ありふれない転生純血騎士は異世界最強   作:ただの紅茶好き

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第三話 純血騎士、ステータスプレートを使う

 次の日

 

 バート達全員が呼ばれ、話を聞くと戦争に参加する者は訓練を受けるため神山なる場所の麓にあるハイリヒ王国で受け入れの準備が済んでいるとのこと、また戦争に参加しない者もハイリヒ王国で戦争終結まで匿ってくれるため全員が集められたとのことらしい

 

 その時に王国とエヒトの関係についてイシュタルが話していたがバートは聞き流していた

 

 その後バート達は正面門に連れてこられた、どうやら下山するためにここから降りるらしい。どうやらこの教会は神山の頂上にあるらしく凱旋門もかくやという荘厳な門を潜るとそこには雲海が広がっていた。

 

 その後イシュタルが白い台座に立ち何やら呪文を唱え始めた

 

「彼の者へと至る道、信仰と共に開かれん──〝天道〟」

 

 イシュタルがそう唱えると足元の台座が輝き天空から地上に繋がる道が出来た、バート達はイシュタルに促されながら王宮に降りていった

 

 ──────────────────────

 

 バート達が王宮につくと真っ直ぐに玉座の間に連れて行かれた。玉座の間につくと真っ直ぐ延びたレッドカーペットと、その奥の中央に豪奢椅子──玉座があった。玉座の前で覇気と威厳を纏った初老の男が立ち上がって待っている。

 

 その隣には王妃と思われる女性、その更に隣には十歳前後の金髪碧眼の美少年、十四、五歳の同じく金髪碧眼の美少女が控えていた。更に、レッドカーペットの両サイドには左側に甲冑や軍服らしき衣装を纏った者達が、右側には文官らしき者達がざっと三十人以上並んで佇んでいる。

 

 玉座の手前に着くと、イシュタルはバート達をそこに止め置き、自分は国王の隣へと進んだ。

 

 そこで、おもむろに手を差し出すと国王は恭しくその手を取り、軽く触れない程度のキスをした。どうやら、教皇の方が立場は上のようだ。これで、国を動かすのが神であることが確定だな、とバートは内心で溜息を吐く。

 

 そこからはただの自己紹介だ。国王の名をエリヒド・S・B・ハイリヒといい、王妃をルルアリアというらしい。金髪美少年はランデル王子、王女はリリアーナという。

 

 後は、騎士団長や宰相等、高い地位にある者の紹介がなされた。

 

 その後晩餐会がなされてクラスの皆んなは異世界の料理を堪能していたがバートは考え事をしていて食事に手をつけて行かなかった

 

(可能性は低いが料理に何か仕込まれているかもな、手はつけないでおくか)

 

 晩餐会が終わると一人一部屋が与えられており皆各々の部屋に入っていった、まさか天蓋付きベットが置いてあると思わなかったためバートといえど少々驚いてしまった。その後バートは目を閉じて次の日を待っていた

 

 ────────────────────────────

 

 翌日から早速訓練と座学が始まった。

 

 まず、戦争に参加することを決めた生徒が集められ全員に十二センチ×七センチ位の銀色のプレートが配られた。不思議そうに配られたプレートを見る生徒達に、騎士団長メルド・ロギンスが直々に説明を始めた。

 

 騎士団長が訓練に付きっきりでいいのかとも思ったバートだったが、対外的にも対内的にも勇者様一行を半端な者に預けるわけにはいかないということらしい。

 

 メルド団長本人も、「むしろ面倒な雑事を副長(副団長のこと)に押し付ける理由ができて助かった!」と豪快に笑っていたくらいだから大丈夫なのだろう。副長殿、南無三

 

「よし、全員に配り終わったな? このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」

 

 メルド殿は随分と気楽に話すのだなと疑問に思っているとすぐにその悩みは消えることとなった。どうやらメルド曰く

 

「これから戦友になろうってのにいつまでも他人行儀に話せるか!」とのこと他の騎士団員達にも普通に接するように忠告するくらいだ。

 

