醜鬼の王:八握剣異戒神将魔虚羅   作:フォーミラー

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第二話 組長会議

魔防隊本部 兼 十番組寮

 

今ここに各魔防隊の組長たちが招集されいた。

 

今回の会議の議題は七番組が遭遇した『特殊醜鬼』についてであった。 

 

 

 「うむ、皆集まったことだし、会議を始めるか。」

 

 「夢路、改めてお主の口から今回の件について説明もらえぬか?」

 

 「えぇ、総組長」

  

 

魔防隊 総組長 東 海桐花は全組長が集まったことで、七番組 組長 下村夢路に今回、遭遇した『特殊醜鬼』について改めて説明するように言い、夢路は返事をし、説明を始める。 

 

 

 「報告書にも書いたが今回、遭遇した『特殊醜鬼』だが......今で魔防隊が遭遇したどのタイプの『特殊醜鬼』とも明らかに違うのが2つある。」

 

 「......知性が高いこと、我々みたいに能力をある事ね。」

 

 「そうだ。」

 

 「う~ん、確かに能力があるのは驚きだけど、知性はどこまで高いの?報告書では危機感知あるのと格闘術が使えると書かれてけど?」

 

 「格闘術はどこまで使えるのかはまだ調査中だ。知性に関しては、この特殊醜鬼に襲われてそうになって、保護した子から新たに情報を得た。」

 

 

 

夢路は皆に改めて説明し、それに九番組 組長 東 風舞希は知性と能力がある事こと言い、五番組 組長 蝦夷夜雲は知性がどこまであるのかを夢路に質問し、夢路は特殊醜鬼に襲われそうになっていた子をからの新たに情報を得たこと言い出した。

 

 

 「それはどんな情報なのだい?」

 

 「保護した子曰く、魔都に迷い込んで通常の醜鬼から逃げ回っていて、追い込まれた時にその『特殊醜鬼』が現れて、通常醜鬼を殲滅し助けたわ。」

 

 「しゅ、醜鬼が醜鬼を倒して......助けたってことですか?」

 

 「ああ、私も聞いた時は耳を疑ったよ。」

 

 「流石にそれだけで、その子を助けたって事にはならないのでは?例えば、獲物を横取りするために醜鬼を倒しのとかは?」

 

 「話にはまだ続きが変な憶測はするな。恋」

 

 「あら、それは失礼、話を続けてもらえる。」

 

 「......『特殊醜鬼』が通常醜鬼を殲滅した後、その子の鞄を拾って渡した(・・・・・・・・)そうだ。そして、人差し指で何かしようとしたところでうちの副組長が助けに入ったってことだ。それ以降は報告書に書いた通りだ。」

 

 「成程の」

 

 

夢路はその子から聞いた話には魔都に迷い込んで醜鬼に襲われ追い込まれたところに『特殊醜鬼』が現れて醜鬼を倒し助けられたことを話す。

 

それに三番組 組長 月夜野ベルがオドオドしながらも夢路に再度聞き、夢路もベルと同じく最初聞いた時は疑ったが言い、助けたこと肯定する。 

 

それに十番組 組長 山城恋が別の意見を述べてる。夢路は話には続きがあると言い、恋はそれに軽く謝罪し、上から目線で夢路に話の続けるように言い、その言動にイラッとするが話を続ける。

 

そして、一通り話し終える 

 

 

 「う~む、話を聞く限りではその特殊醜鬼は人と意思疎通ができる程の知性はある事が分かったね。」

 

 「その特殊醜鬼の一連の行動を考えるに保護した子に意思疎通を図ろうとしたいうことでしょう?」

 

 「言葉では無理だから文字で意思疎通を図ろうとしたという事かの。風舞希」

 

 「ええ、私はそう考えます。」

 

 「まぁ、確かにそういう考えになるけど、てかこの特殊醜鬼、日本語の文字書けるの?」

 

