Blue Archive -数多の未来の追求者-[ブルアカ×LobotomyCorporation] 作:シータさん
ふと、一つの扉が目についた。
中を見れる窓もなく、部屋を説明する札もない。ただ無機質な金属製の扉だ。
なんとなく、中に入る。
中は薄暗い。
ただ、無音が響いている。
暗くてよく見えないが、部屋自体の大きさはそこまでないように感じる。
だが、奥にだけはずっと長く広がっていた。
まるでトンネルのように長く、奥底は見えない。
歩いてみる。
歩いてみる。
周りはより暗さを増していく。
暗く、暗く、より暗く。
奥底は、まだ見えない。
ふと、立ち止まる。
ここに終わりはあるのだろうか。
そう疑問を感じ、振り向いた。
背後には、暗闇が広がっていた。
不安が心を支配する。
もう一回、前を向く。
すると、暗闇だった奥底は無機質な壁になっていた。
だが、それだけではない。
その中央。私の目の前。
そこに、誰かがいる。
脳内に声が響く。
しかし、部屋に声が響かない。
それが近づいてくる。
不明瞭な暗闇が近づいてくる。
名状し難い輪郭が不確かな誰かが近づいてくる。
それは、煙だった。
あるいは、肉塊だった。
もしくは、原初だった。
痛みが目を支配して、脳が苦悶を訴える。
胃が蠕動を開始する。
込み上げる。
だが、出ない。
それは悪夢で、私を埋め尽くした。
私は今後も彼女に会う必要があると感じた。
それは帰るべき場所であり、我々の導きである。
私だけが彼女を見ることができる。そして、それは私の使命である。
暗順応。
視界が晴れる。
晴れてはいけない。
晴れた。
晴れてしまった。
目が合う。
目が合う。
彼女は私を見ていて、手を伸ばしていた。
顔を掴まれる。
それは優しい手つきだった。
その瞬間、暗闇が溶ける。
私の身体が溶ける。
そして、飽和していく。余った肉体が再構成される。
前が見えた。
それは存在だった。
それは生徒だった。
それは⬛︎⬛︎だった。
扉が開く。
扉が閉まる。
暗闇はもうない。
だが
だが 何かが
だが 何かが 変わった。
変わった。
変わった。
変わった。
変わった。
変わった。
変わった。
変わった。
変わった。
[---精神の重大な汚染を検知]
[---クリーンアップを開始します]
[---クリーンアップ中・・・]
[---完了。シッテムの箱権限者の一部トラウマ性記憶を消去しました]
[---意識を回復します]