金剛のヒーローアカデミアカッコカリ   作:海江山風

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ユミアのアトリエやるので次回はいつになるかわかりません!


12話

「んじゃあ、この英文を……」

 

 雄英での学校生活が始まり、授業を受けているが特段変わったことはしていない。始まりが可笑しかっただけで普通の学校生活と大して変わらないのかとも思うが、内容は偏差値79を誇る雄英だ、ヒーロー科のカリキュラム等で潰れる分ハイレベルとなっている。

 

『クマー、眠いクマー……』

 

 机の上で球磨が眠たそうにしている。寝ていいからねー、って私の手を枕にしないの! いやまあ左手なだけまだマシかなぁ……。球磨が寝ている横で吹雪が自分にあったサイズのノートを持ち真剣な顔持ちで授業を聞いている。時折、アトランタにわからないところを聞く、確かに彼女はアメリカの船だから英語はよく知っているだろう。

 

『その英文はこうで……てかあんたも授業受ける意味あるの?』

 

『以前は授業といっても戦術に関する事だけでしたので。こうして受けられるのが嬉しいですし……』

 

『それもそうね』

 

 そうして約1名を除き午前の授業を受け昼休憩の時間となった。妹たちが作ってくれた弁当を取り出し机の上に広げる。吹雪たちの分を取り分けているとクラスメイトの八百万さんが話しかけてきた。

 

「お昼、ご一緒してもかまいませんか?」

 

「大丈夫デスよ、少し手狭ではありますけど」

 

「賑やかでいいと私は思いますわ……あら? 1人増えてませんか?」

 

 そう言って球磨を指差す、昨日は居なかったので気になったのだろう。

 

「昨日建造した子デース」

 

『球磨だクマー、よろしくクマ』

 

「熊さんですね? 私は八百万百、よろしくお願いいたしますわ」

 

『熊じゃないクマ! 球磨だクマ!』

 

「え? 熊なのでしょう?」

 

 同音擬音とはこのことか……。ええっと八百万さん、ベアじゃなくて球磨川の方なんですよ。

 

「そうなのですか? それにしてもこの子たち……妖精さんと言うのでしたか? この様な子たちを使役し、昨日の機械を出現させたりとあまり類を見ない個性ですわね」

 

 そう言って球磨の頭を指で撫でる。

 

「特殊な個性っていうのは否定しませんが、八百万さんの個性も凄いデース」

 

「褒めても何も出ませんわ。それより私のことは百とお呼びください、同じクラスメイトですから」

 

「了解デース、私のことも金剛と呼んでいいですよ」

 

「ええ、これからよろしくお願いしますわ」

 

 軽く握手を交わす。すると横から葉隠さんが声を掛けてきた。

 

「私も一緒にお昼いいかな?」

 

「ええ、いいですわよ」

 

「私も構わないデース、吹雪たちもOKネ?」

 

『はい、大丈夫です』

 

『だる……まあいいけど、あまり話しかけてこないでよ?』

 

『球磨も構わないクマー』

 

 葉隠さんが熊? と言うと球磨はすかさず球磨だクマ! と返す。それ毎回やるの? 確かに様式美ではあるけど

 

『当たり前クマ、球磨のアイデンティティクマ』

 

 そうして私たちはお昼を済ませ、たわいのない会話をして昼休憩の時間が過ぎていった。

 

 

 

 昼休憩が終わり、皆席に座り午後の授業の開始を待っていた。今から始まる授業に対する期待故か、全員始まるのを心待ちにしていた。かくいう私も楽しみに待っている。

 

「わーたーしーがー!!」

 

 チャイムが鳴ると同時に、廊下から大きな声が聞こえてくる。教師になるという発表で大きな話題を呼んだオールマイトが

 

「普通にドアから来た!!」

 

 ガラッと扉を開けて教室に入ってきた。オールマイトの登場でクラスが湧き上がるもアトランタと球磨だけが首を傾げていた。あなたたちは最近生まれたからね、知らなくて当然だね。

 

