金田少年の生徒会日誌 作:珍明
午前6時、起床。頭に枕、背中は布団の感触がある。視界の天井を見るなり、『エヴァ』の名台詞が浮かんだ。
「知らない天井ですね」
「おはよう、
怒った笑顔のかほる先生が眼前に迫り、
眠りに落ちた直前の記憶はある。昨夜未明、『夜桜亭』の常連客にして、IT企業社長・
つまり、他の方々が戦々恐々とする中、爆睡。言い訳も出来ない最悪の失態だ。
「かほる先生、おはようございます。自分の部屋ですね。食堂にいたはずですが、運んでくれたのですか?」
「佐木さんがねっ。救急車と警察が到着して、私達以外は事情聴取を受けたわ。他の人は多分、まだ寝ているはずよ。ああ、私は少し仮眠を取ったから、気にしないでっ」
挨拶しながら、コメカミは冷や汗が滝のように流れる。かほる先生は自分が眠った後の出来事を簡潔に伝えた。
「……事情聴取、かほる先生は受けなかったのですか……。自分が起きるのを待っていてくれたと解釈しても?」
「当たり前でしょう。今、アナタの保護者は私よ……。起きられる? 着替えたら、出てらっしゃい」
親しく微笑み、かほる先生は気遣って廊下へ出て行く。外には警察官が立っているらしく、彼女は声をかけていた。
(旧校舎の時もこんなに警察がいたんかな? あの時は……全校集会まで学校に入れなかったし……)
かつて、殺人鬼『血吸い桜』の犯行現場だった旧サナトリウム。事件当時も大勢の警官が捜査したに違いない。結局、容疑者・
昨晩、
窓の向こう側、桜の花びらは人の気も知らず、美しく紅々と舞い上がる。それらが床へ血濡れで倒れ込んだ斧田に纏わり付いた光景をまざまざと思い返し、体が震え上がった。
(……? 怖がってる?)
形見の学ランに袖を通し、体の震えは落ち着く。学帽は警官がいると紛らわしい為、机へ置く。頭が淋しく感じ、落ち着かないが堪えた。
食堂には警視庁捜査一課の
「金田君、おはよう。正野だけど、覚えてるかな? 剣持警部は来られなくて、ゴメンね」
「正野さん、その節はお世話になりました。貴方に来て頂けて心強いです。雪峯さんもお呼び立てして、すみません」
「いいのよ、頼られたら応じるのが刑事ですものっ。多岐川さんもどうぞ、お座り下さい」
「……ええ」
暖炉前に事情聴取しやすい席があり、対面となる。面識のある刑事で安心したが、流石は捜査一課。雰囲気が鋭くなった。
「第一発見者の金田君、発見時の状況を教えてくれる?」
「はい、自分と宇治木さんは廊下を歩いていました。扉が少し開いていましたので、中を見ました。自分は斧田さんが床で寝ていると思い込みました。宇治木さんはすぐに異変を感じ、救急車を呼ぶように言いました。それから……以上です」
「……金田君が先に被害者を発見した。うん、宇治木と証言は一致するね」
雪峯刑事に質問され、記者の
「キミの指紋を取りたいんだけど、部屋の何処を触ったとか覚えてる?」
「外のドアノブに触れました」
「多岐川さんも指紋を……」
「私はあの部屋に入ってないわ。悪いけど、お断りさせて……。
愛想の良い笑顔で、かほる先生は指紋採取を拒んだ。
「……分かりましたっ。では、金田君。確認の為にいくつかお伺いします。多岐川さんは金田君の保護者代わりと聞きましたが、ご関係は?」
「……かほる先生は母の友人です。普段から、色々と親切して頂いています」
「え~、そうなの? じゃあ、雑誌にあった多岐川さんがひ……ゴホンッ。……これは他の方にもお聞きしましたが、被害者と以前からの面識は?」
「私と
予想していた質問だが、答える瞬間は息苦しい。正野刑事の朗らかな態度が救いだったが、余計な発言をしかけ、かほる先生に睨まれた。
