金剛のヒーローアカデミアカッコカリ   作:海江山風

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8話

 夢を見た。

 小さい頃の夢を

 昔の私は所謂無個性だった。妹達は個性を持っているが私だけ何もなかった。学校ではイジメられていたし、周囲からの目が怖かった。

 それでも妹達はそんな私を慕ってくれたし、何回か赤い髪をした男の子に助けられもした。自慢できるお姉ちゃんであるために、努力しまくった。でも無個性ってだけで周りの人達は私の頑張りを見ず、否定する。そんなある日、妖精さんが見える様になった。その姿は艦これの吹雪がそのまま妖精さんになったかの様な見た目をしていて驚いた。

 私はすぐ妹達に妖精さんの事を伝えたが、姿が見えないようで首を傾げる。幸い妖精さんが紙に文字を書いてくれたおかげで精神異常者扱いはされなかった。

 そして小学5年の時、突然親が蒸発した。なんで居なくなったとかはわからず私達は取り残された。親が居なくなり数日が経過した頃、ヒーローが家を訪ねて来た。後で知ったが両親は多額の借金をしており、借金のかたに私たちを売り飛ばそうとしていたらしい。その後、戦華長門という人が経営する孤児院に私達は引き取られた。

 それから1年が経過し、学校の行事で記念艦三笠の見学に来ていた。結局艦これに三笠が実装するとこを見れなかったなとか思っているとヴィランが暴れ始めた。突然のことに周囲の人達はパニック状態となり、我先にと逃げ始め私はそんな人達に押されて海へと投げ出された。

 

 

 

 

 海に投げ出され、突然の事だったが故泳ぐことも出来ず水底へと沈んでいく。ああ、沈むってこんな感じなんだって冷静に考えてしまう。これから死んでしまう状況なのに、頭は妙に冷静だった。妹達は悲しむだろうなと考えていると違和感を感じた。もうすでに水底に沈んでいてもおかしくないのにまだ底が見えないのだ。それ以前にまだ思考ができていることや死んでいない状況に驚きを隠せない。

 不思議に思い、目を開くと目の前に女性がいた。その女性の肌は異常に白く生気を感じなかった。赤い目、白い肌、暗い海の中、これらの点から目の前にいるのは深海棲艦だと結論できた。ヒロアカの世界なのに居るんだって思ってしまうが妖精さんが居る時点で今更か。目の前の深海棲艦がなにかを喋っているが途切れ途切れにしか聞こえなかった。

 

『あな……艦……? でも……』

 

 首を傾げる深海棲艦、しばらく彼女を見ていると目の前の深海棲艦が誰なのかに気づく。この子近代化戦艦棲姫じゃん、これ本当に死ぬわ。事実に戦慄していると深海棲艦が近づいて来て……抱きつかれた。…WHY? 

 突然のことにフリーズしてしまう。そんな私をよそに、深海棲艦は言葉を紡ぐも頭に入らず何言ってるかわからなかった。しばらくすると深海棲艦が光り始め意識を保てなくなる。意識が落ちる寸前、私は深海棲艦の……彼女の声がはっきり聞こえた。

 

『さようなら、──ー。また会いましょう』

 

 そこで私の意識は途絶えた。

 

次に目を覚ますと、そこは病院だった。なぜ病院にいるか不思議に思ったがすぐに思い出した、海に落ちたことを。ということはあの深海棲艦は夢だったのか?そう思っていると、妖精さんが話しかけてきた。

 

『おはようございます!お身体のほうはいかがですか?』

 

「大丈夫デース。というか海に落ちる前より調子がいい感じがシマース」

 

うん?私ってこんなカタコト口調だったっけ?…!もしかして見た目だけでなく内面まで金剛らしくなってる…?

 

『完璧に艦娘となったみたいですね。少し混ざってる感じがしますが』

 

…マジかぁ。私、艦娘になっちゃったか。

 

 

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