金田少年の生徒会日誌 作:珍明
伊志田が名探偵みたいに冴えてますが、まあいっか
後書きの人物紹介がものすっごい長くなりました
誤字報告により、修正しました。ありがとうございます
去年もいらしたルポライター。『くちなし村』どころか、周囲の大人と全く違う魅力に惹かれる。環は勿論、女達も惚れ惚れ。
いつも億劫な帰宅も今日は楽しみ、帰りが待ち遠しかった。
屋敷に帰れば、予想外の驚きが待っていた。
先ず、
産まれたばかりの征丸が奪われた悲劇は『首狩り武者』の呪いだと思い込み、それ以上の災いを防ごうとした可能性があるそうだ。
つまり、先妻に似て乱暴者の
出産先の病院側のミスか、あるいは意図的か、2人は嬰児交換された。
その証明は猟銃によってなされた。
巽家の血筋ではないと指摘され、激怒した龍之介が猟銃に取る。征丸へ銃口を向け、引き金に手をかけた瞬間に紫乃が必死の形相で取り上げたのだ。
龍之介は鉛の仕掛けを知らない。3年前の騒動の折、彼はイギリス留学で屋敷を留守にしていた。当たり前すぎて、知らない者がいるなど思いも寄らなかった。
「あたしのいない間にそんな大騒動が……本当、どんでん返しだわ」
「環、それが言いたかっただけだろ? 正直、僕も脅迫状は龍之介が犯人だと思ってたし、どう見ても亡くなった母の性格を継いでたのにねえ」
「フフフ……、私も隼人君のお母様を知っていれば、そう思ったのでしょうね。知らないからこそ、先入観に囚われなかったんです」
色々な話を一度にされ、環は頭がショート寸前。隼人と白神に微笑ましく見守られ、少しずつ情報を脳内で整頓した。
「いや……一番、おでれ~たのは隼人だよ。6年間、ず~っと演技してたって……。しかも、白神さんは勿論、桜樹先輩もすぐに気付いたなんてさ」
思えば、蔵之介は隼人の状態さえ、呪いとして恐れたのだろう。
「その辺は白神さんがヒントをくれた様なモノよ。さて、龍之介はどうするのかしらね? 先代の子じゃないと言っても紫乃さんの子だし……一応、ここで暮らす権利はあるわ」
「……突然、自分達が入れ替わりって言われても……受け入れるまでに時間はいるだろうし……。征丸さんもショックのあまりに引き篭もっちゃって……どうなるんだろう。この家……」
「征丸さんを死なせない為にも、嬰児交換の真実は皆の前で暴かないと行けなかったんです。辛くても……受け入れるしかないですよ」
龍之介には
「逆上してこっちに八つ当たりされなきゃ、何でもいいわっ」
「全くだ。寧ろ、感謝して欲しいね」
そして、重大な事実を明かした
「あの……伊志田先輩と真壁先輩っ。そもそも、どうして……征丸さんと龍之介さんの親が違うって気付いたんですか?」
「耳だよ。血の繋がった……特に男子は父親の耳の形を受け継ぎやすい。先代の遺影と征丸を見比べたら、すぐ分かった。それを踏まえたら、彼と妹のもえぎちゃんは同じ髪質。んでっ、反対に龍之介が紫乃さんと髪質と目元は同じっ。元々、先妻と紫乃が似た髪質と目元だったから、先代以外は誰も気に留めなかったってトコだぜ」
「へえ、耳の形が……それは初耳っス。伊志田先輩……ちゃんと遺伝上の根拠があったんですねえ」
「僕もそう言おうと思ってた!」
七瀬の素朴な疑問に伊志田は豆知識として答え、金田一達も本当に感心する。負けじと真壁も必死に息巻く。言われてみれば、ご隣近所で産まれた赤ん坊に「まあ、耳の形が同じねえ」と褒め合う会話を聞いた覚えがあった。
「紫乃さんの様子はどうです? もえぎさん達に任せていますが……」
「すっかり、憔悴して……夕飯も召し上がらないそうです。大それた事を為さいましたが、紫乃様は先代様が亡き後、この家をしっかり支えて下さいましたし……邪険にされる方は多分、いないと思います。それにっ、私は本当の事が知れて良かったですっ」
白神に答えてから、環は正直に胸の内を明かす。紫乃は使用人の頃から前妻と龍之介にイビられ、なじられを繰り返されたが、面と向かって庇う者はいなかった。
