層間の灯火 作:ほぺ
私自身も読みにくいと思いますが、興味がありましたら是非読んでみてください(m_m)
更新
冒頭を改変しました (2025/01/07)
昨年、異質のダンジョンこと、アイルがネバーギブアップというパーティーによって攻略された。ダンジョンでの出来事や手に入れた物は本来全国ダンジョン合同管理に報告しなければいけないがパーティーはそれを拒否した。交渉も不可、身柄も拘束が不可能という判断に至った。そこでダンジョン内に設置された記録型機械フクロ鳥を使用して報告書を作成することが決まった。これはダンジョンの休憩所に至る所に設置されており休憩所に出来事を細かく映像で残している。それを使用していき今から報告書を作成していく。
製作者
エドワード•ライター
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ダンジョン1層休憩所
このダンジョンアイルで一番の新参パーティーネバーギブアップが1層の休憩所にたどり着いた。本来休憩所とはボスを討伐された後に入れるが、彼らはボスを倒すことなく休憩所に入れた。何故ならダンジョンのボスとは本来倒された後にまた別のボスが生成されるのだが、生成されるまでの期間がかなり長い。アイルには数多くの冒険者達が挑んでいる。だから序盤辺りの層では生成されてもすぐ殺されてボスと会わないのが基本だ。しかしボスが死んだからと言ってもボスの場所までたどり着くまでの魔物、トラップは健在だ。それらを突破してきたネバーギブアップだが汗は書いておらず、パーティーメンバー同士で商人から食材を仕入れて休憩所で何を食べるか話し合っていた。
このアイルは大陸の真ん中にできたという事もあり、様々な冒険者が入っていった。だが、ダンジョンに入るのは冒険者だけとは限らない。ダンジョンでは消耗品を消費しきった冒険者達も沢山いる。それらをターゲットに商人がダンジョンに入るのは珍しくない。
1層の休憩所は大きな丸を描くような形になっており壁を沿ってジョギングをしても十数分かかるほどだ。難易度が比較的簡単な層という事もあり、壁に沿って様々な商人が沢山健在している。服屋、食材屋、薬屋、武器などの物などが様々ある。中には壁に穴を開けていって新たな部屋を作り寝床を作って宿屋を経営している者もいる。
「さて、ダンジョン1層突破記念と輝かしい英雄譚のためには食事は必須だ!」
ネバーギブアップの勇者セシオンが高らかに声を上げる。その声はかなり広い範囲に響き渡った。聞こえた者達はなんだなんだとセシオンを見た。
「セシオンさん、お辞め下さい……皆さんに注目されてます……」
恥ずかしいからか、それとも癖なのかずっと頬を赤らめて目を閉じながら下を向いている僧侶エンド。その2人を見てガハハと海賊かのような笑いを上げ、背中に巨大な斧を背負っているケリンがいる。
「いい加減なれろ!!ガハハ!」
「しかし……やはり他の皆様に注目されています……」
だんだん声が小さくなっていくエンドを見て、まだセシオンに慣れないかと思ってまた笑いを上げるケリンだった。その3人を見て最後のメンバーである魔法使いヘルが顔をガクンとさせて彼らに付いていき、杖をつきながら歩いて愚痴を漏らす。
「このパーティーに普通の人はいないのかよ……」
異例とまでは行かないが、珍しい冒険者だったからか声が聞こえていた商人や他の冒険者達は彼らを観察していた。4人が会話をしていると食事と言っている所を聞いたとある小太りの顔がてかてかの男が近づいた。
「そこの冒険者御一行、お食事と言っておられましたが私のレストランはいかがですか?」
小太りの男は休憩所の壁に穴を掘ってレストランを作り経営している。彼は自信からかフンスフンスと鼻息をならしながらまるで断れる事を想定していないようみ自慢のちょび髭を弄っている。
