一般近所のお兄ちゃんのカルデア生活   作:ガチャ石は貯めない

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よぉ、久しぶり…!
永らくお待たせしました……よく見ろ、特異点に行ってもこんなお兄ちゃんの暴れっぷりは見られんぞ……フッフッフッ。(某お笑い〇イヤ人声真似)



一般お兄ちゃんと久々のサバイバル

うっわ……なんだあの格好。

なんと言うか……あれだ。俺がリツカぐらいの頃に出会ったら性癖ぶっ壊れてたわ絶対。それぐらいエッ!!!な格好してる。

 

けど、何でだろうな。めちゃくちゃカッコイイんだよな。いやほんと見た目に関しては"美しい"と"カッコイイ"の両立果たしてるのヤバない??

 

──なぁ、クー・フーリン。あの色んなエネミーの山を作ってその上で仁王立ちしてる人は一体…??

 

うん、多分カッコイイにはこの"圧倒的な強者感"があるからだと思う。純粋な男子は好きなんだよ、圧倒的な強者の風格。一回は欲しいと思うぐらいには。

 

「あぁ……俺の生前からの知り合いでな。名はスカサハ。強そうなやつを見つけたら引っ捕えては、死ぬまで鍛えやがるやべえおんなぁ「フン!!」あははは───っ!?」

 

──おぅあ!?

 

うっわいきなり槍投げてきた!?クー・フーリンが余波で吹っ飛んで地面に突き刺さってる!?

 

(ピキーン!!)

その瞬間、何か言わなければならないことができた気がして、すかさず言うことした。

 

──ランサーが死んだ!!

 

\この人でなし!!/

 

 

俺が言った言葉に、呼応するように色んなところから声が聞こえた。……お決まりなのだろうか??

 

──とりあえず、引き抜いた方がいいよな……?

 

「よいよい。そやつはそのままにしておけ。」

 

──うお!?いつの間に後ろに……!?

 

「……そこまで警戒するな。何も取って食おうなどと思っては……ジリジリと儂から離れようとするな!?」

 

──ヒェッ……

 

「ぬぅ……困ったな。ここまで怖がられるとは……」

 

スカサハは困ったように項垂れた。うーん、どうにかして逃げたいが……全く隙がない。これでは逃げたくても逃げれないだろうし……けど普通に怖いんだよなぁ……。

 

「……まぁ良い。さて、お前が我がマスター達の兄でいいのだな?」

 

──近所のお兄ちゃんです……血は繋がってないです……。

 

「そうか、いや結構。お前が普通の人間より強いのは明白だ。どれ、少し付き合え。」

 

──………死にません?

 

「死にはせん。運が余程ないならな。」

 

──それ普通に死ぬレベルって事ですよね……!?魔術すら使えないやつにする事じゃ「いいから、行くぞ。」あちょ、引っ張らないで…!!許さんぞクー・フーリン!!

 

「俺!?俺なの悪いの!?」スボォッ!!

 

あ、責任転嫁したらランサーが復活した。後で(ゲームで)シバキ回したろ。

 

 

 

 

スカサハさんに強制的に連れてこられたのは、シミュレーションルームの中にある、森。そこに投げられた。

 

「ほっ。」ブンっ!

 

──どわぁ!?

 

ドシャっと不時着した俺は、周りを見渡した。………あの一年を思い出してくるなぁ〜と思えるほど鬱蒼とした木々が目の前には広がっていた。

 

「さて、お前にはここでエネミーと戦ってもらう。」

 

──……え。

 

「なに、ステータスの数値自体はある程度抑えてある。しかし、AIによってその生態をある程度は再現されている。エネミーと言えど、油断はするなよ?……まぁ、安心しろ。本当に死ぬ可能性がある時は助けてやる。しかし、"本当に"死ぬ場合のみだ。それ以外では助けはせん。死ぬ気で戦うがいい。」

 