「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに、一緒に渡した針で指に傷を作って魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される。 〝ステータスオープン〟と言えば表に自分のステータスが表示されるはずだ。ああ、原理とか聞くなよ? そんなもん知らないからな。神代のアーティファクトの類だ」

「アーティファクト?」

 

 アーティファクトという聞き慣れない単語に光輝が質問をする。

 

「アーティファクトって言うのはな、現代じゃ再現できない強力な力を持った魔法の道具のことだ。まだ神やその眷属けんぞく達が地上にいた神代に創られたと言われている。そのステータスプレートもその一つでな、複製するアーティファクトと一緒に、昔からこの世界に普及しているものとしては唯一のアーティファクトだ。普通は、アーティファクトと言えば国宝になるもんなんだが、これは一般市民にも流通している。身分証に便利だからな」

 

 なるほど、と頷き生徒達は、顔を顰しかめながら指先に針をチョンと刺し、プクと浮き上がった血を魔法陣に擦りつけた。すると、魔法陣が一瞬淡く輝いた。バートも同じように血を魔法陣に擦り付けるとステータスがあらわれた

 

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 ◾️◾️◾️バート 16歳 男 レベル:1

 天職:◾️◾️騎士

 筋力:7800

 体力:994

 耐性:2300

 敏捷:98000

 魔力:2000

 魔耐:500

 技能:弱点看破・血の歓喜・気配断絶・◾️◾️の加護・無限記憶・

 不変の肉体・ルーン変換・上限解放・◾️◾️の◾️の祝福

 ================================

 

 表示されたが果たしてこれはどうなのだろうか? そもそも表示されていない部分があるのは大丈夫なのか? そんな疑問を感じているとメルドからステータスの説明が入った

 

「全員見れたか? 説明するぞ? まず、最初にレベルがあるだろう? それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在値を示していると思ってくれ。レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮した極地ということだからな。そんな奴はそうそういない」

 

(なるほど、努力が鏡なのか? 褪せ人殿は祝福でルーンを使えば上がると言っていたがここではそう簡単には行かなそうだな)

 

「ステータスは日々の鍛錬で当然上昇するし、魔法や魔法具で上昇させることもできる。また、魔力の高い者は自然と他のステータスも高くなる。詳しいことはわかっていないが、魔力が身体のスペックを無意識に補助しているのではないかと考えられている。それと、後でお前等用に装備を選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大開放だぞ!」

 

(なるほどいいことを聞いた、今のうちに何を使うかは考えておくか……まぁ多分槍か弓だろうけどな)

 

「次に天職ってのがあるだろう? それは言うなれば才能だ。末尾にある技能と連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴が多いな」

 

(ん? ちょっと待て、その説明では私の技能にはおかしな物が多く無いか? まぁ気にしていたら負けか)

 

「後は……各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな! 全く羨ましい限りだ! あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな」

 

 この世界のレベル1の平均は10らしい。……バートは困惑した、かの憎々しき神から技能を引き継いでいるとはいえこれはやばいと

 

 するとバートはハジメが周囲をキョロキョロ見ているのを見て近づいていった

 

「ハジメ、お前のステータスはどんなんだった?」

 

「あ、バート君僕のはこんなのだったよ」

 

 そう言いながらバートにステータスプレートを見せていきたがその声はどこか震えている様子だった。そしてバートはすぐにハジメの態度の意味を知った

 

 ===============================

 南雲ハジメ 17歳 男 レベル:1

 天職:錬成師

 筋力:10

 体力:10

 耐性:10

 敏捷:10

 魔力:10

 魔耐:10

 技能:錬成・言語理解

 ===============================

 

「……」

 

「……」

 

 二人の間には数秒間沈黙があった

 

「だが正直言ってハジメが生産職なのは嬉しいな」

 

「え? 一体どうして?」

 

「ハジメが裏にいてくれるならいくら武器を壊しても問題ないなって思ったからだよ」

 

「……そう言ってくれるなら、ちょっと自信が湧いたかも」

 

「ところでバート君のステータスはどんな感じだったの?」

 

「あ、そうだったな俺のはこんな感じだな」

 

