ガンプライブ!with 新ガンダムビルド…ビビッドアーミー 作:星龜
戦略的勝利を得たとはいえ
戦術的には敗北
しているのだから、素直に喜べない。
それどころか、海未さんいわく
相手は中坊
だったらしい。
海未さんが戦った相手が
海流中学校ガンプラバトル部
と名乗ったらしい。
つ〜ことは、俺の相手も中坊だったってぇのか?
冗談じゃねぇ!!
中坊相手に苦戦したなんて、恥ずかしくて外で言えねぇぞ!?
だが…
たしか、アミだったか?
俺と戦ったのは…。
中坊相手に正直
歯が立たなかった…。
アイリがいなければ、俺は負けていたかもしれねぇ…。
クッソ…★
借りは返したいが、相手は中坊だ。
中坊相手にムキになるのもなぁ…。
いやいや!!
これはガンプラバトルなんだ!!
バトルステージに立てば、年上も年下も無ぇ!!
次会ったら、今度こそ、決着つけてやる…!!
「どころで、戦況はどうなっているんですか?」
と、アベルの野郎がカイ先輩に訊いている。
「五分五分といったところかしらね…。」
と、タブレットを見て言うカイ先輩。
「だったら、これ以上、戦局が動きそうに無かったら
攻城戦が始まる11時まで休んでいてもいい
んじゃないかな?」
と言うアベルの野郎。
「攻城戦って何だ?」
と俺がアベルの野郎に訊く。
「11時になると八戦神も参加できるようになるんだ。
それで、ルールも変わる。
八戦神が撃墜されるか、八戦神の城を落とせば勝ちだ。
基本、城を落とす方が現実的なんだがな。」
と言うアベルの野郎。
「何で城を落とす方が現実的なんだ?」
と俺が訊くと
「人間が神に勝てるわけない
からな★
神の居ぬ間になんとやら
だ★」
と言うアベルの野郎。
「神?
神って何だよ?」
と訊くと
「信じられないかもしれんが
なんだよ。
『悠久の地』を滅ぼし、悠久の地の住人達を電子精霊にした張本人
さ…。」
と言うアベルの野郎。
「なぁ…。
その話、マジなのか?
人間が電子精霊になったなんて…。」
と言う俺。
約80分前にアベルから聞いた話だが…
正直、いまだに信じられない…。
「俺とカナが、何でお前にウソを言うんだ?」
と言うアベルの野郎。
たしかに…
アベルの野郎と、カナっていう電子精霊が、俺にウソを言う理由は無い。
だけど…
話の内容があまりにも衝撃的すぎて、受け入れるのには時間が足りなすぎる
んだ…。
「とにかく、アベル君の言う通り…
今のこの状況だと、戦局が動く可能性は低いと思うわ。
だから、攻城戦が始まる時間まで、私達も休みましょう。
正直、私も疲れてるし…。」
と言うカイ先輩。
戦局が動かねぇんだったら、動かす努力をした方がいいと思うが…
でも、俺達が出撃しても戦局が動かねぇんだったら、出撃するだけムダだよな…。
なら、ムダな戦闘を避けるのも手だな。
「なら、俺はミラと寝るわ。」
と、寝室に向かうアベルの野郎とヤ●マン彼女のミラ。
だが…
この時、俺は
ヤリ●ン彼女のミラの些細な行動
を見てしまった…。
ヤリマ●彼女のミラの些細な行動…
それは
●リマン彼女のミラが、アベルの野郎の左腕の袖を引っ張って
いたんだ…。
それってさ…
って意味だろ?
聞いた話じゃ
ヤ●マンって、マジに1日に何回もヤらないと、精神がおかしくなる
みたいだけど…?
