金田少年の生徒会日誌 作:珍明
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管轄警察署の巡視船に乗せられ、
雄大な自然は人間の諍いに動じず、普段通りの美しさ。
7月、『オペラ座館』の事件を聞いた。
光三郎は何故か女の死を思い浮かべた。実際、亡くなったのは高校生――クリスティーンを予定していた演劇部の少女だったと知り、誰にも気付かれぬ様に冥福を祈った。
本当なら、
波音が魂の叫びを掻き消し、光三郎は静かに息を吐く。我が身がちっぽけに思えても、緊張を解いてはならぬ。そう、
漁港に待機していたパトカーに乗せられ、そのまま管轄署に連行される。警官の尋問は思った以上に穏やかであり、調書もすぐに終わった。
解放された光三郎が待合室に戻れば、順番を待つメンバーに妻・
「聖子さんはご家族の迎えが来て、帰ったわ」
昨晩の騒動を考えれば、聖子の行動は予想通り。心の中で舌打ちし、光三郎は誰とも目を合わせずに署を後にした。
「能条さん! 俺も一緒にいいですか?」
否、逸る気持ちを抑えられなかったと言うべきだろう。
警察より
返事も聞かず、金田一は勝手に付いて来る。光三郎がわざと足を速めても、ゼエゼエと気を切らす息遣いがわざとらしくて、ウザかった。
電車に乗り込んだ時、彼が汗だくの状態を見てしまう。ちょっとだけ憐れみながら、ズボンのポケットに手を入れる。指先に触れた無機物を強く自覚し、光三郎はやれやれと諦めた。
「……ガールフレンドは一緒じゃなくて、いいのか? 金田一君」
「能条さん、俺が付いて来た理由……分かってますよね。昨夜、聖子さんが話してくれた内容、最初から知っていたんじゃないですか?」
からかい半分だったが、金田一は動じずに本題へ入る。
聖子が光三郎を物にする為、考えるのも悍ましい手口。実行犯の
〝死なせるつもりなんて、なかったの! 黒沢先生、許して! 父に言って、いくらでも払うから……〟
贖罪ではなく、保身の為に彼の娘・
堪え切れず、手を出してしまった。
――悔やまれてならない。
しかし、流石は名探偵の孫。
同じ車両に居合わせた他の客に聞かれても、通じない様に言い方にも細心の注意を払う。その配慮は有り難い。もっと違う機会で、出会いたかった。
光三郎が何の思惑も持たず、事件に巻き込まれただけの当事者であったなら、名探偵クンの推理ショーを心から楽しめただろう。
まるで舞台を見届ける観客の様に――。
「仮にそうだとしても、これは夫婦の問題だ。キミの出番はないぜ」
「いいや、ある。もしもそうなら、アンタの苦しみは何も終わってない。これからしようとする事も……見過ごせない」
どれだけの推理力だろうと、夫婦の諍いに探偵は不介入。しかし、金田一はそれで納得せず、寧ろ、光三郎の計画や動機を知っているかのような口振りだった。
見透かされた感覚に襲われ、背筋が粟立つ。
「俺、アンタに会う前……似た事件に関わったんです。相手から受けた仕打ちを憎み、恨みを晴らそうと、その人は死に物狂いで……殺意を隠し通した。俺も何かひとつでも見落としたら、見抜けない……本当、犯行に使うには勿体無い才能の持ち主でした」
「……あ、そう」
他人の事情と重ねられただけ、イラッとした。
まさか、つい先日に世間を騒がせた人気アイドル誘拐殺人事件だと、光三郎は全く気付かなかった。
それを抜きにしても、今からの行動を妨害されるのは――本当に困る。
「見逃してくれる条件があるなら、聞こう」
「……黒沢オーナーに話してください。アナタがどんな思いで、聖子さんと結婚したのか……。どれだけ……辛くて、耐えてきたか。あの人には聞く義務がある」
ダメ元だったが、金田一は思った以上の難問を課す。
光三郎自身は軽蔑されようとも、黒沢先生には何も知らずにいて欲しかった。聖子に釈明など機会を与えず、この手で裁いてやりたかった。
だが、他に葬らねばならい物がある。今はそちらが優先だ。
