俺はいつも道理の時間に目を覚まし、体を起こした途端、違和感に気づく。
まず、俺の周辺には荒野が広がっていた。そして、自分の姿が人ではなく異形へ変わっていた。
( ......いや!!おかしいだろ!!?何だ!?これはぁあああ!!?)
(てか...この姿......もしかして魔虚羅か!?)
そう、俺の現在の姿は『呪術廻戦』で出てくる。術式『十種影法術』その中で最強の式神と呼ばれている式神の姿だった。
目に当たる部分には左右2対の翼が生えており、また背には八握剣の紋章のパーツがあり、右手には例の退魔の剣が備わっていった。
(姿もそうだが......ここは何処だ?俺は自分の部屋で寝てはず、『呪術廻戦』の世界なのか?)
(......いや、こんな魔界みたいところはなかった。)
(......さて、どうしたものか)
俺は腕を組み周りを見渡すが荒野が広がるばかりであった。
兎に角、この場で留まっているより、行動に移した方がいい
魔虚羅の姿なった俺は立ち上がり移動しよう瞬間、地面から異形の生物が現れた。
(!?......な、何だ!?呪霊!?)
「グォオオオ!!」
(いや!!数多!!何匹いるんだよ!?)
俺は地面ができきた百を超える『呪霊モドキ』に驚くが、そいつらは俺に襲い始めた。
(くっ、今はこいつらをどうにかしないと......)
(この姿の魔虚羅でも、原作と同じで怪物的なフィジカルであってくれ。)
俺は襲ってくる『呪霊モドキ』に拳を叩き込んだ。
瞬間、凄まじい轟音が響き、最初に襲ってきた奴の頭を吹き飛ばし、後ろにいた連中も一緒に吹き飛んでいった。
(お、おぉ......マジかよ。なんてフィジカルだ。)
俺は自分で放ったら拳の威力に驚いていたが、『呪霊モドキ』どもは怯まず襲い掛かってくるが......
今度は右腕の退魔の剣で次々と切り裂いていった。すると、『呪霊モドキ』たちが一つに集まり巨大化していった。
「グォオオオオオオ!!」
(デカいなぁ......けど、ただデカくなっただけで、全然大したことないな。)
巨大化した『呪霊モドキ』が腕を振り上げ、俺に目がけて攻撃するが、俺はあっさりと避け、右腕の退魔の剣を振り降し、真っ二つにする。
(何とかなったなぁ......兎に角、移動しよう......それから情報収集だな。)
(はぁ......ホントに何がどうなっているんだ。)
俺はこの先どう行動するか考えて、憂鬱な気持ちでその場を離れていった。
*
それから何日かが過ぎた。襲ってくる『呪霊モドキ』は叩きのめし、途中、不思議な桃みたいなものを見つけ食べてみた。味は普通の桃の同じ味がしたが、特に身体に何の影響は無かった。
(そう言えば......この桃を見つける間、身体の疲れや腹も減らなかったなぁ)
(......もう完全に『人』ではなくなったのか。)
(......これからどうやって生きていくか)
この世界へ来て魔虚羅の姿になってから『人』としての感情が薄れているのが分かる。普通の人だったらあんな怪物どもが出てきたら、恐怖のあまり逃げか立ちすくむ。
俺はこれからどうやって生きていくか考えていると......
「きゃぁああああ!!」
(!!......悲鳴!!声の高さからして女性か!?)
悲鳴のする方に俺は向かい、案の定、『呪霊モドキ』どもに追いかけられるのは女子高生だった。
(......どうする。助けたとしても俺の姿は魔虚羅だし。)
(助けたとしてもあいつらと同じだと思われるのがオチだな。)
「い、いや...誰か......助けて」
(って、迷ってる場合か!!助けるだけ助けてそれから考えればいい!!)
俺は行動を開始し、彼女が壁際まで追い込まれ、『呪霊モドキ』が彼女を殺そうと瞬間に、俺は間に入り、そいつを殺し、他の連中を殺し尽くした。
「え?」
彼女は素っ頓狂な声を上げる。それもその筈、殺されそうだったところ、別の怪物が現れて逆に殺してしまい、他の怪物ども殺されていったのだから
(......さて、ここからどうすか。)
「ひぃ」
(まぁ、怖がるよな普通......どうするか......ん?)
