純狐の息子は二度目の生で母を追う   作:四国の探索人

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一輪と雲山

諏伯は決然とした表情で言います。「あのネズミに肩入れするつもりはないですが、元は命蓮と共に作った星蓮船。とりあえずUFOは私達で回収しましょう。」

 

次の目的地に到着した二人の前には、空に浮かぶ大きな星蓮船がありました。

 

早苗は驚きと好奇心を込めて言います。「大きい船ですね。これも幻ですか?」

 

諏伯は少し安心したように、「これは本物だな。動力が足りず浮遊しているだけみたいですが。」と答えます。

 

空を見上げていると、少女の雲居一輪が声をかけてきます。

 

一輪は毅然とした態度で言います。「その飛倉、集めてくれたの?それとも船を奪いに来たの?」

 

諏伯は冷静に答えます。「私の友人が作った船を勝手に使われるのは癪だと思いましてね。集めていた所です。」

 

一輪は眉をひそめながら、「星蓮船の製作者の友人?そんな訳が…とにかく渡さない訳ね。」と言います。

 

諏伯は毅然とした姿勢を貫いて言います。「友のため星蓮船を勝手に使用させない。」

 

一輪は決意を固め、「いいわ、、、雲山やっちゃって!」と宣言します。

 

雲山は大きな手を振りかざし、諏伯を狙います。

 

諏伯は迎え撃ちます。「ただの打撃か」

 

彼は土壁で防御を試みますが、雲山の力はそれを容易に破壊します。

 

一輪は微笑んで言います。「案外脆いのね。」

 

諏伯は少し焦ります。「おかしい、あの入道雲、力は鬼ほどないはず。」

 

雲山は笑いながら挑発します。「なんじゃい小僧!意外に大した事なか防壁じゃったのう!!」

 

諏伯は冷静さを取り戻し、「調べるか。早苗、アレを足止めしてくれ。」と指示します。

 

早苗は自信満々に、「任されました!私が相手ですよ雲野郎!私が退治してあげます。」と言い、雲山とのバトルを開始します。

 

諏伯は集中し、「調べ給え調べ給え入道雲の力の根源を調べ給え加護'解析'」と呟きながら探ります。

 

雲山は苛立ちを見せ、「こちとら無視かいワレ!」と言いながら背後の無防備な諏伯に迫ります。

 

早苗は安心しきって言います。「入道雲、無駄ですよ。通常の攻撃であの人にダメージは、、、えっ」

 

驚くべきことに、雲山の拳が諏伯を捉え、彼の頭から血が流れる。

 

諏伯は驚愕しながら言葉を紡ぎ出します。「加護が効かずにダメージを受けた。加護が破られて内のにダメージを受けるとは。入道雲、、、力を解析できた。お前の力は純化と法力か。」

 

雲山は怒りを見せつ問います。「純化何を言ってる?」

 

諏伯は過去の記憶を呼び起こしつ考えます。「それにしてもこの力、懐かしい命蓮と私のだ。入道雲の友達は居ないはずだが、雲山貴方は何故妖怪となった?」

 

雲山は少し戸惑いながら応えます。「戦いのさなかにお話か?ワシは始めは普通の雲であった。それが突如として光線が当たり実体化よ。」

 

諏伯は納得しながら呟きます。「命蓮が使用した宝塔の光線か。」

 

一輪は不審そうに問います。「命蓮、何故その名を知っているの?」

 

 諏伯は一輪の問いに対して、少し感慨深い表情で答えます。「命蓮は私の友であり、共に星蓮船を作った仲間だ。」

 

一輪は驚き、諏伯をまじまじと見つめます。「そんな話は聞いたことがない…。でも、あなたのその眼差し、嘘を言っているとは思えない。」

 

 諏伯は落ち着いて一輪に向き、「星蓮船についてなら何でも質問に応えよう。」と、協力の姿勢を示します。

 

一輪はすぐさま質問を投げかけます。「飛倉を全て集めると何になるの?」

 

諏伯は短く的確に答えます。「命蓮の僧衣。」

 

一輪はさらに続けます。「星蓮船の動力は?」

 

諏伯は説明します。「法力を飛倉に注ぎ、媒介して船を浮遊させる。」

 

一輪は深く頷き、「本当に製作者なのね。なら協力して!命蓮の姉、聖白蓮を助けたいの!」と切実に言います。

 

諏伯は驚きつも尋ねます。「命蓮の姉?生きているのか?」

 

一輪は焦りながら説明します。「今は魔界に封印されています。」

 

諏伯の表情には驚きと疑問が混じります。「命蓮の方はどうなった?一緒にいるのか?」

 

しかし一輪は悲しげに首を横に振ります。「いいえ、昔に亡くなりました。姉さんは法力を駆使して若返り、生き延びています。」

 

諏伯は静かに頷きながら言葉を続けます。「そうか、やはり亡くなっていたのか…。詳しい理由は知らないが、協力しよう。」

 

この会話により、諏伯も一輪もより強く結びつき、聖白蓮を助けるために飛倉を集め、星蓮船を再び空へと復活させようと決意を固めました。

 

 雲山が申し訳なさそうな面持ちで現れます。「まさか、ワシの親みたいな存在だったとは。殴ってすいませんでした。」

 

諏伯は柔らかな表情で答えます。「むしろただの雲だったのに実体化させてしまい、すいません。」

 

雲山は頭を下げず、笑顔を見せながら言います。「謝ることはないですわい。ワシは実体化出来てこの一輪と共に旅ができよかったと思っています。」

 

諏伯はほっとしたように言います。「それならよかった。」

 

一輪は話を進める。「諏伯さん、集めた飛倉の破片はいくつですか?」

 

諏伯は指を数えながら答えます。「2つです。」

 

一輪は嬉しそうに反応します。「私達のと合わせて4つですか、後一つですね。」

 

諏伯は自信満々に宣言します。「任せてください、探してきますよ。」

 

一輪は頷きながら言います。「助かります。私と他に仲間がいるんですけど、みんなとは星蓮船の準備をしています。」

 

諏伯は早苗のことを思い出しながら言います。「早苗もここにいて。」

 

早苗が少し驚いた様子で返事をします。「えっ?分かりました。」

 

諏伯は一輪と雲山に後ろ髪を引かれつ、星蓮船から降り、最後の破片を探しに向かいます。「行ってきます!」

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