コードギアス LostColors -LastR2- 作:久遠寺バター
ゼロ処刑から一年間止まったままのルルーシュの時間
二つの止まっていた時間が動きはじめる
黒の騎士団がエリア11で起こした反乱事件「ブラックリベリオン」から一年ブリタニア政府は、トウキョウ決戦で逮捕された黒の騎士団総司令・・・ゼロの処刑を公式発表。
エリア11は矯正教育エリアに格下げされ、以前にも増して圧政がしかれていた。
僕とユフィはこの一年間、ライアーとユフィーナとして、ありとあらゆる人物と会い人脈を広げ水面下で計画の準備をしてきた。
それゆえに僕らは彼の死が偽造であるとわかっていた。
何故なら、アッシュフォード学園の名簿にルルーシュの名が載っていて普通に学生をしているからだ。
それに加え新任教師として数人のブリタニア軍人が赴任していた。
しかし、それ以上にルルーシュの弟、ロロ・ランペルージュの存在に絶句する。
そう、彼こそ神根島でであった、あの少年だったからである。
また、黒の騎士団の残党がルルーシュに接近しようとすると必ず殺されているため、彼の存在が危険だと判断できる。
更に調べるとアッシュフォードの名簿にはあるはずの名前が無かった、スザクとカレンである。
スザクはゼロを捕縛し反乱を鎮静化したので、その褒賞としてナイト・オブ・セブンの地位を手に入れていた。
カレンは黒の騎士団の残党として、国内をゼロ補佐官C.C.と幹部士官・卜部巧雪とともに逃亡と潜伏を繰り返しゼロ救出の機会を伺っていた。
そんな中、バベルタワーでの潜入作戦の情報を得た僕はすぐに、バベルタワーでの作戦の裏工作をするために中華連邦の先遣隊として、僕とユフィはエリア11に入国した。
バベルタワーはギャンブル場があり、裏世界や権力者がギャンブルをしていて、そこではイレブンがバニーとして雇われ奴隷の様に扱われているらしい。カレンが潜入する日、僕は先に審査官にギアスをかけた。
そして、僕らは作戦を実行する日になった。
その日は、丁度、高亥と星刻が入国する日だった。
「ふぅー、ユフィ大丈夫かい?」
「はい。平気です。貴方こそ無理はダメですからね」
「久しぶりに日本にきたのに何だか悲しいなぁ」
「はい・・・また、始まってしまうのですね。戦争が・・・・」
ユフィは悲しそうな顔をした。
ユフィが宣言した行政特区日本で一時は戦争は終わったのに・・・今は再び戦争が始まろうとしている。
「カレンさん、元気でしたね」
「ああ、そうだね。でも・・・・」
僕がそういうとユフィは黙ってしまった。
僕は話題を変え、作戦の確認をした。
「防弾チョッキを着て、作戦は二人でギャンブル場へ入店しルルーシュを監視、更にロロを注意しつつ、黒の騎士団の作戦を促進化する」
「わかりました。私は例の爆弾の設置ですね」
ユフィは嬉しそうに答えた。しかし、彼女の本心と僕の本心は悲しみで満ちていた。
「私はユフィーナでいる時は、お姉様を真似しているんです。」
いきなり、ユフィは自分がユフィーナでいるときの話をした
「へぇ、コーネリア皇女殿下をねぇ。だから、゛貴様等゛何だね」
「はい、コーネリアお姉様は私の憧れでしたから。ライはどんな事を意識しているのですか?」
「僕は昔の自分なんだ。何か仮面被っているとやりやすいんだ」
二人で、話していると心が安らぐ。これが彼女の力なのかもしれない
ビー、ビー、ビー
アラームが鳴った。作戦開始の時間が近い事を知らせるものだ。
モニターには、ルルーシュとロロがエレベーターに乗るところが映った。
「ルルーシュとあれがロロですね」
「そうだね、今ギャンブル場では黒のキングが"ウサギ狩り"をしている。恐らく出くわしたら、いざこざが起きるだろう・・・黒の騎士団が事を起こすならこの時だ。」
「"ウサギ"と言うのはなんですか?」
「"ウサギ"はイレブンの"バニー"の事だよ、それを力を持っている者が奪って奴隷にするんだ。」
僕がそういうとユフィはまた、悲しい顔をした。
ユフィの知らない世界の黒い部分をこの一年間見てきた。彼女の知ら無かったブリタニアの事情が次々に明かされていく
「酷い」
ユフィはモニターに映る兄弟で傷つけ合い悲しむイレブンと、それを見世物にして笑うブリタニア人の姿を見て酷いと言葉を零した。
「ユフィ、悲しんでいる暇は無いよ。僕たちはこの現状を変える為に来たんだから!」
僕らはブリタニアのサザーランドにラクシャータさんが改良したサザーランドⅡに乗りこんだ、見た目は変わらないが武装と運動性はかなり高い。ラクシャータさんには悪いがギアスにかかってもらっているから僕の頼みは全て通る。
「ユフィ、慎重にね」
僕は今回の作戦にはユフィを参加させたくは無かった。ユフィが志願してきたから、断れなかったのだ。
「ライ、も気をつけて下さい」
ハッチが閉まりコックピットに電源が入る
「これより作戦を開始するユフィはーーー」
ドカァーーン!