──ええ....(困惑)

 

「目標は10体を討伐だ。丸腰でやらしても良いが……なに、武器がいるなら取ってきてやる。……どうする?やるか?」

 

──…………

 

おそらく、別にやらなくても問題は無いのだろう。けど、これは逆にチャンスでもある。

戦士として認めてもらうとか、そういうのじゃあない。

 

サーヴァント達に、信用される。

 

今の俺には、1番なくてはならないものだ。

 

俺は、結局のところはよそ者。カルデアのスタッフさんとかには、少しは信用して貰えている。信頼を、示してくれている。

 

けれど、サーヴァントは違う。

 

彼らは一騎当千の英雄と聞く。アイツらのお兄ちゃんである以上、関わらなければならない時は必然と多くなる可能性が高い。

 

(………この人に、ほんのちょっとだけ俺のことを知ってもらうには、手っ取り早いのではないか?)

 

ああ、これはチャンスだ。

 

サーヴァント達の信頼を勝ち取とる(・・・・・・・・・・・・・・・)

チャンスだ(・・・・・)

 

 

──………行くぞ。

 

「──いい目だ。では、武運を祈るぞ。」

 

目標はエネミーを10体討伐。

 

……最近、全くと言っていいほど体を動かしてなかった俺に取っては、ちとキツイかもな。

 

けど、いい感じだ……なんというか、やっと自由を手にした気がするような……。

 

──………さてと、動くか。

 

俺は、軽く手首を、足首を動かしつつ森の中を進み始めた。

 

 

 

 

 

 

『Gyaaa!!』

 

──フッ!!

 

『Gaaa!?』

 

 

準備運動しつつ、森を進んでいたら一気に数体のエネミーと遭遇した。

 

……狼…いや、ワーウルフ?って感じの青毛の獣人だった。いや、なんとなく言ってるだけで多分違うんだろうけど。

 

そうか考えつつ、襲ってきたエネミーの攻撃に合わせてカウンター。俺の腕はエネミーの腕を擦りつつも顔に直撃した。

そのままよろけるエネミーを追撃しようとしたが、横から矢が飛んできたので咄嗟に回避。一度後ろに下がる。

 

「───まずは」

 

遠距離を潰す。そして近距離を潰そう。ここには木が色々あるし、とりあえず…!

 

──オラァ!!

 

ブンっ!!

 

ビキキッ…!ゴシャア!!

俺は、思いっきり木に蹴りを食らわせる。木は根っこごと地面を抉るように倒れた。

 

俺は倒れた木を片手で掴み、狙ってきた方向に投げ飛ばした。

 

──フン!!

 

『!?』

 

弓を持っていたエネミーは、予想だにしない攻撃に固まっており、そのまま木が直撃した。

 

この一連の様子を見たエネミー数体は、何故か固まった。

 

──……なんで固まってるんだ??まぁいいか、くたばれ!!

 

固まっているエネミー1の心臓を貫き、持っている棍棒を奪い取っては、エネミー2の顔面に振り下ろして破壊する。

ビビったエネミー3とエネミー4は逃げようとするが、震えていて動けそうにないのでそのまま頭を潰して倒す。

 

──……これで、5体か。さっさと行こう。

 

 

……なんか、予想より弱くね?…まぁ、いいか。とりあえずさっさと終わらせよう。

 

 

グシャアッ!!ボゴォ!!ドガァン!!

