Blue Archive -数多の未来の追求者-[ブルアカ×LobotomyCorporation] 作:シータさん
ドキドキ学園案内ツアー、下層編です。これまでとは違って、世界観の補完の要素と考察ポイントが多い話になります。大人気のあのトリオ(1人不在)も出てくるのでお楽しみに。
Q1.この世界のキヴォトス人って、近接武器の耐性あるの?
A.どうやらブルアカの考察界隈では「キヴォトス人は銃撃には耐性があっても斬撃や殴打などの近接武器の耐性はないのでは?」という定説があるらしいですね。しかもわりと主流らしい。あまり原作を壊したくないのでどうするか悩みどころですが、今後の展開的にE.G.Oを使った近接戦闘も書きたいので、この小説では「戦闘能力を持った生徒たちは都市の人と同じくらい近接武器に耐性を持っている」と思ってください。
Q2.神秘ってなんなん?
A.原作では「元ネタの神の力」みたいな感じで説明されてますね。ホシノだったらホルス、シロコだったらアヌビスみたいな感じで。この小説に登場する生徒の持つ神秘も大体は同じで、「元ネタのアブノマの力」と思ってください。言い換えるとするなら…E.G.Oです。
「"次はいよいよ下層…長いようで、短い時間だったね。"」
福祉チームのエレベーターに乗り込みながら、そう話しかける。
「はい。いろいろトラブルがありはしましたが…時間にすると、2時間くらいですね。早いものです。」
_ガコンっ
エレベーターのドアが閉まる。
そして、2秒ほどガチャガチャと機械音がしたと思えば、次に開いた時には福祉チームとは全く違う景色が現れる。
「"やっぱり、一瞬で着くエレベーターっていうのは違和感があるなぁ…"」
「そのうち慣れますよ、ここの生徒たちのように。さぁ、下層の案内を始めましょうか。」
――――――――――――――――――――――――――――
「ここは、記録チーム。生徒たちの名簿や情報、これまでの研究の論文や成果など、この学園のありとあらゆるものを記録している部門です。研究としては、主に神秘の正体の解明と追求。一体何が生徒を生徒たらしめるか…その研究をしています。」
周りに広がっていたのは、限りなき灰都。
ビルや家、いろんな建造物がコラージュのように壁に貼り付けられて、奥には宙に浮いた、羽のついた巨大な時計塔がある。そして、それら全てがモノクロ写真の世界のように白黒だ。
中層までとは打って変わって、生徒の数もまばら。音もあまりせず、ただ静寂が広がっている。
「"…静かだね。さっきまでとは全く別の場所にいるみたい。"」
「そうですね。下層は特に専門的な分野ですので、そもそも研究に参加する生徒の母数が少ないんです。HR教室も3年と4年のしかありませんし、他の学年の生徒もわざわざ来ることがないエリアなので…」
どことなく不気味な空間に、思わず周りを見渡してしまう。まるで、不安の種をなんとか頭から追いやるように。
360°をじっくりと、その場から動かずに見渡してると、ベンチに座る1人の生徒が目につく。ちょうど同時にその子もこちらに気づいたようで、手に持っていたスマホをポケットにしまってこちらに近づいてきた。
「…あなたは、先生ですね。ようこそ、記録チームへ。」
「"こんにちは。君の名前を聞いてもいいかな?"」
「私の名前は『
「"サイナちゃんね。よろしく。"」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
軽く握手を交わす。
少し話してみるだけでも、この子はこれまでの子とは雰囲気がどことなく違う子だと思った。
なんというか、厳かという言葉が似合う。
階層に合う灰色のトレンチコートに首にかかった懐中時計、目にかかるモノクル。何も言われなければ、まさしく"時の番人"と呼ぶのに相応しい子だ。
「わざわざご足労をかけたことですし、私が案内を…と言いたいところなのですが、今先生にお見せできるものはこの場所にはございません。」
「"…え?"」
冷酷かつ無機質な口調で、まるで当たり前かのようにそう告げられてしまったせいか、一瞬脳がフリーズする。
「…言葉通りの意味です。ここには機密事項が詰まった"情報室"と、一部の生徒のみが入ることのできる数部屋の研究室しかありません。面白い娯楽施設や心の癒やされる休憩場所などはなく、ただ記録と研究のためにこのエリアは作られています。」
「"…な、なるほど…"」
あまりにも無機質で冷たい返答に萎縮してしまう。
まぁ、仕方ないか。長居しても邪魔なだけだろうし、早く次に行こう。
そう思い、別れの挨拶をしようとした瞬間、サイナがもう一度口を開く。
「…まぁ、せっかく来ていただいたことですし少しは何か話すべきでしょうね。すこし待っていてください。」
「"えっ、いいの!?"」
「初めての来訪ですから、少しはもてなすべきだと思いまして。それに先生である以上、ある程度は私たちのことを深く知っていた方が良いでしょうし。」
変わらず合理的な答えを返してから、サイナはベンチに置かれていた荷物から何かを取り出す。タブレット端末のようだ。
