斬れない物は無い、故に全てを断ち斬る   作:皐月の王

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あけましておめでとうございます!
今回は虚圏突入組の話です!それではどぞ!


突入と開戦

 黒崎一護たちが虚圏に侵入し危機に陥っていた時、朽木ルキアたちによって危機を脱して説教を受けていた。

 

「どうして待てなかったのだ!」

 

 

「どうしてって……あの様子だと戻ってくる気配がなかったじゃねぇか」

 

 虚圏に突入前に山本総隊長から井上織姫の救出を禁じられていたため、尸魂界からの援軍は期待できない状態であった。なお黒崎自身も行くなと言われていたが、仲間の救出のために無視して強行したのだが。

 

「必ず戻る!どんな手を使ってでも必ずだ!!私も!恋次も!そのつもりだった!何故待てなかったのだ!我々は仲間だろう……一護」

 

 二人に殴られ鼻血をぬぐいながら

 

「あぁ……そうだな」

 

 肯定する一護。それを見守っていた海燕は

 

「うっし!話は纏まったな!それじゃあ織姫ちゃん助けに行くぞ」

 

 一行は破面の女の子ネルのペットのバワバワに乗って建物を目指す。

 

「それにしても海燕さんも来てくれるなんてな」

 

「おう!こっちはルキアを助けてくれたってのに、そっちが危機的な状況なのに助けないなんて恩を仇で返すみたいなもんだろ?まぁ、御厨が頼んできて隊長にも黙認してもらってきたんだけどな」

 

 笑いながらに海燕が答える。それを聞いた一護が

 

「浮竹さんが見逃してくれたのか……海燕さんありがとうございます」

 

「気にするな一護!必ず助けようぜ」

 

「ああ!!」

 

 一護は心強さを感じながら頷く。それはそれとして気になったことをルキア達に聞く。

 

「そういえば、そのマントはどうしたんだよ?どっかで拾ったのか?」

 

ルキアは少し嬉しそうに

 

「これは…虚圏は砂埃がひどいから持って行けと渡されたのだ……」

 

「誰に?」

 

「兄様に」

 

 それを聞いた一護、石田、茶渡の三人は驚いた反応をする。

 

「じゃあ…三人を虚圏に送ったのは白哉かよ……」

 

「黒膣を開いてくれたのは浦原さんだけどな。現世に来られたのは隊長と御厨隊長のおかげだ」

 

 恋次が来れた経緯を話し、ルキアが白哉の言葉を話す。

 

「兄様は…『私が受けたのはお前達を連れ戻せと言う命だけだ。連れ戻した後どうしろと言う命までは受けてはいない。好きにするがいい』と」

 

それを聞いた一護と海燕は

 

「そっか…あの白哉がなぁ……丸くなったもんだぜ」

 

「だろ?まだ素直じゃねぇが兄貴らしくなったよな」

 

 感慨深さそうに話す。しかし、話はそう単純なもので終わるわけではなく。

 

「それから『あんな薄汚い小僧に一人でウロつかれても虚圏側も不愉快だろう』と」

 

 

(野郎ッ!)

 

 一護はバワバワに八つ当たりをし海燕は苦笑いをうかべるしかなかなかった。そのままバワバワに乗り続けて虚夜宮の外壁にたどり着く。ルキアは壁を触り材質を確かめる

 

「殺気石ではないよようです海燕副隊長」

 

「でかしたぞルキア。殺気石じゃねぇなら力づくで壊せる。準備はいいな?阿散井、一護」

 

「「はい!!」」

 

 一護は斬月を、阿散井、海燕は始解をして虚夜宮の外壁を破壊する。そしてそのまま開けた穴を入口として六人と三体の虚が虚夜宮に足を踏み入れる。通路に明かりはなく暗い道をひたすらに突き進む。

 

「暗くて何にも見えやしねーな」

 

「フ…しょうがねぇなぁ俺に任せておけ!」

 

 自信満々に言う阿散井に一護は怪訝な顔しながら

 

「何か手があるのか?」

 

「黙ってみてな!ちょいとヒネれば鬼道だってこんな使い方もできるんだぜ破道の三十三 赤火砲!!」

 

 自信満々に詠唱を破棄して使うがほぼ暴発に近い結果になり、阿散井が想像していたものとは小さい明かりが手のひらに出来上がる。

 

「ずいぶん小さな明かりだな。君がそんな控えめな奴だとは思わなかったよ」

 

「阿散井……鬼道が苦手なら詠唱は破棄するもんじゃねぇぞ?詠唱することは基本に忠実といえるんだからな」

 

海燕は少しジト目で阿散井を見ながらフォローするが

 

「たわけっ!下手のくせに格好つけて詠唱破棄なんぞするからだ!雛森副隊長程の腕前があるわけではあるまいに!」

 

