ヘドロヴィラン事件の2日後、私は海浜公園に来ていた。
理由は個性の再確認をする為である。艦娘と同程度の身体能力があるか否か、水面にはどれくらい浮いていられるか知らなければいけない。
ちなみに、あの後ヒーローにしこたま怒られました……
普通に危険な行為だったし、怒られるのもやむなしだ。個性である艤装については煙で見えなかったらしく言及はありませんでした。
にしても、ゴミが多すぎマス。これじゃ綺麗な水平線が見えないのだけど……
うーん……確認ついでに綺麗にしてみようかしら……うん? なにか話し声が聞こえてきますね。
この声は……緑谷君かな? こんなところで何を……?
なにしてるか確認するために近づくと大きな音がし、ゴミの一部が吹き飛んでいった。
あの姿はオールマイト? どうして緑谷君と一緒に?
あ、なんか破片がこっちに飛んで……ボヘッ!?
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「この区画一帯の水平線をよみがえらせる……それが、君のヒーローへの第一歩だ!」
オールマイトが僕にそう言う。冷蔵庫を潰した衝撃でゴミが吹き飛び、水平線が見える。
ヒーローになる為の第一歩……そのためにここら一帯を掃除する。大変なんてものじゃないけど、それをすれば僕は……!
その時、コーンという音となんかカエルが潰れたような声がした。
……さっきの衝撃で飛んだゴミに誰か当たってしまったのか? オールマイトの方を見ると、表情が強張っていた。
「どどど、どうしましょうオールマイト!」
「落ち着きたまえ、緑谷少年! 早急に助け出すんだ!」
オールマイトと共に声がした方へ向かうと、茶色の髪をした女の人が頭を抱えてうずくまっていた。
「いたた、破片が頭にclean hitしたデース……たんこぶできてそうデース」
女の人が顔を上げる、少し涙が出ているだけみたいで血は出ていないようだが僕はその女の人に見覚えがあった
「戦華さん!? 大丈夫ですか!?」
「む? やっぱり緑谷君でしたか! 怪我とかしてないので心配ナッシング!」
戦華さんはそう言って立ち上がった。ふらついていないようで本当に大丈夫のようだ。しかし、頭に吹き飛んだものが当たったらただではすまないはず……個性のおかげなのだろうか? そういえば戦華さんの個性がどういったものなのか僕は知らない。一つ思い付くのは、この前ヘドロヴィランの時に戦華さんの腰に砲身のようなものがついた奇妙な機械のようなものが出現したことだけで……
「すまない、私が吹き飛ばしたものに当たってしまった……む? 君は……」
「大丈夫デース、そんなことより緑谷君がオールマイトと一緒にいることのほうが気になりマース!」
僕が考え込んでいると、オールマイトといる事について聞いてきた。返事に迷っているとオールマイトが話題を逸らすように口を開く
「緑谷少年、この女性は君の知り合いなのかい?」
「あ、はい! 同じクラスの……」
「戦華金剛デース! ヒーロー目指してマース!」
「そうか! 君もヒーローを目指してるのか! という事は雄英志望なのかい?」
「YES! 誰かを護れるヒーローを目指してマース!」
話題を逸らす事には成功したみたいで、ホッと胸を撫で下ろす。少し話が続いたが戦華さんがなにかに気が付いたようにハッとした顔をする。
「……うん、うん。sorry、用事ができたのでこれで失礼シマース。それでは緑谷君、また学校で会いまショウ!」
そう言い、彼女は去っていった。その後オールマイトと雄英の受験までの10ヶ月について話し合った。
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緑谷君達から離れ、自分の肩を見る。そこには小さな人がいた。
小さな人の正体は艦これで艦載機に乗ったり、工廠などにいるあの妖精さんだ。妖精さんも私の個性によるものだと思う。
私自身、個性について分からないことが多すぎる。それにしても、海浜公園は使えそうにない。おそらく緑谷君の特訓場所だ。
うーむ、どうしようか……とりあえず長門院長に相談してみよう。長門院長は私達の育ての親だ、元ヒーローで今は、孤児院を経営している。私の個性を知る数少ない人である。顔も広いしどうにかなると思う。
早速帰って相談してみよう。
ない頭をどうにかこねくり回して小説をかいてる海江山風です。
次回やっと、受験に入ります。とりあえず雄英雄祭までは描きたいですね……