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配属が十三番隊になった柊晴は十三番隊隊舎に足を運んでいた。死覇装を身に纏い、斬魄刀を背に携え歩く。
「最初はなんて無いとか思ってたけど、いざこうして来ると緊張すると言うか、身が引き締まるな」
緊張しながらも案内されるまま歩く柊晴。そして待合室に当たる部屋に通される。
「ここで待ってろシュウ坊、直ぐに浮竹隊長と海燕副隊長呼んでくるからな」
「ありがとうございます」
13番隊の隊士に案内されて待合室にて待つ。短い期間ではあるが、13番隊に出入りをしていた為可愛がられたのはいい思い出である。そんな1ヶ月の記憶に思いを馳せていると時間が経ったのか、
「おう!久しぶりだな柊晴!」
「よく来てくれたね、元気にしてたかな柊晴」
海燕と浮竹が戸を開けて気さくに声をかけてくれる。柊晴は笑顔で一礼して
「はい、お久しぶりです!海燕副隊長、浮竹隊長!」
と挨拶をする。二人は微笑ましく思いながら、柊晴の頭を撫でながらに言う。
「まさかこの一年で死神とはなぁ!俺の二年を超えてくるとはなぁ!」
「ああ、立派になったな!柊晴!これからは同じ隊としてよろしくな」
「はい!」
そう笑顔で答える。
「でも、入隊前で始解を会得して来るとはなぁ、期待の新星だな」
「ああ、その事も含めて、君には実力がある。唯一無いのは経験くらいだろう。こればっかりは初入隊でどうしようも無いから時間をかけて積んで行くしかない。だから、いきなりだが君には五席を任せたいと思う。海燕はどう思う?」
「丁度、五席をどうするという話もありましたし、柊晴の実力を知っているこの隊の皆なら納得すると思いますよ。立場が近いと可愛がりやすいですしね」
「こっちは決まりだな、引き受けてくれるかな?御厨柊晴」
朗らかに、しかして真剣に問う二人。席官の地位は決して優しいものでは無い。だが、柊晴はそんなのは承知している。
「勿論、受けさせていただきます!」
「よし、決まりだな!海燕!よし、それじゃあ業務の説明……ゴホゴホッ!?」
「隊長!?後は俺がするんで休んでてください!」
「すまない……後は頼んだよ」
咳き込み吐血した浮竹は海燕に後を任せて退室する。
「まぁ、とりあえず、よろしく頼むな柊晴。それじゃあ、業務について教えるから着いてこい!」
「はい、海燕副隊長!」
そして本格的な護廷十三隊での仕事が始まる。書類を他の隊舎に持って行ったり、現世に出向いて魂葬で魂魄の保護を行ったり、虚の討伐を行ったりしていた。そんな中、書類を受け渡しの仕事を頼まれた。
「君が浮竹の所の新入りかい?頑張ってるねぇ、今度の休みに飲みに行かないかい?色々聞きたいこともあるし」
「そう言っていただけるのは光栄ですけど……」
「京楽隊長、御厨五席が困っているでしょう、飲みに誘うのは浮竹隊長を通してからでも良いのでは無いですか?」
「き、厳しいことを言うね七緒ちゃん」
柊晴は書類を受け取るのに八番隊舎に足を運んでいた。事前に話が通っていたということもあり、事がすんなり事は済みそうだと思ったが、飲みに誘われるとは思ってもみなかった。それを八番隊副隊長である伊勢七緒に助けられたのである。
「それじゃあこれ、浮竹に渡しといてくれるかい?書類」
「分かりました。確かに受け取りました!それじゃあ失礼します!」
「最初は大変でしょうが頑張ってください」
「はい!」
そして足速に去り、十三番隊隊舎に戻り書類を届け、他の隊舎に運ぶと言うのを行う。
「入隊おめでとう、御厨君」
「ありがとうございます、藍染隊長」
次は五番隊に書類を届けに来た柊晴。以前にも会っているという事もあり話しやすいとは思っているが、柊晴はどこかやりずらいとも感じていた。直感にも似た苦手意識である。
「残念だよ……君を五番隊に迎えたかったのだが、浮竹隊長が譲ってくれなくてね」
苦笑いを浮かべながらに藍染は話す。あそこまで譲らないのは久々ではと。
「そうなんですね、あっ、藍染隊長こちらが書類です」
「ありがとう。持ってくるのが早くて助かるよ。市丸副隊長も君に会いたがっていたのだがね、今は仕事を頼んでいて席を外しているんだ。せっかくだから、お菓子でも食べていくかい?」
お菓子の載ったお盆を出すが柊晴は入口に立ち、一礼をして。
「魅力的なお誘いですが、自分も他の所に行く仕事があるのでお気持ちだけどいただきます。それでは!」
風のように去っていく。それを見送り
「あらら、振られてしまいましたね?」
「戻っていたのか、ギン」
「今戻ってきたんですよ」
市丸は去った方を見て藍染に問いを投げる。
「どないします?彼」
