スーパーマリオ〜ヨルハ真珠湾降下作戦記録〜   作:うぇいかた

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Chapter12 「激突‼︎vsボスパックン」

A2たちは、嘆きの森の最奥にたどり着いた。そこは不自然に開けた場所で、周囲の木々とは対照的に、何もない空間が広がっていた。

 

 

緊張感が漂う中、彼女たちの目の前に姿を現したのはパックンフラワーの親玉“ボスパックン”だった。巨大な口を持つその生物は、周囲を威嚇するように咆哮し、猛々しい姿を誇示している。

 

 

 

ボスパックンは威圧的に咆哮し、周囲の土を揺らす。

「ガハハハハ‼️ここは俺様の縄張りだ!侵入者には容赦せんぜ‼︎ガハハハハハ‼️」

 

 

クリオは涙を流しながら叫んでしまう。

「ヒィィィィイイイイイっ‼️ボ・・ボボボ・・ボスパックンだぁぁぁぁぁぁっ‼️」

 

 

 クリオはボスパックンに対する恐怖で完全に腰を抜かしてしまう。しかし、A2たちはそれぞれの役割を果たす準備をしながら、ボスパックンとの壮絶な戦闘が始まるのを感じた。彼女たちは恐れずに立ち向かう決意を固め、緊張感の中で戦闘を開始するのだった。

 

 

A2は片手剣の切先をボスパックンに向けて

「み・・みんな戦闘準備‼︎この敵を倒さなければ、クリ村の異変を解明する事はできない・・‼︎」

 

 

初めての地上での実戦に緊張感が漂う。

 

 

 

 それは機械生命体とは全く異なる未知の生命体との戦い

 

 

 

二十一号は冷静に立体スクリーンを幾つも展開しながら

「まずはボスパックンの動きを観察しましょう。対象の形態から察するに、攻撃の主軸は口と身体の質量を使ったものかと思われます。隙を見極め、反撃のタイミングを図るべきです。」

 

 

四号は自信満々に両手剣を握りしめて

「よーし‼︎私が前に出てコイツの注意を引くから、他のみんなはその隙に攻撃を!いい作戦だね!」

 

 

十六号はライフルを構えて不安そうに

「ちょ、ちょっと待てっ‼︎あのデカい口に飲み込まれたら終わりじゃねぇか!慎重に行こうぜ!」

 

 

A2は恐怖に震えて動けないクリオに向かって

「クリオっ!!危険だから此処から離れてください‼︎早く‼️」

 

 

 

「ヒィィィィイイイイイ‼️いやあアアアアアアっ‼️」

 

 

クリオは泣き叫びながら、身体を震わして足をガクガクしながら、涙を流しながら一目散にその場から離れるように走りだした。

 

 

 

先陣を切ったのはボスパックンの方だった!!

 

 

「ガハハハハハ‼︎何ブツブツ言ってやがんだ!?クソ女ども!!これでも食いやがれ‼️」

 

 

 ボスパックンは身体を転ばしてそのままグルグルと回転しながらA2達に迫ってきた。

巨大を活かしたローリング攻撃。スピード増してまるで重戦車の如く襲いかかる。

 

 

二十一号は鋭く叫ぶ

「回避を優先‼︎あの巨体であれ程の質量とスピードの攻撃・・・、まともに受けたら即死します‼️」

 

 

 A2たちは散開し、それぞれ別方向に跳躍してボスパックンのローリング攻撃を避ける。地面が砕け、大木が最も容易く折れ砕かれる。飛び散る岩や土が激しく彼女たちの視界を遮る中、ボスパックンの動きは止まらない。

 

 

A2

「動きが止まった瞬間がチャンスです・・‼︎次の攻撃を見極めるんだ・・‼︎」

片手剣を握り締め、鋭い目で敵を見据える

 

 

 数分後にボスパックンのローリング攻撃は止まり、大地を揺らすよう立ち上がり、巨大な顎を開いた。口からは粘液のようなものが滴り落ち、まるでA2たちを捕食する準備が整ったかのようだ。

 

 

二十一号は即座に分析を行いながら

「敵の口内部に弱点らしき発光体が見えます!しかし、そこを攻撃するにはリスクが高い!」

 

 

四号はニヤリと笑いながら

「なら、私が囮になるよ!近づいて注意を引く!その間に誰か仕留めて!」

 

彼女は恐れることなく両手剣を振りかざし、敵の正面へと突撃する。

 

 

ボスパックン

「ガハハハハハ‼︎こんな華奢な小娘が俺様に挑むだと⁉︎汚してやるぜ!!美しいモノほど汚したくなる・・!!それが男って生き物だっ‼︎ガハハハハハ‼️」

 

 

四号は余裕たっぷりに返答

「そんなイカれた性癖を口に出して言うもんじゃないよー?」

 

 

 四号の軽口にボスパックンは怯む事なく突如、大きな口を閉じた。腹部が異常な動きをした。すると腹から喉へ何かが込み上がってくる様子が確認できた。それが何度も繰り返される。

 

 

その突然の行動変化にA2は何かを察した。

 

「四号‼︎それ以上は近寄らないで‼️何かがおかしい‼️」

 

鋭い声で呼び止めるも、四号自身もアイセンサーで突然のボスパックンの行動変化を察知した。

 

 

 

四号は両手剣を握り締めて

「分かってるよ二号‼︎何か搦め手でも仕掛けてくる気か⁉️」

 

 

二十一号はスクリーンを見て切迫してる

「!?体内から何かしらのエネルギー反応が⁉️これは⁉️」

 

 

 そして、ボスパックンは口を大きく開けて、勢いよくドス黒い液体を吐き出した。悪臭を放つヘドロのようの吐瀉物だった。

 

 

ボスパックンの正面に居た四号は吐瀉物が吐き出された瞬間に射程外へ回避!!

