由に動かしてみて。それから、別の形に変えてみることもできるよ。」諏訪子がその先の課題を示唆した。

 

諏伯は神力を通じて土を操る感覚に夢中になり、次に土を丸めて小さな球に変えてみた。神力を使うことで、形を変えることができるという新たな可能性を発見した。

 

「土が意志に従って動くって、すごい!」と興奮気味に言う諏伯。

 

#### 修行のまとめ

 

しばらくして、彼の手の中で土は自由に動き回るようになった。諏訪子は満足そうに頷き、「これはただの始まり。神力を使って大地を操ることで、もっと様々なことができるんだ。次はこの技術を使って、形を作ることにも挑戦してみて。」

 

「はい、もっと頑張ります!」と諏伯は力強く答え、さらなる修行への意欲を高めた。

 

この日は、神力を使いこなすための新たな一歩を踏み出す貴重な経験となり、次第に彼の力がさらに大きく、広がっていくことを実感するのだった。

 

 暫く修行を積んだ後、穏やかな夜が訪れた。月明かりの下で、諏伯は神社の境内に佇みながら、教えを受けた数日間の成果を振り返っていた。その時、洩矣諏訪子が近くにやってきて、声をかけた。

 

「諏伯、明日について話があるの。」諏訪子は優しい笑顔を浮かべながら言った。「私が教えるのはここまでだから、明日は神奈子に修行して貰うんだよ。」

 

「神奈子に?」と諏伯は少し驚き、続けて尋ねた。「いつもは優しいけど、修行は厳しいって聞いたことがあるけど…」

 

「そう、優しさとは裏腹に、彼女の修行は本当に厳しいよ。でも、厳しさには理由がある。神奈子はしっかりした指導者だから、辛いかもしれないけど、その分成長もあると思うから。」諏訪子は説明した。

 

次の日、諏伯は修行場に向かうと、そこで八坂神奈子が待っていた。彼女は自信に満ちた表情で登場し、挨拶を交わした。

 

「来たか、諏伯。」神奈子は言った。

 

「よろしくお願いします。」諏伯は緊張した面持ちで応じた。

 

「まあ、そう畏まるな。一緒に住んでるんだし。」神奈子は優しく微笑みながら続けた。「諏訪子から神力の扱い方は教わったんだろ?」

 

「はい、教えてもらいました。」と諏伯は頷いた。

 

「よし、なら始めようか。安心しなさい。手加減はするから。」神奈子は挑戦的な目を向け、準備を整えた。

 

実践的な訓練

 

「ではまず、私が攻めるから、しっかり反応してみて。動きを受け止めて、かわすことができればいい。」神奈子が告げると、諏伯は緊張と期待を持ちながら構えた。

 

神奈子は素早い動きで諏伯に近づき、数発の攻撃を繰り出した。普段の優しさとは裏腹に、その攻撃は力強く、的確だった。最初のうちは攻撃を避けることが難しかったが、諏伯は神奈子の動きを注意深く観察することで次第に反応が良くなり、彼女の素早い攻撃をかわすことができるようになった。

 

「いいぞ、もっと積極的に動いてみて!」神奈子は声を上げ、諏伯の意欲をさらに引き出した。

 

反応と成長

 

神奈子の攻撃を受け流しながら、諏伯は自分の体が次第に軽やかになっていくのを感じた。神奈子の技を受けることで、彼は相手の動きを読む力や反応能力が高まっていくのを実感していた。

 

「その調子だ!少しずつ動きに自信が持てるようになったね!」神奈子の励ましを受け、諏伯はさらに力を入れて取り組んだ。

 

 神奈子は諏伯に向かって勢いよく言った。「そーれ!これも避けて見ろ!」そう言いながら、彼女は神木を軽々と持ち上げ、諏伯に向かって投げつけた。諏伯はその攻撃をかわすことができず、飛ばされてしまった。

 

### 諏伯の無事

 

八坂神奈子は少し驚きながら、「やってしまった、諏伯ー。」と言い、飛ばされた方向に探しに行った。すると、彼女はそこにある諏伯を見つけたが、彼は無傷であった。

 

「無事か、、諏伯。無傷?」神奈子はほっとしながら声をかけ、彼の体に付いている葉っぱを払い落とした。

 

「はい、大丈夫です!」諏伯は元気に返事をしたが、神奈子は何か違和感を感じていた。

 

### 攻撃の威力と加護

 

神奈子は少し考え込みながら、「今日はここまでにしよう。」と決めた。そして、諏訪子の元へと向かった。

 

「お疲れ様、どうだった?」諏訪子が出迎えると、神奈子は「初日にしてはいい動きだった。ただ、、、」と語り始めた。

 

「ケガをしないことかい?」諏訪子は直感で答えた。

 

「ああ、今日軽く吹き飛ばしてしまったんだが、無傷だった。いや、それは良いことなんだが、神の子といっても神ではない。私の攻撃は神でもダメージを受ける筈なんだが。」神奈子の表情には少しの不安が見えた。

 

「多分諏伯に付いている加護だね。」諏訪子が指摘した。

 

「加護か?ここまでの攻撃を防ぐとは。」神奈子は驚いた表情で言った。

 

「余程、強い加護みたいだね。あの子はそのお陰か、生まれてこの方怪我も病気もない。」諏訪子は続けた。

 

「私が全力で加護を与えても、そんなのは不可能な気がする。」神奈子は首をかしげ、考え込みながら答えた。

 

「、、、まあ思いっきり修行出来るね。」諏訪子は笑って言った。

 

### 厳しい修行の日々

 

こうして、次の日からの諏伯の修行は一層厳しいものとなった。神奈子は、彼の能力と神力を試すために様々な訓練を企画し、厳しい環境を用意した。諏伯はその厳しさに少し戸惑いながらも、神奈子の期待に応えようと、一生懸命に取り組む決意を固めた。

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