 「さぁな、文字を書く前に京香がその子助けたからね。わからないよ......京香がもう少し遅れていたら分かったかもしれないなよ。」

 

 「......夢路に滅多なこと言うじゃないよ。」

 

 「おっと、これは失礼。」

 

 

夢路が新たに得た情報で今回の『特殊醜鬼』は人と意思疎通ができる程の知性があると分かり、風舞希は一連の話から特殊醜鬼が意思疎通を図ろうとしたことを考察する。

 

それに夜雲は風舞希の考察に納得するが、日本語の文字を書けるのかを疑問視する。 

 

夢路が不謹慎な発言をし、一番組 組 冥加りうに注意されるが、夢路は軽い謝罪をした。 

 

 

 「うむ、一旦、知性に関しては『人と意思疎通がとれる程の知性がある』と見て良いな。皆」

 

 

海桐花は知性に関しての結論を言い、組長たちは頷く  

 

 

 「......それじゃ、この『特殊醜鬼』は対話を試みてみるか?」

 

 「それは色々とリスクが高いのではないでしょうか。人と意思疎通がとれるからと......」

 

 「天花の言う通りだよ海桐花。既に敵対し交戦もしている。対話を試みても逆に罠だと考えるよ。」

 

 「なら捕獲してから対話をしてみてはどう?」 

 

 「......恋、簡単に言うがこいつの捕獲はおそらく無理だ。」

 

 「の、能力があるからですか?」

 

 「ああ、それもかなり厄介な能力だと考えている。」

 

 「報告に書いてあった『適応』能力のこと。」

 

 「あくまで私が見た感じではな...」

 

 

夢路は戦闘で『特殊醜鬼』の行動を観察し、その観察して得た情報を皆に数十分ぐらい内容を話す。

 

話し終わると皆、怪訝な表情をする。一人を除いて 

 

 

 「......中々に厄介な醜鬼じゃな。これは捕獲より討伐に切り替えていくか?」

 

 「そうね......それに早急に対象にしないといけないよ」

 

 「もしこの『特殊醜鬼』が『門』から現世へ出てきたら「月山大井沢事件」以上の被害がでるかもしれないわ。」

 

 「それだけは何としても防がないといけない。」

 

 

夢路の話を海桐花は捕獲から討伐に切り替える提案する。全組長たちは賛成し、早急に対象にしなければいけないと考えた。 

 

(クナド)』と呼ばれる現世と魔都を繋ぐものがあり、『位置が固定されている』タイプと『突発的に発生する』タイプの2種類がある。

 

主に醜鬼はこの『突発的に発生する』タイプの『門』から醜鬼が雪崩れ込んできて人々を襲う。

 

これらを『魔都災害』と呼ばれている。それらを防ぎ人々を守るのが彼女たちの『魔都防衛隊』通称『魔防隊』の役目である。 

 

醜鬼はたった一体が現世に現れるだけで、数十人以上の被害が出てしまう。特に『特殊醜鬼』が現世に現れでもした時には街単位で被害が激増してしまう。 

 

『特殊醜鬼』の魔都災害で例を挙げると「月山大井沢事件」 

 

山形県月山に現れた特殊醜鬼と通常醜鬼が人々を襲い惨殺し村を壊滅。生存はたったの1人だけと言う。

 

 

 「確かに、この『特殊醜鬼』が魔都にいる間に倒さないとね。現世だと広範囲攻撃のある夜雲さんや天さん、恋さんだと色々と制限してしまうしね。」

 

 「あら、私なら現世でも制限されずに戦えるわ。」

 

 「ひゅ~う、さっすが恋さん」

 

 「それに広範囲攻撃以外で醜鬼を即死させられる者いるしね。ねっベル」

 

 「え!?べ、べ、ベルですか!!?」 

 

 「あなた以外に誰がいるの?あなたの『笑う寿老人(カノープス)』なら私を除いてどんな相手でも即死よ」

 

 「確かにベルなら可能だな。」

 