そして、ひとつ知った。
「被害者と呼ぶなら、他殺ですか……斧田さんはっ」
「え? ああ、そうだよ。言ってなかったね。腹部と心臓に刃物のような刺し傷が複数もあって、殺人事件として捜査す……なんか、廊下が騒がしいような……」
正野刑事は答えながら、廊下を気にかける。雪峯刑事が席を立ち、そっと廊下の扉を開けた。
「なんですか。事情聴取の真っ最中です」
「すみません、この子が我々の目を盗んで撮影を……」
「金田先輩が起きたと聞いてっ」
騒ぎの犯人は後輩の
「……あの子、学校で会った時はもっと大人しかったけど。立て続けに巻き込まれたのに、怖くないのかな?」
「すみません、正野さん。後で叱っておきます」
「度胸があるのね……。面白いじゃない」
呆れた正野刑事に対し、佐木の代わりに詫びる。かほる先生は盗み撮りを不快に思い、称賛とは裏腹に表情は冷め切っていた。
雪峯刑事は佐木を無言で見下ろし、遠慮なく扉を閉めた。
「金田君、最後にひとつ。ドアノブに触ったなら、亡くなった斧田さんの部屋に入ろうとしたのよね。どうして?」
「どういう意味よっ」
「多岐川さん、ただの事情聴取ですからっ」
「……元々、斧田さんに言いたい事がありました。押し入ろうとして、ドアノブに触りました」
雪峯刑事は正しい。些細な疑問も追及せねば、事件解決に繋がらない。不必要か必要か、その情報は聞いてから、判断するのだ。
「それで刑事さんっ。昔の殺人鬼の仕業だって言う人がいるけど、どうなの?」
「お答えできませんっ」
「正野さん。指紋採取についてですが、オーナーを含めた従業員の中で拒んだ人はいますか?」
「……いや、皆……応じてくれたよ。被害者の連れの2人もね」
かほる先生がからかうように聞けば、雪峯刑事は断として答えぬ。不意に浮かんだ疑問を口にすれば、正野刑事は素直に答えてくれた。
どうやら、開示する情報は正野刑事。伏せる情報は雪峯刑事と役割分担している。
「……斧田さんは狙われたのでしょうか? それとも、偶然ですか?」
「……何とも言えないね。あっ、不安にさせたいワケじゃないよ。ただ、一階の部屋なのに窓は全開。まあ郊外の田舎だしっ、警戒心も緩むよ。ここのオーナー、日頃から厳重に防犯対策してるっぽいし……被害者がその辺を信頼していたって言うのもあるんじゃないかなっ」
厳重な防犯対策は窃盗犯より、未解決事件の殺人鬼対策だろう。元猟奇殺人現場であり、容疑者は行方不明。自分なりに警戒はしていたが、初対面の常連客が被害に遭うとは思わなかった。
正直、悔しい。
「金田君。こんな事になって、残念だと思う。けど、キミは旅行に来ているの。それを忘れないでっ。何か思い出したり、閃いたりしたら、相談してね」
「……はい、雪峯さんを頼りにしています。勿論、正野さんもです」
「ありがとう~」
雪峯刑事に優しい口調で念押しされ、妙な感覚。どこぞの探偵の孫が如く、勝手に捜査し始める前科でもあるような言い草にも聞こえた。
「藍染オーナー。え~と事情聴取は全員、終わりましたっ。この広間は普段通りに使って下さい。但し、我々の許可が出るまで、誰もこの建物からは出ないようにっ」
「分かりました。では、7時半からお客様の朝食に食堂を開かせて頂きます。北屋敷、敷島、葉崎には普段の行動を取らせますので」
旅館のオーナー・
事情聴取は終わっても、事件の遭った部屋は現場検証により立ち入り禁止。黄色いテープを貼られ、学校の事件を思い返す。亡くなった同級生が脳裏を掠め、胸が痛んだ。
「金田っ、寝てんじゃねえよ」