大きな爆発音と同時に黒の騎士団の作戦が開始される。
「ユフィはこのまま爆弾を仕掛けに行ってくれ、それが済んだらプランCでP地点に来てくれ」
「プランCってなんですか?」
・・・・まぁいつも通りだから、映像を準備しているんだけどね。因みにプランはA~Hまで考え映像は作った
「ああ、わかりました。」
今頃、星刻たちはカラレス総督と話しているだろう。センサーが反応する
「来たか・・・・カレン」
ドンッ!ガラガラガラ
壁を崩し目の前に現れたのは紅蓮弍式、カレンだった。
キュィーン
速攻のダッシュ。そして、次はカレンなら接近戦に持ち込むだろう、だから
「スラッシュハーケンで真上に上がり閃光灯を使う……だな」
閃光灯はラクシャータさんに頼んで作って貰った。軍での戦いなら使えないが
今回みたいな工作作戦にはかなりつかえる
「逃がすか!!」
紅蓮弍式がジャンプし輻射波動機構を使おうとした。
その瞬間、僕は閃光灯を投げた。
「クラッカーごときで止められるか!!」
カレンが閃光灯を輻射波動機構で受け止めようとしたその時、光が彼女の視界を奪った!
「!!?これは、閃光弾!?」
閃光灯で目が眩み動きが止まった紅蓮弍式にプライベートチャンネルで通信する
「カレン・シュタットフェルト。いや、紅月カレン!」
「!!!??プライベートチャンネル!?どうして、このチャンネルを知っているの!?」
「一つ教えておこう相手の装備を頭で決めつけるな。そして、敵のナイトメアも」
「何が言いたいの」
「早くゼロと合流しろ、もうすぐイレギュラーがくる頃だ。」
「!?何でそれを!!貴様、何者だ?」
「中華連邦の者だ、もっとも味方でも無いがな」
「中華連邦の・・・・名前は?」
「いずれ、また顔を合わすだろう。その時に、言うとしよう。時は待ってはくれないからな」
僕は真っすぐ道にそって、カレンは床に輻射波動をぶつけて下へ向かった。
「ライアー、こちらの準備出来たぞ・・・・ププ」
「笑うなら分からないように笑え、ユフィーナ」
「ユフィーナ、プランEに変更してP地点へ移動するんだ」
僕は直ぐに映像を送った。
「わかりました。あ・・・了解した!」
うっかり素を出し間違いを訂正するユフィ。
やはり、彼女には難しかったのだろうか
ピーピーピー
センサーに映っていた黒の騎士団のナイトメア、無頼が2機がLOSTした。
イレギュラーが来たらしい。
次は3機を一瞬でLOSTさせた。
イレギュラーはそのまま、ゼロの場所へと向かう。
ゼロの所には無頼2機に卜部さんの月下、カレンの紅蓮弍式。
普通なら十分過ぎる戦力だ。
「ゼロ。一先ずあんただけでも逃げてくれ、もともと我らが陽動・・・・捨て石の作戦だ・・・・ならば・・・・」
「違うな、間違っているぞ卜部。切り捨てると言う発想だけではブリタニアには勝てない」
「「卜部隊長!!」」
二人の隊員から通信がはいった
「行けそうか?」
「「はい、物資搬入口ですね」」
「「ああ、このフロアに来る為にはそこが近道だ」」
しかし、3機を一瞬でLOSTさせた奴だ、だかが2機の無頼ではどうする事も出来ないだろう
「「来ました。ランスロットの量産機のような奴です。」」
「新型か、今は捕獲の時ではない。破壊しろ!」
「「はい、ええ!?き、消えた!?」」
「おい、どうした!」
「「な、何で後ろに!?うあぁぁぁ!!」」
「おい、どうした。応答をしろ!」
ピーーー
無情にも2機の無頼は一瞬でLOSTした。その事で、ルルーシュは焦りを感じていた。
「C.C.そちらのフロアーはまだ終わらないのか!?」
「既に爆弾が仕掛けられているのだが、私に対する侮辱というわけでは無いようだな」
「そんな馬鹿な事があるのか!?」
「現に起こっているではないか」
誰だ誰が爆弾を・・・・ええい、先ずはイレギュラーをどうするかだ。
壁を破りイレギュラーが現れる
「こいつか!イレギュラーは!?」
ふざけるな!スザクじゃあるまいし戦略が戦術に潰されてたまるものか!!