…で、アベルの野郎とヤリ●ン彼女のミラは寝室に入ってしまったが…
今から2時間ヤりまくる
んだろうな…★
つ〜か、アイツら
昨日の夜から一睡もせずにヤりまくっていた
けど…
まだヤれるってヤヴァすぎ
だろ…★
俺もヤリマ●な彼女欲しいなって思ってたけど…
考え直そう…★
「ナルカミ・ソラ…。
6年前のガンプラバトル世界チャンピオンにして、世界初の
と言い出すカイ先輩。
「どうしてそれを…!?」
と驚く俺。
「ごめんなさい。
タブレットをいじっていて…
つい…。」
と謝るカイ先輩。
「あなたがあの…
世界初の
と驚くエマ。
「6年前?
そういや
悠久の地が滅んだのも、その頃
じゃなかったか?」
と言う鉄腕キャンベル。
「その話、聞いたことある…。
悠久の地の住人達が電子精霊になったっていう…。」
と言うリリー。
「また、その話かよ…!!
人間が電子精霊にって…
アイリやポチが人間だったっていうのかよ!?」
と、つい、声を荒げてしまう俺…。
「光輝の地への転移ゲートが外国に繋がってしまうことがあるように、電子精霊となった悠久の地の住人達の中には、外国に転移してしまった者もいたのかもしれないわね…。」
と言うカイ先輩。
「そういや、さっき、アベルの野郎も言ってたが…
八戦神とかいうヤツが、人間を電子精霊にしたのか!?」
と訊く俺。
「一応は…
そういうことになっているわ…。」
と、やけに曖昧な言い方をするカイ先輩。
その様子から、たぶん、カイ先輩も電子精霊誕生の経緯について、詳しく知っているわけではないようだ。
「そもそも、八戦神って何者なんだよ?
人間を電子精霊にしたってことは、科学者か何かか?
仮にそうだとしても、人間を電子精霊にするとかって、まともな人間のする事じゃねぇぞ?」
と言う俺。
「私達も『光輝の地の八戦神』の正体が何者なのか、わからないのよ。
ソラ君の言うように、たぶん、元は科学者か何かだったと思うわ。」
と言うカイ先輩。
人間を電子精霊にするなどという狂った科学者…。
そいつらが『神』を名乗ってるってぇのか?
ヤバすぎるだろ…。
「訊きたいことがある…。
どうして、そんなヤバいヤツらが主催するガンプラバトルに参加するんだ?」
と訊くと
「たしかに、ソラ君の言う通り、八戦神は得体の知れない人達だけど…
同じガンプラファイターとして、それなりにリスペクトはしてる。
だから
私達は、あくまで純粋にガンプラバトルを楽しんでいるだけ。」
と言うカイ先輩。
ごめん…。
カイ先輩の言っていることは、日本でいうところの
暴力団が主催するガンプラバトル大会に参加する
ってことだ。
ガンプラバトルをしているとはいえ、人間を電子精霊にするような狂った科学者を、同じガンプラファイターとしてリスペクトするっていうのも、日本人の感覚じゃ理解できねぇ…。
・
攻城戦が始まるまで寝る…という口実で、俺達は寝室に入った。
「みんな、どうする?
俺達は、ようするにマフィアみたいな連中が開催しているガンプラバトル大会に参加していたんだ…。」
と言う俺。
「私も、カイさんの言っていることを聞いて、そう思いました。
さっき、青空が言っていたように、私達は一刻も早く、ここから出ていくべきでしょう。」
と言う海未さん。
「ちゅん…。
ことり も、やりたくなくなってきたです…。」
と言う ことり。
「リリーちゃんと仲良くなれたのになぁ…。」
と、うつむく穂乃果。
「本来、武人としてあるまじき行為ですが…
次の出撃で、わざと負けましょう。」
と言う海未さん。
俺だって、負けるのはイヤだ。
だけど、こんな大会に出場して勝ったって、何の自慢にもならない。
むしろ、参加していること自体、恥なんだ。
こうして、俺達は
日本に帰るための敗北の道
を歩むことになった…。