金田少年の生徒会日誌 作:珍明
それだけ分かっていればいい、後日談な日常です
※金田一のクラスは公式で非公開ですが「1組」にしました
ズボラな店長にしては季節物のメニューは欠かさず、考案も仕入も彼女1人でこなす。バイトの一は新作メニューの説明文を頭に叩き込み、お客様へ丁寧に説明する役割だ。
目元を隠したカツラとフリルエプロンへ桜を模したデカイ装飾を着けられ、
「――オススメはサクランボパフェです。和菓子をお好みでしたら、柏餅と笹団子もございます――」
常連客を飽きさせず、新規の方も呼び込める。『大草原の小さな家』の営業が成り立つのも、失礼ながら納得だ。
「あたし、柏餅とコーヒー。片倉さんは?」
「俺は笹団子とブラックコーヒー。バイトちゃん、お願いっ」
「――畏まりました――」
我が姉にして『幻想魔術団』の見習いたる
他には店内でも帽子を脱がない客が1人、サクランボパフェを黙々と食す。故に静かな店内では男女の声が響いた。
「素敵なお店ね、秘密の隠れ家みたい。片倉さんが休みの度に来たくなる気持ち、わかる~っ」
「ああ、コーヒーは美味いし。店長は親切で、バイトちゃんは可愛いっ♪」
会話から察するに、片倉の誘いをさとみが受けた様子。彼は満面の笑みで手を振り、
バイトに関する話など、さとみに一切していない。この店で弟が女装状態だと、知りようがない。男バレしている片倉には姉弟の
2人の間でどれだけ、情報交換のやり取りを成されているのか全く把握出来ない。片倉に秘密を握られ、いつバラされるとも知れぬ恐怖に気が気でない。
先日、逮捕された
(いや、違う。あんなのと一緒にするな!)
緊張が限界突破し、思考が狂う。カツラの下が冷や汗で濡れた。
「ここにも特大号が置いてある~っ、あたしも同じ物を貰ったの。御堂先生からサイン付きで♪」
「……ん? さっき……昨日、大先生のお屋敷で大仕事したって……あの御堂 周一郎!? え、どんな形でオファーが来たの?」
(はあ!? 仕事でも、御堂先生に家へ呼ばれた!? ……こんの羨ましい……)
雑誌ラックにある書籍の中から、さとみは今話題の特大号を発見。
世界的に有名な作曲家、今が旬の推理小説家、人間国宝の陶芸家。異色の組み合わせが対峙を果たし、各々の代表作に込められた秘話を明かした。
さとみは無自覚にさらりと自慢してくる。彼女以外、ビックリ仰天。
「お仕事は済んでるし、言っても良いかな? オファーは夕海さんにで、あたしは前座。新春を祝うパーティーでディナーショーをね。クラシック音楽界の方々ばっかりで……しかも、あれで簡単な集まりとか……大物は規模が違うわ。夕海さんは全然、物怖じしなくて……惚れ惚れしちゃった」
「俺、今夜はショーの依頼があるんだ。蒲生画伯の受賞パーティーでなっ」
さとみの視点からディナーショーを想像すれば、こちらまで胃が竦んだ。しかも、片倉は負けまいと仕事内容を暴露した。
「片倉さん達って……何の仕事してるのかしら?」
「……さあ……店長みたいにお客様を喜ばせるお仕事ではありませんか?」
物凄く困惑した店長に相談されたが、知らぬ振りを通した。
「――柏餅とコーヒー、笹団子とブラックコーヒー。ご注文の品はお揃いでしょうか? ――」
「あっ、ありがとう。ねえ、バイトちゃん。後で店の裏に行くから、待っててねっ」
注文されたお菓子を並べ終えた途端、さとみは作り笑いで囁く。黒目の大きな瞳は冷静な怒りを教えた。
「……はい……」
血の気は引いたが、しっかりと返事はした。
昼食のピーク時を終え、無理やり退勤。店の裏口へ停めた原付バイクへ2人が勝手に跨っていた。
「早かったね、いっくん。なんでバイトしてるって、教えてくれないの? メチャクチャ可愛いじゃん! 写真撮らせてよっ、カメラ持って来てないのに!」
「暴れんな、ゴリラ女。後、降りろ」
原付バイクに乗ったまま、さとみは駄々っ子になる。愛車に物理的な負担がかかり、イラッとした。
「お疲れ様、残間君っ。やっぱり、キミ達は姉弟じゃん」
「流石、片倉さんにも分かっちゃった? そう、弟の
結局、さとみの発言で片倉にあっさりとバレる。前回の攻防が無駄になり、げんなりである。しかし、姉「残間」、弟「金田」と別姓の事実は伏せるつもりの様子だ。
久しぶりに「残間」呼びされ、懐かしいさも味わった。
「残間君っ、積もる話は行きながらしよう。キー貸してっ」」
