「ここが今日から私たちが一緒に過ごす場所なんですね」
「はい、本校舎から結構距離がありましたね」
「つまり、ここでならどんなに嬌声を上げても迷惑をかけることはない、てことですね❤」
「嬌声!? エッチなのは駄目! 死刑!」
「? ヒフミ、きょうせいとは何だ?」
「えっ!? えっと……。悲鳴、みたいな……?」
「悲鳴、なるほど。確かにここならどんな拷問を行おうとも周りにばれることはなさそうだ」
合宿所に到着した私たちはいろんな部屋を見て回った。ほとんどは空き教室だったが大浴場や食堂、寝室など様々な部屋があり、泊まるには十分すぎる設備が揃っていた。
「とりあえず寝る場所はこの部屋で大丈夫そうだね。私はどうしよっかな」
「先生もこの部屋で寝泊まりしませんか? あっでもベッドは4つしかありませんし……。そうだ! 私と一緒に同衾、しませんか?」
「絶対ダメ!! 同衾だなんてエッチなこと許さないんだから!!」
必死になってハナコを抑えてるコハルを見ると、なんだか私もふざけたくなっちゃう。
「コハルちゃん。二人で寝るのがダメなら間に入ればいいんだよ。ほら、二つのベッドをくっつければ3人で寝れるスペースは確保できるし」
「いいですね。それならコハルちゃんともいっぱいナカを深められそうです❤」
「へ、変態!! 3人でだなんて絶対にダメなんだから!!」
顔を真っ赤にしながら怒るコハル。さすがにこれ以上からかう訳にはいかないからちゃんと話をしよう。
「まあ、私もいろいろとやらなきゃいけないことがあるから向かいの部屋を使わせてもらうよ」
「そうなんですね。残念です」
「何かあったら来ていいからね」
「話もまとまったことですし荷物を片付けて、さっそくお勉強をしましょう」
「いえ、お勉強よりも先にやることがあるとは思いませんか? ヒフミさん」
「先にですか……?」
「それは――お掃除です!」
「そうだね、これから長いことここで過ごすことになるんだし」
「確かに、身の回りの整理整頓は大事です」
「うん、衛生面は大事だ。戦場でも大きく士気にかかわる」
「私も、汚いと集中できないし……。掃除するのはいいと思う」
「それじゃあ大掃除を始めましょう!」
それからみんなで大掃除を始めた。みんなが体操服に着替えた中、一人だけスク水に着替えてきたハナコだったり。逆にプールを掃除する時には制服を着てきたりと原作通りに話が進んでいった。
わいわいがやがやとみんなで楽しく掃除する姿はまさに青春を謳歌する学生。私はそんなみんなの姿を写真に収める。
そして掃除が終わって夜になったとき、その写真をナギサへと送った。すぐに既読はつき、少し時間がたってから『この写真は一体?』と返事が返ってくる。
『補習授業部の今日の活動だよ』
『それはわかっております。どのような意図でこのような写真を送ってきたのかを聞いているのです』
ナギサの返信は少しとげとげしかった。
『ナギサちゃんに知ってほしいんだ。補習授業部のみんながどんな子たちなのかって』
『情に訴えることで私の考えを変えようという魂胆ですか?』
『別にそういう意図で送ったわけじゃないんだけど……。まぁ結果的にそういった意味になるのかな』
人を信じるにはまずその人のことを知らなければならない。ナギサも補習授業部のみんなのことは調べてあるだろうけど、直接かかわって調べたわけじゃない。だから少しでもみんなのことを信じてもらうために写真を送ることにした。それしか今の私にはできないから。
『これからも写真は送るよ。ナギサちゃんが少しでもみんなのことを信じられるようにね』
既読はすぐに付いたが返信はすぐには返って来なかった。少しもやもやした気持ちのまま10分ほど待っているとナギサからの返信が映った。
『どうせならヒフミさんの写真をお願いします』
その内容に笑って、ナギサが写真を送ることを許してくれたことにうれしくなる。
最終試験まであんまり時間はないけれど、少しでもナギサの考えを変えられるよう頑張ろう。そう思い明日からの試験勉強についての準備を始めたとき、コンコンと扉をノックする音が聞こえた。誰だろうかと扉を開けるとヒフミが体操服姿で立っていた。
あー。
アリウス編でベアおば復活しねーかなー。
サオリの体を乗っ取ってアリスク以外のアリウス生に恐怖を与えてほしい。
そして先生がベアおばに修羅のごとくぶちぎれてほしいし、般若の表情を浮かべる先生にアリウスの子たちは怯えてほしいし、アリスクの皆には先生と一緒にベアおばに抵抗してほしい。
けどサオリの体を乗っ取ってるせいでろくに攻撃できなくてじり貧で負けそうになってほしいし、スバルにはサオリを助ける鍵になってほしい。
けど、たぶんあり得ないだろうから自分で書くしかないよな。
アビドス三章で終わらせてもいいかなって思ってたけどアリウス編まで書くことが決定しました。
きつすぎて死にそう。
いや、死なない。
だってみたいもん。