セシオンはその誘いを受けて、少し考えた後にパーティーメンバーに何を食べたいかを聞いてからにしようとした。
「皆、何が食べたい?」
エンド、ケイン、ヘルの順番に答えた
「
「俺は肉だな!!!」
「私は片手で食べれる物がいいわ。新しい魔法を学びたいし」
その回答を聞いてセシオンは大きな声で言う。
「だそうだ!俺は上手ければ何でもいい!!」
小太りの男はその返答を聞いて自慢気に語りだす
「えぇえぇ、ありますとも!東西南北、この大陸にある料理を網羅したわたくしに不可能はありませんと!それと私のレストランと共に経営している宿屋に止まってくれるのでしたら料理の値段、宿泊代を何割か負けましょう!!」
マシンガントークで説明してくる小太りの男。この男は嘘を述べている訳ではなく料理に人生を捧げてきた。それもあり自信があるのだが、金を求める商人でもあるから営業のトークを始めた。
「それは本当か!ならば私の故郷の料理もできるか?」
「えぇ!勿論ですとも!ではあなた様の故郷はいったいどこですか?」
以外にもこ食いついたのはセシオンだった、
「俺の故郷はかなり小さいとこでな、フィップという農村でな。そこの」
「ロールメルー、ですな?」
「……!?皆!今日はここだ!」
自信満々に小太りの男はセシオンの言葉をさし遮り答える。セシオンはその返答を聞いて最後は独断で勢いよく決めた。その光景を見てヘルだけはため息をついて勇者に付いていった。
「私らに聞いた意味よ……」
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ちょび髭の男のレストランは4人用の席が4つしかない意外と小さなレストランだが、他3つの4人用の席は綺麗に埋まっていた。残りの一つの4人用の席に同じ性別同士と並ぶように座るネバーギブアップ。各々でかい荷物、武器は店の見える所の壁に立て掛けるか、自分の近くの床に置いていた。
「それではでは、ご注文をお伺いします」
ちょび髭の男は伝票をもってやってきた。しかしネバーギブアップのメンバーが不思議に思っていたことだが、その疑問をヘルが言った。
「まだメニュー決めてないんだけど。それとメニューってないの?」
「私のお店はメニューはございません。お客様が食べたいと言った物を用意する。それが私の信条ですので」
それを言った後はいつもより髭を弄る速度が少し早かった。そんな小太りの男を見て注文をし始める。
「じゃあ、俺はさっきも言っていたロールメルー」
「俺は腹一杯の肉でいい」
「私は魔力が多めので……食材に魔物が入ってても大丈夫です……」
「私は片手で食べれるのは2、3個」
小太りの男は伝票をスラスラと書いていった。また元気な威勢がくると思ったが今回は少し落ち込んでいた。
「殆どの方はずいぶん大雑把ですね~、細かく料理を指定してくれれば腕の見せ所があるというもの……残念です。
ですが!あなた達の要望には必ず答えましょう!」
最後はいつも通りの威勢に戻り、厨房に入っていった。それを見るとメンバー達は会話を繰り広げた。
「いやー今回の層は本当に何もなかったな」
「仕方ないさ、まだ1層という事もある」
「それもそうだがよ、ゴブリンの攻撃何て爪楊枝つつかれたくらいだったぜ」
「はは!それはそうだ。ケリンの肉体は次元の王ですら数十回切り付けてやっと腕が取れるくらいだからな!」
男性二人組は今までの旅での思い出を語り始めた。それを見た僧侶エンドは自分も隣に座ったヘルと喋って時間を潰そうとヘルに話しかけようとする。
「ねっねぇ、ヘルさん」
「なに?」
「あえっそのぉ」
ヘルは自前の目付きや雰囲気もあるからか初対面には毎回悪印象を与えるほどだ。メンバーのセシオンとケリンは慣れているがエンドは未だに慣れていない様子だった。
エンドは話題をどうしようとあたふたしながら話題を探した。その結果、ヘルが今読んでいる本についての話題にすることにした