『呪霊モドキ』を倒し終わり、襲われていた女性の方を向くと、案の定、怖がられた。どうやってコミュニケーションを取ればいいのか考えていると、フッと俺の足元に見ると学生鞄が落ちてあった。
(よし!!、まずはこれを丁重に返すことろから始めよう!!)
俺は落ちいる学生鞄を拾い、彼女の方へと近づくが......
「い...いや!!こ...来ないで!!あっち行って!!」
彼女は近づく俺に怯え悲鳴を上げる。それでも俺は彼女に近づき彼女の前まできた所でしゃがみ鞄を差し出す。
「え?」
彼女は俺のとった行動に驚き、恐る恐る聞いてきた。
「あ、アナタ、わ、私を助けてくれたの?」
(そうだ)コクッ
俺は彼女の問いかけに首を縦に振り肯定する。俺は魔虚羅の姿になってから言葉を発する事ができず、文字を書いて意思疎通するか、こうやって反応するしか、コミュニケーションができない。そして、俺のとった行動に彼女は少し冷静になり、俺は心の中でガッツポーズをとった。
(よし!!やっと人とコミュニケーションがとれる。)
(次は文字でコミュニケーションを取るぞ。まずは......っ!!)
俺は文字を書こうとした瞬間、凄まじい殺気を感じその場を飛び離れる。
「大丈夫か?ここは私たちに任せろ!!日万凛!!彼女を任せる!!」
「はい!!
「え...あ...その...は、はい」
(何だ!?副組長!?服装からして統率のとれた軍か!!?)
「さて、我々が来るまで好き勝手してくれたな。
急に現れ副組長と呼ばれた女性は俺に斬りかかり、もう一人の仲間に俺が助けた女性を保護するように指示を出し、彼女と一緒にさがっていった。
(クソ!!よりよってこの世界の軍と出会うとは!!)
俺はかなり焦っていた。それもその筈、大抵こうゆう軍や組織ってのは異形との対話は拒む。例え対話を聞き入れたとしても捕まえて人体実験にするのがオチだ。
(ここは逃げるしかないな!!)
「っ!!...逃がすか!!」
俺は直ぐに後ろ向き全力で逃走を開始した。副組長の女性は俺が逃げるの行動に一瞬を驚きが直ぐに頭を切り替え追撃に移る。
(ここは崖や谷が多い立体的に逃げれば追い付けないはず。)
「逃がさないよ。」
(っ!!体が動かない!!)
「はぁああ!!」ズバン!!
(斬られた!!けど、浅い!!それに体が動く、行動阻害は一瞬みたいだな。このまま逃げる!!)
俺は一瞬、誰かに動きを止められ、追ってくる副組長に斬られるが、傷は浅く、攻撃をくらいながらも逃げる速度を落とさず走るが......
「甘いわよ。
(ちっ!!足を狙うか!!本当に逃がす気はないみたいだな。)
また別の女性が折り紙の鶴で俺の足を狙うが、俺はそれを避けるが、彼女たちは俺を逃がさないように囲む。本気で逃がさないず、ここで仕留めようとしている。
(......できれば戦わずに済みたかったが......仕方ない、戦うしかない。)
ギギギ......ガゴン
(成程......これが適応か)
俺の背部の方陣が1/8回転し、先程受けた攻撃に適応し、更に、肉体へのダメージも回復した。これは『その事象による自身の損傷への適応』だと考えらる。
俺は逃げるの止めて彼女の方を向き、戦う姿勢を取る。
「夢路さん!!遙乃さん!!気おつけて下さい!!この醜鬼!!再生します。」
「ああ、見たよ。京香......自己再生する醜鬼か」
「恐らくこの醜鬼は『特殊醜鬼』ね。より一層、警戒して対処しましょ。」
(醜鬼?あの『呪霊モドキ』のことか。......兎に角、いろいろ考えるのはこの場を切り抜けてからするか。)
俺は彼女たちに先手を打たれる前に先に仕掛けるが......