「自分で押します!」
「これ3人で乗っちゃダメ? 駅まで……冗談っ、そんな怖い顔をしないでっ」
人の気も知らないマジシャン2人を愛車から、降ろす。最寄り駅まで歩くしかなく、万一の安全に備えて、自分だけはヘルメットを装着した。
片倉が周囲の安全確認をしつつ、自分達を先導。今度はこちらが質問だ。
「片倉さんが何を、何処まで、教えたのですか?」
「お~怖い、残間君♪ バイトちゃんのキミはスカして可愛いけど、年相応に感情を剥き出しのキミは好きだぜ」
「片倉さんはお店を教えてくれただけよ。途中で、あたしがいっくんだって気付いたの」
自分勝手な言い分だが、さとみの優しい心遣いを感じた。
「……騒がずに待っていてくれたのですか?」
「バイト中は舞台に上がっているようなもんでしょ? 役が終わるまで、待つのが礼儀よ。例え、弟でもね」
見目麗しく、心根も清らか。まさに優勢遺伝子、世の男性陣は放って置かない。
片倉は姉弟の会話に水を差さぬよう、黙り込んでいた。
「……それはそれとして、特大号。さとみさんは御堂先生から頂いたのですね。自分も多岐川先生から貰いましたっ」
「え!? 日本ミステリー界の女王と!? さとみちゃんは仕事上ともかく、キミまでそんな大物と接点があるわけ!?」
「いや……あたしも御堂先生と話すの……結構……かなり、緊張したし……」
通りすがりの通行人は声量にビックリするが、会話の内容は理解出来ていない様子。見知らぬ他人が行き交う往来の場、反省した。
「良いねえ……これで、俺に朝木陶工と縁があれば……対談が再現されてるようなモンだろ……。う~ん、流石にロシアは行けないわなあ。ところで……何が書いてあるんだ? まだ読んでないんだけどっ」
「「読んでないのに、羨ましがっていたの!?」」
片倉に純粋な眼差しで問われ、語尾は違えど、姉弟でツッコんだ。
「氷室 一聖が3人に絵を描いたって話っ」
「「「? どちら様?」」」
何の前触れもなく、帽子を被った人影が話へ割り込む。店にいた客人だ。
「15年前、多岐川とかいう女が出した小説の表紙。御堂の曲をレコード化した時の表紙、朝木が作品のモチーフにした絵。その年、3人が生み出した作品に氷室画伯が関わっているってわけっ。まあ、偶然に評価されただけで、示し合わせたんじゃないだろうけどさっ」
「「……いや、だから……誰?」」
対談の内容に嫌味を含めつつ、詳細に語る。批判めいた態度に心が冷め、帽子の人物をひとつひとつ観察。女性的な仕草をしながら、粗野な口調の低い声、左耳のピアス、薄いピンクの口紅、中年淑女向けの柄衣服。
身近な人間ではないのに、見覚えがある。例えば、ブラウン管の映像や新聞雑誌の写真だ。
「俳優の棟方さんですね。あの事件に居合わせた……」
「!? ……そうだよ、よく分かったな」
「「……誰?」」
背氷村の事件に遭遇した俳優・
他の事件当時者と同じく、件の自画像を見られている。ヘルメットを被っていて正解であった。
「ゴメンなさい。あたし、あんまり俳優とか知らなくて……岩屋 菊之助とか、三田村 圭子ぐらいしか……」
「その辺りなら、俺も知っている。若手は西樹 晶とか、棟方 ケンとか……」
「……あんな親のスネカジリと一緒にすんなよ! って言うか、ボクを知ってんじゃん!」
さとみは本当に大御所俳優しか記憶になく、片倉はからかっていただけだった。
問題は棟方の知名度ではなく、ここにいる経緯。そして、わざわざ話に割り込んだ理由だ。
「棟方さん、それは雑誌を読めばわかります。自分達に話しかけて来たのなら、ご用がおありですよね? 伺いましょう」
「……ふんっ、キミさあ『幻想魔術団』の人だろ? 静岡の公演、ママと観に行ったよ。サイン、貰ってやるっ」
((ママ……))
さとみを指差したかと思えば、棟方は自身の胸元へ手を当てて断言した。
どうやら、棟方は『幻想魔術団』の公演を観覧し、すっかりと虜となる。偶々、町中でさとみを見かけてサインを強請りに来た。そんなミーハー根性であった。
「「事務所を通して下さい」」
「なんでだよっ! そっちは『幻想魔術団』と関係ないだろ! マネージャーか何か?」
一瞬、
「すみません……あたし、勝手にサインとか出来なくて。今月28日、北海道の死骨々原湿原ホテルで公演があります。そこなら団長もいますよ。是非、観に来てくださいね」
「……その時期、ドラマの撮影……」