少し操作する素振りを見せた後、こちらに画面を向けて話し始める。
「こちらは、私の研究論文です。私の研究分野は"神秘の解放による解放者及び周囲に対する影響"。これは、その分野のチームによっておよそ4ヶ月前に行われた実験の論文です。実験内容は"神秘の解放度と解放者の心身への影響の調査実験"。複数人のロボトミーの生徒を集めてそれぞれに異なる解放度で神秘の解放をしていただき、生徒の方々に現れる影響を調査するものでした。
結果として、神秘の解放は精神の汚染に繋がるという結論に至りました。逆に言えば、それ以外の影響はほとんどありません。細かいことを言うと、神秘の特性によっては本人の身体に何かしらの傷を負わせたり周囲のエネルギーを吸収するような影響もありましたが…それらは個人の特性によって委ねられる、いわゆる"例外"。全ての事例に共通していたのは、精神汚染のみでした。さらに、その精神汚染は神秘の解放度と正の相関を持っており、平均的には76%ほどで精神汚染度が100%に達するという結果が出ました。普通の生徒であれば、多くても80%ほどで限界に達してしまうということです。」
「"…それは、れっきとしたデータなんだよね。じゃあ、精神汚染が100%になっちゃった子はどうしたの?"」
「ご心配なさらず。ロボトミーの技術力であれば、たとえ100%の精神汚染であろうと迅速に処置をすればいずれは完璧に回復することができます。もちろんアフターケアと報酬も欠かしていませんので問題ありません。実験参加者は今も元気に学園生活を謳歌しております。
話を戻しましょう。先ほど言ったように、普通の生徒であれば必ずどこかで限界が来てしまいます。ですが、何事にも"例外"はいるもの。100%の神秘解放度に達しても重度の精神汚染を引き起こさなかった生徒が、数人ですが存在しました。そう、ALEPHクラスの名を賜った生徒たちです。」
そう言うと、サイナが下に向けてスワイプし一枚の画像を見せる。
そこにいたのは、安全チームの研究リーダーであるナキ。だが、さっき会った時とは見た目が違う。
服装の意匠が少し豪華になり、顔には縦に長く真っ白な仮面をつけている。そして何より、右手には音符の形を模した巨大な鎌を持っていた。反対に携行していた機関銃はどこを探しても見当たらない。
「こちらの生徒は先生もご存知でしょう。安全チームの研究リーダーである奏響価 ナキさんです。彼女は、神秘の解放度を100%まで引き上げても問題なく行動し会話ができました。精神汚染度も最大で32%と、そこまで重大な数値ではありません。そして、何よりも特徴的なのがこの外見。神秘を解放するにつれて見た目が多少変わる生徒はいましたが、ここまで大きく変わるのはこの生徒を含めた数人のみ。その全てが、解放度を100%にすることをトリガーに姿を変貌させました。もちろん、全員ALEPHクラスです。
神秘とは、その生徒の持つ性格や知識などの情報から形成される力とされています。ならば、その神秘を100%、つまり全て解放することは、すなわちその生徒の自我が完全に解放されることと解釈できます。この解釈に基づくなら、この姿は彼女の自我そのものであり、彼女自身の身体を守るために形成された自我の殻、ということです。もちろん、この現象はこの実験で初めて観測された事象ではないため、ある程度は既知の事実ではありますが…今回の実験で、初めてこの現象の正確な条件が判明したのです。この現象、並びに出現または変化した装備は、『
初めて、サイナが微笑む。
E.G.O。この実験の結果が正しいのであれば、ALEPHクラスのみが発現可能な特殊な装備ということだ。
ただでさえ実力が高いのに、こんな専用の装備みたいなものまであるなんて。少しずるいとすら感じてきた。
「私は、WAW以下の生徒とALEPHの生徒との決定的な違いはこのE.G.Oが発現できるか否かにあると思っています。そして、その0か1かが圧倒的な差を生み出しているとも。なぜなら、このE.G.Oは文字通り生徒の自我そのもの。理性という檻に閉じ込められず、思う通りに操れて、思う通りに力を振るい、思う通りに暴れることができる。そんな力が、理性に制御された力に負けるはずがないからです。あまりにも強すぎる自我を前には、理性も何もかもが砂の城でしかない。…そうでしょう?先生。」
「"…うん、そうだね。"」
"あまりにも強すぎる自我を前には、理性も何もかもが砂の城でしかない。"
この言葉は、まさに人間の弱さを体現している。そう思った。
たとえ止めてくれる人が周りにいようと、一度必ずやると決めたことは折れることなく前へ進んでいってしまう。
私は、それで暴走してしまう生徒も、傷ついてしまった生徒も、たくさん見てきた。
「"…あれ、でもその説明だと、E.G.Oが発現した生徒はみんな暴走しちゃうことにならない?"」
そんな考えごとをしていると、なんだか矛盾があることに気づいた。
自我が表面に完全に出ているなら、行動も何もかもを自我に侵食されてしまう、つまり暴走してしまうのではないか?
