ガンプライブ!with 新ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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「決意も新たに」そのに


 

だって、今の俺のディランザークは『soar(ソア)』による加速中なんだぜ?

 

追いつけるわけないだろ?

 

しかし、戦闘中にアイリが嘘を言うわけないし、言う必要もない。

 

なにより

鳴り響くロックオン警報が、俺に現実を知らせた―!!

 

ウソだろ…!?

 

レーダーを見れば…

 

ガン([アミ])ダムルブリスソーンレッドが、『soar(ソア)』で加速中の俺のディランザークのケツにピッタリついてきていやがる…!!

 

後からガン([アミ])ダムルブリスソーンレッドが右手に持つビームディヒューズガンを撃ってくるが、『soar(ソア)』中の回避運動なんて、さすがの俺でも無理なので、アイリにコントロールをまかせる。

 

自分が操作してねぇのに自分の愛機が動いているというのは、何だか、ヘンな気分だが…★

 

 

チッ★

 

逃げても逃げられねぇんだったら、戦うしかねぇ…!!

 

「アイリッ!!

soar(ソア)』緊急停止ッ!!

ヤツを殺るッ!!」

 

〈了解!!

全力でサポートいたします!!〉

 

いつもみたいな皮肉を言わねぇあたり、アイリも本気(マジ)らしい。

 

そりゃそうだ。

 

相手は『soar(ソア)』に追いつくような化物だ。

 

本気(マジ)にならねぇと、マジに殺られる…。

 

 

俺のディランザークは振り返ると

くらいやがれぇッ!!

と、ビームパルチザンを投げつけた…

 

が…!!

 

んだとぉ…ッ!?

 

不意打ちのつもりだったのに、ガン([アミ])ダムルブリスソーンレッドは、あっさりとかわしやがった…!!

 

〈投げてくるとは思わんかったケン★》

という、女の子の声で通信が入ってきた。

 

「お前は?」

と俺が訊くと

 

(ソレガシ)はアミ。

人呼んで『三代目メグロの赤い星』☆》

と答える、アミとかいう女の子。

 

「何なんだ?

その『三代目メグロの赤い星』っつうのは?」

と俺が訊くと

 

〈何言っとるケン?

(ソレガシ)を知らんのケン?》

と言ってくるアミ。

 

「悪いがよ、俺は日本からムリヤリ召喚されたからよ、この国の地元ネタは知らねぇんだよ★」

と俺が言うと

 

〈ならば、今知れ★

(ソレガシ)を…

メグロの赤い星の力を…!!

と、ビームディヒューズガンを撃ってくるガン([アミ])ダムルブリスソーンレッド。

 

「チッ★」

と、ガン([アミ])ダムルブリスソーンレッドからの攻撃を回避しつつ、俺はディランザークの両肩のビームガトリングガンで反撃する。

 

だが、ガン([アミ])ダムルブリスソーンレッドは回避しつつも離れることなく、逆に左手首からビームサーベルを出して突進してきた…!!

 

「俺に接近戦を挑んでくるとは、愚かな…

…って…

あれ…?」

 

武装スロットにビームパルチザンが無い…!?

 

そうだったあぁあぁ…ッ★

 

さっき投げた

んだった…★

(しかも、かわされてる★)

 

ちくしょうッ★

 

こうなったら、ビームガトリングガンの外側についてるシールドで受け止めるしかねぇッ★

 

だが!!

 

ゑっ!?

 

急に

ガン([アミ])ダムルブリスソーンレッドの姿が消えた

んだ…。

 

(どこだ…!?)

と、消えたガン([アミ])ダムルブリスソーンレッドを捜そうとしたら…

 

マスター!!

soar(ソア)』緊急発動!!

と、アイリが『soar(ソア)』を発動させた!!

 

うおぉおぉ…ッ!?

 

視界が一気に加速していくのを見て、俺は思わず、叫んでしまった…。

 

「アイリッ!!

