モモトークでヒフミに連絡を取り、送られてきた場所に向かう。
「久しぶりだね、ヒフミちゃん」
「お久しぶりです先生!」
そこにはすでにヒフミが待っていて、声をかけると笑顔で駆け寄ってきた。
「待たせちゃってごめんね」
「いえっ、全然大丈夫です」
軽い雑談をしているとヒフミが「そういえば……」と話を切り出してきた。
「アビドスの皆さんはお元気ですか?」
「うん、おかげさまで」
本当におかげさまだ。アビドスの皆から聞いた話だけど私が別れた後、ホシノを救出するためにカイザーPMCの基地を進んでいるとカイザーPMCの兵士たちと出会ったらしい。そんなとき兵士の大半をヒフミが蹴散らし、足止めをしてくれたと聞いた。顔を合わせてお礼を言いたいとも。
「よかったです。たまに連絡は取っていたんですが、直接は会えていなかったので」
「よかったら今度一緒にアビドスに行こっか」
「そんな、先生の手を煩わせるようなことでは」
「私もしばらく会えていなかったし、久しぶりにみんなに会いたいからね」
「そうですか? それでしたら……よろしくお願いします?」
「はい、お願いされます」
それにしてもまたみんなが集まるってことはつまり――。
「……覆面水着団再結成だね」
「しませんよ!?」
残念。……まぁ、近いうちに集まることになるんだけど。
「それでヒフミちゃん、補習授業部の事なんだけど」
「うっ」
補習授業部の名前が出たとたんヒフミは気まずそうに眼をそらした。
「じ、実はですね……ペロロ様のゲリラライブがあった日が試験日だったみたいで……その……」
「テスト、サボっちゃったわけだ」
「うぅ、お恥ずかしながら」
顔を赤くして力なくうつむくヒフミ。
「まあすぎちゃったことを後悔しても仕方ないよ。次はちゃんとテストを受ければいいんだし」
「うぅ……はい」
思った以上にテストをすっぽかしたことを気にしてるみたいだし、どうにかして元気づけてあげないと。
「それに私としてはヒフミちゃんが一緒にいてくれて心強いよ」
「そっ、そうですか?」
「うん。一人だとやっぱり心細いから知ってる子がいると安心できるからね。それがヒフミちゃんだからなおさら」
ヒフミの両手を手に取り「頼りにしてる」と声をかけるとパァと顔をほころばせた。
「任せてください! 精一杯先生をサポートさせていただきます! それにナギサ様にも頼まれましたので」
「ありがとう、ヒフミちゃん」
元気になってくれてよかった。やっぱりヒフミには笑顔が一番似合う。
「それじゃあ、他のメンバーを探しに行こっか。案内お願いできる?」
「はい! 任せて下さい!」
そのまま手をつなぎながらヒフミに連れられて学園の廊下を歩きだした。
「ここは……?」
「正義実現委員会の教室です。ここに補習授業部のメンバーが一人監禁されているとのことなので」
「……監禁?」
「……はい」
「……なんで?」
「私も詳しくは……すみません」
「とりあえず入ってみようか」
「そうですね……すみませーん」
扉をノックし声をかけるが中から返答はなかった。
「? 誰もいないんでしょうか?」
「でもカギは空いてるよ」
「――えっ!?」
扉の取っ手をつかみ押してみるが引っ掛かることはなかった。そのまま扉を開けて部屋に入ると中には誰もいない。
「すみません、どなたかいらっしゃいませんか?」
「……誰もいないみたいだね」
どこかの物陰に誰かが隠れてるなんてこともなく部屋は静まり返っていた。
「ど、どうしましょう。さすがに誰もいないだなんて想像してませんでした」
「これじゃあ探しようが――ん?」
「先生? どうしましたか?」
奥のほうにある扉から何か物音が聞こえた気がする。
「あの奥にある扉ってどこにつながってるの?」
「あの扉ですか? いえ、わからないです。そもそもこの部屋自体初めて入ったので……それが一体?」
「扉の奥から物音が聞こえた気がして」
「本当ですか? でしたら向こうに誰かいるのかもしれません!」
一縷の望みをかけて扉を開けようとしたとき、扉の向こう側からドタバタと大きな物音が聞こえた。
「!? 今のはいったい!?」
「とりあえず入ってみよう!」
意を決して扉を開けた先には想像を絶する光景が目に入った。なぜなら――。
「まちなさーいっ!!!」
「うふふ。いやでーす」
――部屋の中を水着姿で走り回る女子生徒、浦和ハナコとそれを追いかける女子生徒、下江コハルの姿があったからだ。
待て待て待て。
予想はしてたけど水着ミサキはやばい。
メチャクチャ可愛い。
ものすごく引きたい。
のに、石がない。
ああああああああああ!!!
ダメだろそれは!!!
エリとカノエを引いたから石がねえよ!!
すっからかんだよ!!!
しかも、しかもさ!!
イベント終わった後にアリウスのメインストーリーが更新されるわけでしょ?
そこでも新規生徒実装されるかもしれないわけでしょ?
モフモフした子とハーモニカの子の二人、すでに興味津々だが?
うちにお迎えしたいんだけど?
あの、もうちょっと準備期間というものを設けてもらってもいいですかね?