金田少年の生徒会日誌 作:珍明
徐々に夜が明け、どんよりした曇り空は乳白色へ変わる。小鳥の囀りがなければ、朝だと気付かない濃霧。本物の白夜を知らないがきっと、こんな光景だろう。
間もなく、午前8時を廻る。扉の向こうに人の気配はあるものの、誰も応接間へ入って来ず。
一夜を共にしたハジメ、
「誰も来ないわね、はじめちゃん」
「……ハジメちゃん、このまま誰も来ないなら……自分に任せてください」
「ああ、分かってる」
七瀬の呟きに、
この間、彼の頭脳は推理を纏めている。
昨晩、
ハジメは信じ難いとビデオ映像を確認し、まだ結論に至っていない。それは該当者を深く憐れみ、その尊厳を守る為だ。
(本当……
ハジメがいなければ、
一晩、抑え込んだ〝
――リーンゴーン、リーンゴーンと時間が告げられ、タイムアップ。
「金田先輩……」
「竜太君、何があっても……カメラを止めないで」
竜太の声掛けは、舞台本番前の緊張感を与えてくる。
開いた扉からの一番乗りは
「ずっと……起きてたのか?」
「犬飼君、おはようございます。自分、起きていましたよ」
「あたし……途中で寝ちゃった。すごく眠くて……」
「僕と
(お前ら、律儀に答えんなよ……)
挨拶抜きに質問され、こちらは順番に答える。ハジメはムスッと黙り込んだ。
犬飼の視線はテーブルに残されたティーカップへ向けられ、唐突に目を剥いた。
「七瀬さん、これ……飲んだのかい?」
「へ? う、うん……飲んだわ」
次いで犬飼は男子高校生を見やる。
「他の人は、飲まなかった?」
「はい」
「僕も金田先輩が飲まなかったので、何となく……」
「……はいはい、俺もだよ。飲む気がしなかったんだ」
「失礼致します。昨夜はお疲れ様でございます。コーヒーとサンドイッチをお持ちしました」
自分達が答えた時、
犬飼はバッと振り返り、ティーカップを手で庇った。
「田代さん、ビニール袋を持ってきて! これが入るくらいのっ、誰も触らないでくれ!」
「は、はい……直ちに。桐江君、コーヒーを御配りして」
「はい、田代さん」
「ワッ……何、犬飼君。元気良いわね」
「それより……犯人は?」
命じられた田代執事と入れ違いに、
「皆さん、おはようございます。ご覧の通り、誰も名乗り出ませんでした。従って、トリックノートを燃やします。竜太君、宝田さん、梅園先生。お手数ですが、田代さんと一緒に隠し金庫から持って来てください」
「はい」
「ええ~……なんで、あたしまでぇ~?」
「私も……ですか?」
「燃やす前に、お2人がノートの中を見るかどうか……自分は関知しません」
「「……っ」」
ニッコリと微笑んで見せれば、2人はお互いの顔を見合わせる。我先にと走り出した。
「あの……幽月先生と犬飼君は?」
「桐江さん、僕はいいんです」
「……あら? あの弁護士さんは……」
「おや、寝坊ですかね」
桐江のオドオドした質問に、犬飼はキッパリと答える。幽月先生は不意に周囲を見渡し、1人の不在に気付く。ローゼスの言う通り、
「有頭さんは時間にうるさ……忠実な方です。どこかに隠れているのでは?」
「金田……ちっとは心配してやれよ」
ハジメに呆れられたが、全く不満が襲って来ない。有頭弁護士は無事と確信した。
暫くしてから、パタパタと慌てる足音が近寄った。
「スミマセン……朝食頂いてから、2度寝しました。」
「有頭さん、おはようございます。……よく眠られたようで何より。自分、2徹です」
「そう! 昨夜、あんな事が遭ったのに……僕も他の人もやけにぐっすりと眠りこけてしまったんだ。このカップに……睡眠薬が仕込まれているんだとしたら……」
「あ! まだ底に残ってる! 警察が来た時、調べてもらうのね!」
有頭弁護士へ嫌味をブツければ、犬飼はティーカップを指差す。感心した七瀬が小さく拍手した為、ハジメの仏頂面が酷くなった。