それなら、この画像のように正面から撮影なんてことはできないはずだ。最悪研究室ごとぐちゃぐちゃに引き裂かれてしまう。
「よくお気づきですね、先生。でも、矛盾したことは言っていませんよ。あくまで自我そのものであるのは"E.G.O"のみですから。」
「"ん?どういうこと?"」
「E.G.Oの説明を忘れましたか?E.G.Oとは、"神秘の解放度を100%にすることで起こる、服装や装備などが変化する現象及びその現象で生じた装備品"。要するに持っている武器や身につけている装備が"自我そのもの"というだけで、本人には理性も感情もそのまま残っているのですよ。」
「"…あ〜、そういうことか。"」
勘違いをしていたことに気づき、少し顔を赤らめる。教育者としてこんな初歩的な間違いをするなんて。
「まぁ、名前からしてややこしいですし勘違いされるのもしょうがありませんね。もちろん生徒本人には自我を制御する思考が残されていますので、E.G.Oを理性的に扱うことができます。さっき言った例え話は、あくまでE.G.O自体の破壊力を説明していたに過ぎません。
…とはいえ、E.G.Oが暴走してしまう可能性自体はありえますね。この話もしておきましょうか。」
そう言うと、タブレットの画面を閉じて電源を落とし、脇に抱える。
そして私を正面で見据え、さらに真剣な表情で語り始める。
「E.G.Oの暴走…すなわち、自我の暴走。これが起きる可能性も、十分にあります。先ほど言った通り、本人に理性が残っているならE.G.Oも問題なく扱うことができます。ですが、本人に理性が残っていなかった場合…例をあげるなら、気絶状態になってしまったり、あるいは重度の精神汚染に晒されてしまった場合。その時、E.G.Oは宿主の身体を侵食し始めます。本人の理性が弱まることで自我の境界線が曖昧となり、結果的にE.G.Oと同化しようとするのです。こうなってしまえば、もうおしまい。先ほどの例え話は現実のものとなってしまいます。純度100%の自我が、意思も持たずにただ己が向くまま暴走してしまう。それこそ、全てが砂の城のように解けてしまうでしょう。
…もちろん、これは推察でしかありません。なんせそんな現象見たことないのですから。ALEPHクラスの生徒が、それもE.G.Oを解放している状態で気絶したり精神汚染を喰らったりなんて、相当なことがない限り起きません。正直、杞憂でしょう。ですが、いかなるアクシデントも想定するのが研究者の仕事です。"我々はいかなる時であろうと過去を受け入れ、未来を創り出さなくてはならない"…前身の研究所から受け継がれてきた、格言です。」
"過去を受け入れ、未来を創り出す"…ロボトミー追求学園の理念も、そんな感じだったかな。
とにかく、貴重な話を聞けた。いつか役に立つだろうし、しっかり覚えておこう。
「"うん、とても丁寧な説明ありがとう。来てよかったよ。"」
「いえ、私はただあなたをもてなしただけです。むしろ、長い時間を奪ってしまって申し訳ありません。他に行くべき場所もあるでしょうに…」
「"いいや、全然無駄な時間じゃなかったし大丈夫だよ。役に立つ時間なら、むしろ消費すべきじゃない?"」
「…役に立つ時間、ですか。」
ふふっ、と小さく笑う。
「先生、あなたはとても聡明な人です。今後とも、ロボトミーをよろしく頼みますよ。」
「"えっ、あぁ…うん、ありがとう。こちらこそ、よろしく。"」
突然、素直な褒め言葉が飛んできて一瞬驚くも、すぐに持ち直してサイナから差し出された手を取る。
初対面の時とは違った、堅い握手を交わす。
「"じゃあ、私たちは次に行くよ。"」
「…はい、そうですね。サイナさん、本日はありがとうございました。」
「こちらこそ。ありがとうございました。よければ、また記録にお越しください。情報共有させていただきますので。」
最後に礼をして、次のエリアへの道へと歩き始める。
「先生、次は抽出チームです。この道をまっすぐ行った先にありますよ。」
――――――――――――――――――――――――――――
黒で塗られたモノリスのようなものが幾つも連なり、金に輝く識別不明の文字が何重にも重なり浮かび上がる世界。
抽出チームは、まさに古代遺跡の再現のような空間だった。
「ここは抽出チーム。研究のみに特化したチームで、その役割はただ研究成果を上げて学園に貢献するのみ。研究内容は多岐に渡り全てが発展的で深い内容ですが、主軸となるのは神秘の顕現と抽出の研究です。最終目標は、全生徒のE.G.O発現。神秘の顕現性を高めていくことで、すべての生徒に独自のE.G.Oが生まれることを目指しています。」
全生徒のE.G.O発現。先ほどサイナから話されたことをベースに考えるなら、全生徒がALEPHクラスに匹敵する実力をつけることを望んでいるのだろうか。