 「で、でもベルの『笑う寿老人(カノープス)』で“命”を抜き取る前にベルがやられてしまいます。」

 

 「そこは皆で連携していくから大丈夫よ。」

 

 

三番組 組長 月夜野ベルの能力は『笑う寿老人』は「攻め」と「守り」の2種類の能力がある。

 

「攻め」の笑う寿老人は能力を発動すると攻撃対象の生物・物質とはず、形あるものの“命”が小さな光して出現し、それを抜き取る事で攻撃対象を灰にし「即死」させられる。 

 

しかし、欠点として対象の“命”を抜き取るには接近して掴まないといけない。

 

ベルの身体能力は魔防隊の組長の中では最弱であり、報告にある『特殊醜鬼』だったら、接近して抜き取る前に自分がやられてしまうが、恋は皆で連携していくと言う。

 

 

 「そうと決まればこの『特殊醜鬼』の捜索から......ん?」

 

 「......何やら騒がしいね」 

 

 

海桐花がこれから『特殊醜鬼』の捜索について話そうとした時、外が騒がしいくなり、組長たちは扉の方を見ると慌てて隊員が入ってきた。

 

 

 「か、会議中失礼します!!激!!緊急事態です!!」

 

 「落ち着きなさい。銀奈、何があったの?」

 

 「は、はい恋様!!先程、東京渋谷のスクランブル交差点で、『門』が出現!!そこから『特殊醜鬼』が現れたと報告が上がりました!!」

 

 「な、何じゃと!!?」

 

 「......まさか」

 

 「いやいやいや、流石にやばいでしょ」

 

 

慌てて入ってきた隊員、銀奈が東京渋谷のスクランブル交差点に『特殊醜鬼』が現れたと報告し、組長たちは驚愕する。

 

 

 「銀奈、現れたのは『特殊醜鬼』だけ?通常醜鬼は?」

 

 「いいえ!!確認されたのは『特殊醜鬼』だけです!!それと......」

 

 「それと?」

 

 「...はい、現れた『特殊醜鬼』なのですが、今回の会議に上がっている『特殊醜鬼』であります。」

 

 『!!』

 

 「今すぐ、警察には市民の避難を優先させて、こちらからは来るまで絶対に『特殊醜鬼』には手を出せないようにも言って、天花、私とベルをあなたの『天御鳥命』で渋谷まで送って」

 

 「はいです!!」

 

 「ええ、分かりました。」

 

 

皆が『特殊醜鬼』の出現に驚愕している中、恋は冷静に銀奈に『特殊醜鬼』以外の醜鬼出現のことを聞く、現れたの『特殊醜鬼』一体だけであったが、その『特殊醜鬼』は今回の組長会議の議題に上がっている『特殊醜鬼』であった。

 

恋は直ぐに銀奈に指示を出し、天花に自分とベルを先に渋谷に送るように言い、2人は了承し直ぐさまに行動に移った。 

 

 

  

 

     *

 

 

 

 

時は少し遡る 

 

俺はあの戦いの後、この世界を見て回った。広がるのは岩山・荒野だけの殺風景な風景しなかなく天候も不安定。

 

時々、襲ってくる「醜鬼」と呼ばれる奴らを倒し、「桃」みたいな果実も食っている。

 

だが、「醜鬼」は俺との実力差が分かったのか、俺を見るや逃げる奴が増えてきた。 

 

しかし、肝心の情報を全く得られていない。それもその筈、こんな魔界みたいなところに人の影すらなく、醜鬼と呼ばれるバケモノしか見ない。

 

どうやって情報を得ようか悩み歩いていると後ろ地鳴りが響く。

 

 

 「(ん?...又は醜鬼の集団が襲ってきたか?はぁ~、面倒くさ)」

 

 

俺は退魔の剣を出し向かってくる醜鬼を迎え撃つ準備をするが...... 