必死なさとみに公演を宣伝されたが、しゅんっと棟方は項垂れた。
「あ~ごめん。その日、俺はイタリアだわ。ヨーロッパをGW公演で廻るんだよ」
「……自分、学校があります……」
わざとらしく片倉は残念がる。彼は『幻想魔術団』が死骨々原湿原ホテルにて毎年恒例のマジックショーを行うと知っているのだ。
学業を言い訳にしたが、まだ其処へ行く度胸はない。さとみも内情を理解し、笑顔を取り繕った。
「いいの、いいのっ。……本当、来てくれたら良いなあって思ってただけだから……ね?」
哀愁漂う姉の笑みに対し、物凄く胸が痛んだ。
駅が近くなれば、棟方は勝手にいなくなる。道中で騒いでも気付かれなかったのだから、コソコソする必要はなかったように思えた。
「いっくん。学校、大丈夫?」
「……ええ、明日の始業式と入学式は予定通り行われます。知り合い……いえ、友達が入学してくるのです」
さとみの問いに込められた意味、不動高校の事件に関して周囲の及ぼす影響を心配しているのだ。
「友達かあ……今度、紹介してね」
「……いえ、いつか……友達を連れて、公演を観に行きますよ。貴女が姉だと自慢します」
既に実行してしまったが、次は堂々とやろう。そう伝えれば、さとみはようやく普段の花が咲いたような笑顔になった。
「俺のショーも観に来てくれよ。寧ろ、学校に呼んでくれよ。文化祭とか、体育祭とか、いつでも待ってるぜ」
「片倉さんもその時期、お忙しいでしょう」
妙に張り合い、片倉が売り込んでくる。大人げない彼へ呆れ、
春の始業式、最も楽しみなイベントがある。
――組分け発表。
我先に確認しようと、普段よりも生徒の登校時間が早くなる。勿論、自分もその1人。
在校生分の掲示板は昇降口へ立て掛けられ、目を皿のようにして眺めた。
「……? 5組以降がA組……B組……アルファベットになっていますね」
「なんじゃ、こりゃあ~……」
「え~と、あった! C組……?」
偶然、登校時間の被ったスキー部の
「2年生! 進学科の生徒は1組から5組。体育科、芸術科、工業科の生徒はA組からF組!」
「3年生の進学科、1組から4組まで! 他はA組からE組!」
体育担当の
「やっと見つけた……B組か、金田は?」
「D組です。残念、雪岡君とは別ですね」
雪岡は体育科。芸術科の
「他にD組は……!? 神矢君! やりましたっ、神矢君とまた同じです! ……ああ、一生分の運を使い果たしましたっ」
「ただの組分けで!? どんだけ少なね~んだよ、おめえの運は!」
演劇部の
感激のあまり、目に涙が浮かぶ。ビックリ仰天の雪岡から、盛大にツッコまれた。
「金田君、同じ組ね。新歓の公演、行くんでしょう? 連れて行くわ、絶対」
「……本当ですね、桐生さん。1年間、よろしくお願いいたします……」
そっと肩を叩かれたかと思えば、演劇部の
「新歓の公演……あれ、金田は何か部活やってたわけ~? こちらとら、スキー部に連れ込もうと思ってたンだぜ。スキー教室ン時の滑り、試合に出ても良いレベルだぜっ」
「はい、演劇部にいます。執行部に重きを置いていますので、幽霊部員ですよ。雪岡君のお眼鏡に適っていたとは嬉しいです」
残念がる雪岡からの誘いを断るような形になり、小さく詫びた。
「千家、同じ組じゃん」
「八尾も5組か……
「また千絵と一緒、嬉しい♪」
「……岡崎君と離れちゃった……」
始業式の後は速攻で入学式。
校庭にある満開の桜を楽しむ間もなく、各部活は新歓に向けて準備する。生徒会執行部は腕章を着け、新入生をお出迎え。高校生になれば、保護者同伴は極端に減る為、家族連れが珍しい。
「「……佐木君、目立つ……」」
他の新入生が遠巻きに佐木親子を眺めつつ、避けた。
「先輩っ、おはようございます。金田先輩には以前、父を紹介しましたね。こちらは母です」
「佐木君、ご入学おめでとうございます。生徒会執行部の金田と申します。お父様には先日、お世話になりました。初めまして、お母様。いつも、竜太君にはお世話になっております」
「佐木君のお父さん、お母さん。初めまして、生徒会長の七瀬 美雪です。ご入学、おめでとうございます」
佐木の紹介を受け、佐木夫婦へ行儀よくご挨拶。無言で返されたが、機嫌の良さそうな笑顔から好感触だろう。
「
「……はじめちゃんは……もう帰ったよ」
「……? 演劇部の公演はまだ終わっていませんが……、サボるのですか?
