層間の灯火 作:ほぺ
始まり
「こんにちは、探索申請を出していいかな?」
巨大な塔の元に一つのボロ小屋とボロ小屋のすぐそばに簡易テントと机と椅子があった。椅子には巨漢な男が座って紙とにらめっこをしていた。
「お前ら……本当に行くのか?」
「あぁ、勿論だとも。僕たちはこのダンジョンを攻略するんだ」
巨漢な男は受付だった。この塔はダンジョンであり、何千、何万の冒険者が入っていった。男はそのような人達の戸籍や情報などの受付をしていた。
「パーティー名はネバーギブアップ……全員が瀕死の命持ちかよ。」
巨漢な男は申請をしてきた男から貰った十数枚の紙を指をベロ濡らしてめくり始める。
「功績は……おぉ北の大国アグリーのゴブリン、オークキングの討伐、空の時空の皇帝の竜、不滅の亡霊の英雄……」
「どうだ!僕らの功績なら行けるだろ!」
巨漢な男は書類をパラパラと見てため息をつき、男の目を見て言う
「無理だ」
「何故だ!!!それにまだ読んでない功績があるだろ!?俊足の目、道連れ卿のケリー、最期に!最近大陸中で話題になった
次元の王だって倒した!!それでも無理なのか!」
男は受付の机にドンっろ両手を叩き抗議をした。男の両手には無数の傷痕があった。今までの言葉が嘘ではなく本当であると伺える。
「あぁ、無理さ。この中に行って帰ってきてやつは数名だ。攻略とか言っていたやつも最後の10層にたどり着いたやつはいねえ
それにお前らが倒したやつらより遥かに強いやつを殺したやつも全員しんだ。お前らは行って6層までだな」
ここまで挑発すれば、諦めて帰ると思った。だが今回は予想を斜め上の回答だった。
「6層!ならそれまでに成長すればいいだけさ!!」
6層という言葉を聞くと、とたんにさっきの怒りが嘘のようにニコニコに答え始めた。目と顔は自信満々でまるで童心を捨てきれてないと表現した方が正しいかもしれない。
「……ポジティブだけは今までの奴らより最上級だな」
「はは!良く言われる!!!」
巨漢な男は羽ペンにインクをちょんちょんと着け、神と羽ペンを差し出す。神にはダンジョンに入る規約内容について書かれており、理解したらサインするという形だ。
「それじゃあ最期にパーティー名とパーティーメンバーの役所と本名、最期にリーダーとしてのサインをしろ」
「わかった!」
元気満々の声でペンを取り内容を読んだ後にカリカリとスラスラ書いていく。パーティーメンバーの役職や本名を書き、リーダーのサインを思いっきり書いた。サインだけ明らかに拘っているように見える。巨漢な男はナルシズムのように見えていた。
「どうも、じゃあ最終確認をするぞ」
「あぁ!」
巨漢な男は紙を見る。上から下へと目を通して淡々と読み上げる。
「パーティー名ネバーギブアップ
パーティーメンバー
勇者セシオン•ファン
戦士ケリン•ルイド
僧侶エンド•デア
魔法使いヘル•トリオ
パーティーリーダーのセシオン•ファンのサインを確認した」
「不備はない!」
巨漢な男は言い終わる。不備はないという言葉を聞いて巨漢な男は判子を押した。それを見た勇者は仲間を呼ぶために立ち去ろうとしたが巨漢な男は食い止める。
「まて、規約を読み上げていない」
「規約なら読んだが?」
「まぁいい、聞いてけ。今から言うのは規約の一番重要な所だ」
男は勇者返答を待たず説明を始める。
「このダンジョンは上には上がれず、下に潜っていく。層が終わる毎に休憩所がある。休憩所では6層の休憩所まではこの受付の近くにテレポート魔術が繋がっている。ここからテレポートはできないし、一度でた休憩所には戻れない。
全ての休憩所には記録機械フクロ鳥がいる。そのフクロ鳥ではお前らの映像を撮らせて貰っている。」
「あぁもちろん覚えているとも、もう規約を読み終わったはずだな?ここで失礼する」
巨漢な男はため息をついて、片手で握れるサイズの布の小袋を投げ渡した。勇者は、流石の勇者らしく圧倒的の反射神経で取る。
「これはいったい?」
勇者が小袋を興味深く色んな角度から見ている。巨漢な男は一言で述べる
「毒だ。」
「何を考えている?」
勇者はさっきの明るい雰囲気から一変する。目を細め殺意の目でギロリと見つめる。
「このダンジョンでは帰ってくる方法は2つだけだ。ダンジョン自体を攻略するか、休憩所のテレポート魔術で帰ってくる。
どちらもできなくなった時にこれを飲め。速効性だ。神や運命から見放された時の俺からの施しだ、それとそれは」
巨漢な男の説明を聞いていた勇者はクスクスと笑いだし、少しすれば高々に笑いを揚げ話を遮り空を見る。勇者は巨漢な男に顔と顔が繋がる程近づける。勇者は笑いから重低音で言う。
「自殺?それは囚人や人間以下がやることだろ?精神に耐えれない愚か者。そんな事には私はならない。それに自殺は我が神、テンシはもっとも大罪な行為とされている!」
巨漢な男は表情一つ変えず男を睨め返す。そして勇者の顔で見えないが薬が潰される音がする。パキパキという音が静かにした。
「もう一度、こんなの渡してみろ。異教徒と判断してその首を落とす」
勇者はそう言い捨て受付から立ち去った。巨漢な男は呆れすぎて仲間を憐れんでいた。男は諦めてボロ小屋に入りサイン入りの紙をしまって、新たな者の為に受付に座るのであった。
数日後、巨漢な男は勇者とその仲間が受付を通りすぎてダンジョンに入るのをみた。勇者は最後に巨漢な男を見て、鼻で笑っていた。
駄作ですが何とか書き上げて行きます