ただでさえ今でもこの学園の生徒は他の子と比べて神秘を扱うのが上手いというのに、さらに自我の殻を操ることができるようになったら、どの学園よりも強い武力的脅威になってしまうのではないか?そんな不安が頭によぎる。
そもそも、E.G.Oを発現させて何をしようというのだ。
まぁ、今考えても仕方ない。頭の片隅に追いやって、今は視察に集中しよう。
「あと言うべきことといえば…そうですね。自治団体"Team:Black Forest"のメイン拠点"BFオフィス"もここにあります。尋ねてみても…」
「"…あ、あの子は。"」
「…尋ねる前に、向こうから来ちゃいましたね。」
目の前にいたのは、書類の束を抱えながらせっせと働く、学園に入る前に私を助けてくれた子だった。
確か、名前はハカリ。確かに"Team:Black Forest"所属とも言ってたな。
「"おーい、ハカリ!お昼振りだね。"」
「…ん?あぁ…先生。お越しになっていたのですね。」
元々拠点に向いていたであろう進路をこちらに切り替え、私の元へ小走りで向かってくる。
「"ごめん、仕事があったのに邪魔しちゃったね。"」
「いえ、そんなに急ぎの案件というわけでもないので大丈夫です。…まぁ、立ち話もなんですし、この書類を片付けるついでに自治体室にお越しください。ミゼさんもどうぞ。お茶くらいはお出ししますよ。」
「"じゃあ、お言葉に甘えて招待されちゃおうかな。"」
ハカリの後ろについていって、そこまで長くない距離を歩く。
3分にも満たないうちに、他のドアとは少し雰囲気が違うドアの前にたどり着いた。上には"BF Office"と書かれている。
「…客人にこんなことを言うのもあれですけど、ドア開けてくださいますか?書類で手が塞がってて…」
「あ、では私が開けます。」
ミゼが代わりに取っ手を持ち、横へスライドする。
中は、メインルームとは違いある程度明るい色で構成されており、広めの会議室のような部屋だ。
「ありがとうございます。早急に書類を片付けてきますので、あちらの"依頼人応接室"でお待ちください。アカリ!先生とミゼさんを応接室にお通しして。」
「…ふぇ?…りょ〜かいで〜す。今行きますよ〜。」
「"ハカリは丁寧な子だね。ありがとう。"」
「いえいえ、BlackForestのリーダーとしての礼儀ですから。」
そう言うと、ハカリは中の"事務室"と書かれた部屋に入っていく。そして、それと入れ替わるように別の生徒…恐らく、"アカリ"という子が私の元に近づく。
「…あなたが、先生ですかぁ。それと、ミゼさんもご一緒ですねぇ。お久しぶりです〜。」
「こうして出会えたのは…数ヶ月前の体育祭の時でしたね。あの時も少しご挨拶しただけなので、こうしてお会いするのは初めてですね。よろしくおねがいします。」
「はい〜、よろしくおねがいしま〜す。それでぇ、先生…え〜っとぉ、わたし、『
「"うん、よろしくね、アカリ。"」
この子は、キッチリとしたハカリと違ってゆったりとした印象を受ける。
髪も寝癖が跳ねているし、服も少しダボついている。なにより、歩き方と喋り方が眠ってしまいそうなくらいにスローリーだ。
「ん〜、どうぞぉ。あちらの〜…えっと、長椅子の方、お座りください〜。わたしお紅茶入れてきますんで〜…」
それでもマナーはしっかりしているし、いい子だ。きっとハカリがしっかりと叩き込んでいるのだろう。
ハカリに呼ばれた時も嫌な顔をせずに応じていたし、信頼関係が構築できている証だ。
というわけで、そのマナーに応えられるように入り口側の椅子に座る。
「"…よいしょ、っと。"」
「あれ、そっちは下座ですよ…?」
「"いわゆるビジネスマナーだよ。来るまで待ってて〜、って言われた時は客として呼ばれても下座の方に座るんだ。覚えておくと、いつか役立つよ。"」
「へ〜…私でも知らないことを知ってるんですね。さすが先生です。」
ミゼも把握したようで、私を真似て下座側の椅子に座り込む。
その様子に「いい子だな」と思いながら、周りを見渡す。
それにしても、応接室とだけあって綺麗な部屋だ。権威を示しつつも、主張はしすぎない程度に入れられた金色の装飾に、ところどころに飾られる西洋絵画。椅子は黒の枠と赤い座面でエレガントに作られていて座り心地もいい。
そして何より、下座側の壁にかけられた一際豪華な装飾のついた枠で飾られるロゴマーク。白を背景に、青の鎖で巻かれた翼・赤の模様が描かれた翼・金のランプがかかった翼の3つが描かれていて、その下には風格のあるフォントで"Team:BlackForest"とデザインされている。まさに、依頼人への信頼と安心を保証するものだ。
まさに上層企業ばりの美しさに感嘆していると、応接室の扉が開く。