「分かった」
自分の口から出た返答は思いの他、小さくて笑い出しそうだった。
乗り換えた電車の中ではお互いに無言。
目的の新宿駅に到着し、光三郎は降りる。金田一も当たり前のように付いて来た。偶々かもしれないが、堂々と尾行されるのはムカつく。
購買にあるタブロイド紙や新聞紙が目に入り、ひとつの記事を見るとはなしに見てしまう。
劇団『アフロディア』所属・脚本家の
「能条さん、何か?」
「いや……」
気付けば、足を止めて見入っていたらしい。金田一に心配された。
虹川は演劇コンクールの審査員だった為、無意識に不動高校の舞台を思い返していただけだ。
黒沢先生を東京で見かけ、慌てて追いかけた先で観た――あの場面。
――儚げなクリスティーンが、たどたどしく奏でる『悪魔組曲』の旋律。魂を悪魔に売り渡した我が身さえ、心打たれた。
その学校の生徒たる金田一が、目の前にいる。不意の閃きは運命だろうか、光三郎は一瞬の瞑想に浸った。
「金田一君、ひとつ……頼まれて欲しい。
「!? ……
名を聞き、金田一は年相応に青褪める。彼が高校生だと初めて、実感した。
「彼はいずれ、誰かを殺す。そうならないように、見守ってあげてくれ」
「……能条さん、アンタ……
金田一の顔色が変わっていく。傍から見れば、光三郎が脅迫しているような雰囲気。それでも気にせず、続けた。
「何も、知らないさ。それなのに……今は
「……っ」
脳髄の奥、胸の内に溜め込んだ憎悪はまだ燻る。聖子を殺せなかった憤りがあるからこそ、舞台にいるクリスティーンから〝
口走りながら、名探偵クンにどうしても伝えたかったのだと気付く。
クリスティーンを演じた少年が再び、透明な心のままに舞台へ立ってもらう為だ。
久しぶりに浮かんだ願い。
「能条さん、ありがとう」
真摯な態度で頭を下げ、金田一は先にホームから走り去った。
見送った光三郎は彼を追い払いたかっただけなのに、礼を言われた。その意味は後にも先にも、分からない。
滝沢の住んでいたマンションへ行き、目的のビデオテープを手に入れた。
まだ油断せず、そのまま河川敷へ向かう。
人が寄り付きにくい橋の下へ入り、先ずはストッパーを緩める。テープを限界まで引き延ばして、グシャグシャに潰す。コンクリートへ叩き付け、足で踏みつけた。
4年分の重みを込め、只管、踏んだ。
この手で始末するはずだった3人の代わりに、踏んだ。
「燃やすかい?」
ぬっと逞しい手が現れたと思えば、黒沢先生だった。彼にまで尾行されていたと気付かず、一瞬だけ胃が竦む。それよりもマッチの有り難みに意識が傾き、光三郎は躊躇なく受け取った。
――ボウッ
燃える。テープが縮れる様を眺めながら、ここに来るまでの長い道程を振り返った。
愛する人の死、遺書に記された惨たらしい真相。
復讐の為に悪魔となり、浅ましい獣の仮面を被って
歌島を舞台に繰り広げるはずだった『オペラ座館殺人事件』。我ながら完璧なシナリオだったが、綿密な計画や下準備、小道具さえも無駄に終わった。
美歌が死んだ歳と同じ、17歳の少女が絡んだ事故。もしかしたら、光三郎を憐れんだ何者かの策略を疑ってしまう。
――自分になど、憐れまなくていい。どうか、美歌に安らぎあれ。
パチッと音が跳ね、プラスチック部分は炎の熱で拉げる。燃える部分がなくなった事を示さんと、煙も消えていく。最後にもう1回、残骸を踏みつけた。
「能条君、話してくれるね?」
待ち侘びた黒沢先生は泣き腫らしながら、乞う。彼はビデオテープの中身を知らない。光三郎が無我夢中に踏みつける様子から、見当を付けてしまったのだろう。
その後、金田一との約束を果した。
黒沢先生は遮らず、真剣に耳を傾けてくれた。途中から、彼への懺悔になっていた。
ひと言発する度、光三郎は手足へ血潮が通うような感覚を味わう。例えるなら、どこかへ置き去りにした〝心〟が戻って来た。
もう十分だと美歌が拾い、届けてくれた。そんな気分だ。