「白峰先輩、おはようございます。すみません、本当に」
「金田先輩、暴力は良くないですっ。あ! 多岐川さん、僕のビデオに何するんですかっ」
「さて、佐木さん。他の人の事情聴取も撮ったんでしょう? 見~せ~て♪」
「余裕だな、多岐川さん。金田が寝ちまった後の狼狽え振り、見せてやりてえよ」
「警察が来てくれたんだから、もう安心でしょっ。陸の孤島ものみたいに外部との連絡が遮断されていたら、
「かほる先生、それこそ危険ですよ」
白峰先輩がかほる先生に呆れつつ、ハンディカムの映像を一緒に確認し出す。彼は他人の事情に踏み込まない性格、何か知りたい事があるのだろう。
「あ、白峰先輩。陸の孤島ものはクローズド・サークルのひとつです。前に教えたアガサ・クリスティーの【そして誰もいなくなった】の田舎バージョンと思って下さい」
「いや、ワケわかんねえよ」
佐木はミステリー用語に不慣れな白峰先輩へご丁寧な解説をした。
「まさか、全員の事情聴取を盗み撮ったのですか?」
「いいえ、葉崎さんと敷島さんの聴取だけです。僕がちょっと仮眠している間に、済んじゃいました」
さも残念そうに佐木が答えた時、アルバイトの
〈お2人は以前から、ここでアルバイトを?〉
〈いえ、私は今年の春に初めて来ました〉
〈僕は去年の春から秋にかけても働いてたので、2度目になりますね〉
〈亡くなった斧田さんと面識は?〉
〈私は初対面です〉
〈去年の春にも来ていました。勿論、絵東さんと冬部さんも一緒です〉
正野刑事の質問から、葉崎と敷島は淀みなく答える。雪峯刑事の問いも同じだ。そこから、旅館の業務内容を確認して行った。
(……斧田さんが他殺だったどころか、死因も言ってないな。こっちがどんな質問をしたのかも……事情聴取の内ってワケか……)
「……あれ、鍵が開いてる。金田君いるかい? ……!? ご、ごめん」
脳内で情報を纏めている最中、
「宇治木さん、おはようございます。昨夜はお手間を取らせました」
「いや、良いんだ。正直、キミは気絶してもおかしくなかったよ。内線で朝食は時間通りにあるって聞いたから、キミの事情聴取も終わったんだと思ってね。それにしても、朝から学ランなんだね」
「昨日、先輩を運んだのは僕ですよ」
内側から鍵を掛け、心配そうに宇治木は椅子へ腰かける。佐木の抗議は無視した。
「宇治木さんも佐木君の映像を確認ですか?」
「俺が事情聴取で話した内容をキミにも、話しておくよ」
申し開きをするような口調で、宇治木は自ら暴露した。特に相違点はなく、しいて言うならば、
「あの刑事さん達、俺を一番疑ってると思うよ。生きている斧田さんと最後に会ったのは俺だし……」
「そうかしら? 女刑事さんは
現在、犯人が特定できない時点で全員が容疑者扱い。顔見知りでも容赦しない雪峯刑事の態度は当然だ。
「そこですよっ。どうして金田先輩は宇治木さんと一緒だったんですか?」
「佐木君に答える前に……白峰先輩は斧田さんにブツけられたと聞きましたが、お体は大丈夫ですか?」
「ああ、問題ない。俺も大人げなく睨んじまって、向こうがビビって逃げたぜ。冬部さんが部屋まで付き添ってくれたし……、警察にもその件は話した」
右足の後遺症以外はガッチガチの体育会系、そんな白峰先輩に睨まれるなど社長業の斧田も逃げ出すはずだ。冬部弁護士は友人の不始末とは言え、親切な印象を受けた。
「宇治木さんから、大まかに話を聞きました。それで斧田さんに人の先輩に手を出すなと言いたかったのです。でも、自分のお節介でした」
「……つまり、俺のせいで第一発見者になっちまったのか、金田……」
