スーパーマリオ〜ヨルハ真珠湾降下作戦記録〜   作:うぇいかた

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ポッド042
「“スーパーマリオ・ヨルハ真珠湾降下作戦記録”の物語は完全に原作乖離の独自路線へ舵を切った。原作のニーアオートマタとは全く違う世界線のニーアオートマタである。」






Chapter11 「森のお花にご用心」

クリ村の東にある森へ、クリオの案内でA2たちは足を進めていた。そして森の入り口へたどり着いた。そこには木製の看板が立てられていた。

 

 

 

   〜 嘆きの森 〜

 

 

 

 「嘆きの森」と書かれた看板を越えて、森の中へ足を踏み入れた。その道中、道端には不安げな空気が漂い、森へと続く道は不気味に静まり返っていた。彼らの周囲に響くのは、ただ風の音と、足元の小さな木の葉が擦れる音だけだ。森へ向かう道は険しく、足元を気にしながら進んでいると、十六号は森の名前の不気味さについて不満を口にした。

 

 

「何だよ、この“嘆きの森”って!?不吉な名前じゃねぇか。」

 

 

 彼女の声には、普段の強気で勝気なモノとは違う、何かが引っかかっているような不安がにじみ出ていた。その言葉を聞いたA2は、少しだけ笑みを浮かべて答えた。

 

 

A2

「だ・・大丈夫じゃないですか?名前がどうあれ、私たちは最新のヨルハ機体なんですし・・どんな場所でも進んで行きますよ・・。」

 

 

四号

「クリボーたちの村へ入る時に通った森とは全く雰囲気が違うんだけど・・・。なんだこれ・・。」

 

 

クリオは不安そうに横目で彼女達を見ながら答える。

 

クリオ

「うん、でも…この森には本当に気を付けてほしいんだ。さっきクリ爺が言った通りに“謎の生物”が現れてるって言われてる。村の人たちも、あまり近づかない場所だし…。」

 

 

その言葉に、A2たちの顔が少し固くしながら周囲を見渡す。

 

 

A2

「私たちの任務は調査です。それに、どんな敵が待ち受けているのか分からないからこそ、慎重に行動するべきかと思います・・。」

 

 

二十一号はその通りだと頷きながら、冷静に意見を述べる。立体スクリーンを展開して周囲をスキャニングしながら

「この森はかなり広大な面積です。今は敵性反応がありませんが、油断は禁物です。周囲を注意深く調べてから、動くのが適正な判断かと。」

 

 

 森の中へ進むたびに空気がひんやりとしてきた。樹木の間からは太陽の光がほとんど届かず、濃い影が大地を覆っている。木々の間に張り巡らされた蜘蛛の巣が揺れ、どこかからかかすかに嘆きのような声が響いているような気がした。A2はその声に気づき、足を止めた。耳を澄ませると、確かに遠くからかすかな音が聞こえてくる。

 

 

クリオ(震えた声で)

「やばいな・・この“嘆きの森”は・・思った以上に怖いよ・・・。クリ爺が言ってたように“興味本位でこの森へ足を踏み入れた村人達が帰ってきてない”という意味が分かった気がするよ・・。」

 

 

A2は後悔してるクリオに優しく声をかける。

 

 

A2

「心配しないでください。クリオ、私たちは何があっても守ります。どんな敵が来ても、決して引きません。」

 

十六号がちらりとA2を見て、少しだけ笑った。その笑みには少しの安心感が混じっているようだった。

 

 

「そうだな、私たちがいれば心配無用だ。お前も頼りにしてるぞ、クリオ。」

 

 

 クリオは少しだけ顔を明るくし、頷いた。けれど、その顔にはまだどこか不安が残っていた。森の中はますます静かになり、木々の間に微かな不気味な響きが広がる。A2はその空気を感じ取ると、さらに慎重に歩みを進めた。

 

 

A2

「さぁ・・行きましょう。周囲を見回しながら、異常がないか確かめましょう。」

 

 

 周囲を見渡しながら歩いていると、世界が一変したような感覚を覚える。音がすべて吸い込まれ、辺りは不自然に静まり返った。足音すらも軽く響いて、まるで森の中に何かが潜んでいるかのような気配が感じられた。目の前に立つ木々は異常に背が高く、その枝が絡み合い、空を覆い尽くしている。A2は周囲を警戒しながら、さらに一歩一歩と慎重に足を進めた。