決して同情はしないが、責めもしないだろう。自分に害がなければ、家の者……村人達は何もしない。そんな周囲の大人が環は嫌いだ。
だから、常日頃から征丸を守ろうと必死だった紫乃は環にとって、行いが報われて欲しい人だった。
「ありがとう、環ちゃん。紫乃さんの心配をしてくれて……」
「え? やだなあ、なんで七瀬さんがお礼を言うの……けど、私もありがとうっ。これも白神さんが皆さんを連れて来てくれたお陰です」
「いえ……お礼は冬木先生へお願いします。私は呼ばれただけですから……」
七瀬の気遣いが嬉しくて、環も礼を返す。白神のすまし顔が魅力的に見えた。
「本当、冬木先生には感謝しても、し足りない。白神さんは元々、地方医師の取材でこの村を訪れたんだよ。そこで『生首祭り』に興味を持ってくれて、雑誌にまで載せてくれたんだ」
「地方医師の取材……白神さんはそんな類のお仕事もされているんですか?」
「……いえ、そちらは直接に依頼があったんですよ。地方医師の実態を知りたいとおっしゃられましてね。様々な土地を巡り、2年掛かりました。その最後に取材した村が此処だったんです」
隼人に言われ、環も去年を振り返る。桜樹が不思議がれば、白神は途端に目を伏せた。
「それよりもさ~、もう帰らないか? こうしている間にも……村人が鎌を持って……」
「真壁、ビビり過ぎ……と言うか、思ってても口に出すなっ。不安になるだろう!」
「ご心配なくっ、それは最終手段でしょう」
怯えた真壁と伊志田に挟まれ、ふうっと呆れた白神は慰めにもならない言葉で諫めた。
皆でクスクスッと笑う。本当に東京人との会話は心が温まり、そんな愉快な彼らとの一夜はあっと言う間に過ぎて行った。
朝食の時間を無事に迎え、もえぎだけがご相伴に与る。剣持警部と冬木先生は目の下にある隈が徹夜を教えた。だが、引き篭もった3人は別れの時さえ、現れなかった。
「皆様、色々とありがとうございました。……まだ混乱は続くでしょうが、私の方でもこれまで以上に……奥様の力になろうと思います」
「ああ、結局……冬木先生に後を任せてしまって、申し訳ない」
「「刑事さん、やる事やったんだ。東京へ帰ろうっ」」
冬木先生と一緒に環も頭を下げ、剣持警部は自責の念に駆られる。しかし、他の人達はさっさと荷物を車へ詰め込む。特に活躍した2人には情緒がない。佐木は荷物の詰め込みも手伝わず、こちらへビデオを回し続けていた。
「冬木先生、最後に良いですか? 今でも、征丸さんに後を継いで欲しいと思いますか?」
「佐木君……ああ、思うよ。征丸君はずっと……苦しさに耐えて来たんだ。それが報われて欲しいっ」
深刻そうな佐木の質問を聞き、冬木先生は神妙に答える。その意味を一生、環が理解する機会は訪れない。
彼らと別れたその日に先ず、征丸が屋敷から姿を消す。次いで龍之介もいなくなり、屋敷は大騒動。
共に【探さないで欲しい】と書置きがあった。
環も走り回り、紫乃は狂ったように男衆を率い、山狩りをし尽くす。使用人の
――終ぞ見付けられず、警察は捜索を打ち切った。
「帰って来るわ……ここはあの子の家なんだもの。巽家の家督はあの子の物よ……」
「紫乃さん……私も待ちましょう。一緒に……いつまでもっ」
三日三晩、泣き腫らした紫乃は淑やかな態度で村の衆へ告げる。誰を指すか追及せず、微笑んだ冬木先生はそう誓った。
季節が春を巡り、環は予定通りに高校を卒業。東京へ上京する際、隼人と手を取り合った。
駆け落ちである。
巽家からの追手も来ず、そのまま2人で細々と幸せに暮らした。
隼人が二十歳を迎えた日に婚姻届を提出。念願の『桐山』となれば、ビックリ仰天。何処で聞き付けたか征丸、龍之介の2人が別々に結婚を祝いに現れた。
意外や意外。彼らは既に伴侶の姓を名乗り、己で築いた家庭で幸せそうに暮らしていた。
特に龍之介は物静かで淑やかな雰囲気を放ち、完全に別人。裕福な暮らし、莫大な財産が無ければ、人はこうも変われる。隼人への仕打ちは許せないままだが、幸せであれと願った。