 

およそ、拳から出る音ではない音が、森中に響く。

 

巨大なイノシシが、その音に向かって突っ込んだが、躱され首を捻じ曲げられ落とされる。

スケルトンが弓矢で攻撃するが、軽く躱されて拳で粉砕される。風圧で吹き飛んだエネミーも居た。

少し強かった赤毛のワーウルフ的な奴は、武器を粉砕してからその破片を右目に、左親指を左目に刺し、喉を潰してから心臓を貫いた。

 

………何体エネミーを討伐したか忘れたが、とりあえず森をさっさと出ることにした。ウォーキングアップはこれくらいで済ませておこう。

 

森を出ると、リツカとリッカが顔面蒼白で立っていた。

なんだっけ?……あ、思い出した。ち〇か〇みたいな顔になってた。

 

「「(՞⸝⸝o̴̶̷̥᷅ ⌑ o̴̶̷̥᷅⸝⸝՞)わァ…………ァ…………」」

 

──泣いてんのかよ……

 

いやまぁ、慕ってる兄が血塗れの状態は確かに怖いけど……。別にエネミー相手だし、血まみれでもホログラムよ??

 

「───まさか、ここまでやるとはな。」

 

──あ、タイツの人。

 

「スカサハだ。…名乗っては居なかったな、すまぬ。それより、よくぞ生きて帰ってきた!」

 

──いやー!久々に暴れてスッキリしたぞー!

 

「お兄ちゃん、あの微小特異点でもあんなことしてたの……」

「ドン引きを通り越して、もはや恐怖しか残らないよ……」

 

──んな事言われても……でも、今日はなんか、めちゃくちゃ動けた気がする!

 

俺がそう言うと、スカサハは少し驚いていた。

 

「なんだ、あれがお前の実力ではないのか?」

 

──今日は前より動けてたと思うぞ?……けど、なんかやり過ぎた気がするんだよなぁ……。

 

「そうだよね……お兄ちゃんが木を蹴り飛ばしてそれを投げつけたり」

「砕いた棍棒をと指で目潰しとかしないよね……見間違えただけだよね!!」

 

──それはやった!

 

「「うぁぁぁぁあああああ!!!」」

 

藤丸兄妹が頭を抱えながら膝が崩れた。うわぁ……すんげぇ痛そう。

 

「お兄ちゃんが……お兄ちゃんが……」ブツブツ

「ありえない……あの優しいお兄ちゃんが……こんな……」ブツブツ

 

──………大丈夫か?コイツら。

 

「察してやれ。穏やかな奴がいきなり大暴れしたんだ、少しは堪えるだろうよ。そっとしてやれ。」

 

──あ、はい。

 

クー・フーリンがめちゃくちゃ2人のことを哀れんでる。言っとくけど、前からこうだからな!?あんまし効かなかったから止めてたけど!!

 

「……では、実戦経験を試させてもらおうか。構えろ、ユウキ。」

 

──!………ああ!

 

スカサハさんは「師匠だ。」

………スカサハ師匠は、槍を構えて戦闘態勢に入る。

俺も、足を肩幅ぐらいまで開けて、腰を下ろして構える。

 

────そこから数時間、スカサハ師匠に俺は全力で戦った。

 

無数の槍を全力で避けて、その内の二本を借りパクして剣みたいに振るってたら、スカサハ師匠とクー・フーリンから

 

「「槍として使え(よ)!!」」

 

と、総ツッコミを食らったが何とか食らいついた。

 

そこからはもう、なんも覚えてない。

でも許して。許してくれ〜!

いやだって普通に考えて欲しい!!

 

アドレナリンドッバドバの状態で(ほぼ)一撃で死ぬかもしれない状況での戦闘とか覚えてるわけないやん!!!

 

こちとらガチの"死"に対抗してるんやぞ!?相手はめちゃくちゃ手加減してくれてるのはわかってるけど一発でも当たったら死ぬのはわかるよ!!あの槍"ゲイ・ボルク"だろ!?よく知らないけどめちゃくちゃ呪いとかがあって、ほぼ即死の槍だよ!!?死なないようにするしかないじゃないか!!!

 

なんならスカサハ師匠めっちゃ笑ってたよ!?大爆笑しながら俺の心臓を的確に穿ちに来てたよ!?全力で防ぎながら何とか耐えれてただけだよ!?よく生きてたな俺!!!

 

──よく、生きてたな…俺……!

