私に先生は荷が重すぎます!   作:朱汰清家

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事態収拾

 ああああぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!!!!!!

 はずかしいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!

 ……………………死にたい。

 見られた。

 みんなに見られた。

 私の裸。

 正確に言えば下着姿だけど。

 穴があったら入りたい。

「やったわ! 先生のおかげえええぇぇぇぇえええええ!?」

 あぁ。とうとうアルちゃんにも見られた。

 これでここにいる全員に見られたことになる。

「なんで!? どうして裸なのよ先生!?」

 アル、お願いだから聞かないでくれ。やむに負えない事情があったんだ。

「ほ、ほら! お腹を冷やすといけないわ! 私のコートを貸してあげる!」

 …………つらい。アルのやさしさがすごくつらい! でも、ここで動揺したりうろたえたりしたらもっと恥ずかしい思いになる! 堂々と! そして最後まで貫かないと!

「ありがとアルちゃん。けど大丈夫! それよりも今がチャンスよ! 風紀委員の子たちが動けていない今がチャンス!」

「そっ、そうね! ムツキ! カヨコ! ハルカ! 逃げるわよ!」

 アルの声にみんながはじかれたように動き始める。

『――! 皆さん! 呆けている場合ではありません! 早くあの変態を捕まえなさい!』

「アコちゃんだけには言われたくなーいっ!」

『はぁ――!?』

 私の発言に怒っているようだけど、何人かうんうんとうなずいているし、やっぱり誰も口に出していないだけで同じようなことを思っていたらしい。

 そんなことよりもとりあえずこ今はこの包囲網から抜け出さないと。そう考えて走り始めた時、遠くから銃声が聞こえた。

「どきなさい! アンタたち!」

 それだけじゃない、ここ数日の間ですごく聞きなれた声も聞こえた。

「勝手にアタシたちの自治区に入り込むなんてどういうつもりよ!」

「ん! 柴関ラーメンを壊したことも絶対許さない!」

「悪い子はお仕置きでーす♪」

 そりゃそうだよね! 原作でも柴関ラーメンを爆破したらすぐに駆け付けてきたもんね! それなりに時間もたってるしこっちに来るのは当然だよね!

 やばい。さすがにこの姿をみんなに見せるわけにはいかない! すぐにでも着替えないと!

 ……あっ。見覚えのあるヘイローがすぐ近くまで来てる。これ、むりだぁ。

「あ! あれ先生じゃないですか?」

「ホント!? どこどこ!」

「ん、見つけた」

 風紀委員をかき分け見覚えのある子たちが三人姿を現す。やっぱりというべきか当然というべきかセリカ、シロコ、ノノミの三人だった。

「や! 助かったよみんな」

「先生! ぶじだったのねって! なんて格好しているのよ!?」

「わー! すっごく大胆ですね!」

「まさか先生にそんな趣味があるなんて」

 わぁ。すっごい誤解されてる。どうしよう。

「みんな、落ち着いて。落ち着いて私の話を聞いて。これには深いわけが――」

「ん、大丈夫。わかってる。私は気にしない」

「そうです! 趣味は人それぞれです! ね! セリカちゃん」

「なっ!? なんでここで私に振るのよ!? そういうのはアヤネちゃんに聞いて!」

『セリカちゃん!? それこそ私に振られてもどうしようもないというか!』

 ダメかもこれ。全然聞いてもらえない。収拾がつかない。お願いだから話を聞いてほしい。

 誰でもいいからこの場をまとめてくれないかなぁ。

「――これはどういう状況かしら?」

 ざわめいていた場を一瞬で鎮める覇気のこもった声。

 彼女との初対面がこんなことになるなんて。

 声がした方向を向くと集まっていた風紀委員が割れ、一人の生徒がコツコツと足音を立てて近づいてきているのが見える。頭に浮かんだヘイローはほかの生徒たちと比べて無骨であり、圧倒的な存在感を出している。そしてそのヘイロー以上に本人からあふれ出ている存在感、威圧感。小さな体躯をしながらも威風堂々と歩く姿にここにいる全員が緊張感をおぼえた。

 一瞬にしてこの場を支配した彼女、空崎ヒナは誰にも動くことを許さない殺気を放ちながらあらわれた。

「アコ、説明。どうしてこんな……こん、な」

 ヒナの言葉がとまる。誰しもが何事かと思っただろう。けれど私は違う。だって、ばっちり目が合っちゃったから。お互いがお互いを認識している状態。つまり私の恰好をしっかりと認識したわけで、言葉がとまってしまうのは無理からぬ話だった。

 ヒナの顔が急速に真っ赤に染まっていく。

「本当にどういう状況っ!?」

 ……人間初対面が一番大事なんてよく言うけれど、この場合私の印象ってヒナの中でどうなったのかな?




今回のイベントも最高でしたね!
野球のルールとか一切知らないんですけどそれでも楽しめるようになっているのには書き手の技量がすごいって思います。
それにスミレの先生呼びににも思わずドキッとしちゃいましたよ。
やっぱり普通に美少女なんだよなスミレって。
頭の中がトレーニングで染まり切っているけど。
本当にいい子なんだなって今回のイベントで改めて思いました。
すべての事がトレーニングにつながってくるけど。
生徒たちのことを愛をもって見守っている先生の気持ちの一端を少し知れました。
あんないい子たちの将来が楽しみになるのは仕方がないよね。
やっぱ先生ってスゲーわ。
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