男子にしか家督を継げない巽家、この様にして断絶。『くちなし村』もまた人口減少に伴い、巽 もえぎ市議会議員によって閉村を余儀なくされた。
環がそれを知る頃、最後に会った紫乃の歳を越えているだろう。
○●……――凡そ5年後のハッピーエンドなど知らず、
名家の跡目争いなど、
「本当に名探偵みたいっ。そのままミス研にいれば?」
「だが、断るっ。他人の家庭事情に関わるなんざあ、2度とゴメンだぜ」
「ともあれ、写真部存続! よくやった、伊志田っ!」
「これで津雲先生も安心ですねっ。後はいつ退院になるやら……」
正直、伊志田は写真部にいらん。最近、彼の性格が良い方向へ変わったと噂されるが、冬花は絶対に信じない。
写真部部長3年2組・
しかし、2年3組・
「喜んでくれるさ、津雲先生なら……」
「江塔君、皆いる? いるわねっ。校長が表彰式を行うから、校長室へ来て欲しいそうよ」
「「「今から!?」」」
江塔部長が喋っている途中、
大人数の為、校長室はミッチミチ。
仕方なく、写真部の1年生達。ミス研も『くちなし村』へ出向いた面子以外は廊下へ出てもらう。
「俺ら、帰っても良いだろっ。ミス研も部員が増えて、そろそろスキー部に専念したいっ」
「ダメッ、今学期中って約束でしょうっ。7月24日まではミス研よ」
「やっぱ、あたしも一緒に……ですよね~。例年は20日なのに……事件やらなんやらで1学期が伸びるなんて、想定外です~」
ミス研に掛け持ち中の3年E組・
「伊志田君、真壁君から聞いたよ。大活躍だったって? 刑事さんからもお礼を言われたとかっ、僕も鼻が高いよ」
「何をおっしゃるっ。有難くも遠野様と同じ学び舎で過ごす者として、恥じぬ働きをしたまで!」
(((遠野様?)))
「桜樹さん、何アレ……?」
「六野さん、知らないの? 最近の伊志田君は遠野君の前だとアレよ」
全く知らない態度に冬花は青褪め、桜樹はとても慣れた様子だ。
(……遠野君のアレねっ)
ハッと心当たりを思い返し、冬花は初めて伊志田に親近感を覚えた。
「警視庁からもお褒めの言葉を頂いたっ。本来なら、学校集会を開きたいところだが……」
「「いえいえっ。我々のような若輩者は校長のお言葉だけでも、十分ですっ」
校長から詫びられたが、2人は謹んでご遠慮申し上げる。それでも表彰状を受け取った途端、流した涙は本物だろう。お疲れ様の慰安を込め、拍手喝采。書記のわざとらしい舌打ちが笑いのツボに入ってしまい、冬花はクスクスッと笑う。それらは佐木のハンディカムにバッチリと撮られた。
礼儀正しく校長室を退室。各々、午後開始の授業へ急いだ。
「金田君っ、織江ちゃんから聞いたけど……劇の配役をまた変えたって本当?」
「はいっ、本当です。良い機会ですので、お伝えします。自分、しばらくは生徒会へ顔を出せません。演劇部に専念します」
「「「「!?」」」」
七瀬 美雪に問われ、金田は事もなげに返事。副会長、会計、書記、庶務が絶句し、生徒会長たる彼女をぎろりっと睨む。見てしまった冬花も胃が竦む程に恐ろしく、七瀬は遠野の後ろへそっと隠れた。
「金田君っ、僕は応援するよ。演劇部は今が大変な時期だし、キミの力が必要だ。生徒会は僕らに任せてっ」
「遠野様がそう言うなら、写真部もお手伝いします! そうだろ、江塔!」
「!?」
遠野が金田へ優しく語り掛け、勝手に伊志田は生徒会執行部への助力を申し出る。江塔部長はとばっちりに巻き込まれ、冬花も驚いた。
「ええ……あたし達もですか?」
「写真部は基本的に自由行動なんだし、遠野様の生徒会を助ける余裕はあるぜ」
「そんな勝手……ちょっと待って、会計っ。別に嫌って意味じゃないからっ」
鷹杉があからさまに嫌そうな顔をすれば、伊志田は断れない理由を述べる。流石に冬花が物申そうとした途端、会計の懐から『部の予算表』が見え隠れする。酷い脅し方だ。
「気持ちだけ貰うよ、ありがとう」
「「遠野様……」」
遠野が写真部の助力を優しく断り、江塔と冬花は思わず敬称を付けてしまう。これが人の上に立つ前生徒会長、輝いて見えた。
「ミス研は気持ちだけでも、くんないんスか?」
「僕ら、忙しいんでっ」