「お待たせしましたぁ〜…あれ、そっちに座っちゃったんですかぁ…?おかしいなぁ…客人は長い方の椅子に座らせろってハカリちゃんに教えてもらったのに…」
「"これは私としてのマナーだよ。待たされてる間に上座にでっぷりと座るのは、横柄だからね。"」
「な、なるほどぉ…やっぱり、大人ってすごいんですねぇ。でも、私が来たのでもう移動しちゃって大丈夫ですよぉ。」
「"うん。ありがとう。しっかり勉強してて偉いね。"」
「…んふふ、こちらこそ、ありがとうございますぅ。」
言われた通り、長椅子の方に移動する。それと同時に、アカリが私とミゼの前に紅茶を丁寧に置く。
フルーツのようなほんのりと甘い香りだ。きっといい茶葉を使っているのだろう。
「ん、よいしょ…先生にミゼさん、今日はお越しくださりありがとうございますぅ。わざわざこんな下層のくら〜いとこまで来てくださるなんてぇ、わたしうれしいですよ〜。」
「"先生だからね。ちゃんと学園のことを隅から隅まで把握しておかないと、いざという時に助けられないかもしれないから。"」
「助ける…ふふふ、先生もやっぱり"救済者"なんですねぇ。なんだか親近感が湧いちゃいますぅ。」
「"救済者?"」
「あ、はい〜。えっとぉ、BlackForestには三つの部門がありましてぇ。ハカリちゃんが担当している"断罪者"、ツイバミちゃんが担当している"懲罰者"、そしてわたしが担当している"救済者"で分かれてるんですよぉ。救済者は、被害者のアフターケアとか被害地域の復興だとかを手伝うんですぅ。このロゴも、翼が三つに分かれてますよねぇ。この翼は上から"断罪"、"懲罰"、"救済"を表してるんですぅ。ある意味、私たちの理念でもあるんですよねぇ。」
アカリが誇らしげな表情をしながら、ロゴマークを見つめる。
ゆったりとしたこの子がここまでハキハキと説明するのを見るに、このチームでの活動が本当に好きで誇りに思っているみたいだ。
学園の安全を守る自治団体が、こうして誇りを持って活動を持っているのなら、きっとこの学園の生徒も安心だろう。
そう思っていると、再び扉が開く。
「お待たせしました。お二方とも、お待ちくださりありがとうございます。」
「"大丈夫だよ、アカリがちゃんと丁寧に接待してくれたし。"」
「…そうでしたか。お褒めいただき光栄です。では、失礼します。」
ハカリが、下座の真ん中の椅子に座る。
「先生、本日は抽出チームまで…及びに、Team:BlackForestのオフィスまでお越しいただきありがとうございます。わざわざここまで…」
「"大丈夫だよ、ハカリ。そんなに改まらなくても。お互い先生の生徒の関係なんだから、もう少しラフでいいよ。"」
「…すみません、普段の癖で。先生がそうおっしゃるなら、こちらも生徒らしい態度で接させていただきます。」
「"うん、こっちもあまり硬い態度だと話しづらいからね。君たちがいい子なのはちゃんと分かってるから、お互い気楽に接し合おう。"」
「はい。ありがとうございます。」
「ん〜、先生大人だねぇ。じゃあ私ももう少しラフに話そ〜。」
「…アカリ、流石に敬語は…」
「"いいよいいよ。敬語じゃない子なんていっぱいいるし。自然体が1番!"」
「いぇーい、先生ありがと〜。」
丁寧に接してくれるのは嬉しいが、やっぱり生徒とは仲良くしていたい。
あまり丁寧だとかえって距離を感じてしまうし、相手にも距離を感じさせてしまう。お互い悩みが打ち明けられるくらいの距離感が1番いい。
「…先生は、お優しいのですね。あなたが生徒たちに尊敬されている理由が分かりました。」
ハカリが微笑みを私に見せる。
少しでも心を開いてくれたら嬉しいけど。
「まずは自己紹介を改めてさせていただきましょう。私は4年2組の『
「わたしは4年2組の『救鳥 アカリ』…まぁ、さっき自己紹介したからいいよねぇ。"救済者"のリーダーやってま〜す。」
「"うん、これからよろしくね。」
「はい、こちらこそ。それでは、まずは…抽出チームについて、私から説明させていただきましょう。
この抽出チームは、いわゆる大学院のような存在に近いです。通常と比べて発展的で深い学問の研究を主にしていて、その多くが神秘にまつわる研究です。そのため、ここで研究をしているのは3年生の中でも成績が優秀な者か、4年生だけ。少数先鋭で、未来に爪痕を残すような研究をしております。
抽出チームという名前は、かつての研究所においてこの部門が「物から神秘を検出・抽出する部門」であったことの名残とされています。ですが、引き継いでいるのは名前だけではありません。抽出チームにおいて最も主流な研究、それは「E.G.O未発現の生徒からのE.G.O抽出」。本来E.G.Oの力に耐えられない生徒にもE.G.Oを持たせるために、さまざまなアプローチで研究を進めています。…あぁ、そういえばE.G.Oについてはご存知ですかね?ご存知でなければ、私が説明しますが…」
