今回は軽め〜
「さぁ、お兄ちゃん!着いたよ。」
──………はは、でっかぁ……。
やぁ、明楽ユウキだ。
近所の仲良し兄妹の妹である藤丸リッカにつれて来られたのは、クソ寒いどっか。
正直何処かはわかんねぇけど、すっげぇデカイ雪山……標高2000km?とか何とか言ってた。
そんな場所にある職場とか……うん。普通に意味わかんねぇや!
──………んで、俺は入れるのか?
「ここに来る前に色々と検査したりしたでしょ?あれで入れるようになってるはずだよ!」
──あの検査、入国審査みたいなのだったんだ………。
実は、ここに来る前に色々と検査させられたのだ。身体検査は諸々やったし、バイタルチェックとか色々やってた。正直そこら辺は気にせず対応した。目は死んでたと思う。主にやる気がなさすぎて。
「えーと………うん。入れるって!行こ、お兄ちゃん!」
──へーへー……というか、ここでは"お兄ちゃん"はやめた方がいいんじゃないか?一応職場だろ?
「え?でも、私たち"お兄ちゃん"のことは"ユウキお兄ちゃん"として呼んでたから……今更だと思う。」
──ちゃんと近所の仲のいい兄ちゃんと言いふらした?
「それは勿論!」
ふんす!って顔して胸張ってるリッカには悪いが、こういう時のリッカはあんまし当てにならない。
──……聞こえてるか知らないけど、一応中にいる人たちに説明しておいてくれませんか?
あ、気配の一人が颯爽と中に入っていった。まぁ、悪いようにはされないだろ。うん。
「さ!入ろお兄ちゃん!」
──はいはい………さてさて、どうなるかなぁ?
こうして、俺はリッカの職場に入館するのであった。
ちなみに、後ろにはスタッフさんが数人いるぞ。なんかしたら後ろからグサッと刺されそうだからリッカからある程度距離を取っている。信用はされてないだろうしね。
入館して、すぐさまリッカは連行されました。………わんこ??いや、狼か。あの山にはイノシシかクマか鳥か虫ぐらいしか居なかったからなァ……狼は居なかったはず。
──すんげぇスピードで連れてかれたけど、あれはいいのか……?
「───問題は無い。最高の手加減で甘えているだけだ。」
──うおっ!?リッカの近くにいたヤツ!!……あ、殺気飛ばしてきたやつの一人はおめぇだな!?
「……ああ、その件に関してはすまない。何せ、事前に説明はされていたが、かなりの実力者と見受けられたのでな。」
──へぇ〜……俺って実はめちゃくちゃ強くなってるんだなぁ……。とりあえず、どこに行けばいいんだ?
「───それなら、俺が案内しよう。」
──あ、もう一人の殺気飛ばしてきた奴。
「ああ。俺はランサー。真名はカルナという。昨日は済まなかった。」
──大丈夫だ。手を出されていたら文句は言ってたけど、何もされてねぇし。
「そう言ってくれると助かる。では行こう。」
──おう、よろしくお願いします。そんじゃな、赤い外套の強そうな奴!
「エミヤだ。今後はそう呼べ。」
──わかった!またなエミヤ!
俺はエミヤと離れてカルナについて行く。はてさて、俺はどんな事をされるのかねぇ?
カルナについて行った先には、色んな人が近未来的なパソコン?的なので作業してました。
あ、リツカもいるやん。まぁ、今は話しかけないでおこう。
「お?やっと来てくれたね〜?」
一番中央にある司令官が立ってそうな所にいた女性が俺たちの方に振り向いた。
「ようこそ、明楽ユウキ。ここは"人理継続保障機関フィニス・カルデア"。私はその所長代理を務めているレオナルド・ダ・ヴィンチさ♪気軽にダ・ヴィンチちゃんとでも呼んでくれたまへ!」
──見た目モナ・リザ中身レオナルド・ダ・ヴィンチとか情報量多すぎて意味不明なんだけど!?
なんなの!?変な人!?変な人なの!?いやそもそも見た目モナ・リザな時点でだいぶヤバくない??普通に考えて。
──………うん。とりあえず意味分からんけど、詳しいことは後にしよう。これ以上の情報量は俺のちぃっちぇえ脳みそじゃ処理できん。
「そう?それじゃあバッパと用事を済ませちゃおうか。案内ありがとうカルナ。ゆっくり休んでくれたまへ。」
「ああ、了解した。……ではな、マスターの兄よ。願わくば、敵にならないことを祈っている。」
そう言い、カルナは帰って行った。……敵?