藍染は冷たい表情を浮かべながらに言う。
「興味は尽きないし、色々考えさせられるがどうもしない。今は見極めるさ」
そう言い、藍染は柊晴の持ってきた書類を片付け始める。それを聞いた市丸は
「さいですか」
そう言い、部屋から退室する。
そんなやり取りを知らない柊晴は次の場所に向かう。次に向かうは護廷十三隊で戦闘専門部隊言われる十一番隊舎である。
「更木隊長も草鹿副隊長も不在なんですね」
「ああ、隊長も副隊長も出ているな。お前、見ねぇ顔だな新入りか?」
ツルツル頭の十一番隊隊士が対応をしてくれる。鍛錬の途中ということもあり、上裸で木刀を肩にかけて話を聞いていた。
「はい、今年から護廷十三隊に入り、十三番隊に配属になりました御厨柊晴です」
「今年の十三番隊の新入りって、真央霊術院を1年で卒業した天才って話じゃねぇか。しかも、始解は入学して2ヶ月でしたという噂の……」
そう言うと、柊晴が持ってきていた書類を手に取り、他の隊士に渡し、代わりに木刀を投げ渡す。柊晴は受け取るとツルツル頭の隊士は構える。
「自己紹介がまだだったな、俺の名前は斑目一角。お前の噂の実力、見させてくれねぇか?」
斑目は笑いながらに言う。強者と手合わせがしたいという所からの笑みであり、嘲笑や侮っている笑みでは無い。それを察して木刀を握り構える。
「いいですよ。俺で良ければ、相手になります!」
「良いねぇ、そう来なくちゃあなぁ!!はぁああああ!!!」
飛びかかる様に振り下ろされる木刀を両手で握った木刀で受け止める。
「っ!うおおおああ!!らあああぁ!!」
腕に力を込めて斑目を弾き返す。斑目が着地するのと同時に鋭い突きを放つ。
「おっと!危ねぇな!」
その鋭い突きに対して、着地した時に直ぐに起き上がらず突きを空に切らせて、下から木刀を振り上げる。
「まだ!」
そのまま腕を上げて瞬時に両手で持ち叩きつける様に迎え撃つ。木刀と木刀が当たる激しくも乾いた音が道場に響く。木刀同士が音を立てながら互いに押しあっていた。
互いに後ろに飛び退き構える。緊迫した雰囲気が場を支配する。互いに流れる汗が床に落ちると同時に走り出し再び打ち合う。斑目の振りを木刀で受け止めて体格の小さい柊晴は踏ん張りながら後ろに飛ばされる。
斑目は直ぐに距離を詰めて突きを放つ。それを木刀で片手持ちにして一度は弾く柊晴。しかし、弾くのは予期していたと、
「甘いぜ、柊晴!!」
斑目ももう一度踏ん張り突きを放つ。その突き木刀で手を上げて木刀の下頭上を通らせ、腕を下げて自身の持つ木刀で押さえつけながら、木刀を滑らせるようにして振るう。
「まだ!」
その一撃も斑目は瞬時に引いて木刀で受け流し、立ち位置を入れ替え、後隙に木刀を横に薙ぎ払う。それを今度は柊晴が跳び躱す。互いに目が合う。一瞬の後、柊晴は両手で木刀を振り下ろし、斑目も迎え撃つ。体重を込めて振り下ろした一撃は斑目が迎え撃つより威力があり、相殺しきれないとなり、斑目が大きく後ろに飛び退く。受け止める先が無くなり、床に穴を作りながら柊晴は斑目を見る。斑目は嬉しそうに話す。
「やるじゃねぇか……柊晴!突きといい、切り上げに対して咄嗟に無理やり両手で持ち振り下ろして迎え撃つ。なるほど、確かに噂にもなるわけだ!!」
「流石、十一番隊で三席に居る人だ……!!結構速く攻めたつもりだけど、こうも易々と返されるなんて……!」
距離を置いたまま二人は話す。すると、斑目が構えを解く。それを見て柊晴も構えを解く。
「もっと打ち合いてぇが……お前、仕事の途中だったな?悪いな付き合わせて。また、何時でも来いよ!相手になってやる。ここの奴らも歓迎してくれるからよ!」
「はい!お手合わせありがとうございました!」
柊晴は他の十一番隊隊士に木刀を手渡し去っていく。
「おもしれぇ奴だっだったな」
斑目が柊晴の背を見送っていると。
「おい、今の誰だったんだ?」
斑目より大きい男が斑目に声をかける。斑目は振り返り答える。
「更木隊長!例の十三番隊に入った奴ですよ」
答える斑目に思い出したように頷き興味があると言わんばかりに聞く
「ここに来てたのか。強かったか?」
強者ならではの質問に斑目も笑みを浮かべながら
「強かったですよ。あんなに楽しく打ち合いが出来たのが久しぶりなくらいですよ!」
「そうか、強いか!面白ぇ、今度来た時は俺が相手をしないとな!!」
「楽しみだね剣ちゃん!!」
十一番隊隊長、更木剣八は柊晴が来ることを獰猛な笑みを浮かべて楽しみに待つ。そんな強者の猛りを感じたのか悪寒が走ったようにくしゃみをする柊晴が居た。
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