「黒沢先生に俺の渾身の脚本、お見せしたかったです」
「能条君、キミは……馬鹿だ。本当に……」
だから、我欲を口走る。黒沢先生は演技指導をするような優しい口調で微笑み、叱ってくれた。
光三郎の頬に涙が流れた。4年間、壊れた涙腺が治ったように泣き続けた。
後日、聖子と離婚した。
最初は駄々をこねられたが、真上寺の義母が倒れた。聖子のファンデーションや口紅を借りた後に起こり、もしやと警察が調査したところ、件の殺鼠剤が検出されたそうだ。
全て、『オペラ座館』に持ち込んだ化粧品ばかり。
光三郎達はすぐに緑川の仕業と分かり、流石の聖子も心が折れた。飼い犬に手を嚙まれ、己の母親にまで害が及んだ。良い歳のくせに我儘し放題のお嬢様はこれ以上、危険な目に遭いたくないのだ。
緑川もまた愛した少女の為に、事を起こそうとした。本当に意外だった。
離婚を機に、光三郎は劇団『幻想』も辞めた。
憔悴しきった
しばらく、日本を離れよう。
かつて黒沢親子が訪れたイタリアへ行きたくなり、気付けば旅立ちの準備をしていた。まるで引き留めるように、
何故だろうか、行かねばならない。そう直感した。
絵馬は来館者の対応に追われながら、律儀に光三郎を出迎えてくれた。
「能条さん、今日はありがとうございます」
「こちらこそ、……素晴らしい絵だ」
ホールへ展示された絵は成程、天才と持て囃されるに相応しい。
光三郎達が『オペラ座館』の劇場にて、最後に稽古をした様子が描かれた絵もあった。顔はぼかしているが、誰がどの位置か、絵の中の彼らの動きが手に取るように分かる。
ひと月程度しか、経っていない。それでも、遠い過去に思えた。思えるように心は変わっていた。
不意に、別の絵も思い付く。
「絵馬君、あの絵はあるかい? キミが日高って子に見せたスケッチブックの……」
「! 勿論、ありますよ。出口に飾ったんです。皆さんの見送りにピッタリだと思って……」
聞いた瞬間、絵馬は表情を綻ばせた。どうやら、自信作と見た。
「純矢君、金田一君達が来たよ」
「間久部先生。はい、すぐに行きます。能条さんも……」
「俺はパス、まだ探偵クンと会う気はないんでね」
間久部画伯が絵馬へ声を掛け、光三郎は気まずさもあって足早にその場を離れた。
順路を守った先、ついに出会った。
岬に立つ長髪の少女を描いた絵、それを鑑賞し続ける少年。
――美しい光景。
光三郎は自分自身も絵の中に入り、少年少女が語り合う様子を間近で見ている気分に陥る。脳髄が心地良い感覚から抜け出たくなくて、近付くのを躊躇った。
すっと少年の雰囲気が変わる。彼らの会話は終わったらしい。
「
「……っ、能条 光三郎……」
遠慮なく呼べば、三眼目は驚きに振り返る。お互い、自己紹介の必要はない。
それでも初対面、愛想良くしよう。
○●……――黒沢 和馬はリゾートホテル『オペラ座館』のオーナーを辞し、歌島も売りに出した。
演劇界へ復帰する為である。
今回、愛娘・美歌が父親に知られまいとした死の真相を知ってしまった。同時に、ずっと目を背けていた彼女の遺志を思い出した。
〝いつかきっと、舞台に戻ってください〟
持ち前の演出力を披露し、多くの人々を感動させる。
遅くなったが、今こそ叶えよう。
美歌の遺骨は先祖代々の黒沢家の墓へ埋葬し、息つく暇もなく『遊民蜂起』の門を叩いた。
「黒沢先生よくぞ……ご決断下さりました。やっと、肩の荷が下りますわ」
「黒沢先生が来られるなら、私などお役御免かな?」
座長の
「いやいや、2人とも。私を末席に置いてくれと言っているだけだよ。座長は引き続き、静歌君にお願いしたい」
「黒沢先生を差し置いて、そんな真似できませんわ。ねえ? 十三先生」
「静歌先生のおっしゃる通り。たった数年離れただけで、黒沢先生を忘れる者が演劇界にいるとお思いですか? 教え子達も歓迎しますよ」
初心からやり直す気持ちで参じたが、静歌先生と十三先生はクスクスとこちらへ大役を押し付けてくる。舞台監督も同意見らしく、大演出家の復活にビール瓶を追加注文し出した。
