赤蛮奇は興味津々に尋ねます。「それにしても、輝夜と君はなんで付き合ってるのに何もしてないんだ?」
影狼も同意して、「そうよ、愛しているのなら致しても誰も怒らないわよ」と言います。
諏伯は少し照れ笑いを浮かべながら答えます。「付き合っているけど、"月の使者から守る"信用のために仮に付き合っているみたいなものですので。」
影狼は感嘆して、「聞いた赤蛮奇?"月の使者から君を守る"ですって。私もそんなこと言われてみたいわ〜。」と言います。
赤蛮奇は冗談めかして、「相手を見つけるとこからだな。かといって我ら力の弱い妖怪ではなかなか同族の相手も居ないのだがな。」と返します。
影狼は希望を持って、「でも仮で付き合っているだけならまだ君でもチャンスがある?」と言い、赤蛮奇は「年を考えろ年を。」と突っ込みます。
影狼がむっとして、「何よ赤蛮奇!いいじゃないの。」と言うと、諏伯は笑いながら「アハハ。考えておきます。それに年齢は多分私の方が上ですよ。」と答えます。
赤蛮奇が驚いて、「君、人間だろ?」と聞き返すと、諏伯は「蓬莱の薬を飲んだので千歳超えてますよ。」と告げます。
影狼は目を丸くして、「、、、大先輩ね。そろそろ着くわよ。」と口にします。
一行は永遠亭に辿り着き、中にいた鈴仙が出迎えます。鈴仙は微笑みながらこちらに近づいてきます。
鈴仙:「諏伯さん、新聞では大変でしたね。横にいるのは?」
諏伯は少し照れ臭そうに頷きます。「友達です。」
赤蛮奇は胸を張りながら言います。「輝夜姫のところに案内してほしいのだが。」
鈴仙はしっかりとした口調で、「了解です。お師匠も一緒にいると思います。」と返し、先に歩き出します。
3人は鈴仙の後をついて輝夜のいる部屋へと向かい、扉を開けて入ると、永琳が背中を丸めて本を読んでいますが、こちらに気づいて顔を上げ、にっこりと微笑みます。
永琳:「あら、パパの登場?」
輝夜はその言葉に呼応し、楽しそうに手を振りながら言います。「息子ちゃん、パパですよ~。」
諏伯は驚きで顔色がみるみる白くなり、目を大きく見開きます。
永琳はすぐに笑いを交えつ、「冗談よ。安心しなさい。貴方が永遠亭に来てないのは知ってるから。」と言います。
輝夜も微笑を浮かべ、「会いに行こうと思えばいつでも会えるんだけどね。」と続けます。
赤蛮奇は、「新聞の件は結局?」と真剣な表情で尋ねます。
永琳は頷き、少し口を歪めながら答えます。「新聞屋がデタラメな記事を書いただけよ。私としては諏伯が逃げないようにこのままでもいいのだけど。」
輝夜は調子よく、「それとも本当に子ども作る?」と冗談を交えます。
影狼は口を仰け反らせて笑い、「輝夜姫って案外はっちゃけてるのね。」と呟きます。
赤蛮奇も静かに笑いながら、「物語は必ずしも正しくないということだろう。」と納得します。
永琳は少し眉をひそめて言います。「姫様、子どもの作り方を調べてから言ってください。」
輝夜は頬を膨らませ、「何よ永琳!キスしたら妊娠するんでしょ?」と不満そうに反論します。
影狼は驚きつも笑い、「私もこんな時代が…」と呟きます。
赤蛮奇は冷静に言います。「あったのか?でもとりあえず妊娠はしてないのが分かってよかったな。」
影狼は少し真顔になり、「これで後は新聞屋を仕留めればいいのかしら。」と提案します。
諏伯も今後のことを考え「人里の誤解を解かないと」と真剣に話します。
赤蛮奇は肩をすくめて言います。「もう新聞にて全員周知の事実だ。諦めろ。」
永琳はふと思いつき、「人里の慧音の能力で今日の新聞を無かった事にしたら?」と助言します。
輝夜は目を輝かせて、「さっすが永琳、頭いい!」と褒めます。
赤蛮奇は決断を下し、「よし、慧音先生へのお願いは私と影狼が説明に向かおう。諏伯、君は天狗を気が済むまでしばいてこい。」と提案します。
諏伯は感謝の気持ちを表し、「赤蛮奇、影狼。助かりました。ありがとう。」と言います。
赤蛮奇は親しげに笑い、「何、姫の頼みだからな。気にするな。」と応じました。
こうして、諏伯は自分の役割を果たすために動き出し、赤蛮奇と影狼は慧音の元へ向かうことになりました。
諏伯は妖怪の山に向かい、見張りの椛に出会います。彼女は道をふさいで、驚いた表情で振り返ります。
椛:「おや、諏伯さんお帰りですか?」
諏伯は急いで尋ねます。「射命丸の居場所を教えてく下さい。」
椛:「文さんですか?用事があるからと出ていきましたが…」
諏伯は椛の肩を掴み、強い眼差しで迫ります。「何処だ?教えないと土に埋める。」
椛は怯え、目を大きく見開いて言います。「ヒッ!本当に知りませんよ!」
諏伯は少し考え込み、「そうか…」と呟きます。
その時、突然、地面を割り椛を埋める準備を始めていた諏伯の目の前に、射命丸文が現れました。
射命丸:「さすがに無関係の椛を埋めようというのは止めてもらえますかね?」
諏伯は憤慨し、「あの新聞記事を書いておいて何を言う。お山は組織なんだろ?逃げるなら組織に責任を取らせますよ。」と食いかります。
射命丸は困ったように、「あや。今回はかなりの発行部数を記録したので私としては訂正したくないのですがね。」と返します。
諏伯は強い決意を持って言います。「よし、裁かれたいなら応えよう。」
射命丸は「私は指示されただけなのに、ヤバい人を怒らせましたね。原因はあなたなんですから、頼みましたよ紫さん。」と呼びかけます。
紫がその場に現れ、「任されたわよ。」と彼女の存在を示します。
諏伯は驚き、「紫?何故こんな事を?」と尋ねます。
紫は冷静に、「だって子どもが出来たとなったら貴方が輝夜を守るために次の侵攻にも参加してくれるかなと思って。」と言います。
紫が話を続ける。「それなのにあの医者ときたらあっさり妊娠は嘘と言うんだもの、予想が外れちゃったわよ全く。」
諏伯は興味を持ちつ尋ねます。「次の侵攻?まさか。」
紫はニヤリと笑い、「そう、第2次月面戦争。面白そうでしょ?」
諏伯は不安を感じ、「1回目の侵攻で何があったか忘れたか?」と問いかけます。
紫は自信満々に、「次は上手くやるわよ。」と返す。
諏伯は真剣に、「それにこっちは参加する気なんてない。」と断言します。
紫は微笑みを浮かべ、「いいの?参加しないなら新聞記事をまたばらまくわよ?」と脅します。
諏伯は自嘲気味に言います。「幻想郷相手に戦争した方が楽かもな。」
紫は少し考え込み、「、、、、、。今回は止めにしておくわね。無理矢理参加させたら本当に暴れそうだし。新聞屋、新聞は自主回収しておいて。記憶は慧音が消してくれるみたいだから。」と決断します。
射命丸は落ち込んで言います。「えー。せっかく売り上げ伸びてたのに。まあ、仕方ないですね。分かりましたよ。」と了承します。
こうして、新聞記事の波紋は収まりを迎えた。