米国大統領ジョセフ・ロビネットは、最初の首脳会談に、日本の国家元首を指名した。
きわめて異例の扱いだそうである。
昭和時代といえば、汗臭さとアナログ全盛。
平成・令和は浮草と斜陽。澱んだイメージがよく似合う。
オリンピック誘致だってジジババ連中のノスタルジアだが「あの感動をもう一度」と必ず1964年を引き合いに出して語られるからなんとか「へえ昔の日本て偉大だったらしいですね」という歴史感は広まってきてたような気がするんだが、それも2019年までの話。
当時は俺も、自分たちはやればできる子なんだと祖国に誇りを抱いていた気がする。
今だってなあ。エヴァンズから小馬鹿にされるたび、ムカムカと愛国心が湧いてくることもあるんだが。
正直いって、日本が世界から相手にされてるなんて、あるわけないじゃんと思うわけさ。
だから、米国から第1号として招待を受けたという記事に接して、今日は4月1日だったっけかなと、つい確かめた。
3月13日の新聞だった。
最近は年がら年中、嘘をついてもよいらしい。
それはさておき。呼びつけるんだな、米国は。
普通は新参者が挨拶に出向くもんじゃないのかい。
でもきっとたぶん、出迎える側の方が緊張もするし、テロ対策とか準備にも手間暇とおカネがかかるので「側近だけ連れてあなたがおいでなさいよ」と言ってくれたのじゃないかな。
世情不安な国の元首ほど「あなたに地元で暗殺されて世界大戦を惹き起こされるくらいなら自分が出向きます」と、一も二もなく答えるだろう。そうかもしれない。
7月にオリンピック強行するつもりにしては辻褄が合わないような気もするけど、ともかく秋ノ宮首相は訪米するそうだ。
久々の笑顔が一面トップを飾ってる。目がうるんでる。
そうだね、官邸で一瞬も気が休まらない毎日を過ごしているんだからね。バカンスのつもりで行ってらっしゃいよ。
そのまま帰ってこなくていいから。
オリンピックといえば、日米会談よりも刺激的な話題が載っている。
IOCの総会が昨日までの3日間、オンラインで開催されたそうだ。
東京大会の7月開催は絶対確定事項であり、疑義を呈すれば委員資格剥奪あるいは選手としての出場権を永遠に失うという厳しい処罰が科せられる。
委員でも選手でもなければ、失うものなんてないので反対してもお咎め無しってことだね。じゃんじゃん叫ぶとしよう。
あれ?俺はどっちの味方なんだ。
それはさておき国際未承認ワクチンの営業攻勢はIOCにまで及んでいるようで、リッパーオフ委員長は中国の業者と契約を結び「出場選手全員が2回ずつ射てるだけの数量を確保できたからこれで開催を躊躇う根拠は更に無くなった」と豪語した。
費用は全額IOCが負担するそうである。
そのカネはリッパーオフの個人資産じゃあないだろう。
どれほどのマージンが支払われたかは想像するしかないのだが、IOC本部はスイスにあるからロンダリングも簡単だろうなあとか羨ましがってみる。
日本のマスコミは淡々とまとめているだけで、誰の急所も衝くまいと気遣っているのがわかりやすいが、今頃全世界のスポーツ団体が大騒ぎしていることは勘繰るまでもない。
WHOも頭を抱えているだろう。安全なワクチンを世界中へ公平に分配するという理想的な取り組みが、またひとつ、とどめを刺された。
2億ドルでも足りなかろうて、負債額。
舞い上がってる秋ノ宮なら追加献金にすぐ応じそうで、こわいぜ。
フィッツナー・ワクチンは1回目から3週間あけて2回目を射つことで完了となる。
そろそろこの該当者も現れてきて、マスコミに追い回されている。
1回目当初から「海外にくらべて副反応の症状が日本人には出やすい」と噂にはなっていたが、特に女性に多いようだという統計データがはっきり示されるようになってきた。
ブラッド・ミュージック派の方々、略してBM団は、ことさらにその恐怖を煽る。
とくに妊婦と胎児に及ぼされる影響については、昭和のエログロ怪奇映画も裸足で逃げ出すレベルのセンシティヴな動画がバンバンつくられて高収益を叩き出しているらしい。
接種後3週間で胎児がここまで奇形化するなんて実証データはもちろん日本でとられたものではなく「米国から入手した極秘資料に基づく」などのキャプションをわざとらしく付けるのがお約束みたいなんだが、アメリカだったらなんでもありというのもさすがに昭和的発想じゃないかな。
BM団に対しては、平塚も松阪もタッグを組む。
「ワクチンが危険だとする科学的エビデンスは存在しない」と。これしか言わないと決めているから喧嘩せずにいられるんだろうな。
ちなみに安全であるというエビデンスは存在するそうだ。米国もWHOも承認しているのがその根拠であるという。