「流石はミステリー愛好家ですね、犬飼君」
「金田君……」
「た、大変だ!! トリックノートが……!!」
「金庫が……ハアハア、
今度の駆け込みは緊迫感に溢れ、宝田と梅園先生が息を切らす。一気に緊張が高まり、誰かが息を呑んだ。
「先輩、間違いないです。田代さんが部屋の鍵を開けて、僕がダイヤルを回すところまで……バッチリ映しました」
竜太が報告する傍らで、田代執事は犬飼とビニール袋へティーカップを入れた。
(……ここからが、本番……)
「皆さん、大変な事になりました……。犯人の狙いはトリックノートだったのです! 神明先生はその為に、あのような惨い仕打ちを受けました! さあ、警察に報せましょう。推理合戦は……中止ですっ」
「「「な!?」」」
「そんな……」
大袈裟に驚き、
幽月先生以外の候補者が慄き、桐江は絶句した表情に嘘はない。
「金田さん、だから……何があろうと相続レースは続行されます」
「警察が介入すれば、この館は
面倒な依頼人をどうか説明する口調はこの際、置いておこう。
「……いえ、ですが……私の方で話を付けてみます。神明先生のご遺体があった部屋には、立ち入らないとか……」
「有頭さん、そもそも……犯行現場が、分かっていません。遺体発見現場=犯行現場とは限りません。そして、犯行動機のトリックノートを警察は証拠品として、絶対に探し出さなければならないのです。この館、全ての仕掛けを暴いてでも!!」
有頭弁護士へ言い返し、
「は?」
「何、はじめちゃん……え?」
ハジメと七瀬が風音に振り向いた先、うっかりと忘れ去られていた窓が開く。窓辺にローゼスが足をかけ、今にも外へ飛び出しそうな体勢だ。
「ちょっとローゼスさん!」
「まさか……アナタがっ」
梅園先生は愕然とし、流石の田代執事も驚きを隠せない。
「ローゼスさんはこれから、警察を呼びに行きます。……どうか、お気を付けて」
「ええ……金田さんの期待に応えるとしましょう。それから、
「お、おい……ローゼス……き、気球だとお!?」
説明している間、窓の下から気球が昇ってくる。ローゼスは慣れた手付きでロープへ掴まり、足場にした輪へしっかりと足を乗せた。
ハジメの詰問は動揺のあまり、消え失せた。
「
濃霧が途中退場を見送るカーテンのように幻想的だが、気球を飛ばすには危険な天候だ。
ローゼスも命懸けで、外へ助けを呼びに行ってくれる。
気球の影が濃霧に消え、突然の脱出ショーの余韻は応接間に沈黙をもたらした。
「……金田、
「金田先輩はそういうトコあるんで、
「そうよ、はじめちゃん」
(……庇われてる……んだよな?)
ハジメに囁かれ、意外にも2人が冷静に対応。
まだ、終幕ではない。
「いいんですか? 幽月さん……ローゼスさんは助っ人じゃあ……」
「クスクス、こうなってはレースどころじゃないわ。命は惜しいモノ……」
犬飼の心配に幽月先生は、名残惜しそうに答えた。
「あ、あんなフザけた奴が……本当に、警察を呼べるのか? 大体、中止は認めないんだろ? なあ、弁護士さんっ」
「……どうにか、館の外にテントを張って……過ごせば……」
泣きじゃくる宝田に縋られ、有頭弁護士は続行の流れへ持って行こうと画策する。一体、何が彼をそこまで突き動かすのだろう。全く考えが読めない。
「宝田さんのおっしゃる事も、尤もです。ですから、警察が到着する前に……暗号文を解いてください。『第2の遺言状』を手にした時点で、ゲームセットとします。有頭さんの上司の方には、苦渋の決断だったと……自分が説明しておきます」
「……そうして頂けるなら……まあ、ええ……でも」
かなり譲歩したはずだが、有頭弁護士は納得し切れない様子。現状を忘れて、イラッとした。
「こっから町まで車を飛ばしても1時間……、気球だと……いや、余裕を持ったとしても……3時間かそこら?」