「"大丈夫だよ。記録の方で話は聞いてるから。"」
「…そうでしたか。ではそのまま続けさせていただきます。
先ほど話した研究ですが、実は先生がおっしゃられた記録チームとも連携して進めているんです。記録チームが理論の組み立てと生徒たちのデータの記録を担当して、それらの成果を元に私たちが実現に向けて形ある成果を作り出す、そんなシステムになっています。少し前に行われた記録チームでのデータ収集実験で使われた生徒の神秘解放度を上げる装置も、我々記録チームが作り出した『Backet of Well』…"釣瓶"と呼ばれる装置です。
このように、我々下層のチームはお互いに連携をして、学園の目標の実的な達成のために研究を進めております。」
「"なるほど…やっぱり、E.G.Oって強力なんだね。そこまでして発現させようと頑張ってるってことは。"」
「はい。なんせ、そこらの市販品の装備とは比べ物にならない性能をしている上に、本人が生きている限りは無限に復活する代物ですから。」
そう言うと、ハカリは紅茶を口に含む。
E.G.O。確かに強力な装備なのだろう。銃撃戦が主となるキヴォトスで唯一"有意義な近接戦闘"が実現可能な装備。それだけで、E.G.Oの力の格は分かる。
だが、そこまで躍起になって研究を進める理由はなんだろうか。他学園への抑止力?あるいは何かの"脅威"に対する対抗策?
…考えていても、答えは浮かび上がらない。でも、一つだけ分かることはある。
この学園には、何か大きな"裏"がある。
「…私も、抽出チームの研究によってE.G.Oを発現することのできた生徒の1人です。まだ一時的な発現しかできず、ALEPHクラスの生徒のように長期的な着用はできませんが…実は、WAWクラス以下の生徒の中では初めてのE.G.O発現者なんですよ。」
「"へぇ、すごいね。でも、一時的にしか発現できないって?"」
「実は、E.G.Oの保持には限界があるんです。というのも、E.G.Oを発現している間はずっと神秘の解放度を100%付近に停滞させなければなりません。そのため、肉体的な負荷がまず大きいのです。そして、神秘を100%解放しているということはそれだけ外に"自分"を曝け出しているということ。そうなると、自我と神秘の性質との間の境界線が通常より薄くなってしまいます。そのため、自我…言い換えるなら精神に対しての著しい汚染が発生するのです。肉体的な負荷と精神的な負荷…E.G.Oを発現している間は、この二つの大きな負荷に耐え続けなければいけない。そんな芸当を成し遂げるのは、私のような生半可な生徒では難しいのです。」
「実際わたしもE.G.Oちょっとなら出せるんだけどねぇ。1分くらいしか持たないし、すごく疲れるからわたしは使いたくないなぁ。ハカリちゃんは結構長めに…え〜っと、30分くらいだっけ?そんくらい使えるよね。」
「…まぁ、そのくらいですかね。あくまで限界を迎える時間が30分なので、実働時間はそれよりも短いと思います。」
「"…E.G.Oを使ってる間は、どんな感覚なの?"」
「……感覚…例えるなら、自分がどこかに引っ張られるような、そんな感じです。とても声が綺麗な人に、『こっちにおいで』『こっちの方が楽しいよ』『君のなりたいようになれるよ』…そんな風に、常に唆されるような感覚がずっとします。でも、その声に従ってしまうと…いずれ、侵食されてしまう、と思います。体験したことはないですが、そんな気がします。」
「そうだねぇ。しかも厄介なことに、E.G.Oにされるがままに従ってるのってすっごく気持ちよくて…私もそれで一回ハカリちゃんのこと食べちゃいそうになったからねぇ。」
「あれは本当に怖かったですよ。普段ゆったりしてるアカリが、血相を変えて私に飛びかかってきたんですから…あの時は仲間の人が精神回復弾を何発も打ち込んでくれたおかげでどうにかなりましたけど、そういう状況じゃなかったら…」
「…うん、何度も言ってるけど、あの時はごめんねぇ。」
「いえ、あれは"あなた"であって、"アカリ"ではないということは分かってますから。…っと、すみません。身の上話で盛り上がってしまいました。」
「"………"」
「…先生?」
「"……ああっ、ごめんごめん!考え事してた。"」
ハカリの言う言葉に、なんだか引っかかる。
『あれは"あなた"であって、"アカリ"ではない』。この言い方は、まるで生徒の中に2つの人格のようなものが存在する…そんな風に聞こえるのだ。
アカリの中に、別の何かがいる。もしかしたら、単純に神秘のことを"あなた"と形容していただけなのかもしれないが…
