金田少年の生徒会日誌 作:珍明
どういうわけか、原作でも医者を目指してると勘違いしてました(多分、毒島とごっちゃになってた)
彼女の体は病魔に蝕まれ、主治医から余命半年を宣告されていた。
――残された時間、利緒を愛し尽くす。貴司の拙い愛は届き、恋人となった。
そこから2週間経ち、利緒の検査入院を知らされた。主治医のいる萬屋病院……ではなく、何と横浜の二神病院。繋がりが全く見えないが、お互いの院長は承諾しているという。
「看護師さんから聞いたんだけど……萬屋病院の院長の息子が、二神院長を院長だと気付かずにスッゴイ失礼な態度を取ったんだって」
「……それで、利緒が転院と言うか……横浜に行かないといけないワケ?」
「ここから……怖い話になるけど、その時に息子の奴……あたしのカルテ持ってたんだって……」
「……その言い方だと、息子野郎はまだ医者じゃないってコト? いくら……親の病院だからって、利緒のカルテをどうする気なんだっ」
医者同士の揉め事に巻き込まれたかと思えば、気味の悪い話に変わった。
「わっかんない……。看護師さんが教えてくれる前、主治医の先生からは環境を変えて~とか言われたけどさ、絶対におかしいよね」
「その二神って医者も、怪しいだろ。別の病院に、変えた方がいいんじゃないか?」
どう考えても、転院に裏を感じる。しかし、萬屋病院へ通院し続けるなど言語道断だ。
「ううん、寧ろ……これから新しく探す方が大変なの。正直、ずっと原因不明で……何件も病院を巡って……ようやく萬屋病院を紹介してもらえたの」
「……そう、だったのか」
貴司は知らなかった。
症状さえ分かっていれば、病名は必ず分かる。漠然とした考えを持っていた。
そして、この転院が希望の兆しになると勝手に期待した。
診断結果は変わらず、利緒の余命は半年のまま。
貴司は医学に絶望してしまうが、利緒の両親は不自然な程に取り繕っていた。
「二神先生、よく食べて、よく寝なさい。だって♪」
「利緒……」
利緒の笑顔に再び勇気付けられ、貴司は当初の目的を思い出す。それから、可能な限りを共に過ごした。
暑い真夏の海、秋の学園祭、もう新婚夫婦と呼べる程に愛し合った。
雪に覆われたクリスマス、彼女から告白された。
「あのね、本当は内緒なんだけど……今は、薬でどうにか生き延びているの。それで……いつ、何が起こるか……分からないんだって」
「それ……もっと、利緒と居られるんだな。俺……」
貴司は、浮かれていた。
利緒が
何も考えず、彼女の延命を喜んだ。
利緒が薬を服用している。そう意識すれば、見えていなかった部分を理解し出した。
突然、頭痛を訴え、吐き出し、涙を溢す事もあった。それらは副作用故、仕方ないと納得した。
――医者になろう。何故、利緒が苦しまなければならいのか、知る為に――
密かな決意はこうして生まれた。
予備校・四ノ倉学園は勉学に打ってつけだが、最悪の環境。
この間にも、利緒は生きようと藻掻いている。貴司が命を無駄に捨てる仲間を見下していたのは、事実だ。
〝生きていく理由は、もう何もなくなってしまったわ〟
利緒を言い訳に勉強へ励み、どれだけ周囲を見ていなかったか、思い知らされた。
春休みに不動高校の旧校舎にて同級生が殺され、貴司は両親からも転校を進められた。
「だって、
今年の学園祭は、利緒を主役にしてやろう。恋人自慢な催しが浮かび、必死に衛生管理やら何やらを調べた。
GWを過ぎた5月、萬屋病院の恐ろしい実態をニュースで知った。
貴司は戦慄のままに利緒の家へ飛び込み、彼女の両親と共に震え上がる。奇跡的に惨劇から逃げられた喜びを分かち合った。
「あたし、……もっと頑張る……。もっと……」
「利緒……」
涙する利緒の体はいつの間にか、細くなっていた。彼女の母親にコッソリと聞いたが、副作用に耐えられなくて、薬を嫌がる様になっていたらしい。
それを、貴司に隠していた。ショックだった。
「利緒……俺、知りたい。利緒が何を考えているか、教えてよ」