佐木の素朴な疑問に、七瀬の目から光がすっと消える。演劇部の幽霊部員『オチコボレ』の
但し、絶対に真似はしない。教職員からの印象も悪くなり、内申点へ響いては執行部に所属した意味をなさない。
「佐木君、入学おめでとう。佐木君のお父さんに、お母さんっ。本日はご足労いただきまして……」
「遠野先輩、おはようございます。母さん、こちらは前生徒会長の遠野先輩」
そして何より、
「……金田君、顔色悪いけど……大丈夫? 新歓の公演、やめとく?」
「いえ、大丈夫です。今日くらいは演劇部の活動を行います。七瀬さんも公演の後、生徒会へ行くのを忘れないで下さい」
七瀬は人の体調を気に掛けておきながら、自身に問われると無言になる。しかも、そっと目を逸らした。
入学式が終わり、新入生の下校時間。各部活はここぞとばかりにお手製の看板を振り上げ、チラシを配って勧誘に勤しんだ。
演劇部も体育館にて、公演。神矢と桐生は勿論、
「もう、よし。お帰り」
「なかなか上手ね、先生」
裏方組と共に舞台袖へ待機、スポットライトに当てられた同級生の演技は魅入られそうなる。特に桐生は同世代ながら、『役者』と呼ぶに相応しかった。
とは言え、
幕が下りれば、見学に来た新入生からの拍手喝采。
事故もなく、無事に終了で一安心。順番の部が準備にかかり、急ぎ撤退した。
「稽古には来ねえのに、台本の書き込みはバッチリとは……。偉いぞ、金田。どこぞの『オチコボレ』に爪の垢でも煎じて飲ませてえわ」
「……自分が嫌です……」
演劇部部長・
「金田君っ、ピアノ……ありがとう。前も良かったけど、今日も素敵だったわ」
「月島さんも輝いていましたよ」
月島に褒められた為、
部室へ戻り、全員が残った気力で着替えやら片付けを終わらせる。ようやく、一段落付いた。
「あたし、4組~。美雪ちゃんは誰がいたの~? 演劇部以外でも良いよ」
「え~と、先ず……はじめちゃんでしょう。若葉ちゃん、村上君、和泉さん、麗美ちゃん、平嶋さん、貴船君、千明、冴子……」
「オレ、誰も知ってる奴がいなかったのに……」
日高を皮切りに新しいクラスメイトの話題になり、七瀬が親しい友人の名を指折り数えて行く。独りぼっちの
「つ、月島さんは……誰と一緒だったんだ?」
「有森君よ、2組。金田君は?」
「D組です。素晴らしい事に神矢君と一緒なのです。……後、桐生さんもです。先輩方はどうなりましたか?」
「「……また会計と一緒だった……。まあ、副会長と同じだった真壁よりはマシ」」
神矢がどもりながら、月島へ問う。彼女から
「そうそう、真壁先輩。伊志田先輩と一緒に入院伸びたってよ。ほら、今朝のニュースでやってた死神病院の事件。遺体を発見した拍子にまた頭打ったんだと。部室の鍵を取りに行く時、3年生を担任する先生達が話してたぜ」
「ああ……私は昨日、ラジオで聞いたわ。死神病院で殺人事件に出くわすとか、悪運が強いって言うか……運がないって言うか……」
「しかし……しにがみ病院? お2人は聖生病院へ入院されていますが……、通称にしては不吉ですね」
「あたしらが中学生の時、たくさんの人が亡くなったんだって~。不動山市で割と有名なんだよ~」
ふとした疑問を呟けば、日高がわざと驚かせる言い方で説明する。旧校舎に白骨化した遺体を7つも埋まっていた不動高校も他人事ではないが、あえて指摘せずに置いた。
その死神病院の名を生徒会室でも聞く羽目になった。