『オールマイトってそんな凄いクマ?』

 

『この社会で1番影響力がある人ですよ』

 

 そうなのかーと球磨は頷いていたがアトランタは興味無さそうに欠伸をこぼす。これから受けるのはヒーロー基礎学、各学園のヒーロー科のみが受けられるヒーローとしての基礎を学び、ヒーロー免許取得を目指すため、様々な訓練をしていくのだ。

 

「これから君たちがするのはコレだ! 戦闘訓練!!」

 

 プラカードを勢いよく掲げる、そこにはBATTLEと書かれていた。いきなり飛ばすなと思うが最初が肝心、自分たちがなにをしていくのかを意識させる意図があるのでしょう。

 それを裏付けるかのように、生徒1人1人に戦闘服が配られていく。

 

「まずは形からとよく言うだろう! 少年少女! そして自覚するのだ! 今日から自分は──」

 

 

「ヒーローなのだと……!!」

 

 

 

 ◯

 

 私もコスチュームに着替えて、最後にグラウンドβへと向かった。他のみんなより遅い理由は着替えるのに手間取ったからである。吹雪と協力しあーでもないこーでもないと金剛の衣装を再現した絵を提出した。ちなみに作った所は白露さんの会社らしい、私の拙ない絵でよくこんなにも忠実に作ってくれたものだ。グラウンドβに着くとみな思い思いのコスチュームに身を包み待っていた。

 

「ケロ、戦華ちゃん、巫女服みたいで素敵だわ」

 

「よく似合ってますわ」

 

「ミニスカ巫女服……いいよな」

 

「thanksデース。みなさんも決まってますよ?」

 

 お互いコスチュームを見せ合い、やれかっこいいだの可愛いだの言い合っているとやがて全員集まった。

 クラス全員の視線がオールマイトに集まるなか、先陣を切る様にロボットを思わせるコスチュームの──、確か飯田さんがオールマイトに質問を投げかける。

 

「先生! ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか?」

 

「いいや! もう二歩先に踏み込む! 屋内での対人戦闘訓練さ!」

 

 オールマイトから語られたのは[敵組]、[ヒーロー組]に分かれて、2対2の戦闘訓練を実施するということだった。そして百さんが質問を投げかける。

 

「勝敗のシステムはどうなります?」

 

「ぶっ飛ばしていいんスか?」

 

「また相澤先生みたいに、除籍とからあるんですか……?」

 

「分かれるとはどのように分かればよろしいですか?」

 

「このマントヤバない?」

 

「艤装は使用可能でショウカ?」

 

「ん”ん”ん”〜聖徳太子ィィ!!」

 

 気を取り直した様子で、オールマイトは訓練の詳細を語り始める。状況設定は、敵がアジトとなるビルのどこかに核兵器を隠し持っていて、ヒーロー陣営がそれを回収するといった感じだ。核兵器と聞いて少し身震いした。ヒーロー陣営の勝利条件は時間内での核兵器の確保、または敵陣営の確保。そして敵陣営は時間いっぱいまで防衛するか、ヒーロー陣営を全て捕まえることだった。チーム分けとマッチアップはくじで決めるのだが……

 

「A組は21人ですよね? 1人余ってしまいますが」

 

「それなら心配ない! 1人のチームは最後に1番優秀だった組としてもらう! そしてそのチームはこちらで選ばせてもらうが……」

 

「それは、戦華少女! 君だ!」

 

 私?! 

 オールマイトに指名され全員の視線が集まる。理由を聞いても? 

 

「君には妖精さんとやらがいるだろう? 君は人数不利がないからね、ちなみに試験で使用したあの攻撃は使わないでほしい」

 

 艤装は禁止ですか……。それ以外の制限はありますか? と聞くと特にはない! と返ってきた。分かりました、"私は"艤装を使いません。肩に乗っている3人に視線を向けるとみな頷いて誰が行くか話し合っている。全員のチーム分けが終わる頃にはこちらの話も終わっており、吹雪とアトランタが出ることになった。

 

 

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