「もうっ、お母さんの仕業ね……。じゃあ、本当に……遠慮しないから……」
聖生病院への入院は、突然にぶっ倒れた為だ。
だからと言って死神病院など、不安しかない。3年の患者大量死、その真相は悍ましく、記事を読むのも躊躇う内容だった。
「死神病院なんて、いっそ不吉で縁起が良いよ」
「ハハハ、そうだな。利緒……」
利緒の発想には、恐れ入った。
意外にも彼女と同じ考えの患者は多くおり、見舞いへ足を運ぶ度にスタッフも増えていった。
「そう、水沢さんの恋人……良いわねえ。病気と向き合うなら、病理学を勧めるわ。ウチの病院で雇ってあげる♪」
「は、はは……(病理学って何だっけ? 調べとこ)」
横浜から駆け付けた噂の
病理学は患者を診察しないとあり、二重の意味で遠慮。
6月に入ってから、同級生の入院には驚かされた。
「月島さんと
「さあ、俺は
「……違うってコトだけは確かね」
利緒は持ち前の明るさとコミュニケーション能力でドンドンと話し相手を作っていき、
歌島の事件が起こり、眠り姫と呼ばれた同級生は目覚めた。
部活仲間の死を乗り越え、彼らは
「月島さん、手術前にコンクールへ出るんだって。すごいなあ、カッコイイ。貴司、あたしの代わりに見て来て」
「外出許可、下りなかったのか……」
「うん。二神先生が新しい薬に変えてくれて、やっと吐き気は治まったけど……あたし、痛みに鈍いからさ。背中に発疹があるのに気付かなくて、掻いちゃったの。もうパジャマが血で真っ赤」
「……あれ、二神先生? 虎元先生じゃなくて?」
マスクのご老人医師・
まだ安心できる。
「二神先生、横浜から往診に来てくれてるの。別に珍しくないよ、月島さんの手術も結城先生っていう外科医の人を呼ぶとか……」
「へえ、あのガマガ……二神先生見かけに寄らず、親切だな」
聖生病院は規模の割に、医師が少ない。利緒の両親にも、気にしていた問題点だ。
利緒は静かな笑みになり、ベッドへ座り直した。
「貴司……、今だから言うけどね。二神先生が、あの萬屋病院にいた理由……後輩を探してたの」
「……後輩、医者の?」
「高校の後輩。今、行方不明でね……忙しい合間を縫って、探してるのよ。ほら、誰か分からないまま救急車で運ばれる人とか、いるでしょ? 伝手の利く病院から、連絡を貰ってたって」
「……マジ?」
本当、意外だ。
「でも、利緒の転院は……萬屋の息子が、二神先生に失礼をしたからだろ?」
「そこよ。後輩を探して、あたしのカルテに出会ったなら……きっと意味がある。もう……感動しちゃった」
何処がだよ。
二神先生の自尊心に振り回されただけ――以前の貴司なら、そう言うだろう。
今は、度重なる偶然に感謝だ。
「先生、見付かると良いな。後輩……」
「うん」
まさかそれが、『悪魔組曲』の楽譜を貸してくれた同級生の母親だと夢にも思わない。
夏休みの明けた新学期。
利緒の退院と共に、不動高校では悲しい別れもあった。隠さず、彼女に伝えた。
不安の裏返しだろうか、周囲に悲劇が起これば、起こる程に『莉緒は大丈夫』と謎の確信が何度も、生まれた。
「二神先生の後輩、見付かったんだよ♪」
「今日ね、金木犀の香りが強かったの~」
「貴司~、ねえ、貴司~」
利緒がその度、毎日のささやかな良い事を教えてくれるからだ。
実際、犬のふれあい広場は大成功だった。
貴司の『悪魔組曲』は拙かったが、満足いく演奏。学校中に愛を自慢しまくった。
一種の現実逃避と自覚したのは、犬達との別れ。
利緒の傍にいる彼らは、身勝手な飼い主に捨てられた。行き場のないはずが、彼女の両親や聖生病院で仲良くなった方々のお陰で、一頭また一頭と新しい家庭へ引き取られて行く。
それは、利緒が彼らを最後まで面倒を見られない。そんな悲しい覚悟を決め、手放したのだ。
「貴司、修学旅行……行かないの?」
「行きたくない、利緒の傍にいたい」
貴司は修学旅行へ行かなかった。