 容赦ないルキアの指摘が阿散井を刺す。一護は阿散井の肩をポンと手を置きフォローするが阿散井はうるさいと突っ込んでいた。ひたすら通路を走り抜けると通路は終わり部屋にたどり着く。部屋に入ると明かりが点き始め、分かれ道が6つに別れ道がそれぞれあった。

 

「……厄介な所に出ちまったな」

 

 その道の奥にはおそらく破面であろう霊圧をひしひしと感じていた。

 

「虱潰しに端から当たっていくしかないか……!」

 

 石田がそういうとルキアは首を横に振り

 

「…いや、六人同時に別々の道を行こう」

 

「何言ってだ!相手は十刃だぞ!?全員一緒に動いた方がいいに決まってんだろ!?向こうだって一人で来るとは限らねぇんだぞ!こっちがバラバラになったら……」

 

一護がルキアを説得しようとしたとき恋次が一護の肩を掴む。

 

「止めろ、戦場での命の気遣いは戦士にとって侮辱だぜ」

 

 ルキアは一護をまっすぐに見据えて言う。

 

「お前は私の身を案じてそう言ったのだろうが……らしくない科白だ一護。私は貴様に護られるために来たのではない!心配は無用だ」

 

そこまで言われた一護は折れたように息を吐き

 

「分かったよ。六人別々の道で行こう」

 

 意見がまとまったのを見た海燕は阿散井に提案する。

 

「阿散井、こういう時のまじない知っているか?」

 

「あー、決戦前にやる伝統的な儀式っすよね?」

 

「ああ、やらねぇか?」

 

海燕の提案に阿散井は頷く。

 

「良いっすね。こういう時こそやるモンですよね!」

 

「だろ?」

 

 二人は笑みを浮かべて言う。

 

「まじないするから、集まれよ。それで手を重ねていけ」

 

 海燕の号令で手を重ねていく

 

「何をするんだよ?海燕さん」

 

「大きな決戦とかの前にする護廷十三隊伝統の儀式だ。まぁ、今じゃ廃れちまってるものだがな。互いに信じて戦いに向かうなら良いだろうと阿散井と話してな。阿散井号令頼んだぜ?」

 

 海燕が言うと阿散井は深呼吸を行い頷き

 

「我等!今こそ決戦の地へ!信じろ!我等の刃は砕けぬ!信じろ!我等の心は折れぬ!たとえ歩みは離れても、鉄の志は共に在る!!誓え!我等地が裂けようとも再び生きてこの場所へ!!」

 

 六人は同時に手を下ろし、それぞれの道へ向かって走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 飛び出したあと、しばらく海燕は走り続けるが……。

 

「また、行き止まりかよ!どれだけ入り組んでいるんだよ!!ここは!!」

 

 迷っていた。厳密には行く先々で行き止まりにぶち当たり、先に進めているか不明であり、時には大きな音が鳴り、通路が組み変わっているのではと思うほどである。

 

「これじゃあ埒が明かねぇ……あんまりいいやり方とは言えないが、仕方ねぇな!」

 

海燕は足を止めて、詠唱を始める。

 

「散在する獣の骨 尖塔・紅晶・鋼鉄の車輪 動けば風 止まれば空 槍打つ音色が虚城に満ちる!破道の六十三 雷吼炮!!」

 

詠唱を破棄することなく全力で放つ雷吼炮は壁を破壊し、新たな通路を作り出す。その先は外に繋がっているおり、その通路の先には別の建物の入り口があり、その建物からはルキアの霊圧と破面と思われる霊圧を感じ取る。

 

「ルキア……!」

 

海燕はその建物に向かって走り出す。建物に入るとルキアと破面が斬魄刀同士で戦っていた。ルキアは袖白雪に始解しており、息も上がった状態であった。相手は息を切らさず追いつめていた。

 

「海燕副隊長!」

 

「新手ガ来タ……!?」

 

「水天逆巻け 捩花!!」

 

海燕は瞬歩をしながら一瞬で距離を詰め、斬魄刀を開放し流れるような鋭く重い一撃をもって

 

「オラァ!!」

 

「グッ!?」

 

 破面の防御上から薙ぎ払い建物の壁に激突させる。

 

「か、海燕副隊長」

 

「ぼさっとするな!ルキア!まだやれるんだろ?構えろ!」

 

「は、はい!」

 

海燕の言葉を聞き構えなおすルキア。破面は壁から出てきて

 

「不意打チトハ汚イナ……名前ハ?」

 

首から上が培養液らしき薄紅色の液体で満たされた透明なカプセル状で、その中にボール大の虚の頭が2つ上下に浮いているという破面が聞く。

 

「十三番隊副隊長 志波海燕だ。てめぇは?」

 

「僕ラハ第9十刃(ヌベーノ・エスパーダ)アーロニーロ・アルルエリだ!」

 

ここに十三番隊コンビと十刃の戦いが幕を開ける。




感想、お気に入りよろしくお願いいたします。

今回からパソコンからの投稿で四苦八苦しました。
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