うーん。ま、つっこむまい。
それにしても現状、承認されていないからこそ中国やロシアのワクチン販売が大成功しているわけで、考えさせられるところではある。
いまさらWHOが両国の製品を承認し、管理下に置きたがっても、拒否されるだろう。エヴァンズに言わせると、納豆衆は納豆衆の中だけで少ないパイを取り合ってなさいという理屈だそうだ。
上海組には中国とインドが加盟しており、この2国だけで世界人口の35%を占める。当然これから先、ますます増加して比率を押し上げる。
もし純粋にひとり一票の民主主義が世界統一政府で採用されるならば、かれらの発言力はきわめて大きいから、欧米系白人を中心とした貴族と金持ちの意見は反映されなくなるだろう。
それは困る、と拳をふりあげる人達がいる。
その人達にとっての民主主義とは、公平で均等な権利の分配を意味しない。そんなもの認めちゃったら秩序が壊れてしまうからだ。
上海組は経済同盟。納豆衆は軍事同盟であるから、本来このふたつを対比して論じるのは奇妙だ。
しかし両陣営は決して交わることがなく、ある国が両方に加盟することも事実上不可能であるらしい。
2021年現在において世界の対立構造を説明するにはこのグループ分けを使うのが最も便利だとエヴァンズが言うので、ひとまず俺も従ってみる。
ちなみに日本はどちらにも属さない。上海組が商売相手として認めてくれるレベルに達しておらず、納豆衆の作戦に参加できる軍隊も持っちゃいないからだ。
国連のような、審査がゆるくて誰でも入れる実体の無い社交クラブくらいしか君たちの居場所は無いんだよ。そうエヴァンズは抜かしやがった。ムカムカムカ。
いつものことだよ。先へ進もう。
納豆衆は、冷戦時代に西側諸国を結束させる目的で誕生した。
敵はソ連を大親分とする共産主義ファミリー。
東西ドイツが統一され、ソヴィエト連邦が解体されて冷戦が終わってからも、納豆衆は無くならなかった。
手始めにユーゴスラヴィアの内戦へ介入し、旧共産圏の諸勢力に武器を押しつけまくって崩壊させ、小規模国家の乱立状態をつくってから加盟国に資本投入させるというひとつの成功例を打ち立て、自分たちの存在意義を正当化する。
納豆衆の大親分は米国なのだが、彼は実に尊大で声がでかい。
中東やアフリカに利権のチャンスが生まれると、加盟国を呼び集めて号令をかけ、多国籍軍という名目で民主的な暴力行為をところかまわず働いた。
そんな納豆衆に危機感と恐怖心を抱き、結束して誕生したのが上海組だ。
納豆衆は冷戦時代のイデオロギーを今も濃厚に引きずっているが、上海組に共産主義の面影は無い。
西洋基準の価値観には一歩退いて疑問符をぶつけてみる、くらいかな共通項は。
西洋至上主義までいくと、反面教師でしかない。ああなっちゃおしまいだよという深いタメイキが漏れる。
そんな経済同盟だから納豆衆加盟国とは打ち解けあえるわけもなく、ゆえに、決して交わらない。
ちなみにイスラーム国家のいくつかは上海組に加盟しているが、納豆衆内には皆無である。
そりゃ居心地も悪かろうし、米国の号令に従って軍隊なんか出したら他のイスラーム国家から絶交されてしまうからね。
やはり、決して交わらない。
西洋って意外と世界では孤立してるんだな。
ところがこれも当然のことに、納豆衆側から見ると「自分たちの美しさが理解できないやつらは蛮族だ」という価値観が生まれる。
西洋基準のモノサシでは、西洋式民主主義こそが至高であり正義なのだ。
すなわち、多数派からは常に素人を出させ選ばせ、その檻の中でいつまでも議論させ続けることで社会構造自体を安定させておく。支配者の聖域は侵させない。そこに集まってくる富は、自分たちの強欲を満たすためだけに使いきる。
そんな特権、手放したくないのもわかるけどさ。
もっとも西洋の中だけで勝手にやってるぶんには放置で構わないのだが、ときどき奇声を発するやつがいるんだよね。そんなのが踏みこんできたら、追い払わなきゃならない。まったく厄介な隣人だよ。
オリンピックにはドーピング検査がついてくる。
「ドラッグによる身体能力向上はフェアプレイの精神に反する」という大義名分に基づき、規約で禁止された物質が体内から検出されたら即失格という厳しいルールが課せられている。
ロシアはドーピングの常習犯で、2016年以降、オリンピックを含む様々な世界大会への参加が制限または停止させられているそうだ。
今回、IOCは中国からワクチンを大量購入したのだが、さすがにロシアからは買わないか。
しかし……中国製だったらいいの?という疑問が湧いてくるのだよね。
上海組は結束が強いから、技術提携だって、してないわけがないんだよ。