執行部1年生の
「……生徒会も週1で出るようにします」
「ダメダメ、金田君っ。演劇部のコンクールが終わるまで、キミはこっちに関わらないっ」
「あ~副会長の顔、おっかない……。つ~か、あれ? 生徒会長って七瀬さんだよね? なんで遠野先輩の生徒会呼ばわり?」
「知らな……ゴメンなさい! いつも皆さんには助けられてます!」
申し訳なさそうに金田は改めたが、今度の遠野は諫めるように拒否。その後ろにいる副会長の形相にミス研の2年生・
「と言うか……生徒会って、金田君で成り立ってるの?」
「七瀬さんもする時はするけど、それ以外の業務は金田君が引き受けてるのっ」
桜樹の説明を聞き、冬花は納得した。
結局、金田は生徒会へ顔見せ程度に出向く形になったと後から、聞いた。
包帯を腕に巻いた津雲先生が退院して来たのは翌週。彼の戻りは個人的に嬉しく、部活では更に喜びの企画を耳にした。
「ええ!? 氷室画伯の邸宅で合宿!?」
「ミス研と生徒会の3つ合同!?」
「僕はパス!!」
悲劇の画家・
感激した冬花は飛び跳ね、鷹杉は面子に驚き、真っ青な伊志田は断固として拒否。
「? 伊志田は……夏の北海道が嫌いか?」
「真壁君とは『くちなし村』で友情を深め合いましたし、受験勉強の夏期講習もありますからっ!」
津雲先生の疑問に伊志田は尤もな理由を早口で捲し立てたが、遠野は絶対に行くと前置きがあった為、そこら辺が真の理由だろう。冬花も彼が怖いが、津雲先生と一緒に過ごせるのならば問題ない。
ちなみに真壁も似たような言葉にて、合宿を断ったそうだ。
「江塔は以前、背氷村へ行っていたな。色々と教えてくれ」
「はいっ、勿論です。先ず、合宿の日程を僕と遠野君と桜樹さんで話し合います。参加の申し込みは来月の期末テスト開始までっ。申し込んだ奴は補習になるなよっ」
江塔部長の軽いブラックジョークを聞き、冬花は期末テストの存在を忘れていた。
現実を思い出させてもらい、鬱々とした気分。だが、一応は感謝しよう。赤点など言語道断。時期的にも補習授業が被る為、今からでもテスト勉強に励もうと誓った。
「ん? 江塔君、背氷村に行った事あるの? 聞き流しちゃったけど……」
「ああ、冬休みに遠野がバイトしようって、あちこちに声かけただろ? 氷室邸宅の掃除だったんだよ、これがっ。後、金田君もいたしっ。桜樹さんも着いて来たぜ」
「掃除の合間に撮ったって写真……背氷村!? 事件現場を見られるとか、ぐぬぬ……」
ふとした疑問を口にすれば、江塔部長は珍しく誇らしげに胸を張る。冬花も当時の記憶を呼び覚し、伊志田も本当に悔しそうだ。
「い~もん! 俺は小笠原諸島へ行って、幽霊船でも撮って来てやるわっ」
「幽霊船って……鈴森さんが教えてくれたあの? 誰も乗ってない勝手に船が動いたとかって……」
「おいおい、やめとけって。またケガするぞ」
「あっ、あたしも行きたいです。それっ」
ブ~垂れた伊志田に冬花は記憶を辿り、鈴森から聞いた噂程度の怪談話を思い返す。
今月に入り、小笠原の父島にて無人船が港内を漂った。深夜の時間帯に目撃された為、昨年に亡くなった船長の仕業と現地の人は気味悪がっているという。
江塔部長の忠告は当然、意外にも鷹杉は乗り気。
「怖い話はさておき……合宿ってミス研も一緒なら、金田一君も来るかな? あたし、まだちゃんと話した事ないのよねえ。鷹杉さん、彼ってどんな人? あ、あの金田一 耕助の孫だって話は知ってるよっ」
「う~ん、あたしも親しくなくて……金田一君と同じ組の知り合いからも良い噂は聞かないかなあ」
興味本位だったが、鷹杉の返答を渋る様子に本人から聞く事にした。
1年生の教室を訪れるなど、久しぶりだ。
「その為にわざわざ……なんか、すいません。六野先輩っ」
「ううん、良いの。それで……金田一君は合宿どうする? あたしは勿論、行くけどっ」
デレデレした金田一は頬を赤らめ、照れる様子は素直で可愛らしい性格とお見受けする。合宿の話を振れば、彼の照れた顔はそのままだが、大きなパッチリとした瞳から表情が消えた。
