私に先生は荷が重すぎます!   作:朱汰清家

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起床

「…………ぅん」

 おぼろげな意識と共に瞼を開く。視界はぼやけていてここがどこなのか、どんな状況なのか、まるで分らない。ただ、どこかのベッドの上で寝ていることだけはわかった。

「え!? 先生!? 起きたの!?」

 ぼやけた視界の中で綺麗なピンク色の髪を携えた生徒が覗き込むように顔を近づけてくるのが見えた。

「……おはよう。ミカちゃん」

 少しずつはっきりしていく視界と意識で私はこのトリニティの保健室で眠っていたのだと理解した。そして思い起こされるセイアと共に夢の中で過ごした記憶と、それより前のアリウスにとらえられていた記憶。

 ベアトリーチェにシッテムの箱の起動方法を……ちょっと待って?

(アロナ? アロナ!?)

 呼びかけても反応がない。あたりを見渡してみるけどシッテムの箱が見当たらない。

 ミカにシッテムの箱のことを聞いてみようと思ったが、やめた。聞いてしまえばミカはきっと自分を責めてしまうだろうから。

 それによく考えたらそうなるだろう。なにしろシッテムの箱はベアトリーチェが持っていて、それを回収している暇なんてなかっただろうし。

 つまり、今の私は本当に一発の弾丸で死に至ってしまう状態という事か。

 思いがけずベリーハードモードになってしまった現状に焦りはするが、やることは変わらない。私は『先生』としてこの事態を収拾するのだから。

「…………本当に目覚めちゃった」

「? なにか言った?」

「ううん、なんでもない」

 ぽつりとミカが何かをつぶやいたが、外の雨音がうるさくて聞き取れなかった。気にはなるけどミカがなんでもないって言うのなら無理に聞き出さなくてもいいのだろう。

「今何時くらい?」

「えっと、だいたい14時ぐらいかな」

「そうなんだ」

 日は暮れてないならまだ間に合うはずだ。時間の猶予はないだろうけど、それでも日が沈む前にやらないと。

「それでね先生、今がどんな状況になってるかなんだけど――」

「それについては大丈夫。だいたいわかってるから」

「え?」

「また、助けられちゃったね。ありがとうミカちゃん」

「え? えっ?」

「ずっと見てたからね。ミカちゃんの頑張りも。みんなの頑張りも」

 きょとんと眼を丸くし、状況がつかめていないミカ。

「見てたって……?」

「ミカちゃんがFOX小隊の子たちと私を助け出してくれた事とか、広場でいろいろ言われていた事とか。そういうの」

「え? なんで知って……?」

 いろいろと詳しく話したいところだけど、それは全てが終わった後に話そう。

「それじゃあ私は――っう!?」

 体を起こそうとして全身に激痛が走る。体が動くことを拒絶している。脳が安静にしていろと命令してくる。

「まだ起きちゃだめだよ! 先生の体傷だらけなんだから!」

 治療はされているが、別に傷が治ったわけではない。むしろ無茶をすることで傷がさらに深くなっていくだろう。折れた左腕も固定され自由に動かすことは出来なくなっている。

「先生はまだ休んでいて!」

「心配してくれてありがとう。でも行かないと」

 痛む右腕を支えに無理やり上半身を持ち上げる。たったこれだけの事なのに気力をゴリッと削られ、体をおこせたことに安堵の息を漏らす。

「……どうして、そこまでするの?」

 支えにしていた私の右手を押さえるようにミカの両手が重ねられる。ここからどこにもいかせたくないかのように、でも傷つけないように優しく押さえつけられる。

「こんなに傷ついて、怪我をして、苦しんで、辛い思いをして、それでも誰かを助けようとするの? 安静にしているだけでもつらいはずなのに……。そんな状態でどうして……」

 重ねられた両手がギュッと私の右手をつかむ。

「大丈夫だよ! ナギちゃんたちが何とかしてくれるよ! 先生がそんなになってまで頑張る必要なんてないでしょ!?」

「あるよ」

 驚いたようなミカの顔を見つめて思い出す。

「私が頑張らないといけないんだ」

 今のトリニティの惨状を。ゲヘナとの衝突を。アリウスの憎しみを。

「別にこれはみんなを信じてないとかじゃない」

 そしてこんな状況でも正しいことをしようと立ち上がった生徒を。すべての責を負い事態の収拾のために取り返しのつかないことをしようとしている生徒を。

「みんなが辛い思いをしてる。苦しい思いをしてる。それでもと頑張っている。なんとかしようと踏ん張っている」

 だからこそ『先生』である私がやらないといけない。生徒たちを守らないといけない。

「なら大人の私がこんなところで寝てるわけにはいかないでしょ」

 ふっと右手が軽くなった。

「それに、みんなが『先生』を必要としてるから」

 ミカの両手を振り払わないようゆっくりと右手を抜き、点滴スタンドに手を伸ばす。そのまま足を床につけ点滴スタンドを支えにゆっくりと立ち上がってみるが、少しでも気を抜けば倒れ崩れてしまうだろう。

 一歩歩けばその一歩の衝撃が全身を駆け巡り、体が悲鳴を上げる。それでももう一歩踏み出す。嗚咽が漏れ出てしまう。痛い、辛い、苦しい、そんな思いを噛みしめてさらに一歩を踏み出す。もう一歩、もう一歩、と。

「……ナギちゃんが言った通りだ」

 痛みで涙が出てしまいそうになる。けれど、ぐっとこらえて前に進む。

「待って先生!」

 保健室の扉に手をかけようとして手が止まる。振り返ってみるとミカが近づいてきて、私をひょいっと持ち上げお姫様抱っこをされる。

「私が先生の足になるっ!」

 前にもお姫様抱っこされたことがあったなぁと思い出しながらミカに体を預けた。

「ありがとうミカちゃん」

「ナギちゃんと約束したからね! 先生を支えるって!」

「ミカちゃんには助けてもらってばっかだし、今度なにかお礼をしなきゃだね。なにがいい?」

「えぇ!? なにって言われても、そんなすぐには思いつかないよ」

「そっか。それじゃあ決まったら言ってね。私に出来ることならなんでもするから」

「なんっ――!?」

 顔を真っ赤に染め、慌て、落ち着いたミカはジトっとした目を向けてくる。

「先生、あまりそういうこと言わないほうが良いと思うよ?」

「今のところミカちゃんにしか言ってないよ?」

「――っ! もうっ! そういうところ!」




あと数時間でブルアカライブ始まりますね!
新規実装生徒は誰になるんでしょうね!
アキラですね!!
アキラ以外ありえませんね!!
いよいよアキラとモモトークでいちゃらぶチュッチュできますね!
いっぱいデート出来ますね!
アキラの誕生日を祝ったり、逆にアキラに誕生日を祝われたり出来るんですね!!
贈り物もいっぱい貯めてるんでね!!
お迎えした瞬間いっぱいプレゼントできますね!!
待ちに待ったアキラ実装の瞬間をみんなで楽しみましょうね!!
アキラァァァアアア!!! 好きだァァァァアアアア!!!!
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