キヴォトス異世界転移物シリーズドイツ軍編 作:ゲヘナ第1突撃隊
「また飲んでる」
ハインツに、そう言われながらスキットルのウイスキーを飲み干す。
私達、ドイツ軍混合戦車大隊はアドビスに向かい、鉄道に揺られていた。
「
「Flak 41か?あれはたしか、第二擲弾歩兵隊の工兵隊が使うてかずになってたはず。何か気になることでも?」
私は少し考えながら、アコに手渡された地図を見て。
「砲兵隊や、航空隊の支援が受けられない事が不安で…」
「航空隊はまだしも、砲兵隊の支援が受けられないのは不安ですね…」
「万魔殿や風紀委員会どちらも、航空戦力だけは持ってなかったからな~」
「飛行船なら…ありましたね。」
そんなことを話していると、前方の歩兵車から聞きなじみある歌が聞こえてきた…
「歩兵車から何か聞こえてませんか?」
「何だったか…思い出せないや…」
私たちは考えながら、きこえてくる歌声を聞いていた。
そうするとハインツが
「ローレ、じゃないかな?」
「確かに、それっぽいな」
ハインツと私は歩兵車から聞こえる歌声に耳をすました。
(日本語翻訳)
「
Ta-ra-la-la, ta-ra-la-la♪
Ta-ra-la-la, ta-ra-la-la♪
Lore, Lore, Lore, Lore♪
Lore, Lore, Lore, Lore♪
「やっぱりいい曲だなぁ〜これ…」
私がそう言うと、
「そうだけど…歩兵隊の構成員ってほとんど女性志願兵で結構若かったんじゃなかったっけ、それに風紀委員の学生たちも…」
「おっと、それ以上はいけない…」
私達はそういいながら戦車の中に入った。
中に戻るとヨーゼフが本を読んでいた。
「あいつら何て歌、歌ってるんだよ
この列車には、風紀委員の人たちも乗ってたのにこんな歌、歌って…」
「歌ってたのは、俺じゃねえよ」私は、そういいながら
「信号銃なんてどうするんですか?」
「なんだ?これ知らないのか、こいつは対人用弾薬も撃てるから、重宝するんだよ。」
「ふ~ん」
そんな事を話していると外にいるハインツが、
「もうすぐ着くぞ、風景も随分変わったな…」
そう言われてキューポラから顔を出すと、周りはさっきまでの都市部とは打って変わっていて、そこら辺一体、砂…砂…砂…
「これはすごいな…さっきのビル群が砂に飲み込まれているみたいだ…」
そばにはほかの線路もあるが砂に埋もれていて、車両も放棄されていた。
「散々としているな…これも砂漠化の影響なのか」
「風紀曰く、そういう事らしいですが…」
私達の乗る列車は側線に入っていき、ちょっとした車両基地に停車した。
「ここがアビドス砂漠…思ったよりも過酷な地形だが、暑さはそこまで感じないな…」
「確かにそこまでは熱くないですね」
私達は、戦車を貨物車からおろし、部隊を展開させた。
ここからは風紀委員会とは別行動で、風紀突撃隊がヘルメット団の前哨基地を急襲し、注意を引いている間に私達が通信相手を救出するという事になっている。
「風紀の部隊が出発しましたね」
「ああ、私達の部隊もさっさと出発しないと」
工兵隊の88の荷下ろしに手間取ってしまったが、全部隊の準備が完了したので、最初に斥候を4~5人先行させながら戦車を先頭に前進を始めた。
市街地を走っているとハインツが…
「私達の戦車は先頭車から3番目ですか…」
「そうだろうよ、ティーガーだと車幅が広くて詰まってしまうかもしれないからな…」
「そうですね…そんなことにならないように願いますよ…」
二人で話していると、銃撃戦の音が聞こえてきた。
”パパパパッ”
「すげえ、ドンパチやってるな!!」
「ほんと、これなら敵はこっちには気付きそうにないですね。」
「さっさと味方部隊を見つけないとな…」
私は、キューポラから少し顔を出した。
周りでは歩兵隊が一つ一つしらみつぶしのようにビルの中をクリアリングしていた。
「今のところは順調に進んでいるな…」
そんなことを言っているとエルマが機銃手用ハッチから顔を出してきた。
「エルマ!顔を出しては駄目だ!!」
「ごめんなさい」
そう言って車内に戻っていった、私もそれに合わせた中に入った。
「エルマ、どうかしたのか?」
「いや…ちょっと外の空気が吸いたくて…」
それを聞いた、ノエルが
「戦車の中は空気がこもるからね…
でも顔は出さない方がいいよ…」
そんなことを話していると、目標の地点より前の2㎞位の所で車列が停止した。
「車列が停止したぞ」
「何か見つけたんですかね」
”ダンダンダン!”
