私に先生は荷が重すぎます!   作:朱汰清家

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相談

 相談があるといって訪ねてきたヒフミを部屋の中に入れるとどこか落ち着かなそうにきょろきょろと部屋を見渡していた。

「別に面白いものはないよ」

「――えっ!? あっ! すみません!」

 慌ただしく謝ってくるヒフミをなだめる。しばらくすると落ち着いたみたいだからヒフミに話を促す。

「それで相談って?」

「はい。……そ、その内容なんですが……」

 どこか言いづらそうにもじもじしているヒフミ。

「もしかして裏切り者を探せ、みたいなことナギサちゃんに言われたのかな?」

「え!? 知ってたんですか!?」

「私も同じような話をされたからね」

 思い悩んでいた悩みが共有できたからか、ヒフミはナギサと話したこと、そしてその内容への困惑や不安といった一人で抱えていたものを次々と吐露していった。

「二次試験、三次試験と落ちてしまったら全員退学。……一次試験の内容を見るかぎり合格できる可能性は低いんじゃないかと」

 不安そうにつぶやき顔を伏せる。

「それに勉強をするだけでも精一杯なのにそのうえ裏切り者を探せだなんて……」

 ヒフミの体が震える。不安、困惑、恐怖、様々な感情が入り混じっているのだろう。

「その件は気にしなくていいよ」

「……え?」

 ヒフミの顔がはじかれたように前を向き、私と見つめ合う。その目は少しだけ潤んでいた。

「私が何とかするから」

 なんていったが、正直どうするべきなのかわからない。アズサがアリウスからのスパイだとか、ミカが裏切り者だとか。私はこの盤面のすべてを知っているけど、どう扱ったらいいのか、扱った結果どうなるのか。公開すべきか、しないべきか。そもそも公開するならどのタイミングか。

 エデン条約編が始まる前からずっと考えていたが答えは出なかった。結局行き当たりばったりで何とかするしかないのだと結論づけるしかなかった。

「ヒフミちゃんはヒフミちゃんがやるべきことに集中して」

「私がやるべき、こと」

「うん、まずはやっぱり勉強だね」

「……確かに、合格さえしてしまえば退学になることはありません」

「そのためには他のみんながいい点を取れるよう勉強を教えないとね」

「うぅ……、私にできるでしょうか?」

「ヒフミちゃんなら大丈夫。それに私だっているから」

 私もキヴォトスに来て何もしてこなかったわけじゃない。ちゃんと教えられるよう勉強してきたんだ。

 ……本当に大変だった。歴史や地理なんかは全くの別物だから本当に一から学ぶ必要があったし。それ以外の教科もわかる部分はあるものの全体的に勉強のやり直しをしなきゃだったし。そもそもトリニティのレベルが高いこともあって理解できない部分が多くあった。というか今でもわからない部分が多すぎる。

 とはいえ試験の問題を見た感じ何とかはなりそうだと思う。もし試験を受けていたとしても60点は取れていたと思う。……多分。

「そうですね。先生もいるんですから何とかなりますよね」

 ヒフミの声に元気が戻ってくる。

「それじゃあヒフミちゃん。明日も早いからもう寝よっか」

「はい! あの、先生。いろいろと相談に乗ってくださりありがとうございました!」

「どういたしまして。また何かあったら相談に来ていいからね」

 ヒフミは笑顔で部屋から退出した。とりあえず自分のやるべきことが明白になって悩みから解放できたみたいでよかった。

 そんなことを考えながら机に向かって座りなおす。

 机の上にはテスト範囲の教材が開かれていて、その下に隠されているノートにはエデン条約編について覚えていること、わかっていること、今後やるべきこと、様々な内容がびっしりとかかれている。

「とりあえずナギサちゃんの対応はこれでいいとして、直近で何とかしないといけないのはミカちゃんかな? でもアズサちゃんのことも。……いやあれはアズサちゃんが自分から話すのを待った方がいいのかな? でも今のうちにアズサちゃんの後をつけてアリウススクワットのみんなと接触するってのも一つの手な気がするんだよね……。んーやっぱ何もせず原作通りに進めるのが一番なのかな」

 私は頭を悩ませながら夜を過ごした。




イベントよかった。
アキラがメチャクチャ可愛かったし。
活躍も多かったから満足した。
文句なしの神イベなんだけど。
最後の最後でフユの「やっぱ、物書きって変態じゃないとできないんだなぁ」発言がおもしろすぎるとともに変態扱いされたことにちょっと興奮しました。
メチャクチャ戸惑いながらも女王様コスをしてほしい。
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