とある科学の幻覚共有   作:ウールーシー

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とある科学の超電磁砲アニメ3期の19、20話後の話です。
婚后さんは教える時に感覚派だとおもっています。


とある科学の空力使達

10月上旬 学園都市某所にて

 

「あ!もしもし、婚后さん?

急に連絡してごめんね、お願いがあってさ…

今日って空いてたりする?」

 

「本当?!ありがとう!実は・・・」

 

 

 

***

 

 

 

「いやー、ごめんね、婚后さん。わざわざ休みの日に付き合わせちゃって」

 

「お気になさらなくて大丈夫ですわ。佐天さんは私の大事なご友人の一人ですし。なにより、誰かに守られてばかりではいけないと思い特訓するとなれば、手伝うのを断れば婚后光子の名が廃るというものですわ。」

 

 

そうだ、守られてばかりではいけないんだ――。

御坂さんにはもちろん、廃工場の時も、ショッピングモールの時も、私は常に守られてばかりだった。

 

だから、せめて自分の自衛くらいは出来るようになりたかった。

そのためには、同じ能力の婚后さんに教えてもらうのが一番だと思った。

 

正直、レベル0のアタシがこんな事をしても意味ないんじゃないかって、少し不安もある。でも、ズルは良くない。自分で自分に嘘はつきたくない――だから地道に頑張ろうと決めたんだ。

 

 

 

***

 

 

 

「いやー、婚后さん、本当にごめんね。夕方まで付き合ってもらったのに、結局何の成果も無くて…」

 

「いえ、気になどしておりませんわ。でも、今日はここまでにしましょうか。根を詰めすぎても良い結果は出ませんし、それに、たった一日で何かが得られるわけではありませんわ。」

 

「うーん、確かに…」

 

「――それで、次回はいつにしましょうか?」

 

「え、次回…?」

 

 

思わず、マヌケな声が漏れた。

婚后さんの返事が、あまりにも予想外だったからだ。

 

 

「えぇ、たった1日で成果が出なかっただけではありませんか? 一回や二回の特訓でできるようになるわけがないのですから。」

 

「ア、アハハハハ…」

 

 

私は自分でも不思議なくらい、笑いがこみ上げてきた。

 

 

「どうしたんですの?」と婚后さんが首をかしげる。その顔を見た瞬間、私はさらに笑いが止まらなくなった。

 

「いや~、婚后さんはやっぱり婚后さんだなーって思っただけ。」

 

「よく分かりませんが、佐天さんの表情を見る限り、悪い意味ではないのですね?」

 

「うん、そうだよ。ありがとう、婚后さん!」

 

 

その瞬間、アタシは思った。

そうだ、婚后光子とは、こういう人なんだ――

 

 

「それなら良かったですわ!」

 

「よーし、次回も頑張るぞー!

早速なんだけど、明日もお願い出来るかな?」

 

「その意気ですわ、佐天さん!」

 

 

肌寒さを感じるようになってきた秋空の下、けれど少女の心には熱い火が灯っていた

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