 

 

 突然、森の奥から微かな声が聞こえてきた。それは人の声のような、どこか悲しげな嘆き声だ。誰もがその音を耳にし、無意識に足を止める。だが、その音がどこから来ているのかは分からない。少しの間、全員がその音に耳を傾けた後、A2が静かに口を開く。

 

 

A2

「何かがおかしい・・・あの声は…一体・・・?」

 

 

二十一号は周囲をスキャニングし、そのスキャンした内容を立体スクリーンを展開し、鋭く見渡し、慎重に答えた。

 

「“嘆きの森”.....。この森には古くから伝わる噺があるそうです。そこに住んでいた霊的な存在が、今も何かを求めてさまよっているという話です。しかし、これが現実のものならば、ただのお伽噺に過ぎないでしょう。」

 

 

十六号はそれを聞いて鼻で笑った。

「お伽噺?そんなものにびびっている暇はないな。」

 

 

だが、A2はその言葉を聞き流し、再び前に進む。

 

 

A2

「お伽噺にしろ何にしろ、私たちは進むしかありませんね・・。とにかくクリ村で起こってる異変の調査です。」

 

 

 それから約1時間後、A2たちは森の中を進み続けた。次第に、異常を感じる気配が強まってきた。時折、木の間からひっそりと何かが動く気配を感じたり、足元で小動物が飛び跳ねる音が聞こえたりしたが、それらはすぐに消えていった。だが、その度にクリオが不安そうに顔をしかめる。

 

 

クリオ

「だいぶ奥に進んだよね・・?というか景色が同じになってる気がするけど・・同じ道グルグル回ってないよね?」

 

 

A2は彼を安心させるように優しく言った。

 

 

A2

「大丈夫ですよ・・。クリオは私たちと一緒なんです。こ・・怖いものが現れたら私たちヨルハが守りますから・・。」

 

 

四号

「何せアタシらは新型の戦闘特化の自動歩兵人形(ヨルハ)なんだから♩機械生命体だったらコテンパンにやっつけてやるよ♪」

 

 

十六号はライフルを構えて

「だとしたら、此処が初めての実戦の場となるよな?今まで司令部のバンカーのシミレーションでの成果を見せる時だな。」

 

 

二十一号は突如、眉間に皺を寄せて目つきが鋭くなった。

「微かですが、今までに無いエネルギー反応があります・・‼︎」

 

クリオ

「マジ!?」

 

クリオは震えるも、彼女の持ってるスマートセンサーの端末を見ると、画面には赤色の表示の円形が小さく表示れてる。

 

二十一号

「距離からしたら、半径1Kmでしょうか・・。」

 

 あれほどまでに前向きで明るかったクリオがこの状況を知って、急に後向きになる。

「ええと・・姉ちゃんたち・・?これ以上深入りしない方がいい気がするんだけど・・。」

 

 

しかし、クリオの臆病な発言に対して、十六号はニヤリとしながらクリオを諭す。

 

「おいおい?この期に及んで急に弱気な発言してんじゃねーよ。お前さっき言ったじゃん。“案内人を最後までやる”ってさ。だったら言った以上はちゃんとやり抜けって話だ。」

 

 

クリオ

「だ・・だけど・・・。オイラ達まで行方不明になるのは・・。」

 

 

四号はウインクをしながら

「だから、そんな心配するなって。アタシらヨルハを信じてよ?機械生命体だったら即刻で倒してあげるから。」

 

 

二十一号

「それにクリオさん、貴方は危険を冒してまで私たちの案内人になったんです。でしたら、案内人の安全を確保するのが私達の役目でもあります。私達は村の異変を調査すると同時に貴方も守ります。なので過度な不安はなさらないでください。」

 

 

クリオ

「そっか・・姉ちゃん達の決意は揺るぎないんだな・・。オイラも見習わないと・・。」

 

 

 そして敵性反応のエネルギー源の方向へ進んでいく。

そると急に大きく開けた場所へ辿り着いた。

今まで太い樹々て覆われてた森が突如、太陽の光が当たる明るい開けた場所となった。

 

