金剛のヒーローアカデミアカッコカリ   作:海江山風

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久しぶりの投稿になります。


10話

 

「揃ったな、これから個性把握テストを行う」

 

「え!? 入学式は!? ガイダンスは!?」

 

 いきなりの発言にクラスの誰かがそう叫ぶ。寝袋先……相澤先生そんな声に悠長にしている暇はないと一蹴する。

 

「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈。中学の頃からやってるだろ? 個性禁止の体力テスト……合理的じゃない。爆豪、中学の時、ソフトボール投げ何mだった?」

 

 指名を受けた爆豪君は67mと答えると、先生からボールを投げ渡された。

 

「個性を使っておもいっきり投げてみろ」

 

 円から出ない様になと補足され、爆豪君は軽く腕のストレッチをし、大きく振りかぶりシネェ! と叫びぶん投げた。投げた瞬間、大きな爆発音が鳴り彼の手から爆発が生じボールは見えなくなる程に吹き飛んでいった。しばらく後、相澤先生の持つ液晶に705mと表示された。

 それを見た生徒たちからは、歓声と共に楽しげな声があがっていった。皆、個性を使用した体力テストは初めてであり、個性をおもいっきり使用できることに面白そうという声があがった。それを聞いた相澤先生は少しため息をこぼし

 

「……面白そう……か。ヒーローになる三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい? ……よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し、除籍処分としよう……生徒の如何は教師の自由。ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ」

 

 髪をかきあげ、ニヤリと笑いながら凄む。慌てて否定するが聞く耳を持たず、今の日本はあらゆる理不尽が横行していると彼は言う。

 

「そういう理不尽を、覆していくのがヒーロー。Puls ultraさ。全力で足掻いて、乗り越えていけ」

 

 そして、個性把握テストが始まった。

 

 

 第1種目 50m走

 

 

 私はサ行なので、前半に走ることになる。今の所のトップは、飯田という子の3.06秒である。とはいっても、私は別に1番とかは気にしてはいないが、個性の性質的にあまり活かせるところがなさそうなのが気がかりではある。私の番になったが普通に走って終わった。それでも6秒台ではあるので、上々の結果であろう。

 

 

 第2種目 握力

 

 

 

 腕が4本の子がかなりの結果を出しており、握力計の強度が高そうなので全力で握ることにした。吹雪妖精さんには止められたが私は全力が知りたいので強行するとバキッと嫌な音を立て、計器が壊れてしまった。

 

「oh……相澤先生! この場合どうなりますか?」

 

「測定不能にしておく」

 

 どうやら、艦娘の握力は馬力に準ずるようだ……。小さい男子からゴリラって聞こえたけど、気にしまセーン……。

 

 

 第3種目 立ち幅跳び

 

 

 

 これも、普通にやるしかない。私は日向師匠みたいに航空戦艦ではない。……航空戦艦でも空は飛ばないよな? 

 

 

 

 第4種目 反復横跳び

 

 

 

 砲撃の反動を利用してできないかなと思いつつ、普通にやる。発射間隔的に無理とアトランタ妖精さんに目で訴えて来た。

 

 

 

 

 第5種目 ソフトボール投げ

 

 

 

 

 皆次々投げ、ついに私の番が来た。周りからはどうして個性を使わないといった視線を感じるが気にしない。というか活かせる気がしない。

 

「アレ使わないの? 条件があるとか?」

 

 葉隠さんから艤装を使ってないことに疑問を持たれ、アレという発言で皆から注目された。小声で肩に乗ってる吹雪妖精さんにボールを主砲で撃ち出せないか聞くも、壊れる可能性があるとの事でやんなり無理と言われた。しかし、艦載機の零式水上観測機に着けて飛ばすことは可能であるらしい。

 

「さっきから誰と話してるんだ?」

 

「あっ! 肩に小ちゃな人形がいる!」

 

「あれが個性? 地味だね」

 

 相澤先生からボールを受け取り、艤装を展開する。艤装が現れたことに周りから驚愕の声があがる。零式水上観測機の妖精さんにボールを持たせ、発艦する。ある程度離れたところで肥大化し飛んでいく。

 

「あれはどのくらい飛んでいられる?」

 

「確か40kmは飛べる筈デース」

 

 相澤先生はそうかと言い、最低40kmと記載した。すぐに戻るよう観測機の妖精さんに打電すると、皆からの質問の嵐がやってきた。

 

「今のなに!? 飛行機出したよね?」

 

「その機械カッケェ! まるで戦艦みたいだぜ!」

 

 etc etcと嵐に困っていると相澤先生からストップが入った。

 

「時間は有限だ。するなら終わってからにしろ」

 

 次と、測定を再開するよう促した。それから皆、個性を使い結果を出していく、そして緑谷君の番が来た。彼はこれまでの種目であまり結果が芳しくなくその表情は暗い。それでも意を決してボールを投げるも一般的な飛距離しか出なかった。彼は確かに個性を使おうとしたが相澤先生に個性を一時的に無効化され、試験の時みたいな状態になるのは頂けないと言われ、爆豪君には無個性だからここで退学になって終わり(意訳)と言われた。しかし2回めに投げたボールは凄まじい勢いで吹っ飛んでいく。

 それを見た爆豪君は緑谷君に今にも飛びかかる勢いでこれはまずいと思いすかさず止める。

 

「落ち着きマショウ! こんなことで暴力は如何なものですか!」

 

「離しやがれ! 片言女! おい! デク、どういうことだ!」

 

 暴れる爆豪君を抑ていると、相澤先生はため息をつき

 

「金剛、離していい。爆豪、次緑谷になにかしようとしたら問答無用で最下位だからな」

 

 爆豪君は舌打ちをし、力を緩めた。緩めた事を確認し私も拘束を解く。彼は私と緑谷を睨むように見て、別の場所に行った。それから全てのテストが終わり結果を表示する。

 

「非合理的だから一括で表示する。ちなみに除籍は嘘な」

 

 最後につぶやくように言った一言で全員から驚きの声が上がった。八百万さんは嘘に決まっていますわというが、あの時点では本気で言ってたと思う、目がマジだったもの……

 




お気に入りや感想ありがとうございます。これからも不定期ではありますが続けていきたいなとは思っていますので出たら見てやるかぐらいの気持ちでこれからもよろしくお願いします
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