純狐の息子は二度目の生で母を追う   作:四国の探索人

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刀の修理

霊夢のゲンコツから目覚めた次の日、諏伯は豊聡耳に呼ばれた。

 

「私の刀、、、なんとかなります?」

 

「壊せても修理は、、」折れた刀を見た諏伯は断ろうとする。

 

「あーあ。ならば仕方ないの太子様がご先祖より受け継いだ大切な刀がの!幾らになるかのひぃふぅみぃ」

 

布都が算盤を弾き始めたため諏伯は急ぎ言う。

 

「よし!修理しよ!」

 

諏伯は、壊れた刀の修理を頼むためにさまざまな場所を訪ね歩いた末、白玉楼の妖夢のもとを訪れた。妖夢は丁寧に調べてくれたが、結果は厳しいものだった。

 

「この刀、ヒビ程度なら直せますけど、これは…4つに折れてますね。無理です。」と残念そうに言われた。

 

諏伯は肩を落とし、「ですよね。」とつぶやいた。妖夢は刀をじっと見つめながら続ける。

 

「この刀、かなり名刀だったみたいですね。刀匠の名前はないけれど、力が込められているのがわかります。」

 

諏伯は途方に暮れ、どうすればよいのか悩む。そんな時、妖夢が提案した。

 

「紅魔館にいる咲夜さんに聞いてみたらどうですか?あの人なら何とかしてくれると思います。」

 

諏伯はその言葉に従い、紅魔館へと向かう。咲夜に事情を話すと、彼女は考え込む。

 

「鍛冶屋を紹介して欲しいですか…」と唸りながらも、「人里で活動している多々良小傘さんを探してみたらどうですか?彼女なら何とかなるかもしれません。」

 

諏伯は人里に向かい、小傘の家を訪ねた。ノックをしても返事がないため、諏伯は扉に耳を当て中の様子を伺った。

 

突然、扉が勢いよく開き、そこに現れたのは多々良小傘だった。

 

「驚けー!!」と叫びながら飛び出してきた小傘に、諏伯は頭をぶつけてしまう。

 

「頭をかえているけど大丈夫?」と心配そうに小傘が声をかける。

 

「何処かの誰かが扉を勢いよく開けたからですよ!」と諏伯は弁解。

 

小傘はごめんごめんと笑いながら、「あちきに用?」と尋ねた。

 

諏伯は必死に頼み、「これを直してほしくて」と折れた刀を差し出す。

 

小傘は刀をじっと見つめながら難しい表情を浮かべた。

 

「刀は扱ってないけど…これ、折れてるじゃん。ツギハギして刀の形にする事はできるけど、加護は戻らないからね?」と説明。

 

諏伯は覚悟を決めて、「お願いします直らないと海に沈められます!」と毅然と言った。

 

「あちきの知る限り幻想郷に海はないけどな、、、」

 

こうして、諏伯は小傘に刀の修理をお願いし、彼女の腕に期待を寄せながら、再び頼りにして作業を任せることになった。

 

 

 

 

 

小傘は気を取り直し、慎重に刀を扱いながら作業を進めた。

 

「全くこんな壊し方始めて見たよ。」と小傘が嘆くように言いながら、壊れた刀を溶かして再度形を整えていく。

 

諏伯はその様子を心配そうに見守りながら、「これしかないと言え名刀が、、、」とつぶやいた。

 

小傘は作業に集中しながら「文句あるなら壊さないの!あちきだってこんな名刀を溶かすの、腕が震えてるんだからね!」と返した。

 

諏伯は、もしうまくいかなかったらという不安を口にする。「直らなかったら一緒に仲良く水の中、、、。」

 

この言葉に小傘はハッとする。「これお客さんの刀じゃないの?」と尋ねた。

 

諏伯は、「戦闘した相手の刀です。修理の許可は貰いましたよ。」と事情を説明した。

 

小傘の手が少し震え始める。「会ったことない人の刀修理してるって、、、失敗したらわちきも沈められる?」と少し不安になった様子を見せる。

 

「待て小傘!手が震えてる震えてる!!」と諏伯が声を上げるが、小傘は奮い立つように言った。

 

「えーい!どうせわちきには普通の刀しか折れん!やってやる!」と決意し、再度作業を開始する。

 

小傘の決意と集中力により、諏伯は少し安心した気持ちになる。二人で協力し、何とか名刀の修復を進めていくのだった。

 

 

 

 

数日に渡る作業の末、小傘と諏伯はついに刀を完成させた。

 

小傘は深い疲労感を口にする。「わちき、、、もう疲れたよ。」

 

諏伯は感謝の言葉を述べた。「ありがとう小傘。とりあえずここまで良い刀ならなんとかなる。」

 

「おおおお!お腹がフル回転で満たされていく!!」驚きを食べる少女、小傘は刀の出来に驚く諏伯によりお腹が満たされる。

 

しかし小傘は重要な点を指摘する。「忘れてる?もともと付いてた加護は失われているんだよ?」

 

諏伯は自信満々に答えた。「大丈夫、それはこれからつける。」

 

小傘は驚いて問いかける。「つけるって言ったって神様にでもつけて貰うの?」

 

「自分でやれる。与え給う与え給う。加護'七星'。」と諏伯は言いながら儀式のような動作を行い、刀に加護を与える。

 

小傘はさらに驚いて「今加護を与えた?お兄さん神様の一族か何か?」と尋ねた。

 

諏伯は微笑を浮かべて応える。「それに近しいもの。」

 

小傘は少し躊躇しながらもお願いしてみる。「ねえねえ、修理の代金はいいからさ、わちきの仕事道具に'効率化'とか'耐久限界突破'とかの加護つけてよ。」

 

諏伯は快く引き受けた。「お世話になったからいいよ。」

 

こうして、小傘と諏伯はお互いの力を活かし、刀に新たな命を吹き込むだけでなく、さらに小傘の仕事道具にも特別な力を宿すことができたのだった。

 

 修理を終えた刀を手に、諏伯は豊聡耳が新たに拠点とする神霊廟へと向かった。刀を見るなり、豊聡耳は驚きを隠せなかった。

 

「修理の跡がない、、、溶かして新しい刀を?」と豊聡耳が尋ねた。

 

「そうですね、唐傘お化けの鍛冶屋が頑張りましたよ。」と諏伯が説明した。

 

豊聡耳は感心しながら言う。「頼んでみるものですね。無理なら貴方が杖に仕込んでる刀でも貰い受けようかと思いましたが。」

 

豊聡耳の視線は諏伯の杖に向かい、その刀をじっと見つめた。

 

「私をも切れるので勘弁願いたいですね。」と諏伯は冗談めかしながらも真剣な表情で応じた。

 

豊聡耳は笑みを浮かべつ、「それなら今回は唐傘お化けの鍛冶屋さんに感謝ですね。」と言い、二人の間に和やかな空気が流れた。

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