もしかしたら、いつか私がいる中で生徒の誰かの中にいる"あなた"が暴走してしまう日が来るのかもしれない。その時、私はどうすればいいのだろうか。
「…暗い話にシフトしてしまいましたね。すみません。話を変えて、私たちのことについてお話ししましょうか。」
「そうだねぇ〜、いつか先生も顧客になるかもしれないし。」
「"うん、ぜひ聞かせてほしいな。"」
「では、私たち…『Team:BlackForest』について話しましょう。Team:BlackForest…長いので、BFと略します。BFは、ご存知の通りこのロボトミーでの自主的な治安保持活動を行なっている組織です。他学園で言うところの『正義実現委員会』や『風紀委員会』、『C&C』などに該当しますね。ロボトミー追求学園、もといその自治区内での犯罪活動やそれに類する活動を抑止するために作られた組織であり、一定範囲内であれば武力での無力化も可能です。分類としては委員会で、1〜3年までの各学年から大体40人ほどの生徒が属しています。合計人数は我々を含めて…確か、126人でしたかね。自治団体としては少数ですが、その分実力は高いと自負しております。」
「確か、先月の検挙/事案は97.6%だったよねぇ。ちょっと取り逃がしたこともあるけど、ほとんどは解決できるよぉ。えへんっ。」
「えぇ、結成当時からの活動実績としても、検挙率は91.1%。およそ9割の事案に対して適切に対処ができております。そして、BFの活動はただの検挙だけではありません。事案の犯人に対する処罰の決定と、被害者もとい被害地域へのアフターケア。この2つも我々の管轄になっています。事案への断罪、加害者への懲罰、被害に対する救済。この3つを同時に行うのが、我々BFの魅力です。」
「こうやっていろんなお仕事を同時にできるのは、さっき言ったようにそれぞれでチーム分けしてるからだねぇ。もちろんBFだけで仕事するわけじゃなくて、必要に応じて参画してる企業さんとか他の委員会や部活とか、いろんな人の助けを借りてるからできることだけどね。あ、もちろん企業から賄賂貰ってるとかはないから安心してよぉ。わたしたちお金のためにこのお仕事してるわけじゃないからさ〜。」
「そうですね。我々の理念は『この森のために』。ロボトミー追求学園という、多種多様な植物が自生する"森"を守るためなら、我々は"BlackForest"…森の暗がりで生きていくことも辞さない。そんな意味が込められています。"我々は世界に繋がれる鎖を断ち切り、恐怖に向き合わなければならない"…研究所時代の、抽出チームの格言です。我々も、それに則って行動をする。それだけですから。」
「"…カッコいいね。流石は自治体のリーダーなだけあるよ!"」
「うへへ〜、ありがとうね先生〜。」
「お褒めに預かり光栄です。」
本当に偉い子たちだ。何の関係もないはずの他人を守るために、自分を暗がりに落とすなんて覚悟はそうそうできることではない。
きっと正義感が強くて優しい子たちなのだろう。
変な印象をつける前に仲良くなれてよかった、そう考えていると、ふと"懲罰者"のリーダーはどんな生徒なのかが気になってきた。
「"そういえば、"懲罰者"のリーダーってどんな子なの?"」
「あぁ、懲罰者のリーダーですか。彼女は『
「"そっかぁ。"」
「…あ、もしかしたら会った時に銃で小突いてくるかもしれませんが、あまり痛くないですし彼女の癖のようなものなので気にしないでください。絶対に反撃はしないでくださいよ、本気で撃ってきますから。」
「"…えっ、マジ?"」
「マジです。」
「マジだよ。」
…冗談かと思ったが、顔を見るにマジなのだろう。
「…っと、そろそろ時間が…すみません先生、もう少しお話を続けたいのはやまやまなのですが…この後お仕事があるので、この辺りで終わりにしたいと思います。」
「"うん、分かった。お話しできて嬉しかったよ。"」
椅子から立ち上がり、お互いに深く礼をする。
「先生が悪い人じゃなくてよかったよ〜。ほら、うちの学園には初めてでしょ〜?だからみんな、まだ信じきれてなくて…わたしも含めてね。でも、すごく丁寧でカッコいい人だったから、わたしたちは先生のこと信じるよぉ。ハカリちゃんも、いいよね?」
「そうですね。BlackForestの方でも先生は信じられる人であると広報しておきます。明日には先生のことを嫌疑的な目で見る生徒はかなり減るはずです。安心してお越しください。」
「"あはは、みんなは優しいなぁ。そこまでしなくてもいいのに。"」
「先生が優しいから、それに応えてるだけですよ。」
手を差し出して、固い握手を結ぶ。
これで、設計を除く全部門で信頼を勝ち取ることができた。最初の視察としては上々だ。