何しやがるッ!!」

と俺が怒鳴ると

 

〈申し訳ありません、マスター。

ガンダムルブリスソーンが『soar(ソア)』なみの加速でディランザークの背後に回り込んだ

のです。〉

と言うアイリ。

 

つまり、アイリが『soar(ソア)』を緊急発動させなかったら、俺のディランザークはガン([アミ])ダムルブリスソーンレッドに背後からバッサリ斬られていたかもしれなかったんだ…。

 

ありがとうな、アイリ…。

 

 

今、俺のディランザークは、アイリのコントロールによって、『soar(ソア)』での高速移動中だ。

 

もちろん、ガン([アミ])ダムルブリスソーンレッドも、どういう原理かわからねぇが、俺のディランザークのケツについてきている。

 

「それはそうとアイリ…

どこに逃げてんだ?」

と訊くと

 

寝言は寝ている時に言ってください

誰が逃げているんですか?

相手に悟られないよう

マスターが投げたビームパルチザンを拾いに行っている

のです。〉

と言うアイリ。

 

「そ…そうか…。

ありがとう、アイリ…。」

と、俺はアイリに礼を言う。

 

 

まもなく、地面に落ちているビームパルチザンの柄が見えた。

 

今、『soar(ソア)』て加速中だが…

 

上手く拾えるだろうか…?

 

〈ご心配なく。

soar(ソア)』で加速中に、地面に落ちている物を拾うことなど、人間の反射神経では、ほぼ不可能なので、私のコントロールで拾います。

その後は…〉

と言うアイリに

 

「ああ…ッ!!

あとはまかせてくれッ!!」

と答える俺。

 

 

そして…

 

アイリがコントロールする、『soar(ソア)』で加速中の俺のディランザークが、右手で地面に落ちているビームパルチザンの柄をしっかりとつかんだ―!!

 

〈ここからは、マスターのターンです。

では、よろしく。〉

と、何の前触れも無く、ディランザークのコントロールを俺に渡してくるアイリ。

 

たが、もうちょい、アイリのサポートが必要だ。

 

「待てよ、アイリ。

アイツに牽制射撃ブチ込む!!

俺が撃つから、姿勢制御頼む!!」

 

〈了解〉

 

とりあえず、『soar(ソア)』を停止させ…

 

まだ加速度が残る状態のディランザークを振り向かせ…

 

…って、これが難しい。

 

ここは、アイリのサポートが無きゃダメだ★

 

「俺のケツ見飽きただろッ!!」

と、俺はディランザークの両肩のビームガトリングガンを撃ったのだが…

 

んだとおぉおぉ…ッ!?

 

かわしやがった…ッ!!

 

何でだよッ!?

 

何でかわす…ッ!?

 

〈なぜ(ソレガシ)が、お前の攻撃をかわすことができたのか、不思議に思っとるケンね?》

と言ってくるアミ。

 

「ぜひ、ご教授お願いします★」

と俺が言うと

 

〈お前

機体(ガンプラ)のコントロールを電子精霊にまかせておる《/b》

んじゃろ?

見ればわかる

ケン☆

電子精霊が機体(ガンプラ)をコントロールすると、動きが直線的になるから、すぐわかる

ケン☆》

と言うアミ。

 

 

(マジかよ…★)

 

この時、俺は

アミは自分よりも強い

のだと悟った。

 

今まで、多くのガンプラファイターと戦ってきて、負けそうになっても、アイリのサポートのおかげで切り抜けてきたが…

 

今回、俺は初めて

勝てる気がしない

と思った。

 

アベルの野郎の言う通りだった。

 

コイツはヤヴェえ…。

 

 

(・・・・・・。)

 

正面モニターに映る、ビームディヒューズガンの銃口を俺のディランザークに向けているガン([アミ])ダムルブリスソーンレッドを見て、初めて気がついた…。

 

ただ、ビームディヒューズガンをかまえているだけなのに…

 

ガン([アミ])ダムルブリスソーンレッドにスキが無い…。

 

道理で、勝てる気がしねぇわけだ…。

 

けどよ…

 

負ける気もしねぇ

んだわ…☆

 

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