「……せめて、ロシア人形が揃っていれば……」
「もう……お手上げだわ」
梅園先生はブツブツとタイムリミットを逆算し、乱暴な足取りで部屋を出ていく。犬飼はロシア人形・イワンを手に取る。幽月先生はやれやれと椅子へ座り込んだ。
「桐江君、梅園先生にブランデーを……他の皆様にはココアを」
「……は、はい。田代さん」
「桐江さん、僕も行くよ。何かしていないと落ち着かないんだ」
田代執事は皆の逼迫した状態を少しでも、リラックスしてもらおうと懸命に気を配った。
「田代さん、折角……山之内先生が残してくれたゲームがこんな事に……何とお詫び申し上げればよいか……」
「金田様っ、そんな……。こうなったのは……犯人の咎。金田様には、何の責任もございません。山之内先生も、そうおっしゃられるはずです」
若造の詫びを恐縮と受け取り、田代執事も頭を下げる。彼は只々、誠実に客人を持て成しているだけだ。
「幽月さん、ローゼスさんが警察呼びに行く話……知ってたんですか?」
「昨夜の内にね、重要な……頼まれ事ですもの。私も喜んで、ローゼスさんにお願いしたわ」
(……幽月さんには、それ相応の礼をするって……伝言が効いたな)
ハジメに確認され、幽月先生はニッコリと微笑む。報酬を約束されし人の余裕は違う。
「では、この場にいらっしゃる方へお伝えします。トリックノートですが……あれは昨夜、既に盗まれていました」
「なんと……」
「え!? 金田さん、いつの間に……そんな確認を……」
「?? ……あの宣言は?」
ジト目に見つめられ、
「僕が金田先輩に呼ばれた後です。ローゼスさんと3人で、金庫の中を見に行ったんです」
「……もしかして、ローゼスさんの為の時間稼ぎかしら?」
「はい(ハジメちゃんに暗号文を解いてもらう目的もあったし……)」
(俺に真相を話す時間も……、必要だった)
竜太の補足を聞き、幽月先生は納得して頷く。
「しかし……隠し金庫の部屋の鍵は……私が。こちらのマスターキーもその時間……キーストッカーへ収めました。もしや、別の抜け穴が……」
「田代さん……これを伝えるのは大変、心苦しいのですが……アレは防犯として、何の意味も成さないのです」
――は?
一度目を伏せ、深呼吸した後に懺悔する心地で告げた。自分達以外の心の声が、聞こえたような気がする。
「いやあ、しかし……カッターとか、鋏でも切れないんでしょ?」
「田代さん、貸してください。俺が実演します」
宝田が不思議そうにマスターキーを見つめ、ハジメは紐解きに挑戦。先ず、初見が必ず陥るやり方で悪戦苦闘してみせた。
「ヒントは……根付です」
「根付……、ストラップ?」
「……ああ! そうかっ、
申し訳ない気持ちで、
彼はシワだらけの手で、リングの持ち手を逆にして楕円形部分へ外したい鍵を持ってくる。後は根付の紐を外すのと同じ要領で、鍵は紐を傷付けずに外れた。
皆、感嘆の息を吐いた。
「改めて見ると……こんな簡単なのね。映像より驚いちゃった……」
「マジシャンなら、大体の方は分かりますよ」
「あら、ローゼスさんも分かってたってコト?」
「そ~でしょうね」
七瀬は繁々と鍵の束を眺め、
「……え? ちょっと……じゃあ、我々にこれを見せたってコトは、
「皆! 解けました!!」
呟いた宝田がゾッとした表情で青褪めた瞬間、犬飼が大急ぎで駆け込んでくる。その手には彼のパート、第1ヴァイオリンがあった。
「犬飼さん、もしかして……暗号文が?」
「はい、『第2の遺言状』の隠し場所……結論から言います。時計……その窓の下にある大時計です」
有頭弁護士から期待を込められ、犬飼は呼吸を整えながら、イワン人形を飾ったマントルピースの向こう側を指差した。
その横から、桐江がココアを持ち込んでくる。
「ど、どうして……? 人形の名前を使っても、そうは……」