十六号

「なんだ・・此処は?森を抜けたのか・・?」

 

四号

「なんか大きい更地見たいだけど・・」

 

辺りを見渡すと、太い樹々に囲まれてるのが分かる。

彼女たちが辿り着いたのは深い森の中に不自然に開けた更地だった。

 

クリオは何か不可解なモノを見つける

「姉ちゃんたち‼︎これを見て‼︎」

 

A2

「これは一体!?なんかの足跡ですか⁉︎」

 

 

巨大な生物らしき足跡がくっきり地面に残ってた。

雑草がその部分だけ踏み潰されたように倒れてる。

 

 

四号

「これさぁ、見る限り新しいよね・・?」

 

 

二十一号

「!?・・敵性反応のエネルギーがこちらに迫ってきてます‼︎」

 

 

 

しばらくして、A2たちはその場に立ち止まった。奥の樹々から何かがひっそりと動いている気配がする。それは、だんだんと近づいてきている。A2はその気配に注意を払い、何かを探るように周囲を見回した。

 

突然、前方から不気味な音が聞こえてきた。それは、明らかに森の動物とは違う、低い、うねるような音だ。A2はその音に反応し、すぐに皆に注意を促す。

 

「皆さん・・、何か来ます・・!!」

 

 

白い片手剣を構えて、いつでも戦闘態勢に入る準備をしてた。

 

 

そして次第に音は大きくなり、地面が揺れる。

 

 

ズシン‼︎ズシン‼︎ズシン‼︎ズシン‼︎

 

 

 

 

その正体が木の陰から現れた。

それは、見たこともない巨大な生物だった。赤い花の蕾のような頭部から大きな口を開け、牙をむき出しにしてる。左右に巨大は葉っぱのような腕を揺らしながら、ゆっくりとこちらに向かってきた。

 

 

巨大生物は空間が揺れるような雄叫びを上げた

 

「ガハハハハハ‼︎俺様の縄張りに侵入者か⁉︎すぐに蹴散らしてやるぜ!!ガハハハハハ‼︎」

 

 

A2たちはその姿に一瞬驚いたが、すぐに戦闘態勢に入った。

 

 

二十一号は複数のスクリーンを展開して

「敵性反応の正体です・・!!見る限り機械生命体とは全く異なる生命体です‼︎皆さん警戒を怠らないで下さい‼︎」

 

 

十六号はライフルを構えて

「よーし!!遂に地上での初の実戦という訳だな‼︎アタシらヨルハA型部隊の力を見せてやるぜ!!かかってきやがれ!!クソデカ花野郎‼︎」

 

 

四号も両手剣を構えながら

「まさか機械生命体でない未知の生命体と戦う事になるなんてね♩今までのシミュレーションなんか通じないかも知れないけど、ワクワクしてきたよ‼︎コレはこれでね♩」

 

 

クリオは現れた巨大生物に対して恐怖に慄きながら、彼女達に警告した

「まままま・・・ままま・・マズイよ‼️姉ちゃんたち・・‼︎こここここ・・こここコイツは・・はははは・・」

 

A2

「クリオ!!落ち着いてください!!」

 

 

クリオ

「無理だよっぉぉぉっ‼︎コイツは“ボスパックン”だよっ‼︎パックンフラワーの親玉だよ‼︎逃げようよ‼︎」

 

 

巨大生物の正体は『ボスパックン』だった。

 

「ガハハハハハ‼️逃げられると思うなよぉ⁉️俺様の縄張りに侵入してきた奴らは皆痛ぶって泣かして蹴散らしてやるからかぁ‼️ガハハハハハ‼️」

 

 

 

十六号

「はっ!!何て口のデケェ花野郎なんだよ⁉︎そんなデカい口をアタシらに叩いた事後悔させてやるぜ!!」

 

 

A2は片手剣をボスパックンに向けながら、

 

 

「全員‼︎これより戦闘に入ります‼︎」

 

 

 

四号、十六号、二十一号は彼女の号令に元気よく

 

 

「了解‼︎」

 

 

 地球へ降下してから5日後・・遂に彼女たちは地上での初の戦闘に臨む!!機械生命体ではなく、未知の巨大生物「ボスパックン」との戦いが遂に幕を開けるのだった・・・。

 

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