「『遊民蜂起』は元々、黒沢氏が立ち上げるはずだった。そう、響氏から伺っております」
「静歌君、ま~た大げさに伝えたね。影島先生……紛らわしいから、龍先生とお呼びしますね。私は命名しただけだよ」
少し緊張気味の龍先生は事実確認と共に、周囲の人間が自分へどんな印象を抱いているか、さっと教えてくれた。
「いいえ。黒沢先生が断ったから、私にお鉢が回って来ただけですわ」
「黒沢先生に劇団へ愛着を持たせる為、命名を頼んだのは静歌先生のアイディアです」
「なんてこった。私は最初から、静歌君の術中に嵌っていたんだね」
もう逃げられないと悟り、高揚感が沸々と湧き起こった。すぐにでも劇団員達と挨拶し、稽古に励みたい。逸る衝動を抑え、劇団員人数、活動資金etc.……運営状況を確認している間、酒豪の舞台監督はビールを煽っていた。
「出資者の方にも知らせないとね。代理人と連絡は取れるかい? ……ええと、名前は……」
「水沼さんです。残念ですが、こちらからの連絡手段はありません」
出資者の代理人・
黒沢を訪ねに『オペラ座館』へ宿泊し、劇団設立の話を持ち掛けてきた。
発案たる出資者は資産家だが、演劇の素人。その為に元演出家へ助力を願った。
役員になりたいワケでも、劇団が得た利益も要らない。そんな説明を延々とされたが、どう考えても胡散臭い。マスクとサングラスで素顔を隠すのは仕方ないにもしても、詐欺を疑った。
黒沢が断れば、水沼は静歌先生を当てにした。引き受けた彼女の勇猛果敢さに、当時は呆れたモノだ。
「最後に連絡があったのは2年前、私が演出した『オペラ座の怪人』の千秋楽がはねた頃です。あちらの期待以上だったと、お褒めの言葉をもらいはしましたが……それだけですな」
「そんな長い期間、連絡がないなんて……ご病気でもされてないといいが……」
十三先生の説明に、黒沢は水沼の身を案じた。
「水沼氏は2年以上、宣言無しの音信不通です。定期報告の契約もありません。ですが、然るべき機関に調査を依頼してはいかがでしょうか」
呑気な舞台監督は運営上の問題点になるのか、龍先生へ問う。まだ若いのに、しっかりとした発言だ。
次いで、顧問税理士は出資者への取り分を用意しており、万一の返金請求にも対策済みと説明してくれた。
水沼は劇団の恩人。龍先生の意見を取り入れると結論付け、食事を楽しんだ。
舞台監督から秋の演劇大会ゲスト審査員を押し付けられたが、酒の勢いで了承した。
解散の後、気兼ねなく飲み直そうと静歌先生、十三先生の3人でバーへ入った。
「黒沢先生、こちらをご覧ください」
「……これは、履歴書? ……っ」
十三先生は周囲を見渡し、明らかに手作り感のある履歴書を取り出した。知っている顔が写った写真、記入された名前、家族構成や経歴が綴られていた。
ゾッとする。
「驚きました? この子、水沼さん……正しくは出資者の方がゾッコンの相手です。その方、彼が所属するに相応しい劇団を見付けられず、新たに作ろうとなさったんです」
確認で問えば、静歌先生はとんでもない情報を伝えてきた。
「出資者のご家族?」
「さあ、そこまでは……水沼さんも私達の目に適うなら、スカウトして欲しいとだけで……多くは望んでおられませんでした。ですから、彼の存在は私と十三先生しか知りません」
「書類は中学生とありますが、今は高校生です。8月の演劇コンクールで見かけましたよ。荒削りな演技でしたが、柄にもなく美しいと感じましたね」
何たる偶然、否、
高校演劇コンクールにて、審査員を務めた十三先生の補足説明は聞かずとも、こちらは既に書類の高校生と面識がある。この状況に息を呑んだ。
書類を見た直後に感じた悪寒はもう、歓喜へ変わっていた。
秋の演劇大会、高校生達の舞台審査も無事に終える。
彼の少年とも再会し、水沼の名に心当たりがあるか問う。当ては外れ、知り合いではなかった。