 そう言って今度はバートがハジメにステータスプレートを見せた。その後のハジメの反応は予想通りのモノだった

 

「え!? は!? えぇ!? こ、これどう言うこと!?」

 

「分からん、俺にもサッパリだ」

 

 もっともサッパリ分からないと言うのは嘘であるが

 

 そうこうしていると光輝がメルドにステータスを見せていた

 

 ============================

 天之河光輝 17歳 男 レベル:1

 天職:勇者

 筋力:100

 体力:100

 耐性:100

 敏捷:100

 魔力:100

 魔耐:100

 技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解

 ==============================

 

 中々にチートである、技能の数だけで言えばバートを上回っているのだから、だかステータスの値はやはりバートより低かった

 

「ほお~、流石勇者様だな。レベル1で既に三桁か……技能も普通は二つ三つなんだがな……規格外な奴め! 頼もしい限りだ!」

「いや~、あはは……」

 

 団長の称賛に照れたように頭を掻く光輝。ちなみに団長のレベルは62。ステータス平均は300前後、この世界でもトップレベルの強さだ。しかし、光輝はレベル1で既に三分の一に迫っている。成長率次第では、あっさり追い抜きそうだ。

 

 ちなみに、技能=才能である以上、先天的なものなので増えたりはしないらしい。唯一の例外が派生技能だ。

 

「マズくないかこれ」

 

「マズいよ」

 

 そんなこんなあったが光輝が見せたのだから自分も見せに行かなければと報告の順番が回って来たバートはメルドの元に向かった

 

「お前は確かバートだったな、イシュタル殿から話は聞いているぞ、何でも今回の戦争参加者のリストを作ったのはお前だって。若いのに良くやるよ、頼りにしてるぜ! さぁステータスを見してくれ、なに勇者様より低くても誰も気にしないからな」

 

「そう言ってもらうとこちらも気が楽でありがたいです、メルド殿」

 

「殿はやめてくれ、せめてメルド団長にしてくれないか?」

 

「わかりました、これからよろしくお願いしますメルド団長」

 

 そう言いながらステータスプレートをメルドに見せると

 

「な、なにぃ!?」

 

 例の如くメルド団長も叫んでしまった。するとその声を聞いていたクラスメイト達もバートに目を向けていた

 

「あ、ゴホン、ステータスもそうだが何だこの技能は? 何だこの文字化けは?」

 

 周囲を見てすぐにメルドはバートに耳打ちするようにそう言った

 

 しかしバートも運がない、この光景を光輝に見られてしまった

 

「おいバート! 何なんだそのステータスは! まさかステータスプレートに何か細工したんじゃないだろうな!!」

 

「落ち着いて光輝! 私は渡されてすぐにバート君が血をつけているのを見たわ! それにバート君だって初めて見たものに細工なんて出来るわけないでしょ!?」

 

 乱心した光輝をなだめるように雫が援護してくれた。普段の光輝ならここで収まってくれただろうが今の勇者様という天職を得てしまった光輝は止まらなかった

 

「そんなの俺達が見てない時に方法は分からないが細工したに決まってる! そうでなければあの文字化けやステータスに説明が付かない!」

 

「はぁ……光輝、お前の思い込みがここまで来るともはや呆れるよ」

 

「呆れるだって!? ステータスプレートに細工しておいてよくそんなことが言えるな!!」

 

「おい落ち着けお前ら! バートには一応後でもう一度あれ立ち会いのもとステータスプレートを渡す。その時に今回と同じ結果が出たらバートは細工していなかったと言うことになる。それでいいな?」

 

「メルドさん……分かりました、ですがバートにもう一度ステータスプレートを渡す時に俺も一緒に立ち会わさてください。俺もこの目で見ないと納得できません」

 

「わかった、バートもそれでいいか?」

 

「えぇ、構いません」

 

 メルドの説得の甲斐あってこの話は一旦収まった

 

 その後色々あったハジメがステータスを見せてメルドになだめられたり、それを見た檜山達に絡まれているところを見かねた愛子先生が止めに入ってステータスを見せたが逆にハジメがへこんだり……まぁとにかく色々あった