医大に向けた受験対策が万全でなく、沖縄は遠すぎる。万一を恐れていた。
「勝手だなあ~、後から行きたいって言っても知らないぞ~」
「利緒が行かないなら、行かない~」
利緒と行ける範囲なら、都内が良いだろう。勉強の息抜きが旅行雑誌になった。
「千家、お土産~サーターアンダギー」
「ちんすこう、ほれ、ちんすこう!」
「塩味饅頭です」
「俺はすごいぞ、信州そば!」
「……あ、ありとう」
修学旅行へ行った面子から、お土産を貰う。全部、食べ物だ。
「お前がいなくて、寂しかったぞ。
「八尾、俺に任せっきりだったよな?」
そこでふと思う。
「
「……都内? う~ん、横浜なら……良いホテル知ってんだがよお……。
「夜桜郷の『夜桜亭』です。名前の如く、春の桜の季節がお勧めです。サナトリウムを改装していますから、歴史も感じますよ」
「サナトリウム……」
代わりに答えた
「
「……! 自分は演劇部の大会が終わってから、行くつもりです。細かい日程が決まったら、教えますねっ」
見知らぬ土地、一緒に来てくれたら心強い。そう言う意味だったが、
「うん、ありがとうっ」
後日、堂々と被せてやった。
――その甲斐もあり、美しい『血吸い桜』を見た。
「うわあ……キレイ」
利緒が紅い花に触れる度、命を貰っている。そう思える程、心に沁みた。
「あのお嬢さん……、アナタにとっても愛されているわね。羨ましいコト……」
「はい、愛しています。これからもずっと……」
「貴司、ありがとう。本当、来て良かった~!」
この建物へ来るまでの道程、何度も休憩した。帰りも同じ労力が待っていると分かっていても、利緒は花びらと舞い続けた。
――その翌春、利緒は医学部合格の報せを受けた後、眠る様に息を引き取りました。
彼女の残した日記には未来の日々が綴られ、無事にクリアした出来事には花丸が付けられていた。
【『夜桜亭』で合格パーティー、花びらが去年より紅い。貴司を祝っているようで、笑っちゃった】。
間近な日付の文面が目に入った瞬間、視界が滲む。今年も『夜桜亭』へ予約したが、葬儀の為にキャンセルした。
そう、今日の今頃は日記に沿って『夜桜亭』にいるはずだった。
「利緒……」
涙が溢れた。もっと利緒と過ごしたかった。一人前の医師として、白衣を着る姿を見て欲しかった。
自分勝手な願いが喉元に引っ掛かり、只管に彼女を呼んだ。
「利緒は、満足いく人生だった。キミのお陰だ」
利緒の両親は涙を堪え、貴司に頭を下げた。
最初に出会った頃より、随分と痩せていたが、死相は見えなかった。
喪失感は勉学で埋め、
まさかの、患者に絶望した。
民間療法や海外の治療法を試せだの、こちらの都合はお構いなし。
手術中に警察が乗り込んだり、患者が入院費を払わずに逃げたり、同期もちょっと目が死んでいる。
医者は金持ち、患者に適当な診察をする。そんな妄言を真正面から吐かれた。
医療界の不祥事ニュースを見る度、過労により思考が狂ってしまったのでは? そんな風に考えも変わってきた。
その後、2年の期間を終えて大学院へ進んだ。
利緒の病気を論文にする為である。卒論の必要ない医学生では、書く時間の確保が難しかったのも理由のひとつだ。
利緒の両親から、薬の処方箋を借りようとしたが捨てたと断られた。
微かな違和感を覚えたが、利緒の逝去から早8年。当然だろう。
手元にあるのは、二神先生から医学部合格の際にプレゼントされた利緒のカルテ。保管期間を破っているが、有難く頂いた。
これだけを頼りに纏めようとしたが、どう考えてもおかしい。
カルテに記された処方、処置。これで利緒の状態が安定していたなど、あり得ない。
学生時代も隙を見ては読んだが、隠語か何かと思い、スルーしていた。
二神病院へ連絡しても、二神先生は何年も前に病院を辞職。知らない医師が引き継いでいた。
一か八かと聖生病院へ9年振りに訪問、
整然と置かれた院長室、雪室副院長はカルテの内容に眉を顰める。真剣な表情は、貴司の不安を的中させた。