──え、なに?俺ここの敵になるの??
「うーん、可能性としてはあるよね〜って話だよ。」
──ええ....(困惑)まぁ「もしも」そうなったら、即自害するわ。後処理よろしく。
「え、うん。それはいいけど……君の弟がいるのにそんなこと言ってもいいのかい?」
──…………………………フーーーー…………スーーーーー………………やっべ終わったわ。
「「───お兄ちゃん???」」
▼クソほどキレた藤丸兄妹が現れた!
▼ユウキは困惑した!
──待って待って待って待って待って待って!?リッカがなんで居るのさ!?
「報告書を出しに来たら聞こえちゃったんだ〜♪やるよ、リツカお兄ちゃん。」
「任せろ妹よ。この兄のニンジャによって鍛え上げられた拘束術を受けてみよ!!セヤーー!!」
──アバーッ!
▼洗練されたコンビネーション攻撃!ユウキに無量大数のダメージ!
▼ユウキは倒れた!
……
「「やったぜ!」」
嬉しそうにハイタッチする2人の影で、一人青年は泣いていた……。
──(ノД`)シクシク……なんでこんな目に……。
「………大丈夫かい?」
──鍛えてなかったら即死付与だった。
「脆すぎないかい君ィ!?」
──色々成長した奴のコンビネーション攻撃とか受けたら死ねるんだよなぁ……。
そう言いつつ立ち上がり、藤丸兄妹の方をチラ見する。2人はまだはしゃいでいるようだ。
──よし、とりあえず今のうちに検査しに行こう。
「……そうだね。では行こうさっさと行こう!」
こうして、中央管制室(ダ・ヴィンチ氏に後ほど聞いた)から医療室に移動した。
その後普通に検査された。
なんか赤い看護婦の人とちょっと悲壮感漂わせてそうな白い髪の人が検査してくれたよ。手際良すぎてびっくりしたね。
結果は……検査に引っかかる事はなかった。
特に異常もなく、健康体。
魔力?は殆どないし、使おうとしてもすぐガス欠になるとか何とか……なんそれ?アレか?近未来的なパソコン?的なのもその魔力みたいなの使ってるんか??
………なんか、そもそもあんまし一般の物ではなさそうやな。(憶測)
まぁ、使えたらファンタジー過ぎるし別にいらねぇし、気にしなくて良いか!
──………んで?ダ・ヴィンチ氏よ。俺はいつ帰れるんだ?
現在、俺はダ・ヴィンチ氏の後ろをついて行きながら、居住区画の廊下を歩いていた。どうやら荷物も既に置かれているとのこと。
んで、適当に世間話をする事にした。まぁ、聞いておきたい事を聞いたんだけど。
「んーとね〜?実の所、君の故郷に帰るにも結構時間掛かるんだよねぇ……。君のことはもう少し調べないと確実に安心とは言えないからさ♪」
──……検査したのに?
「あれは、君の基本的な肉体や体調の変化なりを調べただけなのさ。………そもそも本来なら、自力で出てこれるような場所では無いのさ。君がいた所は。」
──………なるほど。"色々あって暴走しました!"とかならないようにある程度監視下に置きたいんだな。了解、ならもうしばらく厄介になるよ。
「理解が早くて大変よろしい。それじゃ、ここが君の部屋だ。今日のところはゆっくり寛ぎたまえ♪」
──ああ。また明日な。
「うん。また明日。」
そして、俺はダ・ヴィンチ氏に別れを告げて部屋に入る。
中には、藤丸兄妹が居た。
「やっほーお兄ちゃん!遅いよ〜!」
「やっと来た……お兄ちゃん遅いぞ〜!」
──よーし……お前ら帰れ!!
「「えーー!?」」
2人を部屋から叩き出す。
近頃色々ありすぎてもう疲れたんだ、寝かせてくれ……。
──……即叩き出せたな。(なんも言われてねぇあたり、あれくらいなら見逃してくれるのかもな。)
そう思考しつつ、布団をめくると……なんかいた。
青い髪に頭に白い角みたいなのがある着物を着た少女がそこに居た。
──……………………………はぁ、寝たいのに寝かせてくれねぇのか?ここは。
「すぅ………すぅ………」
──気持ちよさそうに寝てやがる………仕方ない、床で寝るか。
俺は、ベッドで寝ている子をそのまま放置して床で寝た。一応のために持ってきておいた寝袋で寝た。………ここには不思議なヤツらが多いなぁ………。
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