何者かにキューポラを叩かれた。
私がキューポラから出るとそこには、斥候部隊の部隊長がいた。
「なんだ?何か見つけたのか?」
「斥候がドイツ軍の偵察兵を発見して、尋問したところです。」
「ドイツ軍だったのか!、そ.その偵察兵は何と言っているんだ。」
私が彼女にそう聞くと。「『救助要請を聞き、偵察に来た』と言っていました」
「なんだって?、通信の主の他にも、こっちに来ていた者達がいたのか?…
じゃあその情報を風紀にも伝えたら、前進を再開するぞ」
「了解しました!!」
彼女は敬礼をして後方の通信車に走っていった。
風紀との連絡が取れたため、戦車隊は再び前進を再開した
「そろそろ目標の地点だ」
前進していた戦車隊は、建物の周りに展開し。
突撃隊が突入するため建物に接近していた
「あの建物辺りに見方が立てこもっているだろ?」
「そうなんですかね…周りに敵影はなさそうですね…」
ハインツとそんなことを話していると、照準器を覗きながらヨーゼフが…
「歩兵隊が中に入っていきましたよ、戦闘になるかも…」
「各員注意しろよ…」
私がそう言うと、エルマはMGを操作した…
だが予想外にも中に入っていった部隊はすぐ出て来た。
そして分隊員数人がこっちに来て。
「味方部隊を発見しました。部隊は相当疲弊していて、武器弾薬も枯渇していた様なのでトラックに乗せてさっさと後退させると、なので歩兵は戦車に乗せろということなので、うちの部隊の何人かが分乗します。」
「分かった。建物の中には、何人位居たかわかるか?」
「はい、歩兵は2小隊ほどで、イタリア軍の将校の人が数名居たと」
「将校?階級はわかるか?」
そう聞くと彼女は首を横に振った。
「まあいい、風紀の支援に向かわないと。
遅いと怒られてしまうかも知れないからな…」
対象の救助が完了すると戦車隊は、隊列を再編し敵前哨基地に向かった。
「あの服装…やっぱり独伊アフリカ軍団で間違いなさそうですね…」
ハインツが私にそう言った。
「これは、謎が深まるばかりだな…」
「他にも転移して来た者がいるかも知れないな…
ドイツ軍ではないやつらもいるかも…」
そんなことを話していると風紀の部隊が攻略したであろう前哨基地を発見した。
「こいつはすごいな…地面がぼこぼこだ」
そこには地下にあったであろうバンカーが剝き出しになっていた。
「なんだこれ航空攻撃でもあったのか?」
「いや味方に航空戦力はないはず…」
「じゃあなんだ、250㎏級の爆薬でっふ飛ばしたでもゆうのか…」
私達は疑問に思いながら味方部隊との合流を目指して前進した。
私達が味方部隊の救出をしてる間に風紀委員会は、ほとんどの前哨基地の攻略に制圧に成功していて残すところあと一つになっていた…
「攻撃を行う基地は、戦車基地なのか?」
「そうらしい…
我々は側面から攻撃する事になるな…
この幹線道路まっすぐ行けば…」
私達が幹線道路を前進していると、開けた場所に出た。
そこから約1200m位のところに、敵の戦車が鎮座していた。
その戦車の砲塔には砲身が二つあり、車両が大型化していたが、元がクルセイダー戦車なのがギリギリわかった。
元が分からなくなるほど改造されていた戦車は、こちらに砲塔を向けようとしていた…
「なんだ!?あの戦車!」
「KV戦車か?…いや、よく見るとクルセイダー戦車なのか…」
私はハインツにそう言うと、エルマに後列の戦車を散開させるように伝えた。
そして一両の四号には敵の側面を攻撃する為に幹線道路から延びる別の道から、歩兵を随伴させて前進させた。
私達は前進する味方に気づかないようにする為に砲撃を開始した。
「ヨーゼフゥ!距離約1000m!」
「フォイヤ!!」
”ドカァン!!”
私達の発砲に合わせて他の戦車も砲撃を開始した。
「手前弾着!上げ200m、装填次第に射撃せよ!」
「装填完了!!」
「ドカァン!!」
砲身から放たれた[[rb:徹甲弾>対戦車弾39]]は、敵戦車の砲塔に命中し貫通したが、砲塔はまだこちらに向こうとしていた…
「嘘だろ!?88を食らっても動いてるぞ!。」
「何ですって!?対戦車弾40使いますか?」
私は少し考えて、ひとまず四号達を後退させて、ティーガーとFlak41での、砲撃を続行した。
「88で撃破できないなんて…
でも、奴の砲は連装のせいか精度は低い…」
奴が撃ってくる砲弾は至近弾はあるが当たる事は無かった。
ヨーゼフが
「
と、提案してくれたが
『爆薬を持って近づくなんて、危険すぎる』と、工兵が反対したためその作戦は中止になった。
それからも戦車砲やFlak41で攻撃を続行したが、敵からの攻撃がやむことは無かった。
「何発食らっても、動いているぞ!!」
「どうなってるんだ…」
敵に有効打を与えられずにいると後方に居る通信隊の兵士が駆け寄って来て言った
「急いで戦車を後退させて下さい!!」
「なぜだ?」
「敵戦車への大規模攻撃をすると連絡が入りました。」
「なんと…」
私達は歩兵隊を後退させ、間に合わない者は戦車の後ろに隠れさせた。
「総員退避!!」
突撃隊隊長の声が銃撃戦の中に響き渡る…
「一体何がくるんだ?砲撃か?」
「おい!雲の隙間から何か見える、あれは…」
ハインツがそう言いながら空を指さした。
””ウウァァァァァァァ!!””
雲の隙間から見えた彼はそう叫びながら突っ込んてきた…
つづく…