「生憎……私は水沢さんを直接、診ていない。それでも……これは、おかしい」
「はい、利緒は何を投与されたんでしょうか?」
雪室副院長はカルテをそっとテーブルへ置き、鍵のかかった戸棚からひとつの書類を取り出した。
「……私は過去の失敗から、製薬に対しては少々、過敏になっているんだよ。製薬会社に頼み込んで、治験の情報を都度、催促している」
「……治験……」
「今、
「……っ」
ゾッとした。
カルテは偽造であり、利緒に処方された薬は当時、
知らずと体が震え、貴司は反射的に席を立っていた。
「千家君、二神さんは夜桜郷へ引っ越したそうだよ。風の噂だがね……」
「ありがとう、ございます」
動揺する貴司へ気遣い、雪室副院長は扉を開けてくれた。
夜桜郷と言えば、『夜桜亭』。迷わず、貴司はそこへ辿り着いた。
桜の散った初夏、青々と茂る木々もまた一興。もっと違う機会で来たかった。
「ようこそ、千家様。お久しぶりでございます」
「藍染さん、お元気そうで……。北屋敷さんも変わらず……」
「ありがとうございます。千家様は逞しくなられましたね」
70を越えても、藍染オーナーは現役。料理人の
食堂には妙齢な女性が2人、吊り上がった眼鏡を見た瞬間に胃が竦む。予想通りにいた。
「二神先生、お久しぶりです。千家ですっ」
「千家? アナタ……まあ、良い男になったじゃない。前から良かったけどねえ」
「……」
貴司が声を掛ければ、二神先生は以前よりも増えたシワをクシャッとさせる。もう1人の女性は女優並みに美人な装いだが、物々しくてボディーガードか何かかと思った。
「利緒を覚えていますか? 水沢 利緒です」
「……
「……はい」
利緒の名を聞き、二神先生は手術前の執刀医の如く、頷いて見せた。
――ああ、彼女は貴司を待っていたのだ。
緑豊かな庭園を歩きながら、眩しい日差しに片目を閉じる。心なしか、首筋に纏わり付いた緊張は落ち着いた。
「何を聞きたいのかしら?」
「……」
問い質したい事は山程あった。ここへ来るまで、脳内でシミュレーションした。
如何なる罵倒も覚悟している表情で見上げられ、敢えてひとつに絞った。
「利緒に、不認可治療薬を施しましたね。副作用も確認されていない。研究の段階で……」
「……惜しい。アメリカでは、非臨床試験は始まっていたわ。日本はどうしても、遅れるのよねえ」
「そう言う問題じゃない! そんなの……萬屋の奴らと、同じじゃないですか!」
「いいえ。水沢さんはご両親共々、納得して受け入れたのよ。これには、天と地程の差があるっ」
あまりにも堂々とした態度、貴司の方が無知な人間の遠吠えに聞こえる。手を出すまいと、ポケットへ突っ込んだ。
「利緒はアナタを恩人だって……感謝していた。そこに付け入ったんだ! 利緒が……薬の副作用にどれだけ、苦しんだと……」
「知ってる……ずっと、見ていたわ」
「償おうと、思いませんか?」
「……水沢さんが亡くなった後にね、院長を辞めたの。元々、夫が馬鹿な事をしでかして……私にも飛び火が来たって言うのもあるのよ」
自嘲気味に笑うのは辞職如きでは決して、利緒への償いに足りない。そんな想いを感じ取った。
まるで、貴志の意思を汲み取っている。
「そのご亭主は、どちらに?」
「死んだわ、殺されたのよ。知らない? まだアナタが高校生だった時よ、夏だったわ」
利緒と過ごした日々の中、そんな大事件が遭ったなど記憶にない。
否、たった今、思い返した。
「あらあら、さっきのまでの勢いはどうしたの? てっきり、私を殺しに来たんだと思ったわ……」
「……利緒が生きている間は、薬の為に……院長を続けてたって……? どうして、利緒にそこまでしてくれたんです?」
たった1人の医師では、成し遂げられない。薬剤の調達、成分を配合、別々の役目を担った共犯者が必要だ。医師法、薬機法に違反した行為を犯すなど、院長と言う立場から命令されなければ、彼らは動かない。
その人達は事情を知っていたのだろうか?