「甘い」
(うっ、こいつか!!行動阻害した奴は!!)
俺は彼女らのリーダー格を狙うがどうやらさっきの行動阻害は彼女の能力だった。動きが一瞬、止まりそのスキを見逃さず、2人が攻撃を仕掛ける。
俺は右腕を刀で斬られるがさっきより浅く斬られ、左脇腹にはさっきの鶴の折り紙が当たる。
ガゴン!!
しかし......俺の方陣が更に1/8回転し、食らった攻撃に適応する。右腕と左脇腹の傷が治り、行動阻害にも適応し、
「っ!!(こいつもう動けるのか。)」
(まずは、リーダー各を潰す!!)
拳を振り下ろすが、リーダー格の女性は空中へと回避する。
(浮いた!!行動阻害の能力じゃないのか!?)
「はぁあああ!!」
(こっちは......もう適応した。)
バッキィイイイ!!
「なっ!!(この醜鬼!!武器を隠し持っていた!!)」
俺は右腕の退魔の剣を出し、副組長の刀を破壊すし、左腕で殴り飛ばそうとした時、又もやリーダー格の女性が行動阻害をして来るが、最初と違いそこまでの行動阻害ができず、一瞬しか止められず、直撃は免れたが副組長の左脇腹を掠めた。
「くっ!!」
(......掠ったか。感触からして左のあばら骨は折れたな。)
「遙乃式神!!」
(それも......適応済みだ。)
無数の鶴の折り紙が俺に襲い掛かってくるが、退魔の剣で全て斬り尽くす。
ガゴン!!
そして、方陣が1/8回転し、更なる適応をする。リーダー格の女性は上空で俺の能力について考えていた。
「(あの特殊醜鬼、能力があるのか?何の能力だ?背中の方陣みたいな物が動いた途端、動きが良くなっているな。)」
(あの女......俺の能力を考察しているな。)
鶴の折り紙を斬り落とし、リーダー格の女性は上空で俺の能力を考察していた。
(さっさとあの女を倒したいが......)
「はぁあああ!!」
(あばらは折れているのに......挑んでくるか)
副組長は刀を折られ、あばら骨をやられてもなお素手で挑んでくるが、俺も格闘で対抗する。格闘術は適応して覚えたものでなく、元々、人間だった頃には趣味で覚えていたものだ。魔虚羅の姿になってからも型を忘れないように練習はしていた。
「なっ!!(この醜鬼!!武術の心得があるのか!?)」
(驚いているとこ悪いが......倒させてもらう)
「くっ!!(しまった!!)」
「京香ちゃん!!遙乃式神!!」
彼女は俺が格闘術を使えることに驚く、俺はその一瞬のスキを見逃さず狙い右回し蹴りをする。さっきの女は折り紙の鶴で俺の姿勢を崩そうとするが、俺はそれごと副組長の女を一緒に蹴り飛ばした。
ゴキ!!ボキ!!ボキ!!
「がはっ!!」
「京香ちゃん!!」
副組長の女は咄嗟に右腕で防御姿勢をとったが、右腕は完全に破壊され、壁に激突し崩れ落ち気絶する。それを心配して折り紙の女は俺から目を離してしまった。
(......スキを作ったな)
「っ!!しまっ......!!」ドゴッ!!
俺は折り紙の女が仲間を心配し、一瞬、目を離しそのスキを狙い殴り飛ばし、地面を何度もバウンドし壁に激突し気絶する。
(......さて、残り1人。あの女は......まだ上空で俺の能力を考察しているな。)
(仲間がやられているのに助けないとは......薄情な奴だな。)
(まぁ、追ってこないのならいいか。......とっと逃げるか)
2人を倒して、上空で今もなお俺の能力を考察している女を見て薄情な奴だと思い、追ってこないのならどうでもいいと考え逃げようとするが......
(!!......またか。)
俺は逃げようし、後ろ振り向いた瞬間、また動きを止められたが、最初の行動阻害ほどの拘束力はなく、軽く動くだけあっさりと解かれるが......