「あ、ごめん。俺が余計な事、言っちまったせいで……。言い訳にもならないが、酔いが回って口が軽かくなってた……」
隠す必要もないと話せば、白峰先輩は責任を感じる。彼は本音を隠す為、こちらが正直にならねば、話がこじれてしまう。それ以上に宇治木が謝罪して来た。
「冬部さんが白峰先輩と一緒にいたのは、足の心配をしてくれていたのですか?」
「違う。的場の話をしていた。アイツがどんな罪に問われるか、知りたくてよ。俺は法律に詳しくない。新聞やニュースじゃあ、よくわかんなくてな。俺が理解できるように説明してくれてたから、あんな時間になったんだ。これも警察に話した」
保身で生徒を殺害した
「……白峰先輩、お勉強熱心で何よりです。冬部さんに旧校舎の事件を何処まで話されましたか?」
「俺が知ってる限りだ。……いくらか誤魔化そうとしたけど、冬部さんに言われた。弁護士に相談するなら、隠し事をするなって。守秘義務があるから、絶対に口外しないってさ」
白峰先輩自身からの相談とは言え、本音を語らせた冬部弁護士は腕も良いと思った。
弁護士は情報戦、依頼人に嘘を吐かれては不利になる。そういう意味でも、真実を包み隠さず話して貰わないと仕事に支障が出る。だから、依頼人の信頼は損なわれてはいけないのだ。
「……冬部さんもそうですが、絵東さんもショックでしょうね。ご友人を亡くされて……」
「そりゃあな……冬部さんなんて、他の人が事情聴取している時……俺のトコに来たぜ。斧田さんと最後に何を話したか、知りたいってよ」
佐木が気の毒そうに
「宇治木さん、斧田さんと何を話されたのですか?」
「う~ん、昔は悪さしてたとか……しくじちまったとか、よくわからない自慢してたぜ。とっても楽しそうにな。冬部さんには言わなかったが……ありゃあ、誰かに恨まれてるかもしれねえ」
急に表情を曇らせ、宇治木は言葉を極力、選ぶ。死人たる斧田へ配慮しているのだろう。
「じゃあ、鬼方が戻って来たんじゃなく……偶々、斧田さんを恨んでいる人がここにいて、殺されたって事ですか? それだと、仲間の冬部さんと絵東さんも危険では?」
「……冬部さん、誰かに恨まれるような人に見えなかったぜ。……絵東さんは医者だったな……」
佐木の疑問に白峰先輩は医者への警戒態勢になり、言葉を慎んだ。
「斧田さんで終わりかもしれないし、犯人の次の行動なんて、分かりっこないわ」
「……そうですね、かほる先生。自分達は犯人を知りません」
かほる先生は他人事のように告げ、一応は同意を示す。佐木のコブラツイスト状態を解き、
こうしなければ、怒り狂った感情のまま叫びそうになる。ミス研の活動中、殺人事件に遭遇させた犯人へ怒り。この由々しき事態に生徒会執行部員の役目を果たさねば、怒りは消えない。それは生徒の身の安全を保障する事だ。
「佐木君、冬部さんと絵東さんの事情聴取は撮れてないのですよね?」
「はい、残念ながら」
再度確認すれば、佐木はまたも残念がる。警察でもない自分達が「昔の悪さ」「しくじり」について訊ねても、口は堅く閉ざされるだろう。
だが、関係ない。知る必要がある。斧田が殺害されるに至った経緯を知らねばならない。最悪、犯人の特定が出来なくても、先輩と後輩が次の標的にならないと保証されれば、それで良いのだ。
「斧田さんの死亡推定時刻を聞かれた方はいますか? それと凶器の所在もっ」
「僕が聞きました。凶器はまだ見つかってないって言ってました」
「佐木君が聞いたから、正野さんが教えてくれたのですか?」
「あ、はい。そうです。ただ……雪峯刑事に死亡推定時刻を聞いたら、教えてくれませんでした」