 

醜鬼の集団は俺を前を横切っていた。どうやらこの醜鬼の集団の目的は俺ではなく別の何かに向かっているようだ。

 

俺は醜鬼のこの行動が気になり、後をつけていくと黒く渦巻く何かがあった。 

 

 

 「(何だあれ?ブラックホール?...そんなわけないか。)」

 

 

どうやら醜鬼の集団はあの黒い渦に向かっているようだ。  

 

 

 「(...もしかして、あれは...ゲートみたいなものか?じゃぁあれがゲートだとして...何処かに繋がっているのかだが...まさか)」

 

 

俺は黒い渦がゲートだと仮定し、今度は何処に繋がっているのかを考えつき、直ぐ様行動に移り、醜鬼の集団の前に立ちはだかる。

 

醜鬼の集団は俺が突然、現れたことに驚くが直ぐに襲い掛かるが、俺は退魔の剣を振るい殲滅していった。

 

俺はこのゲート?みたいな前に立ち思案する。 

 

 

 「(...入るにはリスクが高い。もしこれが現実の世界に繋がっているとして、人の多い場所に出てしまえば、通報されて、この前の軍隊みたいな奴らが来てしまう。だが......情報は欲しいしなぁ。...ん?)」

 

 

しばらく、ゲートの前で入るか入らないかを思案しているとゲートが縮み始めた。

 

 

 「(オイオイオイ!!......マジか!!縮み始めやがっている!!)」

 

 「(どうする!?入るか入らないか......えぇい!!入ってしまえ!!人がいないところに出ることを祈るか!!)」

 

 

ゲートが縮み始めたことに俺は焦り、ゲートに入る選択をし、出た先に人がいない事を祈ったが...... 

 

 

 「(...あぁ......入る選択は失敗だったな。現実世界には繋がっていたが......よりによってこんな場所に出るとは......クソが...)」

 

 

俺がゲートから出てきたのは予想道理、現実世界と繋がっていたが、出てきた場所が非常に悪かった。

 

人のいない場所に出れるように祈ったが......結果はその逆、滅茶苦茶人が多い場所に出てしまった。

 

そして、俺は周りを見渡し、この場所を知っしまう。ここは日本でも有名な場所だった。

 

 

 「(何で......東京渋谷のスクランブル交差点の!!ど真ん中に出るんだよぉおおおお!!!)」

 

 グォオオオオオオ!!!

 

 

俺は心の叫びと一緒に咆哮を上げてしまう。

 

突如としてゲートから現れたバケモノが渋谷のスクランブル交差点で咆哮を上げると......どうなるか。

 

  

 「う、うぁあああ!!?」

 

 「きゃぁああああ!!?」

 

 「しゅ、醜鬼だぁああ!?」

 

 「に、逃げろぉおお!!?」

 

 

 

当然、多くの人がパニックとなりその場から逃げ出す。俺は逃げる人の悲鳴で落ち着きを取り戻し、急いで思考を巡らせる。

 

 

 「(やっべぇ、大パニックになってしまった。早くここを離れるないと...海か森に身を潜めるしかない。)」

 

 

そう考えて俺は地面を蹴り跳躍し、この場を離れようとしたが...

 

 

 「あら、今度は逃がさないわよ。」

 

 「!!?」

 

 ドゴッ!!

 

 

俺が跳躍したところに目の前に軍服の女性が現れて腹を蹴飛ばされ、最初に立っていた位置の地面にめり込んむ。 

 

 

 「ぐぅ(何だ!?今の蹴り!?蹴ってこの威力......面倒だが...)」

 

 

 ギギギ......ガコン

 

 「(適応してしまえば問題ない)」

 

 

背中の方陣が1/8回転し、今受けた打撃に適応する。直ぐに立ち上がり上空で滞空して、俺を見下ろしている女を見る。

 

 

 「へぇ、それが適応のな?」

 

 「(こいつ俺の能力を知っている?...いや、前の奴らと似たような軍服を着ている......となると奴らが俺の関する事を報告し、会議とかで大体のどんな能力なのかを話し合って『適応』能力だと結論付けたか?)」