生徒たちもみんないい子だってことが分かったし、これからも安心して来ることができそうだ。
「…あ、それから後一つ。」
「"…ん?なに?"」
「教育チームで、涙を流している黒襟 ヒーナさんを抱えてどこかへ走り去っていったという通報が来たのですが…正直に、答えていただけますか?」
やっぱ偏向報道されてた。
さっきまでのハカリは信用できるまっすぐな笑顔だったのに、今じゃ爆発寸前の真っ黒な笑顔にしか見えない。
「"あ、あ〜…それね…"」
ここはしっかりと真実を伝えるべきだ。というか悪いことしてないんだから真実以外言えないし。
というわけで、ヒーナが感動のあまり泣き止まなくなってしまったこと、仕方ないのでお姫様抱っこをして落ち着ける場所に連れていったこと、最終的に図書室に連れていったこと、全てを間違いなく話した。
「…なるほど…」
「"これで、全部です…悪いことしてないので、お許しを…"」
「……ミゼさん、何か間違いはありましたか?」
「…無いですよ。見てる側としてはラブコメすぎて咽せるかと思いましたが…別に悪いことはしてなかったですので。」
「"ミゼさん?"」
「…まぁ、同行者もそう言うなら間違いはないでしょう。ラブコメという言葉は引っかかりますが…」
「"あー、えっと、本当にやましいこととかしてないんで!ちょっとなんかいい感じになっちゃっただけで!私からはっ…"」
「そんなに慌てないでくださいよ。私の神秘の力であらかたの"罪"は見えてますので。」
「"じゃあ聞き取る必要なかったじゃん!?!?"」
「まぁまぁ落ち着いてよ。ハカリちゃんの罪を見る力、割とアバウトなことしかわからないんだよ〜。だから一応聞き取りも挟んでるってわけ。ね?」
「そうですね。あくまで"罪状"しか分からないので、一応そこに至るまでの経緯を調べているんです。」
「"そ、そっか…"」
「勘違いしないでくださいよ、今回はあくまでしっかりとした証言があるから見逃したに過ぎません。もしも、本当に罪を犯したなら…その時は、先生であろうと容赦なく断罪しますから。」
「"…はい…"」
さっきまでのハッピーな雰囲気から、一気に恐怖に染められてしまった。
ロボトミーでは変なことはしないようにしよう…いや、そもそもどこであろうと変なことしちゃいけないんだった。
「では、どうぞ。お元気で、先生。」
「元気でね〜。今度はわたしにも、お姫様抱っこしてね?」
「"あはは…今日は、ありがとう。じゃあね。"」
「お茶、ありがとうございました。では。」
ミゼと共に、見送りに来た2人と別れの挨拶を交わす。
そして、オフィスの扉を閉める。その途端、部門内の静寂が帰ってくる。
こうしてみると、なんだか寂しい。
「"……次は、設計チーム?"」
「いいえ、設計チームは極秘…ほんの一部の生徒しか入れない部門ですので、先生でも入室は禁止されてます。といっても、設計チームは研究は行わずに学園内の全てを保存する目的で設置された部門なので、そこまで気にする必要はありません。設計という名も、研究所時代からの名残で今はあまり意味はありませんから。」
「"そうなんだ。じゃあ…これから、どうしよっかな。"」
「せっかくですし、いろんな部活などを回ってみてはいかがですか?リーダー格としか会っていませんし、いろんな生徒との交流の意も込めて、どうです?」
「"うん、そうしよう。それじゃあ、引き続き案内してくれるかな?"」
ミゼが、にっこりと笑う。
「"…ふふ。それじゃあ、行こうか。"」
「そうですね。部活動の場所は中層に固まっているので、中央本部から巡っていきましょう。大エレベーターはこっちです。」
視察は、まだ続く。
次回、ドキドキ学園案内ツアー 〜交流編〜。リーダー格のクソ強幻想体だけじゃなく、低クラスの子とかもガンガン出していきます。今回はシリアスだったけど、次回は割と日常回に仕上げるぜ。
余談ですが、実は私今年受験生なので本当はこんな小説書いてる暇ないんですよね。というわけで、多分次回の更新は遅くなります。今回よりも。
頑張って隙間の休憩時間に書いてはいきますが、多分すんごい遅いペースになると思います。受験が落ち着くのが大体2月の終わりくらいなので、(もしかしたら落ち着くまでに何話か投稿できるかもしれないけど)そのあたりから本格的な執筆を再開すると思います。再開しなかったら多分志望校全部落ちて精神力が-45になってます。
もしもそうなったら誰か続き書いて(丸投げ)
あと、ヴァルプルギスはなんやかんや1天井で全て揃いました。本当に楽しい人格してますね。やはり終止符は偉大。
楽しいだけじゃなくちゃんと強いので、前作前々作をやってる人でもやってない人でも引きに行きましょう。無理はしない範囲でね。