命蓮寺が建立されてから時間が経ち、平和な日常が続いていました。そんなある日の博麗神社での出来事です。
諏伯が博麗神社を訪れ、「おーい、霊夢」と声をかけました。
霊夢は驚いて「何よ、アンタから来るなんて珍しいわね。遂に守矢神社を止めてウチを信仰する気になった?」と応じました。
諏伯は軽快に「いや。魔理沙いる?」と話を進めます。
霊夢は不思議そうに「魔理沙を探しになんで博麗神社に来るのかしら?魔理沙の家に行きなさいよ」と答えました。
諏伯は少し困った様子で「魔理沙の家知らないし。どうせ行ってもキノコ狩りか博麗神社じゃないですか。」と言うと、霊夢は「否定はしないけど」と返します。
そこへ魔理沙が姿を現しました。「おーい霊夢。遊びに来たぜ。今日は珍しいお客さんがいるんだな。」
霊夢は意地悪をしつ「私にじゃなくてアンタにらしいわよ魔理沙。よかったわね。訪ねてくれる男が出来て」と言います。
魔理沙は肩をすくめ「別に私もコイツとそんな会ってる訳じゃないぜ。それで何の用なんだ?」と問いかけました。
諏伯は唐突に「えーとな。マスタースパークを私に撃ってください!」と頼みます。
魔理沙は冗談交じりに「おい霊夢。コイツはMに目覚めたのか?」と言いました。
霊夢は呆れつつ「よほどの衝撃じゃないとイケなくなったのかしら。」と返しました。
諏伯はせっかちに「いいから早く!」と促します。
魔理沙は半信半疑ながらも「分かった分かった。気持ち悪いから寄るなよ。ただ、私の技を見たいのはいい気分だな。いくぜ!恋符マスタースパーク!!」と準備を整えました。
諏伯は対抗して「宝塔"威光"」と宣言し、魔理沙のマスタースパークを掻き消します。
魔理沙は少し驚きながら「凄い威力だがそれを見せに来たのか?」と尋ねました。
諏伯は少し嬉しそうに「いや、魅魔という魔法使いに会ってね。同じマスタースパークなら彼女と同じ威力なのかと思って撃って貰った。」と説明しました。
魔理沙は目をキラキラさせて「魅魔様?何処だよ何処で会ったんだぜ」と熱心に聞きます。
諏伯は少し神秘的に「寄るな寄るな。魔界という場所だよ。行こうとしても行けないから諦めな。」と答えると、魔理沙は少し残念そうに「チェッ。それで私と魅魔様のマスタースパークはどうだった?」と聞きます。
諏伯は誠実に「魅魔のマスタースパークの方が威力も何も凄かったよ。ただ魔理沙のもかなり良かった。」と評価しました。
魔理沙は少し満足気に「そう、、、か。私も成長していたんだな。」と感じ入り、新たな成長への意欲をかき立てられたようでした。
霊夢は「ところで魔理沙、今日は何をしに来たの?」と聞きました。
魔理沙は「ああそうだ!忘れてた。霊夢、人里で妖怪が騒いでいるらしいぜ。」と答えます。
霊夢は驚いて「先に言いなさいよ。白昼堂々騒ぐなんて覚悟出来てるのかしら」と言い、すぐに対応しようとします。
諏伯が「どんな妖怪が暴れていたんだ?」と尋ねると、魔理沙は「確か狼女と飛頭蛮の妖怪だったな。道行く人々に何か聞いていたぜ。」と説明します。
諏伯は少し考え込みながら、「狼女と飛頭蛮?(影狼と赤蛮奇か何故)」と疑問を抱きます。
霊夢はそんなことは気にせず、「そんなの誰でもいいわよ。今すぐとっちめてやるわ。」と勢いよく言いました。
諏伯は急いで「霊夢、待て。この場合は私が行くよ。」と申し出ますが、霊夢は「馬鹿おっしゃい!博麗の巫女の仕事よ!」と一蹴し、すぐに空を飛び人里へと向かいます。