 

 「私の言葉が分かる?少し貴方と話しがあるの。いいかしら?」

 

 「!?(話し!?この前も今さっきも殺そうとしたくせに!?今さら話し合い!?)」

 

 「(......遠くからこっちを見る気配がある。......罠だな。......この前みたいに逃げのは無理だな。ならこっちから仕掛けるか?)」

 

 「ふふふ、そんなに警戒しなくてもいいよ。前と違って私は話がしたの」

 

 

彼女は話がしたいと言い出すが、俺はその言葉に罠だと結論付ける。彼女はゆっくりと降りてきて、俺の方に歩み寄ってきた。

 

 

 「貴方はなぜ人を助けるの?その辺を詳しく知りたいわ。ああ、言葉は喋れないのだったね。」

 

 「はい、これ......文字は書けるのでしょ?」

 

 

彼女は懐からメモ帳を取り出し俺に渡してきた。

 

これで意思疎通がとれるができるが......俺は彼女の目を見る。

 

 

 「(この目......たとえ俺が暴れても自分ならどうにかできるそんな自信に溢れた目だ。)」

 

 「(今は言うことを聞くか......こっちも情報は欲しいし。)」

 

 

俺は彼女からメモ帳を受け取り文字を書き彼女に見せる。 

 

 

 「『俺が人間を助けるのは情報が欲しいからだ。』」

 

 「......へぇ、本当に文字を書けるのね。しかも日本語を...」

 

 「『次はこっちから質問する。この世界はなんだ?』」

 

 「ここは日本国、私たちの...『違う』ん?違う?」

 

 「『俺が聞いているのはこの『世界』についてだ。そんなことも分からないのか?人間』」 

 

 「......貴方は自分の立場分かってないようね。情報が欲しいのならそれなりの誠意が必要よ。」

 

 「『それはお互い様だろ。お前らも俺から情報を欲している。俺みたいに意思疎通ができる奴はいたか?いなかっただろ。だからお前らは俺から少しでも情報が欲しいんだろ。』」

 

 「別にこんな風に立ち話しなくても、貴方を捕獲して聞き出す手段があるわよ。」

 

 「『噓だな。お前も知っていると思うが、俺の能力は適応(・・)だ。例え捕獲し拘束しようとも俺なら直ぐに適応して拘束から抜け出せる。だからお前らは俺と意思疎通を図った。違うか?』」

 

 「......(この醜鬼、想っていた以上に知能が高いわね。)」

 

 「『それで俺の質問の対する回答は?』」

 

 「はぁ...いいわ。教えましょう」

 

 

俺は彼女とのやり取りで少し挑発をするが、彼女は多少の不快感を感じたのか。

 

話し合いから捕獲に変えてもいいと挑発し返すが、俺はそれが噓だと即答し、彼女は少し考えたのち、こちらの質問に対して答え始める。

 

どうやらこの世界は数十年前に魔都と言われる俺がいたあの世界と繋がり、大量の醜鬼がさっきのゲート『門』から現れて人々を襲い掛かってきた。

 

当時は醜鬼に有効な兵器がなく、醜鬼を倒すことが出来なかったが、魔都に実っていた「桃」みたいな物を食べることで異能の力が宿り、醜鬼に対して有効打を与えることに成功。それに異能の力を得られるのは女性だけであり、男は能力を得ることができないらしい。

 

そこで国は新たな組織を編成した。

 

それが「魔都防衛隊」通称:魔防隊 

 

魔防隊の活躍によって醜鬼を退ける事がきたのか

 

 

 

 「(成程、この世界の世界観と彼女たちの軍隊は大体把握した。)」

 

 「それじゃ、今度は私の質問ね。貴方は何者で何故、醜鬼たちは人を襲うの?」

 

 「......(さてどう答えるか)」

 

 

俺は彼女の質問に対してペンを止め答えに悩む。元々この世界について何も知らないず、いつの間にか魔虚羅の姿で魔都にポツンと現れたのだから......