 

 

四号は吐瀉物の放出に驚きのあまり目を見開き

「うおっ⁉︎何だコレは⁉️いくら機械人形(アンドロイド)とは言え女性型の私たちが“こんなクソ汚ねーモノ浴びたら”と考えたくもねーわ‼️」

 

 

その吐瀉物を浴びた対象物は焼けるような音を立てて溶け始め煙が上がった。

 

 

十六号

「おい!?これって溶解液じゃねーか‼️こんなのあたったらひとたまりもねぇぞ‼️」

 

 

 十六号は即座にライフルを構え、溶解液の放出源であるボスパックンの開口部を狙撃する。しかし、ボスパックンはその巨体を振り回し、ライフル弾を巨大な葉っぱで軽々と弾き返した。ライフル弾はそのまま十六号の方へ向かっていった。

 

 

即座に返り弾を横跳びで避けて、ライフルを構え直した十六号。

「クソっ‼️植物の癖に対機械生命体用のライフル弾を葉っぱで弾きやがるとは‼️訳が分からねーなぁ‼️」

 

 

A2

「十六号・・!!焦らないで‼︎きっと私たちは出来る‼︎」

 

 

彼女たちは機械生命体とは全く異なる未知の敵との戦いに焦りと戸惑いの色が濃くなっていく。

 

 

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◇◇◇◇◇◇◇

 

 

一方、安全圏で恐怖に震えてたクリオはA2たちの戦い振りを見て、心が動かされるようになった。

彼の耳には、激しい戦闘音やA2たちの叫びが途切れることなく届いている。

彼女達からは「クリオは離れてて‼︎危険だから‼︎」と強く言われたが、

 

 

 

「ね・・ね・・姉ちゃんたちが、あの“ボスパックン”に臆せずに勇敢に戦ってる・・。それなのにオイラは案内人になるって言っておきながら、身の危険を感じた途端に戦いの場から逃げて良いのか・・?」

 

 

 

彼の良心の声がずっと脳内にこだまする。

 

 

「おお・・オイラは“村の神童”と言われてるけど、ただの暗記力がある物知りだけで終わるのか!?」

 

 

 クリオは今の現状に対しての自身の立場に葛藤してた。

生まれてからずっーと、戦いとは無縁な生活だった。対立もなく、偏見もなく、貧富の差もない互助社会のクリ村でストレス無く平穏で育ってきた。

「戦い」という概念自体がクリオや村人たちに取っては異世界の話でしかなかった。

 

 しかし、彼には一つだけ際立った特長があった。それは、並外れた記憶力と頭の回転の速さだ。村の歴史や近隣の地理、さらには植物や動物の知識まで、すべてを記憶して正確に語ることができた。

その頭の良さから“神童”まで言われるようになった。

しかし、神童と言われても、言われるだけでこのまま村で生涯を終えると思ってた。

 

 

 クリオ自身も周りの村人もこの村とその周辺地域の街々や村しか知らない。なので、自分は”その世界”でただのんびりと長閑に平穏に暮らすのが一生だと。それに対して疑問も持たなかった。

そんな中で転機となったのが、昨日この村へ訪れてきたA2たちとの出会いだった。

 

 

 今までに会った事の無い人間に限りなく近いフォルムをした存在。美しくも硬質的な姿に村人達は驚いたものの、彼女達の高尚な使命と言葉にクリオは心が動かされた。

そしてA2たちから口に出た「機械生命体」という言葉。

 

クリオも村人も「機械生命体」という言葉は本でしか読んだことが無い概念だった。

“それ”に対して真剣に語り、敵として戦う彼女たちの戦う姿勢と情熱と覚悟はクリオにとっては新鮮そのものだった。それは村人も同じだった。

 

 

 A2たちの案内役になりたいと真っ先に名乗り出たのはクリオだった。

 

「あの姉ちゃんたちと一緒に動いたら面白い経験が出来そう!!そしてオイラの知恵もきっと活かされてお役に立てると。」

自身の想いが突き動かされた。

 

 

だが――今。

 

 

戦場の片隅で震える彼は、もう一人の自分が問いかけてくる。

 

 

「あの時、カッコつけたかっただけだったんじゃないのか?」

 

「本当はただ、新しいものに触れてみたかっただけなんじゃないのか?」

 

 

 

A2たちは、今この瞬間も命を懸けてボスパックンと戦っている。勇気を持って前に進む彼女たちの姿が、クリオの心に刺さった。

 