諏伯は「霊夢より先に行かないと。悪く思うなよ!」と決意し、近くにあった岩を神力で持ち上げ、霊夢に向かって投げつけます。
霊夢は驚きながら「なっ、何するのよ」と言いますが、投げられた岩を見事に砕き、その間に諏伯は素早く人里へと向かいます。
人里へ急行した諏伯は、大通りで慌ただしく人々に話しかけている影狼と赤蛮奇を見つけた。彼は、話しかける前に二人の手を掴み、そのま人里から飛び去った。
「なにするのよ!」と影狼が驚く。
赤蛮奇も焦りながら、「こっちは今、大変なところなんだ!」と叫ぶ。
諏伯は毅然とした口調で言った。「うるさい。二人とも、自分が妖怪だってことを忘れたの?騒いでいたから霊夢が怒って倒されるところでしたよ。」
赤蛮奇は冷静さをキープできず、「、、、冷静さを欠いていた。」とつぶやく。
「だけど、、、。」影狼も不安そうに続けた。
諏伯は二人を迷いの竹林に降ろし、「着いた。妹のところだが、とりあえず中に入ろう。」と言って玄関の扉をノックする。
少しして、中から藤原妹紅が扉を開ける。「誰だよ急に、、、あれ、兄さんと狼と飛頭蛮、どんな組み合わせ?」と驚く妹紅。
「とりあえず中で話す。」と諏伯が答え、四人は机の周りに座った。
妹紅が「それで、来るのは良いけどどうかしたの?」と尋ねると、諏伯は「この二人が人里で騒いでいて、霊夢に対峙されそうだったから助けてきた。」と事情を説明した。
影狼は「私たちは探し物をしていただけで、、、」と言い訳をし、赤蛮奇は「説明が必要だ。影狼は付き合ってくれただけだ。問題は私にある。」と続けた。
「実は、私の頭の一つがどこかに行ってしまったんだ。」
妹紅は驚き、「頭の一つ?」と尋ねる。
赤蛮奇は真剣な表情で、「そうだ。私は飛頭蛮の妖怪で、頭は一つじゃなくて複数ある。普段は家に置いてあるのだが、買い物を終えて帰るといなくなっていたんだ。」と説明した。
「スペア?」と諏伯が聞くと、赤蛮奇はすぐに反論する。「違う!どこかのアンパンと一緒にするな!もう一つの頭も意志があり、私なんだ。」
妹紅は理解し、「もう一つの頭がどこかに行ったから、人里で慌て探していたわけか。」と確認する。
影狼が不安そうに、「自分なんだから、どこにいるか分からないの?」と問いかける。
赤蛮奇は考え込みながら、「記憶を共有しているわけじゃないからな。もし誰かに捕まえて解剖実験なんてされたら、、、恐ろしい。」と想像する。
妹紅は眉をひそめ、「うーん、確かに一大事だが、どうやって探すか。」と悩む。
諏伯は思案しながら、「会いに行くのは嫌だが、ナズーリンに頼むか。」と言った。
妹紅は疑問を持って、「ナズーリン?」と尋ねる。
「妹紅は竹林にいるから知らないのかもしれないが、最近幻想郷に来た仏教の集団だ。あのネズミなら能力で探し出せるはずだ。」と諏伯が説明する。
影狼が提案する。「じゃあ、みんなで行きましょう。」
しかし諏伯は冷静に、「待て、人里に近いから霊夢にバレる可能性がある。妹紅、呼んできてくれ。私の名を出したら来てくれると思うから。」
妹紅はため息をつきながら、「私か?まあ、しょうがないな。分かったよ。3人は霊夢にバレるとまずいんだろ?ここにいな。」と言い、家を出て命蓮寺へ向かう。
赤蛮奇は心配で頭をかかえる中、影狼と諏伯は落ち着けようとする。