 

 ────────────────────

 

その後バートのステータスをメルド、光輝立ち会いのもと検証するとのことでバートと光輝は居残りさせられていた

 

「よし二人ともいるな、バート改めてステータスプレートを渡す。このステータスプレートは俺が細工等がされてないのを確認している。だが光輝が気になると言うなら先に自分の持っている物と比べてもらっても構わん、どうする光輝?」

 

「メルドさん、メルドさんを疑うつもりはありませんが俺も自分の目で確認させて下さい。」

 

「分かった」

 

そう言いながら渡されたステータスプレートを光輝は自分が持っている物と何度も見比べていた

 

「メルドさん、ありがとうございました。少なくとも俺の目にも異常は見つかりませんでした」

 

そう言いながらメルドにステータスプレートを返す光輝

 

「さぁバート!これでお前のズルが白日のもとに晒されるぞ!ズルを認めるならみんなの前で謝るだけで許してやる!」

 

「なぜズルしている前提なんだ…まぁいいこれでズルがなければこれ以上ステータスのことに触れるのはやめて貰えるか?」

 

「あぁ約束しよう!メルドさん、バートにステータスプレートを渡してください」

そんな感じで一悶着あったがメルドからステータスプレートを受けとったバートは最初にやった時と同じように針で指に傷をつけて出てきた血を魔法陣に付ける、結果は…

 

 ===============================

 ◾️◾️◾️バート 16歳 男 レベル:1

 天職:◾️◾️騎士

 筋力:7800

 体力:994

 耐性:2300

 敏捷:98000

 魔力:2000

 魔耐:500

 技能:弱点看破・血の歓喜・気配断絶・◾️◾️の加護・無限記憶・

 不変の肉体・ルーン変換・上限解放・◾️◾️の◾️の祝福

 ===============================

 

最初にやった時と同じ結果であった。これの結果を受けて立ち会いの二人の反応は真逆のものであった

 

「なるほど、つまりバートのステータスは初めてから間違っていなかったのか。だがやはりこの文字化け一体何なのだ?」

 

「ふざけるなバート!俺とメルド団長がいる前でよくもズルなんて出来るな!」

 

メルドはバートのステータスについて素直に受け入れ疑問点について考えていた、光輝はこの結果を受け入れられずにバートに怒りを示す

 

「光輝、この結果は間違いのないものだ。俺達立ち会いの元でズルや細工をするタイミングなんてなかったんだ」

 

「メルドさん!そんなわけが!そんなわけがないでしょう!!」

 

「光輝諦めろ。すみませんメルド団長、光輝のことを頼めますか?」

 

「え?あぁ構わないぞ。バートはみんなの所に戻ってどの武器を使うか選んでおいてくれ」

 

「分かりました、メルド団長失礼します」

 

そう言ってバートは一足先にクラスメイト達のもとに戻っていった




誤字脱字等あれば報告していただけると嬉しいです

物語の裏側解説
ここでは投稿しないけど設定している部分について解説していきます
バートが選んだ武器
結論としてはバートは槍と弓を選びました。理由としてはバートは純血騎士時代に槍と弓をメインとして使っていたのが理由です。今作のどこかでバートが本来使っていた槍は登場させる予定ですが弓は予定が無いのでここに捨て置きます

バートの短弓
純血騎士バートの短弓
短弓でありながら長弓と同等の射程距離を誇るが威力は他の短弓に劣るがダッシュをすると次の攻撃の火力が上がる
非力な純血騎士バートは考えた力で劣るのならば速度をもって撃ち抜けばいいのだと
専用戦技:神速撃ち
弓を水平に構え矢を放つ戦技
対象までの距離が長いほど矢の速度と威力が上がる
かつてこの技の真価を見た純血騎士アンスバッハはこう語る、あの一射は音にも届きえる


ステータスプレート
自身のステータスが映し出される金属製の板
トータスにおいては身分を示すのにも使われている
こんな鉄板で測れる身分には一体どの程度の重みがあるのだろうか
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