 

身体を震せながら、彼は立ち上がった。

 

 

「いや……違う。オイラはただの物知りなクリボーで終わりたくない。村の神童なんて言われても、それだけじゃ意味がない!」

 

 

彼は自らに問い続ける。

 

 

 

「今、この瞬間に動かなきゃ……オイラは一生このままだ!」

 

 

 

 クリオの胸の中で、熱い何かが燃え上がった。それは、彼がこれまでに感じたことのない衝動――自ら行動することで何かを変えたいという思いだった。

そして、深呼吸をして、震える足でA2達の戦いの場へ入っていく.....。

 

 

 

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◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

A2

「コイツの攻撃パターンは大体は把握できたのは良い・・けど・・。」

 

 最新鋭のヨルハ機体に備わってる学習機能により、ボスパックンの攻撃や動作は戦いを通して徐々に学習し、それに対応出来るようになった。

 

 

  しかし・・・・

 

 

四号

「アタシらの攻撃が中々通らない・・!!コレじゃあ無駄に長期戦になる一方だよ・・。」

 

 

 ボスパックンの巨体の装甲が想像以上に分厚く、彼女達の攻撃に対してあまり堪えてない様子が見られた。ボスパックンは余裕の表情だ。

 

「ガハハハハハ!!どうした!?ゲロブス小娘ども⁉︎お前らの攻撃なんてスポンジみてーで痛くも何とも無いぞぉ!?ガハハハハハハハハ!!」

 

豪語しながら吼える。

 

 

十六号はライフルを強く握りしめて

「ちくしょうっ‼️こんな癪に障るクソデケェ口を聞き続けるのもムカつきすぎて、冷静じゃいられなくなるぜ‼︎」

 

 

二十一号

「あの口な中にあるエネルギーの発生源を攻撃するのが今の所、適正な突破口ですが・・・。」

 

四号

「その発生源を狙うにも、あの口からヘドロのような溶解液を発射されんだから、被弾するのは確実・・・。どうすりゃいいんだ・・?」

 

 

A2

「確かに、あの口の中にあるエネルギー源を狙うのが今のところ有効でしょう。しかし、その溶解液がこちらに届くまでにはわずかな時間差がある・・・。そのタイムラグを利用して攻撃を加えるしかない・・‼︎」

 

 

 するとボスパックンは再び大きな口を閉じて、腹部に力を込め出した。またもや腹から喉にかけて大きな動きを確認。

 

 

四号

「おいおい‼︎2発目来るぞ・・‼︎」

 

 

二十一号

「この動きに大きな隙がありますね・・!!ならば・・・。」

そう言いながら彼女はピストルを取り出して、ボスパックンの腹部に向けて発砲。

 

 

弾丸がポスパックンに命中!!

 

 

   「グエエエエエッ‼️」

 

 

 なんとボスパックンは口を開けて吐瀉物を吐き出してしまった。その吐瀉物はボスパックンの周りに撒き散らされて溶けるような音と共に煙が上がる。

 

 

二十一号

「どうやら、ボスパックンはあの溶解液の攻撃をするのに、腹部に力を込める動作があります。その動作は隙を作るだけで無く、防御力が著しく低下するようです・・。」

 

十六号

「なるほどな‼️だったら、溶解液攻撃する前に一斉攻撃をすればいいんだな・。」

 

 

 

1つの突破口が見えた時に

 

 

「姉ちゃんたち‼️ごめんな‼️逃げてしまって‼️」

 

 

クリオがなんと駆け寄ってきた。

 

 

「クリオ⁉️何故ここに来たんですか⁉️危ないから離れてください‼️」

A2は語気強くクリオに向かって声を張る。

 

 

 

クリオ

「オイラだって役に立ちたい‼️姉ちゃんたちの案内人を自分で申し出たんだ!!姉ちゃんたちの力になりたいんだ!!」

 

 

彼の涙を流しながらの必死の顔と声にA2は

「クリオ・・・!!そんな事は良いんです‼︎私達は戦闘用アンドロイドなんです!!クリオのような方たちを守るのが・・・」

 

 

クリオ

「だからこそ、戦う姉ちゃんの為にオイラがしっかりと勇気を持たなきゃならねーんだ‼️」

 

 

四号

「ちょっと⁉️なに格好つけてんだよ‼️勇気と無謀は違うんだよ‼️君はもうこの森を案内してくれたんだから、今は此処から離れてなって!!」

 

 

十六号

「おい!!テメェのようなお子ちゃまが出て良い場所じゃねーんだよ‼️早く下がれって‼️」

 

 

クリオ

「オイラの特技で姉ちゃんたちの戦いを有利な方向へ運ぶよ‼︎」

 

 

 

深呼吸して、呼吸を整えてクリオは目を見開き、ボスパックンを突き刺すような目線で見つめる・・。そして覚悟を決めたかのように強い語気で言い放つ。

 

 

 

「オイラを“ただの踏まれるだけのクソザコクリボー”と思うなよ・・・‼︎オイラの力を見せてやる・・‼︎」

 

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