 

中々、回答しない彼女から怪しむように俺に問いただす。 

 

 

 「どうしたの?こっち貴方の知りたいことを教えたのよ?......もし答えなければどうなるか...貴方ならわかるでしょう。」

 

 「......(これ以上黙っていては戦闘になるな。まぁ答えた後も戦闘にはなるか。)」

 

  

俺は彼女からこの世界のことを聞いて、人と醜鬼は分かり会えないと結論付けた。 

 

突然、魔都が現実世界と繋がったことで、醜鬼は理不尽に多くの人の命を奪っていったし、現在進行形で醜鬼は人を襲い殺している。単に彼女は俺に接触して話しをしているのは、今後の醜鬼対策に有力な情報を少しでも手に入れるためにて話をしているに過ぎない。

 

例え、俺のことを全て話したとしても信じては貰えないだろ。 

 

 

 「(敵対は避けられないのら)」

 

 「『雑魚に関しては知らん。』」

 

 「何故?貴方も同類でしょ?」

 

 「『同類だからと言っても仲間は意識はない。』」

 

 「ふ~ん、それでもう一つの貴方は何者?」

 

 「『俺の名は、八握剣異戒神将魔虚羅。醜鬼の王だ』」

 

 「醜鬼の王?」

 

 「『我々と人間は敵同士、和解は不可能だ。なら俺が全ての醜鬼たちをまとめ上げ王となり魔都を支配する』」

 

 「......それを私が見逃すとでも」

 

 「『見逃す必要はない。お前らを倒せばいい話だ。』」

 

 

完全に彼女たち人間側との和解は不可能だと書き、俺は敵対する事と醜鬼の王になる事を宣言する。

 

そして俺はメモ帳を彼女に返す。

 

 

 「......意外と律儀ね。」

 

 

彼女はそう言いメモ帳を懐にしまった瞬間......俺は退魔の剣を振り下ろした。

 

 

 ドッゴォオオオオオオ!!!

 

 

 「ふふふ、この程度の不意打ちで私が殺られるとでも」

 

 

しかし、俺の退魔の剣は彼女を真っ二つになることなく、軽々と左腕で受け止められていた。  

 

 

 「(......避けもせず受け止めか。しかも軽々と...)」

 

 

俺は今の攻撃で彼女の強さは魔防隊で一二を争うほどの強さがあると考えた。

 

 

 「さて、今度はこっちの番ね。」

 

 「!!」

 

 

そして、お返しと言わんばかりに右拳で殴りにくるのと同時に、俺も左拳で殴りに掛かり、お互いの拳がぶつかり合う。

 

 

 ドッゴォオオオオン!!

 

 『!!?(押されるだと!!?なら!!)』

 

 

拳のぶつかり合いで少し彼女に押し負けるが、俺は力を入れると同時に地面がひび割れる

 

 

 「『発勁だ!!』」

 

 「っ!!『これは発勁!?』」

 

 

彼女は俺が発勁を使ったことに驚く。

 

そして、お互いが弾けるように後ろへと飛んでいく。 

 

俺は身体を回し建物に激突する前に体制を立て直し着地、彼女は飛んでいく勢いがゆっくりとなりそのまま着地する。  

 

 

 「へぇ、中々やるねぇ。少し楽しくなってきたわ。」

 

 

 ガゴン

 

 

 「『こりゃぁ、骨が折れるな。まぁ時間が経てば経つほどこっちが有利になるが......さっきからのこっちのスキを伺っている奴もいる。早めに片付けて魔都に逃げるか。』」

 

 

俺は周りにいる奴らに警戒しつつ構えを取り、彼女は不敵な笑みを浮かべてファイティングポーズの構えをする。

 

 

 

この2人の戦いは後に『渋谷事変』と呼ばれ、日本の魔都災害で史上最大規模の事件となり歴史に大きく残る戦いとなる。

 

 

 

 

 

 

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