諏伯たち3人は地霊殿に辿り着きました。
「誰もいないが、勝手に入ってもいいものか」と諏伯は悩みます。
その瞬間、魔理沙がドアノブに手をかけて、「空いてるみたいだぜ」と言いました。
「流石、泥棒。慣れた手つきね」と霊夢がからかいます。
「死ぬまで借りてるだけだ」と魔理沙は気にせず答えます。
扉を開けても誰もいないため、彼らは奥へと進みます。すると、明かりがついている部屋を発見し、中に入ります。
「入りますよ」と諏伯が声をかけると、そこにはピンク髪の少女、古明地さとりが仕事をしていました。
「お燐じゃない?人間が3人、ふむふむ。先ほど窓から家屋が吹き飛ぶのが見えましたが、あなた達でしたか」とさとりが話します。
「それはこいつだぜ」と魔理沙が言い、
霊夢も「こいつよ」と重ねます。
「誰も庇ってくれない」と諏伯は苦笑します。
「別に責めているわけではありません。よく壊れるので、むしろ壊れる前提の家屋ですから」とさとりは微笑みます。
「良かった。セーフ」と諏伯は安堵します。
「紹介が遅れましたね。仕事をしながらで申し訳ありません。私は地霊殿の主、古明地さとりです。用件は……地上に怨霊が湧いて出ているということですか」とさとりが続けます。
「なんだこいつ?話してないのに内容を把握している」と魔理沙が驚きます。
「それは私が相手の心を読む妖怪だからです」とさとりが説明します。
「心を読む?本当かしら」と霊夢が疑います。
「では実践しましょう。霊夢さん、最近煎餅の食べ過ぎで太りましたね?」とさとりが言うと、
「誰にも言ってないのに!!」と霊夢は驚愕します。
「どうやら能力は本物のようだ」と諏伯が感心します。
「本題がそれましたね。怨霊についてですか。対応したいところですが、私はあいにく手が離せません。怨霊については私のペットであるお燐が担当しているので、そちらをお尋ねください」とさとりが案内します。
「どこにいるのよ?」と霊夢が質問すると、
「地霊殿壁外通路奥の洞窟だと思います」とさとりは答えます。
「どこよそれ!!」と霊夢は拳を構えながらさとりに近づきます。
「暴力は困りますね。あいにく私は手が離せません。そこの男性の方」とさとりが諏伯を指名します。
「私?」と諏伯が返すと、
「はい、この女性を止めてください。でなければあなたと輝夜さんの関係をここで暴露します」とさとりが言います。
諏伯は冷や汗をかきます。「よし霊夢!目的地は分かった、行こうじゃないか!!」
「あなた何脅されてんのよ」と霊夢がふくれますが、諏伯はなんとか引き連れて、お燐の居場所へと向かいました。
「ついでに私の仕事もやってもらえばよかったですかね」とさとりは軽く冗談を言います。
3人がお燐を探して洞窟を進んでいると、奥からケンカをしている声が聞こえてきました。
一方は火焔猫燐、もう一方は霊烏路空でした。
「お空!これ以上やると庇えなくなるよ!」とお燐が懸命に訴えます。
「どうして止めるの?せっかく力を神様が与えてくれたんだ。これを使って今まで虐げてきた地上の連中を根絶やしにしてやる!!」とお空は興奮気味に叫びます。
「あーもう!お空のバカ!」とお燐は必死に説得を続けるも、お空の考えを変えるのは難しそうです。
「邪魔するならお燐も消しちゃうよ?」とお空はさらに言い、核融合のエネルギーをお燐に向けます。
お燐はショックを受け、「お空……嘘だよね?」と信じられない気持ちで問いかけます。
「魔理沙!」と諏伯が叫ぶと、
「分かってるって、恋符マスター・スパーク!」と魔理沙が応え、杖を振ります。
諏伯も「宝塔『威光』!」と力を発揮し、お空のエネルギーがその場で爆散します。
「土壁『隔絶』!」と諏伯は素早く土の壁を作り、爆散するエネルギーから皆を守ります。
「人間?」とお燐が驚きます。
「事情は知らないけど、あの子を止めないといけないんだろ?」と魔理沙が問うと、
「うん」とお燐は小さく頷きます。
「にしても、なんだよあの法外なエネルギー弾」と諏伯が呆然とします。
壁の向こうではお空が怒りに満ちた声を上げます。「邪魔するなよ、人間が!お前らから消してやる。」
「どうする気?」と霊夢が尋ねると、
「このま向こうの空間を狭めて自爆か埋まってくれたら有り難いんだけど」と諏伯は提案します。
「止めて!友達なの!」とお燐は懇願します。
「いくら友達でも、あんな危険分子を放置していい訳が」と諏伯が反論すると、
「あの子、本当は優しい子なんです!急に2人の神様に力を与えられて、それに驕り、今までの仕返しをしようとしてるだけなんです」とお燐は必死に説明し、頭を下げて助けを求めます。
「2人の神……。まさか、嫌でも私がいないタイミングで温泉が湧いたなら」と諏伯が考え込みます。
「ねぇ、諏伯。2人の神って、あんたのとこの……」と霊夢が勘付き、
「また守矢か?」と魔理沙が推測します。
「何やってるんだよ2人とも……。」と諏伯は頭を抱えます。
彼らはお燐の願いを胸に、お空をどう止めるかについて急ぎ策を練る必要があります。