写真を撮るカメラマンとして、僅かな変化に気付いた。
「俺は遠慮しときますっ。ミス研は幽霊部員のつもりだし、夏休みはバイトに励もうと思ってるんで!」
「……そっか、残念。また今度、ゆっくり話そうね。キミのお祖父さんの話とか、聞きたいから♪」
金田一の笑顔に違和感を覚えながら、冬花はすぐに話を終わらせる。彼は己が関わった事件の話を周囲に語らぬ故、背氷村殺人事件の当事者だとは知らなかった。
だが、合宿に関わりたくない雰囲気だけは察する。
それは拒否などの強い感情と違い、そっとしておこうとする優しさに似ていた。その不器用さは津雲先生に似て、冬花が金田一へ好感を抱いたのは内緒だ。
仙田「猿彦だ。俺だけ死ぬんかい! キャラ紹介が長いから、予告を早くだと!? 『オペラ座館殺人事件の先触れ』!! 都会の女は怖い……(ガクブル)」
巽 龍之介
気の短い乱暴者、客人だろうとキレれば日本刀も振り回す。自分に家督を継がせる為、征丸に手をかけた紫乃を最終的に「母親」と認めた。
「よし、殺そう」の考え方は紫乃からの遺伝っぽい
原作後は不明だが、作中にて『くちなし村』を出奔。世間の荒波に飲まれながらも結婚。相手の姓へ籍を移した
巽 征丸
母親想いの優しい子。家督を継げると知った際に見せた笑顔はこれまでの積もり積もった鬱憤の現れであったが、紫乃曰く「綾子に似た表情」と殺意を決定付けさせた
作中にて、紫乃の愛は全て龍之介の物だったと知り、愕然。『くちなし村』を出奔後に結婚、相手の姓を名乗った
巽 もえぎ
龍之介の諫め役。村の因習故か、ほとんど無表情。紫乃の事は波風を立てた元凶のように思っていた節がある。金田一達へ命が惜しければ、去るように忠告した。
原作のその後は不明だが、作中にて市議会議員に就任し、『くちなし村』を廃村に追いやった
巽 隼人
大病を患い、後遺症による意思疎通は難しく、1人ビー玉遊びする
龍之介に毒を盛られ、飲んだフリをして倒れた後に気がおかしくなったフリを6年も演じ続けた。物凄く笑顔でさらりと言っているが、若くして激重な人生
事件後、環と駆け落ちすると金田一へ語っている。これにて巽家は滅亡した
巽 紫乃
我が子の幸せと言いながら、取り替えた龍之介の傍でウロウロ
征丸がどんなにイビられても平気で屋敷に居座り、やがて後妻に治まる。これが龍之介の立場を危うくすると気付きもしなかった
屋敷内の人間の動きは全て把握し、人心掌握術にも長けている。剣持警部や冬木先生の好意には完全に気付き、犯行にも利用
作中にて、『くちなし村』の廃村が決まっても屋敷に残り、「息子」の帰りを待ち続けたという
冬木 倫太郎
『くちなし村』唯一の医者
紫乃の好意を抱いているが、裏切られた柊家の末裔。病院でインターン生として勤務中に嬰児交換を目撃、巽家への復讐を成す為に見逃す。医師免許を取得後、顛末を見届ける為に『くちなし村』へやってきた
征丸の家督相続が決まった後、紫乃の本心を知らずに協力的だった事から、一族の復讐心は薄れていた模様
原作では紫乃の死に責任を感じていた。作中にて、紫乃と生涯を共に過ごした
桐山 環
『くちなし村』唯一の良心。金田一曰く、「救い」
隼人の秘密に気付き、高校卒業と同時に村を出ると語っていた
巽 蔵之介
公式ガイドにて征丸が実子と気付いていたと触れられている。紫乃を後妻に向かえた理由もこれだろう
気付いた理由は不明だが、原作でも描写が欲しかった。征丸が当主になれば、龍之介も逆らわないとか甘い考えだったのではないだろうか
仙田 猿彦
紫乃の元カレ、龍之介の実父。赤沼や『首狩り武者』に変装し「俺だけやること多くない?」と苦労人。金欲しさの為とは言え、力仕事を振られ過ぎである
作中にて警察を動かす為、紫乃にそそのかされて猟銃の暴発事件の犠牲者となる
写真部部長・江塔 大樹、六野 冬花、鷹杉 なぎさ
不動高校学園祭殺人、ゲストキャラ。作中にて、六野は遠野を恐れている
白峰 辰貴
氷点下15度の殺意、ゲストキャラ。作中にて、ミス研の掛け持ち中