「ドーーーーン!!」
(っ!!上!!)
動きをほんの一瞬止められたそのスキに別の隊員の女性が奇襲を仕掛けた。咄嗟に俺は上をからくる攻撃を受け止めた。
どうやら、その隊員は巨大化能力で踏み粒そうとしたが、俺はその隊員の巨大化した足を受け止める。
彼女たちは俺を逃がす気がないと考え、再び攻撃に転じることを考えた。
(クソ!!本当に逃がす気はないようだな!!)
俺がそう考えて攻撃に転じようと行動に移そうした途端、上空で滞空していたリーダー格の女性が声を上げた。
「朱々!!その醜鬼を抑えていろ!!日万凛!!2人を回収して撤退だ!!」
「はい!!組長!!」
「わかりました!!」
(成程......ならもう少しでこのままでいいか。)
リーダー格の女性は俺が殴り飛ばした折り紙の女性を助けて、他の隊員が副組長を助けてその場から離れていき、最後に組長が朱々とか言う仲間に命令を下した。
「朱々!!そいつを投げ飛ばせ!!」
(投げ飛ばす!?......まぁ見逃しくれるんだったらいいか。)
「了解!!」
そう言い、朱々が足を退かし、素早く俺を握り持ち上げると大きく振りかぶりそして......
「そ~~~っれ!!」
投げ飛ばした。俺は遥か彼方へと飛んでいく。
(う~ん、今回は乗り越えれたけど......完全に敵対してしまったなぁ)
俺はされるがまま上空へと投げ飛ばれたが、それよりも今後のことを考えていた。
確実に今回のことを報告され、俺を討伐するための対策を打つだろう。
俺が魔虚羅の姿で、基本性能、装備、能力が原作と同じだと分かったとしても油断はできない。たしかに、魔虚羅が最強の式神たる所以はこの『あらゆる事象の適応』の能力。この能力がある限りほぼ無敵に等しいし、能力の無法さか考えたら相手側とっては相当な無理ゲーのクソゲー
だが、今日戦った女性たちに更に仲間がいて、俺を即死させられる者がもしいたら、勝てない。
魔虚羅を倒す唯一の方法が「初見の技にて適応前に屠る」という初手即死攻撃以外存在しない。
(それに彼女たちは俺の姿を見て呪霊と言わず『醜鬼』と言った。)
(まぁ、ここ数日で薄々、呪術廻戦の世界ではないとは分かっていたが......)
(兎に角、情報だ。情報をもっと手に入れないとな。彼女たちが討伐しに来る前に)
俺は一通り今後のこと考えをまとめ終わり、地面に着地して、そのまま歩き去っていく。
*
この日、魔防隊七番組が遭遇した『特殊醜鬼』の報告が全魔防隊の組に報告された。
~報告書~
〇月×日 七番組 裏鬼門
今回、遭遇した『特殊醜鬼』に関する報告
・醜鬼の外見特徴
筋肉質な人型で肌が色白、身長は約3~4m
目に当たる部分には左右2対の翼が生え
背中には八握剣の紋章ような方陣
右腕には剣が装備さえれている。
・身体能力は今まで登録している『特殊醜鬼』より遥かに強い力を持つ。
たった一撃で、副組長1名、隊員1名、重傷を負う。
私の能力『
駿河朱々隊員の
・そして今までの『特殊醜鬼』との大きな違いが、2点
①知性が非常に高い。
我々、七番組が現れた直後、戦わずして逃走を図るが、逃走が叶わない時は戦闘へと移行。
格闘術が使えて、技術力が非常に高い
②他の醜鬼にない固有の能力があること。
攻撃が当たる度、背中の方陣が1/8回転し、
傷が治り、攻撃を効きづらくなり、動きが良くなる。
これらから考察するにこの特殊醜鬼の能力は『適応』
総評するとこの特殊醜鬼はどの特殊醜鬼よりも遥かに危険であり、早急に対象し討伐をせねばならない。
この報告書は直ぐに各組に報告された。報告を受けとった魔防隊の総組長より、緊急の組長会議が開かれた。