「フフフ、決まってるわ。萬屋が下した余命を覆す為よ」
「……バレたら、警察に捕まり……医師免許も失います。それ程の事ですか?」
手術を成功させたような溌剌とした笑顔、利緒への同情は見えぬ。それなのに、貴司は嫌悪感を抱かない。自分こそ、二神先生の境遇に同情していないからだ。
「それ程の事よ。水沢さんが余命以上生きた……これを知った萬屋の顔、スカッとしたわ」
意地の悪い笑顔、気高く見えるのは気のせいだ。
「先輩、チェックアウトの時間です」
「
連れの女性の呼ぶ声に応えるように、葉がそよぐ。背を向ける二神先生の笑い声が、反響した。
中肉中背の背は無防備で、貴司はポケットへ入れた手が飛び出すイメージが浮かぶ。
診察の手順よりも生々しく、いつでも可能だと脳髄の奥から囁いて来る。
「貴様、医者か?」
「!? ……は、はい」
真横から囁かれ、貴司はビクッと後退る。連れの女性がいると分かっていながら、意識していなかった。
「ならば……先輩の、後輩だな。千家……覚えておこう」
「……後輩」
意味深にからかわれたが、ハッとする。目の前の彼女が『噂の後輩』だ。
――無事、逢えたんだよ。
利緒の喜んだ顔が瞼の裏に浮かび、感極まる。彼女を思い返す事は度々あったが、表情はずっと霞んで見えなかった。
陽の光を背に感じ、まるで利緒に抱き締められた感覚がする。
あの紅い桜が舞い散った春へ、やっと心が戻れた。
「はい……後輩です。アナタと同じ……」
「ああ……確かに、同じだ」
貴司は思わず破顔し、涙を溢す。後輩さんは困惑気味だったが、納得してくれた。
二神先生は利緒と同じ病気を患い、貴司を主治医として指名してきた。
「千家君、本当に病気と向き合いたいなら……病理医を目指しなさい。私からの最後の、アドバイスよ」
「はい、先生」
この必然を絶好の機会と捉え、回復までの診療過程を基に念願の論文を完成させる。医学博士号への足掛かりとなるも、貴司は病理学の道を歩んだ。
路線変更にかなり難航したが、本当に――満足いく人生だ。
二ノ宮「二ノ宮です。閲覧ありがとうございます。千家君、私は水沢さんを知らないけど……本当に幸せな時間を過ごしたと思うわ。さて、次回は『幽霊ホテル殺人事件の話、今する?』!! ホテルのレストランで高校生2人が食事って時点で、デートでしょ」
千家 貴司
首吊り学園殺人事件より登場した準レギュラーだった
時間軸を考えると予備校に通っていた頃から、殺意を募らせていた事になる(後付け設定……)
アニメ版では出番が削られ、今作にゲストキャラで登場。ドラマ版は何故か女子化
作中にて、様々な経験を重ねて、病理学に人生を注いだ
水沢 利緒
余命半年のドッグトレーナー見習い
医学が飛躍的進歩を遂げたのは、21世紀。原作の90年代はまだまだ不治の病が多く、延命も本人次第。二桁の犬を引き取り、世話が出来る程の裕福な家庭。セカンドオピニオンや海外での治療も模索した結果、余命を受け入れた状態と思われる
作中にて、高校卒業の春まで延命。千家と多くの思い出を残した
利緒の両親
作中にて、不認可治療薬と知りながら、投与を承諾した。利緒亡き後、行き場を失った犬を引き取るボランティア活動に努めた
二神 育子
吸血鬼伝説殺人事件アニメ版ゲストキャラ。作中にて、萬屋院長のプライドをへし折る為に、水沢の治療を買って出る。後に夫のやらかしで、院長の地位が危うくなる。精一杯まで退職を引き延ばし、水沢を最後の患者として、延命に尽力した
二神病院のスタッフ
二神に指示されるまま、薬を用意した薬剤師、利緒専属の看護師。利緒の死後、相応の口止め料を受け取り、別の病院へ移った
雪室 憂一
死神病院殺人事件ゲストキャラ。作中にて、二神から千家が訪ねてきたら、居場所を伝えるように頼まれていた
虎元 勝男、藍染 吉野、北屋敷 剛三
吸血桜殺人事件ゲストキャラ。作中にて、虎元と藍染は年齢を下げている