「近接戦闘ならこっちが上だ!」
イレギュラーは二本の剣を構えた。
「遅い」
卜部の上段切りとカレンの輻射波動の攻撃を同時に仕掛けるが様子がおかしい。カレンは輻射波動を卜部は上段を構えたままイレギュラーの横を通過してイレギュラーの攻撃で損傷する
「消えた!?本当に」
「神速!?」
カレン達からの認識は消えた、僕の目でみたらカレン達の動きが止まってみえた。
認識からは消え機体は動き続ける。
まず、ギアスとみて間違いは無いだろう。体感時間か人それ自体を止める物かは分からないが
「なら、問題はクリアされたも同然だ」
僕はハーケンを伸ばして、ぶら下がったままイレギュラー目掛けて急降下する
「あり得ない・・・・物理的物ではない。何か別の・・・・」
イレギュラーは二本の剣を繋ぎ一本の刀にし構えた。そう、特派でユフィの騎士をしていた時の僕の使っていたランスロット・クラブの武器だ
「やっやられる!!」
「やらせんよ!」
キュィーン!ドゴンッ!
サザーランドⅡでイレギュラーに体当たりをした。
「何だこいつは?」
「ゼロ、悪いが乱入させてもらう。」
プシュー
ハッチが開きライアーは立ち上がった。
「我は中華連邦の蒼き騎士ライアー・ヴァルフェイト。仮面の騎士を名乗る者だ。」
馬鹿な中華連邦だと!?何故俺を助ける。今はブリタニアとの友好関係にある中華連邦が黒の騎士団との接触はすべての条件でマイナスしかない、何故……
「何であんたが!?」
「愚問だな紅月カレン。我は中華連邦であってブリタニアでは無い。」
僕がそういうと卜部さんが疑問をぶつけてきた。
「だが、ゼロや俺達を助ける事とそれはーーー」
「ああ、別だな。しかし、個人的に黒の騎士団とゼロには興味がある。だから、ここから逃してやる。」
僕はイレギュラーからナイトメアを離した。
イレギュラーの左肩に爆弾の様な物が緑色の光を放っている。
「馬鹿な、まさか!?」
「あれはっ!!」
「ラクシャータのゲフィオンディスターバ!?」
驚くのも無理はない。撃ち込み式のゲフィオンディスターバは僕達の特許だからね。
「「カラレスの主力部隊がバベルタワーに突入を開始しました、その数50以上!!」」
黒の騎士団の団員から通信がはいる
「なんて数なの!?」
僕はゼロの方へ向いた
「ゼロ、爆弾はこちらがしかけておいた。私は君の作戦を理解している」
「何だと、あの爆弾はお前が!?」
カチッ、ドカーーーーーーンッ!!!
柱が壊れバベルタワーはカラレスの本陣へと倒れ込んだ。カラレスの本陣は壊滅、カラレスは戦死した。
何なんだ、あのライアーと言う奴は。カレンと卜部ですら見破れなかったあのイレギュラーを一撃で再起不能にしたあの技量、そして、冷静にものを見て俺より先に俺の考えを読み裏工作をやってのけるあの頭脳。それに、ゲフィオンディスターバの件も気になる。
中華連邦……黒の騎士団に協力させようと考えていたが用心が必要のようだな。
「やっと…やっと、話せる。」
カレンはコックピットからゼロの無頼を見ていた。
貴方は誰なの?
あの声、あの私の癖を知っているような動き。
私と一部の人しか知らないプライベートチャンネルをしっていたの?
そして、
顔を隠す仮面……誰なのよ?