探偵クンの腕を見込み、調査を依頼したが断られた。彼が言うには、良い結果にならないそうだ。忠告を聞き入れ、一先ずは諦めた。
黒沢が更なる活躍をすれば、向こうから連絡をくれる。そう、信じた。
半年が経ち、演出家・黒沢の復活公演『オペラ座館の殺人事件』は大成功を収めた。
海外からも称賛の声を頂き、多くのファンレターが届く。
その中にひとつ、能条 光三郎からのエアメールへ真っ先に飛び付いた。
今回の公演は彼の脚本故、批評を気にするだろうと思い、期待に胸躍らせて開封した。
差出人は能条。しかし、その筆跡は別人。ずっと連絡を待ち望んだ相手だ。
【黒沢先生が舞台へ戻られ、嬉しく思います。僕は手術が成功し、リハビリも順調です。心配しないでください。以前と同じように、この手紙も燃やして下さい】
ホッと胸を撫で下ろし、黒沢は整頓された書類棚からひとつの便箋を抜き取る。
7月の事件後に来た手紙。『オペラ座館』で高校生が亡くなり、こちらを心配する気遣いに溢れた内容である。差出人は【
名前が書かれていなくても、誰かなんてすぐに分かる。
(霧生 鋭治……)
美歌と同じくらい、大切な人間。事情があって姿を消していると思い、詮索しなかった。追い詰めて、娘の二の舞になるのを避けた。
だが、生きているなら、彼に会いたい。
もう我慢なんて、しない。
前回はアメリカ、今回はイタリアと国を渡り歩いている。探偵クンの真似をして、探すのは困難だろう。
冒険へ挑む少年のように、心が躍った。
「
今なら、何でも出来る。そう思い込んだ人間は無敵だ。
武村「武村 英三です。閲覧ありがとうございます。黒沢オーナー、ついに歌島を売る気に! ありがとうございます。島の売買に関して、この武村にお任せください。悪い様にはしませんとも……へへへ。さて、次回は『オペラ座館に眠らぬ君を想う』!! 『大草原の小さな家』、ほうほう。色んな客が来るんですな」
能条 光三郎
「能条タイプ」の語源、復讐の為『悪党』になった男
元々、誠実な性格であり、『外道な人間』としての暮らしは酒にも酔えず、味覚も失われる程に肉体へ異常を起こした。その生き方は読者の心をガッチリ掴む
作中にて、身を削った復讐の舞台はイレギュラーによって、破綻
演劇を離れ、ヨーロッパ旅行へ繰り出した先で意外な人物と遭遇し、黒沢オーナーへの手紙の差出人となった
黒沢 和馬
ホテルを復讐の舞台に利用される2回目
美歌の遺言を本当の意味で思い出し、演出家に復帰する。正直、『オペラ座館殺人事件』はここで終わって欲しかった
作中にて、「海外公演しようぜ」とヨーロッパを巡り、目的の人物と無事に再会する
黒沢 美歌
純粋無垢であるが故、聖子の悪意に疎かった
その身に受けた惨い仕打ち、原作と劇場版では内容が異なる(本当、ここに書きたくないレベル)
加奈井 理央
姉御肌の名女優、黒沢オーナーを本気で好き。舞台で探偵役の経験があり、はじめちゃんにも協力的。美雪とのベッドインを強く推し進めた。2人目のノスタル爺?
能条 聖子
旧姓・真上寺 聖子、悪役令嬢のお手本
光三郎を手に入れても、「財産目当て」と疑い、保険金の受取人から外すなど、疑心暗鬼に駆られた夫婦生活を送った
作中にて、他の2人同様に××してやろうと思いましたが、流石に警戒心が出るだろうと今回は生存
実母が被害に遭い、しばらくは大人しくなる
真上寺 秋彦
聖子の父親、劇団理事長。名前のみ登場
緑川 由紀夫
パシリ。光三郎曰く、3人の中ではまだ常識のある方らしい
原作小説にて、黒沢オーナーをバンバン売ってた(てめえ……)
作中にて、日高を聖子の魔の手から守ろうと「殺鼠剤」を仕込む。それがどうなったかを知る事なく、死亡した
響 静歌、影島 十三
オペラ座館第3の殺人事件ゲストキャラ。作中にて、『遊民蜂起』を運営し、黒沢復帰を待ち望んでいた
弁護士・影島 龍
暗黒城殺人事件ゲストキャラ。作中にて、劇団の顧問弁護士