予想通り、刑事2人は開示する情報を決めている。昨晩、宇治木と鉢合わせ時の会話から逆算し、9時半前後と勝手に想定しよう。
「宇治木さん、酔っぱらっていた斧田さんは葉崎さんに絡んでいたって言っていましたね。具体的にどんな絡み方だったか、覚えていますか?」
「……一緒に飲もうとか、ロマネ・コンティは1本100万だとか……」
その返答だけで、斧田の性格は十二分に把握できる。自信家で自慢話を得意とした自尊心の高い。失礼ながら、火曜サスペンス劇場でも最初の犠牲者と成り果てるだろう。
「佐木君、昨晩の映像も見せて下さい。斧田さんを発見してから、佐木君が仮眠を取るまで間です」
「!? はいっ、ちょっと待って下さい。ビデオテープが別にあります」
「へえ、たくさん持って来たんだね……」
頼まれた佐木は喜び、ゴソゴソと別のビデオテープを取り出そうとする。大人顔負けの用意周到さに宇治木は感心した。
「
「まさか、自分はあくまでも生徒会執行部です。ミス研が安心して部活動を行えるように取り計らいますっ」
かほる先生の戸惑いに表向きの事情を答え、ようやく学帽を脱げるまでに感情を抑え込めた。
「金田っ。昨日も言ったが、何か分かったら警察に言え。でなきゃ、俺達に相談してくれ」
「……ご心配なく、流石に今回はご協力願いますよ」
ここでも、念押しされる。白峰先輩に信用されていない気分になり、ほんの少し胸が痛んだ。
〈斧田……っ〉
〈冬部さん……あ、そうだ。絵東さんを呼んで下さい! 敷島さん、絵東さんを!〉
〈は、はい!〉
ハンディカムの映像は冬部弁護士、宇治木、敷島から開始。常連・虎元の触診にて、斧田の死亡を確認した。
〈死、……死んでんの? 斧田……〉
〈警察を呼んで〉
〈そうですね。敷島さん! 北屋敷さんを起こして、葉崎さんも呼んで頂戴っ。彼女は2階のお風呂を清掃しているはずです〉
絵東医師、かほる先生、藍染オーナーが映る。救急車と警察への連絡を済ませ、一時避難として食堂へ集まった。
〈斧田さんが……殺されたって……〉
〈『血吸い桜』だわ。鬼方 桜柳、伝説の殺人鬼が舞い戻って来たのよ。紅い桜に誘われて……〉
〈……患者だったと言う以外は特に聞いてないですね……〉
葉崎、三夜沢画伯、料理人の北屋敷が怯えながら、口々に喋った。
〈お馬鹿~!!〉
〈警視庁の正野です〉
〈捜査一課の雪峯です。第一発見者の方は?〉
〈俺と金田君です。彼は……このまま、寝させあげて欲しい。事情聴取は俺1人で……〉
〈私はこの子の保護者代わりです。起きた時、一緒に受けるわ〉
救急車と警察が到着し、現場検証や事情聴取が始まる。佐木と白峰先輩は同じ不動高校の括りで事情聴取を受け、仮眠に入った。
所々に早送りさせてもらい、大体の状況を把握した。
「一度、食堂へ行きましょう。斧田さんの行動を振り返ります。他の方にお会いした場合、出来れば……事情聴取の内容はこちらから、聞かないで下さい。質問によっては犯人と疑われますっ」
「……良かった。僕、ずっと我慢してました(ぐ~っ)」
佐木が安心した瞬間、見事な腹の音が鳴る。誰もが様々な感情にて、無言だった。
剣持「剣持だっ。喋ってるだけで、この回……終わった。俺? 俺は別件で立て込んでな……来られなかったんだよ。ったく……あの怪盗が……止そう。後ッ、俺は年相応だからな。別段、老け込んでねえぞ。さて、次回は『吸血桜殺人・結』!! 正野も場数を踏んだ刑事だ。ちゃんと犯人逮捕できるだろうぜ」
警視庁捜査一課の正野刑事
剣持警部の部下。
雪峯 美砂刑事
4時40分の銃声、ゲストキャラ。原作ではおそらく所轄警察署勤務の刑事、作中では警視庁の刑事。