合格通知からしばらく経ち、本日から雄英での学校生活が始まる。制服に袖を通し、姿見で自分の姿を確認する。さすが金剛だ、制服姿も様になってる。姿見に写る自分を見てニヤけていると後ろに比叡が写っていることに気づいた。
「お姉様!おはようございます!」
「ぴゃあっ!」
い…いつから見ていた?ことによっては比叡といえど…!
「?なんのことでしょうか?それより長門さんが呼んでいましたよ」
長門さんが?一体なんだろう?わかりました、今向かうデース。
(お姉様の可愛い所、比叡見ちゃいました!)
食堂に着くと、長門さんと妖精さんが待っていた。珍しい組み合わせだと思っていると、こちらに気付き手招きをする。私は長門さんの向かいに座り、どうしたのか聞いた。
「なに、大したことじゃない。金剛、お前に渡すものがあるんだ。」
そう言うと、妖精さんに目配せをし懐から小さな箱を取り出した。
「実は妖精さんから頼まれてな、中身は機能拡張のアイテムだそうだ」
機能拡張……ですか。具体的にはどのような?
「それは知らん。私は頼まれて資材を渡したに過ぎないからな。」
かなりの量持ってかれたがと長門さんはため息をこぼす。なんだろうと思いつつ触ると箱がガタガタと動き出した。
「ちょっ!長門さん、なんか動き始めてるんですけど!?」
「落ち着け。これはあれだ、バイブレーション機能だ」
「いや、私の艤装にそんな機能いらないですよ!」
動き始めた箱の蓋が、勢いよく吹き飛んだ。突然のことで2人して驚いたが箱の方を見ると小さい人が入っていた。妖精さんが入ってたってことかと思っていたが私は妖精さんの見た目に見覚えがあった。
アトランタじゃん、この子。
アトランタ妖精さんと邂逅した後、登校する時間になり急いで支度を済ませ抜錨する。学校に着くまでの間に、最初に出会った妖精さん……見た目が吹雪っぽいから吹雪妖精さんとしよう。その妖精さんにどういうつもりなのか聞くことにした。
「なんで急にこんなことをしようってことに?別段、今の妖精さん達で事足りますよね?」
『それはですね。他人から見える子を増やしたかったのと、保険ですね。』
保険?……まあ、それはわかりましたが他人から見える子を増やすメリットは?
『私達、か……妖精さんが見えたり話せたりした方がなにかと便利かと思いまして』
……確かに側から見たら独り言を喋ってるcrazyな人に見られるかも知れないしデメリットは無さそうだ。
『あれを抑える為ってのが主な理由ですけど……』
ん?なにか言いました?
何も?そうですか。
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さて、1-A……ここが私の教室か。大きな扉ですね……様々な個性に合わせるためにこうなったのかな?
扉を開けると見知った人が眼鏡くんと口論を繰り広げていた。……教室間違えたかな?
「あ?テメェは片言女……!」
なんかすっごいこっち睨んでくるデース……。まああの時挑発じみたこと言っちゃったし仕方ないか。
爆豪くんから逃げる様に自分の席へと向かうと、女子の制服が浮いていた。
「あ!あなたも合格したんだね!そりゃそうか、0ポイントの敵も一撃で倒しちゃったし当然だよね!」
……あ!あの時の透明ちゃん!あなたも合格してたのですか!0ポイント敵を倒した発言で爆豪くんの視線が強くなった気がするデース……
「私、葉隠透!よろしく!」
「戦華金剛デース!よろしくお願いシマース!」
挨拶をされたらし返さなきゃいけない、古事記にも書かれてるデース。
その後、女性陣と会話していると、緑谷くんが扉を開けてきた。……彼も合格してましたか。
感心していると、緑谷くんの後ろに寝袋が落ちていることに気付いた。なぜ寝袋?そう思っていると
「はい、君達が静かになるまで10秒かかりました、担任の相澤消太だ。さて各自机の中に体操服が入ってるからそれに着替えてグラウンドに集合な」
唐突に告げられた一言に周りはどよめき始める。あれ担任だったのか、不審者か何かかと。
グラウンドに行くため女子更衣室に向かい着替える。上を脱いだら裏切り者って聞こえて来たけど……
「サラシ?なぜサラシ?仲間かと思ったのに……!」
……胸か!