「その本って?」
「これ?魔法書だよ。次元の王の腕輪にもともと入ってたのに最近気づいたから読み始めた」
ヘルは小太りの男が厨房に入ってから異次元の王の物であった異次元に物を収容できる腕輪からヘルの胴体と同じくらい魔法の本を開いて読んでいた。基本、魔法書は有名で有力な本ほど大量に複製され世に知れ渡る。だが、全く複製されず世に知れ渡ってない物は殆どが使いものならない。魔法使いという者達は殆どは自分が知識を独占して複製もしないと思わず、知識を共有して新たな知識を狂ったように求める存在だからそのような状況になっている。ヘルの見つけた本は現代の魔法書とは程遠い本で昔の本過ぎて使う物にならないと思って売ろうとしたが少しだけ読んでみると未だに発見されてない言語でそこから興味を持ち見つけてから黙々と解読を試みている。
「そういえば読んでましたよね。最近と言っても数ヵ月前でしたよね?何か分かりました?」
「いや、文が殆ど読めないから全く。次元の王は解読をやってできたみたいだけど、あいつの言語ってあいつしか知らないから一から解読よ」
「わっわぁ、確かに読めませんね……」
エンドが本を除くと本のあちらこちらに青い文字で次元の王が解読した後があった。その数は数えきれない程だった。文節と見られる所一つ一つに青い文字で解読したような後がある。
「読めないって……あんたずっと目を閉じているけど見えてんの?」
「えっ?あぁ、見えてますよ。閉じているように見えて少しだけ空いているので」
「なにそれ……」
ヘルは笑顔のエンドの返答に困惑する。そこからエンドは何とか流れを掴めたのか会話を繰り広げる事に成功した。とはいってもヘルは本を読みながらだがちゃんと会話はできていた。
そんな中、机の上に料理が到着した。ヘル以外はが自分の料理を見るとおぉーと感動していた。セシオンは故郷の料理が再現されており感動し、ケリンは大雑把なオーダーだったが、山盛りになった肉だけの料理をみて腹を鳴らし、エンドは男性陣とは違って量は少ないが、一口食べれば一人は蘇生できるほどの魔力が貰える事がわかる料理で感動する。ヘルはハンバーガー3つとポテトという3人と比べると見劣りがあるが、本人は片手でたべれる事に満足していた。
「神、テンシに感謝します……」
セシオンだけは一つ祈りだけ入れて遅くたべ始める。他のメンバーはメンバー全員の料理が来たらたべ始めていた。ケリンは豪快にフォークにさせるだけさして大きな一口でたべ進む、エンドはチマチマ味わいながら食べる。ヘルは食べ物というより魔法の本に集中してたべ進める。セシオンは故郷の料理を暖かい目になりながら食べている。その目は今までの威勢のいい男性とは全く違う人間に見える程だった。
「お食事所悪いですが、お味はいかがですかな?」
小太りの男は自慢のちょび髭をスリスリしながら約束された返答を待っていた。
「あぁ、上手い!」
「俺様もうめえな!この味で干し肉があるなら購入してえぜ」
「とても美味です」
「おいしー」
一人感情が籠っていないが嘘ではなかった。小太りの男はフンフンと喜んでいた。
「おっとおっと嬉しさに浸って忘れていました!皆様、宿は決めていますか?決めてないのでしたら是非私と連携している宿はどうですか?このまま宿をとってくれるのでしたら料金は負けますよ」
眉をクイクイと上げて聞いてくる。ヘル以外はどうするかと顔を合わせたが断る理由は何もなかった。
「じゃあ、お言葉に甘えよう」
「ありがとうございます」
小太りの男はニコニコで答え、ネバーギブアップは食事を終えるとそのまま宿に入っていった。
ーここからの映像は途絶えている。1層は沢山の商売人と同時に沢山の部屋が作られている為、記録型機械フクロ鳥は支給しきれてない為、宿には設置されておらず映像は無い。やむを得ないがここで1層休憩所の記録を終了する。
エドワード•ライター