「そこは引っ掛けです。次に注目するのは、ロシア人形の持つ楽器です。実寸大はバラバラ……なのに全て20㎝にされていました。だから、人形の身長を楽器の比率に合わせて、拡大するんです。この計算で僕と同じ奏者だったコンスタンチンは、150㎝になります」
「! 確か……そこのイワンは背丈20㎝、楽器も20㎝だから……2m!」
先を越された宝田が震える手で人形を指差し、犬飼は己のヴァイオリンを見せ付ける。幽月先生はさっとイワン人形へ駆け寄り、閃いた。
「拡大した人形の順番に頭文字を取れば……ローマ字の『TOKEI』!!」
「成程……」
「更に……『さあ、お次は』の2番の子の頭文字を5番の子の右へ置けば……」
「数字の『10』じゃない! ちょっと~、あたしがいない間に暗号解読してんじゃないわよ!!」
有頭弁護士と田代執事に繋げるように、犬飼は更に解読を進める。いつの間にか、梅園先生は戻っていた。
「最後の……楽しいリズム、時計が10時になれば……『
「……その時間まで、まだ30分近くある。これが正解なら、相続は犬飼さんに……」
宝田は居ても立っても居られず、窓を開け放つ。有頭弁護士は油断できない状況だが、遺産相続レースの終わりに安心を見せていた。
暗転させるなら、
「犬飼君、暗号は自力で解いたのですか?」
「……っ、……桐江さんのアドバイスだよ。それと……佐木君だ」
「「え?」」
「は?」
桐江と宝田の疑問は当然だろう。梅園先生もキョトンとする。幽月先生は怪訝そうに目を細めた。
「僕が寝る前、佐木君は……暗号の答えは『時計』かもしれないって教えに来たんだ」
「な、なんで……佐木さん……アナタは私の助っ人で……」
犬飼は悔しそうに視線を下げ、ひと呼吸。狼狽える宝田を無視し、
「そうだ、キミは宝田さんの助っ人。僕にアドバイスするように指示したのは、金田君。キミだ!」
「はい、自分の指示です。
素直に答えた瞬間、胸ぐらを掴まれた。
「フザけるな、そんなはずないんだ! 何を根拠に!!」
「おい、やめろ!!」
犬飼の怒号を受けようが、ハジメが庇ってくれようが、
怒りに震えた手を払い除け、襟元を正す。
「え、何? 説明してよ」
「コイツは……僕に暗号を……」
困惑した雰囲気の中、梅園先生は問いかける。犬飼は犯人を一瞥してから、
その続きは絶対、語らせない。
「言うのですか、犬飼君? 貴方にとって、根拠はないのでしょう? 立会人の戯言だと思っているなら、黙っていろ」
「……っ」
肺に溜まった〝
「……金田さん、犯人は教えてもらえないんでしょうか? 気になる……」
「はい、ここでは教えません。全て警察にお話しします」
「……そんなっ。あたし、てっきり……自首してもらうように説得するもんだと……」
「金田……」
有頭弁護士は不安そうに顔を近付け、
――
「自分は推理ショーなんてしません。ハジメちゃんではありませんからね。ですが、犯人逮捕の瞬間は……立ち合いますよ」
「……だったら、俺が!」
小説の語り手が如く、
「ハジメちゃん、
この手で討てないなら、せめて法の下に――その気持ちにも、嘘なんてない。
「違う! そんな残酷なやり方、彼女の為にならない! ただ、追い詰めているだけだろ!」
ハジメの切羽詰まった声は、純粋な同情だ。
「それじゃあ……、誰も救われねえよ」
彼は同世代にして、多くの事件に遭遇した。惨劇の裏に悲劇あり、そう知る人間の言葉の重みは絶大だった。
今まで見て見ぬふりした
(……ああ、葉崎さんにした事は……)
「金田先輩! パトカーです……ローゼスさん、やってくれました!」
季節外れの桜の花びらが視界にチラつき、竜太の声に我へ返った。
――ウーウー
開け放たれた窓から、微かに聞こえる機械音。誰かが安堵の息を吐いた。
「午前10時まで後10分……とにかく、犬飼さんに……」