「以上が聖生総合病院改め、死神病院殺人事件の全貌です。これを真壁君と伊志田君が見事、解決しました!」
入学式早々の執行部会議中、ミステリー研究会略してミス研の会長・
ミス研の
しかし、何か白々しい態度だ。
「お2人は最初の犠牲者を発見された際、頭を打ってしまったのでしょう? 入院が長引く程の大怪我をされたのに、捜査している余裕がありますかね?」
「ギクッ」
「桜樹君っ、キミが解決したんだろう」
「ギクッギクッ」
「桜樹先輩、すみません。英子さんに粗方ですけど……事情を聞きましたっ」
「……そうだったわ……七瀬さん。覚えてなさいよっ、絶対に成し遂げて見せるんだから!」
前生徒会長と現生徒会長に追及され、悔しそうな桜樹先輩は小物みたいな捨て台詞を吐いた。
「……だから、あの2人が成し遂げるんだってば……ああ、七瀬君。英子さんって?」
「中学校でお世話になった先輩です。院長の娘さんで……しばらく、責任者のような立場になるそうです」
病院経営者のご家族ともご縁があり、七瀬は只者ではない気がして来た。
「遠野先輩、ミス研の顧問はどなたに?」
「歴史の須貝先生……しか、引き受けてくれなかったと言うか……」
「顧問決まったんですね、良かったっ。それで桜樹先輩、あんなに張り切っちゃって……」
遠野先輩の態度から、歴史担当の
全員、須貝先生に同情しつつ、作業開始。来週の部活紹介に向け、事前に作成したパンフレットの部数を確認した。
「僕はまた白峰君と一緒でね、彼がいると心強いよ。……副会長は三矢君と真壁君か……、頑張ってねっ」
ここでも新しい組分けが話題になる。パンフレットを眺めながら、生徒会室に足りない顔触れが気になって仕方ない。落ち着きなく、七瀬へ距離を詰めた。
「……七瀬さん、和泉さんのお姿が見えないようですが……」
「ああ、和泉さんはお家の事情でしばらく学校に来られないんですって……転校するって話は聞かないし……戻って来るか、心配よねえ」
教師が生徒を殺した。この事実に転校して行った生徒もいれば、入学を辞退した家庭もあった。
木根「木根 淳也です。まさか、女子高校生の推理ショーが見られるとは思わなかった~。美人で頭も良い、まさに麗しの探偵って感じ。……すっかり、るい子ちゃんのファンになっちまったわ。さて、次回は『死神病院殺人事件を解決した後に・後編』!! また尾高山の話か……」
残間 さとみ、片倉 猟介
それぞれが魔術列車殺人事件、高遠 遙一の事件簿ゲストキャラ。作中にて、さとみはオリ主の姉。片倉は流森奇術会所属の現役マジシャン
アイドル歌手・速水 玲香、俳優・棟方 ケン
雪夜叉伝説殺人より登場レギュラーキャラとゲストキャラ
スキー部の雪岡 草平、美術部員の神津 さやか
それぞれが氷点下15度の殺意、誰が女神を殺したか? ゲストキャラ
体育担当・羽田 太先生、三谷教頭先生
七不思議殺人事件ドラマ版ゲストキャラ
森下 麗美、平嶋 千絵
墓場島殺人事件ゲストキャラ
千家 貴司(原作5組)、八尾 徹平
首吊り殺人学園事件より登場、魔犬の森の殺人ゲストキャラ
桜樹 るい子
七不思議殺人事件ゲストキャラ。作中にて、生存。ミス研存続に奮闘中
『大草原の小さな家』の店長
殺意のレストラン、ゲストキャラ。作中にて、オリ主のバイト先
和泉 さくら
怪盗紳士の殺人、ゲストキャラ。作中にて、生徒会執行部