 

「ほんとにそう思うよ…」

「なんで生き残れてるの……??」

「やるじゃねぇか!スカサハの攻撃を掠りもせずに受けきるたァ……いやホントにすげぇな!?どうやったんだテメェ!?」

 

──俺に、質問、するな……!!

 

すまん、もういっぱいいっぱいなんや……疲れて息も殆どしてなかったんだと思う……。アレだ……襲撃者からコイツらを逃がす為に(・・・・・・・・・・・・・・・・・)戦った時みたいに(・・・・・・・・)……。

 

 

───そういや、あの後どうなったんだ……俺……?中にある聖杯か……?けど、あの聖杯はあの時にはもうなかったんじゃ……?

 

いや、もしもあの時は敵を殴り倒してた。なら、魔力が聖杯の中に集まった可能性が……あるのか?カルデアでは、聖杯は魔力リソースって聞いてるけど……まいっか。

 

「いやはや、よくぞ我が槍を耐えたな。これならば、少しはここの連中も認めるだろう。しかし、お前は強くならねばならない!」

 

──……なんでだ?

 

「そうだよ!お兄ちゃんは別にレイシフトが出来る訳じゃ…!」

 

「確かにそうだろうな。しかし、我らの基地の防衛程度なら、役に立てるやもしれん。そもそも、ここの職員達をできる限りを尽くして生存させた実績もある。任せるにはこれ程のモノは無いだろう?」

 

………うーん、それはそうかもしれないが……俺はただの人間だしなぁ……そこまで期待されるほどではないだろう。

 

よし、ここはガツンと──

 

ギュルルルル!

 

「「「「………」」」」

 

──………腹減った……。

 

いや、さすがにそりゃ腹減るよね!!あんだけ派手に動いてりゃそらそうよね!!仕方ないよ!!!!

 

「(〃゚艸゚)プッ………あっははははははははは!!!!いきなりっ……!!いきなりはっ…卑怯だよ……!!!あはははっ!!!

 

──なっ!?笑うなよリッカ!?仕方ないだろ!?あんだけ動いてりゃそら──

 

ゴメンッ……お兄ちゃんッ……ムリッ……はははは!!!

 

──笑うなぁ!!昼飯を抜かれたくなかったら笑うな!!!

 

俺が結構強めに行っても、2人は笑ったまんまだ。こりゃもうダメだな。うん。昼飯はこいつらの皿からおかずを頂戴するしかない……!!俺の腹の足しにしてやる!!!!

 

「………久しぶりだな、あの二人が笑うのは。」

 

「まぁ、ゆっくりしてる時は笑ってるけど、そうじゃねぇ時の方が多いからな……家族ってのは、アイツらにとっては失いたくないモノだろうしな。だからよ、スカサハ。」

 

「………なんだ?セタンタ。」

 

「あの野郎を強くするのは構わねぇが、アイツを最前線には連れてかねぇからな?

 

当たり前だ。儂がそんなヘマなんぞする訳なかろう。だが、その忠告は聞いておいてやろう。

 

藤丸兄妹とその兄のじゃれあいを見ながら、師弟は確信した。

 

マスターの兄(明楽ユウキ)は2人のマスターの光なのだと。唯一、あの二人が戦場から日常に戻れる存在なのだと。

 

故に、カルデアの職員たちに、ここに集いし英雄たち(カルデアのサーヴァント達)に知らせなければならない。

"明楽ユウキ"を迫害するという事は、人類最後のマスター(藤丸兄妹両名)を"殺す"との同義だと言うことを。

 

 

 

その日以降、俺はサーヴァントに関わることが少し増えたのだった。なんでだろ?





お兄ちゃん(のサバイバル力)を甘く見るなよ…!
それと、暇な時にスカサハ師匠が修行を付けてもらうようになりました。戦闘力がまーた上がるよコイツ。魔力なんざないのによぉー!

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