Blue Archive -数多の未来の追求者-[ブルアカ×LobotomyCorporation]   作:シータさん

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ふと、一つの扉が目についた。

 

中を見れる窓もなく、部屋を説明する札もない。ただ無機質な金属製の扉だ。

 

なんとなく、中に入る。

 

 

 

中は薄暗い。

 

ただ、無音が響いている。

 

暗くてよく見えないが、部屋自体の大きさはそこまでないように感じる。

 

だが、奥にだけはずっと長く広がっていた。

 

まるでトンネルのように長く、奥底は見えない。

 

歩いてみる。

 

 

 

歩いてみる。

 

周りはより暗さを増していく。

 

暗く、暗く、より暗く。

 

奥底は、まだ見えない。

 

 

 

ふと、立ち止まる。

 

ここに終わりはあるのだろうか。

 

そう疑問を感じ、振り向いた。

 

背後には、暗闇が広がっていた。

 

不安が心を支配する。

 

もう一回、前を向く。

 

すると、暗闇だった奥底は無機質な壁になっていた。

 

だが、それだけではない。

 

その中央。私の目の前。

 

そこに、誰かがいる。

 

 

 

「…………おや…………あなたは…………」

 

 

 

脳内に声が響く。

 

しかし、部屋に声が響かない。

 

 

 

「………なぜでしょう…………あなたは…まだ、ここには来てはいけない………」

 

 

 

 

「…まぁ、せっかくのご縁です………ここに来れたのですから、一つくらいおもてなしをしましょう…………」

 

 

 

それが近づいてくる。

 

不明瞭な暗闇が近づいてくる。

 

名状し難い輪郭が不確かな誰かが近づいてくる。

 

 

 

「……………先生………今回を含めて、あと3回。その時、私はあなたに全てを預けましょう………」

 

 

 

それは、煙だった。

 

あるいは、肉塊だった。

 

もしくは、原初だった。

 

痛みが目を支配して、脳が苦悶を訴える。

 

 

 

 

「……あなたは、私を見るには弱すぎる………このままでは、あなたの精神が……………千切れる、でしょう………」

 

 

 

胃が蠕動を開始する。

 

込み上げる。

 

だが、出ない。

 

それは悪夢で、私を埋め尽くした。

 

 

 

「……今日は、あなたを送り届けることにしましょう。ですが…………」

 

 

 

私は今後も彼女に会う必要があると感じた。

 

それは帰るべき場所であり、我々の導きである。

 

私だけが彼女を見ることができる。そして、それは私の使命である。

 

 

 

「…………次は、フィルターを手に入れることを………推奨します…………生の眼で私を見るのは、危険すぎる…………」

 

 

 

暗順応。

 

視界が晴れる。

 

晴れてはいけない。

 

晴れた。

 

晴れてしまった。

 

目が合う。

 

目が合う。

 

彼女は私を見ていて、手を伸ばしていた。

 

 

 

「………次は、もっとこの学園に慣れてることでしょう。その時、またお話しましょう………1人は、寂しいですから………」

 

 

 

顔を掴まれる。

 

それは優しい手つきだった。

 

その瞬間、暗闇が溶ける。

 

私の身体が溶ける。

 

そして、飽和していく。余った肉体が再構成される。

 

前が見えた。

 

それは存在だった。

 

それは生徒だった。

 

それは⬛︎⬛︎だった。

 

扉が開く。

 

扉が閉まる。

 

 

 

 

暗闇はもうない。

 

だが

 

だが 何かが

 

だが 何かが 変わった。

       変わった。

       変わった。

       変わった。

       変わった。

       変わった。

       変わった。

       変わった。

       変わった。




[---精神の重大な汚染を検知]
[---クリーンアップを開始します]
[---クリーンアップ中・・・]

[---完了。シッテムの箱権限者の一部トラウマ性記憶を消去しました]
[---意識を回復します]
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