「いやいや……私の助っ人の佐木さんが、『答え』に気付いたんだ! 私が……!」
外部の救出が近付けば、今度は相続問題。何とも騒がしい連中だ。
「有頭さんが、遺言状を取り出して下さい。出来るだけ、指紋を付けずに……そのまま警察へ渡してください」
「え……そ、それだと……相続が……」
「言い忘れていましたが、暗号文は指揮者が既に解いています。従って……遺言状には、証拠である指紋が付着しているのです。これ以上の理由が、要りますか?」
「……犯人が、とっくに解いていた?」
昨晩の内に、遺産相続レースは瓦解。監督役たる有頭弁護士はその事実を知らされ、絶句した。
「田代さん、お客様です。出迎えに行きましょう」
「……っ、畏まりました。金田様、お供いたします」
「金田!」
収拾がつかぬまま、
「……
「……佐木?」
重苦しい雰囲気が漂いながら、竜太は静かに声を出す。彼は先輩を庇う立場にあると、誰もが思った。
「あたしも、そう思うわ。金田君は大切な人を……すぐ傍で失ったのよ。仇が目の前にいるなら……そういう気持ちが、起こらないはずないの。ずっと……堪えてたんだわ、はじめちゃんの為に……」
「……美雪……」
七瀬は哀しげに眉を寄せ、
「桐江さん……お願いです。どうか、自首してください……」
「……っ」
そんな会話が為されたと後で聞いた。
正面玄関の扉を開け、1日振りの外へ出た。
目の前の霧が少しずつ晴れ、岸へ着いた頃には青空が広がる。対岸にいるパトカーもよく見え、
物凄い勢いで振り返してくる人達が誰か、もう分かっている。
警官達が対岸のボートへ乗り込み、エンジン音を吹かす。隣に立つ田代執事と話せる機会は、今しかないだろう。
「田代さん、ありがとうございました。山之内先生の本当の財産は、貴方だと……自分は思います」
「以前、アナタ様のお母様にも……お同じ言葉を頂きました。この田代、光栄の至りに存じます」
金に変えられない忠誠心、これを宝と言わずして何とする。
そこだけは、山之内を褒めよう。
田代執事は感涙に頬を濡らし、そっと拭う。彼のこれまでの働きを祝福するように、鐘の音が鳴り響いた。
〝そんな畏まった喋り方はしなくていい〟
神明先生の声と重なり、頬の冷たさに湖を覗き込む。水面に映る自分は、哀惜の涙を流していた。
殺害動機は遺産。
『第2の遺言状』には候補者5人が不在ならば、桐江にも相続のチャンスが与えられる。そのような内容が、記されていた。
そもそも、山之内の『富』は件のトリックノート――彼女の父親・
その父親は9年程前、仕事先のヨーロッパで事故死。幼かった桐江は浅ましい大人の策略により、無一文で施設へ放り込まれた。
露西亜館も、亡き父との思い出の詰まった我が家。彼女は
――そんな波瀾万丈な他人の人生など、
神明「天下の神明ともあろう者が、やっちまったな。すまん、にいみ君。キミの息子にも、辛い思いをさせた。私の方は、気にせんでいいさ。さて、次回は『第3の遺言状-幽月』!! ……そうか、山之内。お前は陰湿じゃなくて……吐き気を催す邪悪ってヤツだったんだな。見くびっていたぜ、全く……」
田代 富士夫
山之内に長年仕えた執事。部屋の仕掛けなし、表裏なく純粋に仕えていた
ドラマ版では、目の前で何が起ころうが動じないどころか、冷徹な性格になっていた(怖)
有頭 大介
顧問弁護士代理人、相続レースの監督役。ドラマ版は未登場
部屋の仕掛けは壁の文字(アニメ版ではカット)。指示された事を忠実に守るが、それ以外はやらないタイプ
作中にて、黒沼の知人。残間とも面識がある
純一郎
桐江の父親、ドラマ版にて名称判明。ラサール石井が演じている
山之内とは大学のミス研で知り合った友人、ドラマ版では後輩
ネタだけ溜め込んで、一度も出版社に持ち込まず、娘にしか創作内容を語っていなかった(落選覚悟で投稿しろよ、そこは!)